無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
未知の国との出会いの地点「港」。波頭を別けて辿りついた人、出て行った人、通り過ぎた人々を描いた連作集の前篇。本巻には後の大博物学者、南方熊楠や自由民権運動に燃える北村透谷らの青春時代を綴った「風の中の蝶」、旧知の娘を人買いから救出しようと奔走する樋口一葉と黒岩涙香の活躍を描いた「からゆき草紙」他、三篇を収録する。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
収録作・・・「それからの咸臨丸」「風の中の蝶」「からゆき草紙」
いやはや、とても面白かった。大満足。
この巻では、「波濤歌」というタイトル通り、どの短編でもいずれ日本を離れ海の向こうへと旅立っていく人々が登場する。それらの人生は、まさに波に揉まれる怒涛の人生である。
それぞれの登場人物の描かれ方がとてもよい。いきいきしている。
自分の信念を持ちながらも、時代に翻弄され、あるいはその信念ゆえに苦悩する登場人物たち。それでも彼らはひたむきに何かを見つめ、自分が自分であることに誇りを持とうとしている。
特に樋口一葉のキャラクターが素晴らしかった。
なんという心意気の美しさであろう。読んでいて、私は彼女の心意気にほれ込んでしまった。本当の美しさ、本当の強さ、そして本当の謙虚さとは、こういう女性に宿るのだと思った。
上巻では、どちらかというとストーリーよりも登場人物それぞれの印象が強く残った。登場人物たちの「それから」が、あまり明るいものではなかったから、同情して少ししんみりしてしまったのかもしれない。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ