【感想・ネタバレ】人間臨終図巻 1のレビュー

あらすじ

この人々は、あなたの年齢で、こんな風に死にました。安寧のなかに死ぬか、煉獄の生を終えるか?そして、長く生きることは、幸せなのか?戦後を代表する大衆小説の大家・山田風太郎が、歴史に名を残す著名人(英雄、武将、政治家、作家、芸術家、芸能人、犯罪者など)全923名の死の様を切り取った、稀代の名著。 1巻では15歳から49歳で死んだ人々を収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

亡くなった年齢別に歴史上の人物をまとめた作品。医大卒の冷徹な視点が独特。
1巻は49歳まで。自分の歳より早く亡くなった人も多いことに考えさせられる。自分が悔いのない臨終を迎えられるか、人生の終活について、深く考えさせられるシリーズ。

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2024年06月06日

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この本を手に入れてから、自分が誕生日を迎えたときに自分の年齢で亡くなってしまった偉人や怪人のページを読むようにしています。
「この人は、偉業を成し遂げていたのに、この年齢で亡くなってしまったのか。」
「この人は知らない人だけれど、自分の今の年齢で亡くなってしまったのか。」
襟を正されるような気持ちになります。

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2021年10月02日

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どんな偉人も、悪人も、宗教家も書かれている行数に大差がない。人生は死ぬまでのひまつぶしと言う名言が反芻された。

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2020年09月10日

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"山田風太郎さんが、人間の死を見つめたもの。歴史別でもなく亡くなった年齢順で紹介されているところがとてもユニーク。自分の年で死んだ歴史上の人物の生きざまを垣間見れる。
芸術家、音楽家、作家、政治家、芸能、犯罪者、犯罪被害者などなど紹介される人物も多種多様。
1巻は40代まで。2巻は50代~
興味を持った人物を知りたくなれば、また新たな書物との出会いが生まれる。"

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2018年10月21日

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人物伝は数あるけれど人間の臨終に的を絞り、多くの事例を集めた物は、この本以外に寡聞に知らない。通常の伝記が人物の活躍に焦点を当てるのに比べ、この本は人生の下り坂を活写する。偉人であろうと死ぬ時は苦しみながら死ぬ(例外も収録されている)。改めて、人の人たる所以を突きつけられる。

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2017年01月28日

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古今東西、様々な人間の死に様を描いた本。

死に様だけで、その人の生き様が重くのしかかってくる。

今日読んだのはジョン・レノンの死に様。

偶然にも、彼を殺したマーク・チャップマンに、

殺人罪による無期刑が宣告された日だった。

ジョン・レノンの頁にも関わらず、最後の一文は、

裁判官の被告人への宣告の一節。

いつ読んでも、しびれる本。

濃すぎてなかなか読み進められない。

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2013年08月25日

Posted by ブクログ

死から逃れることは何人もできない
突然の死、惨めな死、惜しまれての死。
様々な最期が記されている。
最期を知ることで、その人の人生を読んでいるような気持ちになる。

この作品に出てこないが、私は次の言葉のような人生をおくりたいといつも思う。
「あなたが生まれたとき周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
だから、あなたが死ぬときには、あなたが笑って周りの人が泣くような人生をおくりなさい。」

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2012年10月28日

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ビブリアに出てきたので読んでみました。全然知らない人、名前しか知らない人、大体どんな人か知ってても「そういえばそのごどうなったの?」と思うような人がたくさんで亡くなった時ことを知ってたのは大石内蔵助・主税親子と織田信長と上杉謙信など一部。死因は知っててもその様子までは知らないから興味深かった。全4巻とのこと、他のも探して読んでみたいな。

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2024年12月08日

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全4巻の大作、読み進めるのが辛くなるほど、沢山の臨終に立ち会える本でした。2巻以降も読もうか、悩み中

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2023年12月31日

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昔(といっても明治や昭和の時代)は国の組織や政治家に憤慨して殺人を犯しすぐ自首もしくは自害する(潔い…)人がいたんだよな、と。そう思うと昔の政治家は命がけの仕事だったのかもしれん

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2021年04月13日

Posted by ブクログ

読み物としては、悲喜劇性の高いこの一巻が一番面白いんじゃなかろうか。
頁をめくるたびに思うのは、結核、肺病の多さ。死病だったんだなぁと再認識。
この後にソフトカバー版を読んだけど、確かにこちらの新装版のほうが読みやすい。集めたくなるなぁ。

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2019年04月02日

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[作品]
2011年出版。(オリジナルは1986年)
徳間書店。

[内容・感想]
忍法帖シリーズで有名な作家 山田風太郎 の歴史上の人物に関するエッセイ集。エッセイといっても作中で取り上げている人物に対しての作者の思いや感情といったものの記述は少なく、基本的には淡々と延々、歴史上の人物一人一人の死に様が享年順に短い文章でまとめられている。紹介される歴史上の人物は、武将、軍人、文化人、作家、役者、犯罪者など多岐にわたり、全巻通すと延べ900人に上る。

本書は、2011年に出版された文庫サイズで全四巻の新装版。一巻は、十代から始まり四十九歳まで。若者が多いせいか、悲劇的な死に方が多い。常日頃、良くも悪くも脚色されがちな人の死であるが、本書は偉人も犯罪者も同じ”死んだ人”としてあっさり解説しているところが面白い。歴史に関してのウンチク教養本、読むとつい自分や自分以外の死に関して考え込んでしまう哲学本といった複数の顔を持つ奇書。

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2013年05月20日

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様々な人の死に様を、享年順に並べた本。
1巻ということで、若くして亡くなった人の話が多い。
事実を淡々と並べている中で、時折見せる著者の感情にニヤッとする。
続刊も読みたい。

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2013年02月19日

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ネタバレ

山田風太郎視点で書かれた、その人の死に際集。
10代、20代、30歳からは1歳刻みでその歳でなくなった人があつめられている。
いわゆる偉人達だけでなく犯罪者やその被害にあった人等ジャンルはバラバラで、それがまた死は誰にでも等しく訪れることを暗示しているようで面白い。
しかし、近代の作家、芸術家達の死因に肺炎の多いこと多いこと。当時はやはり死に至る病だったのだなと再認識。

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2012年07月19日

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新装版全4巻のパート1で、
「15歳~49歳で死んだ人々」の死に様を小気味よい語りで列挙。
予想どおり、若年者については劇的なパターンが多いが、
ある程度の年齢になってくると、結核や脳出血といった、
現代であれば助かったかもしれない類いの病死が増えてくる。
意外だったのはアーベルとガロアが登場しないこと。
数学者には興味がなかったものか。

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2013年08月08日

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2011/12/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2012/9/23~10/3

色々な人物の死にざまを、享年順に書き綴る。良くもまあこんな企画を考えたもんだ。夏目漱石って49歳で亡くなってたんだ。私と同い年では超有名な戦国武将など歴史上の人物が数多く亡くなっている。彼らの成し遂げたことに比して、何と我が人生のしょぼいことか。4巻まであるようなので、順次読んでいくことにしよう。

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2012年10月03日

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評判が高いので、文庫本になったのを期に読みました。
好悪がはっきり分かれる書物と思います。
人物選択の妙と、エッジのきいた人物評が素晴らしいです。

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2011年12月12日

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古今東西の偉人や罪人、そして有名人の最期を年齢別に記載されている本。
読んでいると人生のままならなさと、
死ぬ時は1人なんだなという無情さが伝わってくる。
自分より年下、同い年、年上と読むタイミングで感想が変わる本。

ただ、いくら読んでも「人生の儚さ」みたいなのは感じられなかった。
どこまでも泥臭くて、生き汚い。
そしてそれが人間だし、後悔しないで死ねる人はごく稀なんだと。

それすらも、本人がどう思っていたかは周りが知る由もなく。

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2025年06月19日

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単純に情報量がすごいけど、人の死にばかり触れていると気が滅入っていかん。脳溢血と糖尿病とガンで死ぬ人が多くて、今も大して変わらんなって感じ。脳溢血って本当にすぐ死ぬんだな。かいつまんで読んだけど、筆者のコメントがたまに面白かった。

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2023年04月13日

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小説的なものだと思ったら本当に、図鑑であった。すごく詳しいしここまで調べてあるのはすごいけど、図鑑以上のものは感じなかった。

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2022年02月13日

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いろんな人がどんな風に死んだかというのが、亡くなった年齢順にひたすら書いてある本です。

ただただ死に方が書いてあるというのはなんだかすごいですが、自分と同じ年齢で亡くなった人がどんな人生だったか考えたり、人の命のはかなさを感じることができます。

自分の人生を振り返ったり、生き方を考えるきっかけになる本だと思います。

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2020年06月06日

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歴史上の人物の死際をまとめたやつ。年齢順になっているので自分の年齢で死んだ人を探すと色々と趣深い。大抵、ろくな死に方をしていない。

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2019年11月27日

Posted by ブクログ

読み応えがあったというか、読むのにずいぶん時間がかかったというか、、、
年齢別にまとめてあったのはおもしろかったけど、歴史に疎い私は年代ごとだともっとわかりやすかったかなと感じました。

歴史上の人物は、こんな理不尽な死に方をしてたのかと思うと、落ち込んでても元気になれそうな気がしました。

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2013年06月01日

Posted by ブクログ

新聞広告を見て購入。4巻構成の1冊目だ。日本人を中心に、世界の有名人の臨終について、死んだ年齢の早い順に書かれている。1人あたり数行から1ページ程度と、淡々とつづらており、テーマは重いけどサクサク読める。1巻は若いうちに亡くなった方なので、衝撃的な内容も多いが、死とはなんぞやと考えさせられる。東日本大震災以降は自分としても死ぬ事を考える機会が増えたし、逆に生きることも考えるようになった。タバコ、やめようかな。

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2012年02月05日

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