あらすじ
同時代に、自分自身について彼(ダ・ヴィンチ)ほど沢山の記述を残した人間はいないのに、彼の死の状況は分からない。人は自分の死について記述できないのである。墓さえ不明である。荘厳、悲壮、凄惨、哀切、無意味。本書のどの貢を開いても、そこには濃密な死と、そこにいたる濃密な生が描かれている。稀代の名著、新装版!
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Posted by ブクログ
"65歳から76歳まで。これは、亡くなった年齢。死に方も100人いれば100通りの死に方がある。だんだん、何かをきっかけに身体が良くなるという記述が多くなる気がする。死を迎えるにあたり、いろいろなことを思いあぐねても、なるようにしかならないということとさとる。死して屍拾うものなし。
3巻の解説は、三浦しをんさん。「舟を編む」を書いた人。"
Posted by ブクログ
Ⅰ卷、Ⅱ卷だと、殺人など死因に富んでいるが、さすがにⅢ卷にもなると、殆ど病死ばかりで変化に乏しくなるのは仕方ないか⁉︎ともあれ傑作という語が実によく当てはまる。