山田風太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どういう読み方をするかで、どう感動するかが決まってくるような60年前の日記である。
60年とは遠い昔だし、戦時という異常な状態の記録でもある。私としては私が幼かった時代を知りたかった。戦争も末期、そして終戦と激動の一年、冷静に事実を記してあるその体験をくまなく知ることは出来た、がそれだけではなかった。
毎日のようにB29の爆撃を受けて、いつ死ぬかもしれない東京の一医学生の青春だからではない。貧しい孤独な青年の内的生活の豊かさに感動してしまったのだ。
空襲警報で不安な眠れない一夜を過ごしたとしても、配給制度で食糧の不足、お腹がすいてる日でも、日記の終いには何々を読んだと淡々と括ってある。ツルゲーネフだったり、モーパッサン、チェーホフだったり、医学書、哲学書だったり、と読んだ本の数々に本好きとして感激。(どのようにして本を手に入れたのか?)
当時のラジオ、新聞の報道も克明に日記に記されている。ラジオからの「敵機来襲」「空襲警報」「艦砲射撃ある」こんなに情報があったのかと驚く。新聞から知ったる歴史的事実も間違っていない。いつの時代も見る目に曇りなければ真実に近づくのだという感動!
このような激動にもまれながら、深く、真摯に、率直に考えることの出来た一青年の日記は今でも立派に通じる。風太郎青年の生い立ちと内面の悩みが、この日記に色濃い憂愁をかもす。
孤独で内に秘めた想いが沸々と湧いて思いのたけを述べたく、でも忸怩たる青年は現代もたくさんいるのだ。否、時代が相も変わらずなのかもしれない、というのが杞憂であってほしい。
日記に書かれている田舎の風景描写が涙の出るほど美しい。ところどころの人物活写におかしみがある。
やはり山田風太郎の日記だった。一読の価値あり、いえ再読もすべき。 -
購入済み
夏に読むべき
勝田先生の作品だ!と思って読んでみました。普段のほのぼのゆったりした作風からは、戦時中の日記というのがあまり想像できませんでしたが、空気感はそのままに、風太郎が世の中を眺めるやるせなさが伝わってくる作品です。夏に読むべき。
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ネタバレ 購入済み
医専学生の日常
戦時中の医専学生の日常を描いています。
「この世界の片隅に」と同じくフラットな目線で描かれていて、ヒステリックに反戦を叫ぶようなタイプの漫画ではないので読みやすいです。
試験中に空襲が来たら全員進級できるから空襲を待つとか笑えます。
空襲の後に歌舞伎やってたのもすごかったw -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代を超えてもその新しさは色褪せない。
甲賀も伊賀の精鋭たちが10対10で殺し合うという、少年漫画でよくみる設定だが、抜群におもしろい。古い本なのに、読むのが全く苦じゃない。時代物なんじゃないのと敬遠してる人はぜひ読んでみてほしい。
20人もの忍者が出てくるが、それぞれ独自の忍法があり個性も風貌も豊か。
この忍法はあの忍法には不利だけど、ほかの忍法に対しては強い、など相性があり、戦う組み合わせが考えられてる。
朧と弦之介の最期の終わり方も切なくて良い。
天膳はチートすぎ笑 好きじゃないが彼がいることで物語が格段におもしろくなってる。
個人的に好きなのは伊賀の小四郎かなあ。