【感想・ネタバレ】風太郎不戦日記(1)のレビュー

あらすじ

山田誠也、のちに「忍法帖」シリーズでその地位を確立する大作家・山田風太郎は、昭和20年、医学生として東京にいた。時は太平洋戦争末期、同世代の若者は、みな戦地へ。しかし体調不良で召集を見送られた誠也は、お国のために体を張れない葛藤を抱えながら、日々を送っていた。そんな彼が当時の世間を、そして日本をどう見ていたか。克明に綴られた日記を、令和の今だからこそ、コミカライズ。個性派漫画家・勝田文がユーモアを交えて描く風太郎と昭和20年は、必読ものです!

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夏に読むべき

勝田先生の作品だ!と思って読んでみました。普段のほのぼのゆったりした作風からは、戦時中の日記というのがあまり想像できませんでしたが、空気感はそのままに、風太郎が世の中を眺めるやるせなさが伝わってくる作品です。夏に読むべき。

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2021年08月04日

ネタバレ 購入済み

医専学生の日常

戦時中の医専学生の日常を描いています。
「この世界の片隅に」と同じくフラットな目線で描かれていて、ヒステリックに反戦を叫ぶようなタイプの漫画ではないので読みやすいです。
試験中に空襲が来たら全員進級できるから空襲を待つとか笑えます。
空襲の後に歌舞伎やってたのもすごかったw

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2021年08月04日

Posted by ブクログ

「かくて日本に不機嫌と不親切と不平とイヤミ充満す。」

「最低生活の確保」
これぞ国難を救う根本の問題だ。

怒りは湧いても何を信じてどうしろと言うのか…


自分の力ではままならないことに巻き込まれ、それでも生きていく日々を描く。今の世界、日本の状況と重なるという評価もあちこちで見受けたが、そうだと思う。

山田風太郎先生を存じ上げなかったが、飄々とユーモアや皮肉を交えながら訥々と語る様子がむしろどんなに辛くともそれが日常であるということを嫌というほど感じさせてくれる。日常から覗く戦争は、勉強してきたこととはまた違う表情を見せる。勝田さんの描く人々はとても魅力的で、少ない線で表情がありありと伝わってくる。
1人の医学生の目を通して見る戦中の1年間。

いい漫画に出会った。次巻が待ち遠しい。

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2020年05月09日

Posted by ブクログ

山田風太郎青年の面構えが最高。第二次世界大戦末期、敗戦を予感しつつ疲弊する東京の日常が、コロナで自粛しつつ将来の不況に不安を抱くいまの日本とシンクロする。帯の「恐るべきドラマチックな1年間が始まる」って、これ今の事だよ。

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2020年05月07日

ネタバレ 購入済み

読むと先が気になる

大学まで進むことができるのが極めて少数のエリートたちだった時代に医学部に在学した山田風太郎さんの自伝のコミカライズです。

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第11話の扉絵に集約されたような「その他大勢」の顔が魅力的。貧相でしぶとく善良かつ醜悪なところが、少し冷めた目で描かれ絶妙な人肌。
のちに妻となる啓子ちゃん(第8話)を殊更美化しないのもいい距離感。

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

本屋でみかけて購入。
作者の絵でキラキラした、英国でない、こんな地味そうなー、と思いましたがやはりコミカライズうまいし面白い。この方の原作なしもすきですが、どんどん原作ものも読んでいきたいです。
人間、なんでも慣れてどんな環境でも生きていくんでしょうが…もう二度と戦中に戻りたくはない、と思うのです(?)。
やっぱり綺麗な銭湯に入って死にたい。いや、死にたくないが所詮は運か。

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2020年12月13日

Posted by ブクログ

昭和20年1月1日から始まる医学生の日記は、東京の激動の日々を描き出す。2月末から現在までの閉塞した日々は戦時中にも似ていると思いながら読む

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

山田風太郎がまだ作家になる前の医学生だった昭和20年につけていた日記をコミカライズしたもの。元が日記なので漫画として成立させるべく脚色を加えているのだが、その采配が見事。勝田文ってこんなに漫画が上手かったのかと驚愕した。
しかし、ジーヴスシリーズもそうだけど原作モノのやるときの勝田文の目の付け所は凄いな。

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2020年04月03日

Posted by ブクログ

山田風太郎の「戦中派不戦日記」を元に勝田文が漫画化。冷静、理知的に戦中を見ている風太郎の学生時代を勝田さんが見事に細緻にコミカライズしています。デザインセンスの良さと微かに見せる緩さは勝田さんならではですね。続刊も楽しみです。

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2020年03月24日

購入済み

失敗作

作品そのものは敗戦直前の空襲下における日本国民の心情感情そして行動をよく表現している。しかし、コミカライズとしては失敗作だと思う。ほとんどが地の文で表現され、大半の絵も生きていない。文字で読むべき作品と感じた。

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2022年03月09日

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