山田風太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バジリスク甲賀忍法帖のアニメを見ていたので、内容は知っていた。
まず、1958年にこの話が連載されていたという事に素直に驚いた。
浅田次郎の後書きにもあるように、非日常へ吸い込まれる感覚。
弦之助と朧の思いとは裏腹に、歯止めの効かなくなってしまった忍者達。
それぞれの能力はとても強力で、誰が誰をどんな方法で倒すのかに毎回ワクワクさせられた。
特に好きなキャラクターは如月左衛門と薬師寺天膳。
薬師寺天膳の無敵の悪党っぷりには敵ながらあっぱれ。
最高のエンターテイメント小説でした。
また、これを読んでみてアニメバジリスク甲賀忍法帖の映像化の凄さに驚いた。先にアニメを見ていたから頭の中で映像が浮か -
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まだです!
絵もキレイで話も引き込まれる。本当に好きで何度も読みました。徳川に利用され、対決することとなった甲賀と伊賀の忍者達。映画にもなりましたが、いろいろと設定を変えられてしまっていて…断然マンガの方がいいです!!
最後の愛し合う二人の対決は泣けました…。この二人だけは幸せになってほしかった。大好きな山田風太郎先生原作。臨場感あふれる作画で、次の展開を知っているのに楽しみになった。画力があるし、風太郎先生お得意(?)のエログロも表現されてて◎ -
購入済み
まだです!
あの山田風太郎の最高傑作を、鬼切り十蔵のせがわまさきが甦らせた、忍者活劇絵巻。自分は連載途中から読み始めましたがあっと言う間に嵌まりました、特にキャラクター1人1人が個性的かつ魅力的です、(女性陣の性格が若干偏り気味かな?)敵も味方も次々倒れ、怒涛のラストまで一直線に突き進む迫力とスピード感が凄まじい。後この作者が描く女性は、艶やかで美しくしかも凛々しい、文句無しに最高です。でも一番好きな人はげんのすけですけどね。
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購入済み
まだです!
忍なので残酷だったり、あり得ない戦闘の仕方ですが、キャラがそれぞれ個性的でそれぞれの特徴を活かした戦闘は怖くもあり面白かったです。恋の話はとても切なく、時代と運命に狂わされた恋人たちが悲しいです。ストーリーはとても良くまとまっていますが、ラストまでもっと伸ばして読みたかったと思いました。
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購入済み
まだです!
読み始めた時「忍術というより妖術だろ」と思わず突っ込んでしまいました(見た目からして人間離れしてる人が多くて)。 絵は少し気持ち悪いと思ったのですが、画力があり引き込まれていくので気にならなくなります。 せがわ先生は女性キャラの表現がとても上手い! 好きな人を思う気持ち、切なさが上手に描かれていて感情移入しちゃいました。特に接吻の描き方が今まで見た漫画で一番好みでした。綺麗ですよ〜。おすすめしますー!
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購入済み
まだです!
あまり私は読まない青年漫画でしたがこの作品は読んでよかった。とにかく読んでいてどんどん悲しい気持ちに。引き裂かれた二人が不憫でならなくて読んでいてすごく切なかった。その他夜叉丸&蛍火カップルや左衛門&お胡夷兄妹のお話も死に際の回想シーンとかはほんとに涙が止まらない。メインの二人は最後の弦之介の「誰も殺しとうなかった」という言葉がすごく印象的でした。始終悲しかったけどお互いの里での仲間と過ごした思い出は微笑ましかったです。
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一言だけ言わせて!
長年のファンとしてちょっと言わせていただきたい。
其々の作品の中身については、山田風太郎先生の確かな筆捌きと、着想の豊かさに溢れた名作ばかりなので、未読の方には是非とも読んでいただきたい…のだが、
この刊行順は一体何ですか?!特に柳生十兵衛シリーズは順番が、もう滅茶苦茶!!!
版権の有無は仕方無いとしても、書かれた順番位はくれぐれも守っていただきたい!
他のだって、伊賀と甲賀を並べるとか、関連付けを配慮して欲しかったですね…。
初読の方は、くれぐれも出版年月を別途調べて、順番に読むことを強く、つよ~くお奨めします!! -
Posted by ブクログ
10年ほど前に、山風先生の明治シリーズに嵌って読破した記憶、久しぶりに手に取るが、とてつもない傑物だった。
折しものウクライナ、キエフ爆撃を見て頭の中で繋がる。この作品、欧州の現代史にヒントを得て執筆とあるのも頷く。
氏独特の死生観~人間臨終寸前のオンパレード、しかもその4巻を皆読んだ記憶もあり、「神も仏も無いのか」⇒「無い!」という事に。。。
ここで描かれた死は虫けらのようなのも含め、庶民の死だが「理不尽に奪われることの空しさ」が歴然。
懲りない日本人・変わらない日本人を見据えて、「死」というアイテムを用いつつ、自在に繰り広げ描くアフォリズムはたまらない。
柳生シリーズ、魔界転生すらもち -
Posted by ブクログ
破天荒な男、六文銭は、惚れた女のために大久保長安を狙うのだが。一途な愛と激闘の忍法帖。
風太郎忍法帖を復刊という形で読めることにまず幸せを感じます。
そして、本編の主人公の絶妙な魅力に惹かれながら一気に忍法世界に浸ることになりました。
この作品の魅力は、主人公のキャラクター性、大久保長安の壮大な野望、忍法合戦、科学兵器、謎の女の秘密、といった様々の要素が絡み合い、物語が紡がれているところだと思います。
その中の忍法対科学兵器の闘いも読みごたえがあり、これまでのとは一味違う忍法合戦を堪能しました。
最後の六文銭の姿もこの男らしい行動だったと感じ入りました。