東直輝の作品一覧
「東直輝」の「龍と霊ーDRAGON&APEー」「爆音伝説カブラギ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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士官の戦士とか
中将に呼び出されて飛行機で移動中に敵襲で隊長以下の士官は軒並み戦死し、万朶隊は下士官以下だけに。主人公の佐々木伍長も初の攻撃で何とか800kg爆弾を投下しようとしますが、初の実戦では訓練時とは当然、大違いでは……この後が1巻冒頭に繋がっているのでしょう。
下士官たちの出撃でも確認戦果は極めて怪しいものでしたが、大本営発表は当然のように盛った内容を発表するばかりです。
戦死者の家族の描写も、やはり悲しいものがあります。日本の組織の愚かさって今でもフツーにありますので、こういうのって本当に他人事ではないです。
敵襲が続き
主人公一行は飛行機を乗り継いで台湾からフィリピンへ。いわゆる神風特攻隊のエピソードも。軍隊の組織ですので、上位下達ばかりにしても、上官がボンクラだといかんともし難く、万朶隊の隊長と東條英機の腰巾着と言われた陸軍中将があまりにも対象的でした。
インパール作戦の企画立案者等も連想します。
岩本隊長は何とか爆撃できるようにと機体の改修を極秘裏に命じ、これが後々の主人公につながるのでしょう。
冒頭と巻末に原作者氏によるインタビューの部分が載っているのも良いです。
特攻隊の愚かさ
実話のマンガ化ですし、画力や内容等、あまり言うことないです。
戦闘機等のパイロットとか、当時の最精鋭部隊ですので、消耗品にすること自体がイカれています。なので作中でも、真っ当な人は反対意見を述べています。でも大日本帝国の軍隊で真っ当な意見が通っていたらああいう結果にはならないですからね。
ところどころ、現在の佐々木さんも出てきて、最後に原作者の鴻上尚史氏(氏の演劇作品はかなり好きです)も出てくるところが良かったです。