明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション

明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション

858円 (税込)

4pt

役人の汚職を糾弾する役所の大巡察、香月経四郎と川路利良が遭遇する謎めいた事件の数々。解決の鍵を握るのは、フランス人美女エスメラルダの口寄せの力!? 意外なコンビの活躍がクセになる異色の明治小説。

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明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション のユーザーレビュー

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    購入済み

    風太郎の本領発揮

    2022年12月08日

    新旧入り交じって混沌とした明治初年を舞台としたケレン味たっぷりの作品である。1万円札の人 福沢諭吉を始めとして川路利良 東郷平八郎などなど著名人物を次々と登場させて活躍させる、面白くないはずがない という一大エンターメント作品である。さらに、ギロチンにフランス美女 と次々と登場させるが、同じ作者の「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月02日

    役人の不正を取り締まる弾正台、ギロチン、妖しげな金髪美女、小悪党な邏卒、相棒にしてライバルの川路など魅力的なキャラクター、キーワードを明治初期の混乱に彩った作者自身が認める時代ミステリーの傑作。
    文字通り驚天動地のラストに刮目。

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    Posted by ブクログ 2015年04月23日

    異国の美女エスメラルダを探偵役に据え、香月と川路、愉快な羅卒たちが織りなす明治時代を舞台にした連作ミステリです。
    幕末が倒れ、新時代の幕開けかと思いきや、体制は未だ整っておらず、混沌とした世界が鮮やかに書かれています。
    そんな時代を背景に起きる事件は、どれも奇天烈なものばかり。それを一種の物憑き状態...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月29日

    明治初期を舞台とする連作短編集です。第1話と第2話は謂わばプロローグで、主に登場人物及び舞台の説明です。本格的な話になるのは第3話からで、それぞれ奇怪な事件とその解決が描かれています。
    そして最終話では驚愕の真相が待ち受けています。怒涛の展開と何とも言えない余韻の残るラスト!間違いなく傑作といえるで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月16日

    明治初期を舞台に、水干姿の美青年&薩摩弁鮮やかな侍のコンビが金髪碧眼巫女の口寄せによって謎解きする。一つずつの事件を描いた短編にちりばめられた疑問が、最終話で一気に収束するタイプの連作もの。

    時代の熱さなのかな、登場人物それぞれ(主役の二人はもちろん、加害者被害者、ダメ邏卒たちに至るまで:終盤はむ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年12月29日

    文句なく面白く、夜更かし必然。
    明治初年、警察組織が手探り状態の東京。
    さしづめ警視庁キャリア組エリートたる香月経四郎と、同胞の川路利良が、怪事件を解決するミステリー。

    香月の謎解き役となるフランス美女の巫女、へっぽこ五人組の巡査ふぜい、そのほか福沢諭吉や内村鑑三など史実の逸材が続々登場。

    最初...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年11月22日

    政治の安定しない混迷の明治期。
    日本がどのようにどこへ向かうのか手さぐり状態の「空白の時代」が舞台です。
    役人の不正などを取り締まる為に復古された警察機構「弾正台」に所属する香月経四郎と川路利良を中心とした連作ミステリとなっています。

    このコンビが奇怪な事件を次々と解決していくわけですが、その方法...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年11月05日

    自分内の山田風太郎ブームでこれに手を出す。
    作者本人のお気に入りだったとか。

    舞台は明治のごくはじめ、維新から間も無く、まだ社会がしっちゃかめっちゃかだったころ。
    薩長土肥が支配する政府の腐敗も進む頃。

    それらをなんとかするべく、邏卒(警察)を整えつつある、のちの大警視・川路利良をサブ主人公にし...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年04月23日

     『死刑執行人サンソン』を読んで、本書を読み返したくなった。文春文庫版をようやく発掘してひもとく。
     星5つでもよいのだが、山風の明治ものは傑作がひしめいているので、『幻燈辻馬車』や『地の果ての獄』に比べて星4つにとどめておく。
     サンソン家の末裔の美女が巫女姿で口寄せをする。ライトノベルを先取りし...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年10月06日

    明治を舞台に弾正台の役人である香月経四郎と川路利良が虚実混交で繰り広げられる連作短編ミステリ。各章がそれぞれ謎の提示→巫女による解決、と言う構造を取っていますが、ラストに各章其々をミステリとする構造です。

    犯人は探偵役の香月の自作自演(エスメラルダを巫女として仕立てた)、と言うオチなのですが、当時...続きを読む

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