ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
役人の汚職を糾弾する役所の大巡察、香月経四郎と川路利良が遭遇する謎めいた事件の数々。解決の鍵を握るのは、フランス人美女エスメラルダの口寄せの力!? 意外なコンビの活躍がクセになる異色の明治小説。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
山田風太郎は多分初めてだと思うのだけれど、めちゃくちゃ面白い。明治モノ×ミステリーっていうのもドンピシャだし、キャラも良い。これから色々読もうかな。
明治に復活した、役人の不正を糾す役目の弾正台。大巡察としてその任に当たる香月と川路が遭遇する数々の奇妙な事件を解決するのは、金髪碧眼のフランス人巫女・エスメラルダによる降霊術だった。レトロな雰囲気の中で斬新な謎が繰り広げられる連作ミステリです。 時代ものという雰囲気が強く、実在するさまざまな人物が登...続きを読む場する歴史小説としても読めるのかと思ったら。謎解きシーンが降霊術って! なかなかにぶっとんだ設定なのですが、それが案外違和感もなく面白いのが凄いです。死者の魂に語らせる解決編はまさしく圧巻。派手なトリックも圧巻。そしてすべての事件を通じての仕掛けにもまた度肝を抜かれます。異色だけれど、ミステリとしてはしっかり本格でした。 やはり「怪談築地ホテル館」のトリックのインパクトが一番かな。恐ろしいような、ちょっと笑ってしまうようなトリックでした。「遠眼鏡足切絵図」は、実在のあの人が登場したあたりで真相の一部には気づくことができたものの、それでもこちらもインパクト大。どれもこれも凄まじいです。
風太郎の本領発揮
新旧入り交じって混沌とした明治初年を舞台としたケレン味たっぷりの作品である。1万円札の人 福沢諭吉を始めとして川路利良 東郷平八郎などなど著名人物を次々と登場させて活躍させる、面白くないはずがない という一大エンターメント作品である。さらに、ギロチンにフランス美女 と次々と登場させるが、同じ作者の「...続きを読む忍法シリーズ」のように忍術 魔術 なんでもありという荒唐無稽にまでは陥っていない所が良い。いずれにしても、風太郎の本領発揮 といえる作品である。
役人の不正を取り締まる弾正台、ギロチン、妖しげな金髪美女、小悪党な邏卒、相棒にしてライバルの川路など魅力的なキャラクター、キーワードを明治初期の混乱に彩った作者自身が認める時代ミステリーの傑作。 文字通り驚天動地のラストに刮目。
異国の美女エスメラルダを探偵役に据え、香月と川路、愉快な羅卒たちが織りなす明治時代を舞台にした連作ミステリです。 幕末が倒れ、新時代の幕開けかと思いきや、体制は未だ整っておらず、混沌とした世界が鮮やかに書かれています。 そんな時代を背景に起きる事件は、どれも奇天烈なものばかり。それを一種の物憑き状態...続きを読むとなった異国人巫女のエスメラルダが解き明かします。 披露されるトリックはどれも単純なものですが、それを支える舞台、伏線が非常に良くできています。中でも「怪談築地ホテル館」は大胆なバカミス風のトリックが味わえます。 そして本書の特筆すべきところは、事件を颯爽と解き明かしていった末に迎える、最終章にあります。 個々の解決したかに思われた事件が、伏線として機能し、1つの物語が浮かび上がってくるのです。 ここで明かされるとある人物の思惑は、山風だからこそ書き得た、この時代だから成立する、凄まじいものになっています。 やはり天才か、山田風太郎!
明治初期を舞台とする連作短編集です。第1話と第2話は謂わばプロローグで、主に登場人物及び舞台の説明です。本格的な話になるのは第3話からで、それぞれ奇怪な事件とその解決が描かれています。 そして最終話では驚愕の真相が待ち受けています。怒涛の展開と何とも言えない余韻の残るラスト!間違いなく傑作といえるで...続きを読むしょう。
明治初期を舞台に、水干姿の美青年&薩摩弁鮮やかな侍のコンビが金髪碧眼巫女の口寄せによって謎解きする。一つずつの事件を描いた短編にちりばめられた疑問が、最終話で一気に収束するタイプの連作もの。 時代の熱さなのかな、登場人物それぞれ(主役の二人はもちろん、加害者被害者、ダメ邏卒たちに至るまで:終盤はむ...続きを読むしろ胸熱であったけど)がそれぞれの方向に突っ走る様は爽快でもあり、最終話ではもの悲しくもあり、読む側のテンションを上げてくれる一冊でした。 山風先生はここまで読んだのが忍法帖を少し、柳生十兵衛少し、短編少しだったのですが、幕末妖人伝が面白かったのと、ミステリー小説だという話だったので(昔ミステリー好きだったので)この本を手に取りました。 ちょうおもしろかったー! レビュー的なことは他の方のものが詳しく、そのとおりと思いましたので書かないけど、ほんと面白かった。他の明治物も読みたいと思わせられました。つーか読む。
本格ミステリ作品としてマニアの評価は高いけど、ミステリとしての魅力を挙げれば、真の主役は誰かというレッドヘリングにあると思う。
ラストが名作とよく聞くので読みました。なるほどこれはと感嘆。 日本史を専攻していたので歴史小説としても楽しめる内容。これだけ教養があったら歴史上の人物や出来事で創作できるのかと尊敬。
文句なく面白く、夜更かし必然。 明治初年、警察組織が手探り状態の東京。 さしづめ警視庁キャリア組エリートたる香月経四郎と、同胞の川路利良が、怪事件を解決するミステリー。 香月の謎解き役となるフランス美女の巫女、へっぽこ五人組の巡査ふぜい、そのほか福沢諭吉や内村鑑三など史実の逸材が続々登場。 最初...続きを読むの事件のトリックはこんなんありかい!と笑ってしまった。やや時代劇風の毎回降霊で解決のパターンに飽きてくるが、読み飽きない一冊。 最終章の結末に唖然。 香月とフランス革命のロベスピエールとが重なった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション
新刊情報をお知らせします。
山田風太郎
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
おんな牢秘抄 山田風太郎ベストコレクション
人間臨終図巻 1
試し読み
魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション
姦の忍法帖
妖説太閤記(上)
あと千回の晩飯 山田風太郎ベストコレクション
女人国伝奇
伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
「山田風太郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション ページトップヘ