山田風太郎のレビュー一覧

  • 銀河忍法帖

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    復讐を決意した謎の女、朱鷺に惚れ、ひょんなことから協力を申し出た風来坊、通称・六文銭の鉄。そんな二人に大久保長安率いる科学忍法を使うくノ一集団と、伊賀の手練れが襲いかかってくる中、前代未聞の逃避行と暗殺舞台劇の幕が上がる──。

    まず主人公である六文銭の鉄がカッコいい。野生児のルパン三世のような3枚目キャラであり、動物的な反射神経と雄臭い絶倫の下半身で物事を片付けていく様は爽快感がある。とりあえず見つけたら敵の妾を犯しまくるインモラルな作風ではあるものの、敵のくノ一も色香を武器に挑んでくるわけで、山田風太郎世界観においては当たり前のように性技や交合すらも立派な戦いであり生存戦略の一つなのだ。

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    2025年11月05日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    5vs5の忍法合戦。甲賀で猛威をふるった左衛門に近い能力持ちが、初戦であっさりやられるのに驚く。鼓隼人は忍法も名前もかっこいいので好きだった。他シリーズに比べて、このくノ一達は殺意が高すぎる。

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    2025年10月28日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    忍法帖シリーズ第三弾は映画にもなった伊賀。
    このように忍者をただの隠密ではなく人間離れした術の持主としたのは山田大先生であり、世界的な忍者ブームの火付け役だと考えると偉大です。
    今回はあまりにエログロな内容なので、流石に映画では本筋をある程度なぞりながらもマイルドな表現になっていました。

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    2025年10月04日
  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎ベストコレクション

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    山田風太郎さんの作品は、いつもブッ飛んでいる、というか、「こんな事書いて良いの?」と思うような作品ばかりなので、楽しみ(?)だ。この作品も、出だしから、残酷な殺戮シーンに、どうなるものか、と心配したけれど、やっぱり面白さが勝って、何か、発禁書物を読んでいるような、罪悪感を感じながら読んだ。早く、下巻も読みたい。

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    2025年09月16日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    赤穂浪士の討ち入りの陰に、それを未然に防ごうとする勢力と応援する勢力があり、またその攻防に伊賀と加賀忍びが暗躍するといったお話。
    加賀女忍が繰り出す性的な技はいかにも山田風太郎大先生の作品ですが、後書を読んで忍者を超人的な技を持つ存在として確立したのが大先生だと知って驚いた。
    それまでは単なる諜報員に近い存在と認識されていたのでしょうか?
    だとすればものすごい偉業なのに、その割に知名度がそれほど高くないのは何故だろうか。

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    2025年08月05日
  • 警視庁草紙 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    すごすぎる。嵐の中で必死にしがみついてゴールにたどり着いたような感覚だった。
    どこまで史実なんだ?と思うものが大体史実でびっくりさせられる。
    とくにむささび吉五郎の、吉田松陰の手紙を島流しにあってもずっと持っていた、(河鍋暁斎のすんごい絵はオトリだった)という逸話が面白かった。
    河鍋のところはフィクションだとしても。

    ずっとフンワリと対峙してきた、もと江戸奉行の駒井の御隠居様と兵四郎vs草創期の明治警察・川路とその部下たち(けっこう極端な過去を持つ人もたくさんいた。刀を失った人々のいく先がここになりうるとも言えるなあ)。
    別に正面からの対戦でもなかったけど、こんな形で決着がつくとは。

    消え

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    2025年07月27日
  • 野ざらし忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(2)

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    講談社文庫で読んでいたが、ちくま文庫で再読。

    「忍者車兵五郎」3…敵討ちを返り討ち。水面と水面下
    「忍者仁木弾正」4…粘土で型取った顔に変身。伊達のお家騒動
    「忍者玉虫内膳」3…出血技 vs. 意図的部分壊死
    「忍者傀儡歓兵衛」4…まるで生き写しのようなドール制作。意外なオチがいい
    「忍者枯葉塔九郎」5…切られても再接着する醜男忍者が美人妻をゲット
    「忍者梟無左衛門 」4…子宮を反転させる忍法が世直し大明神へ
    「忍者帷子万助」5…身体中の水分を放出しミイラ化。オチがおもしろせつない
    「忍者野晒銀四郎」3…死から蘇る忍法でかつて愛した女を救う?
    「忍者枝垂七十郎」4…御庭番御用達の大丸呉服店女

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    2025年07月15日
  • かげろう忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(1)

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    ネタバレ

    どういうジャンルに当たるんだろう。
    著者のシリーズでは忍法帖とくくられているが、時代物+活劇?ミステリ? 収められている一遍に創作秘話的なものがあるけれど、著者としてはミステリのトリックに通じるものがあったそうだ。
    ともあれ、どの話も面白いのには驚いた。
    『佐渡上』『服部半蔵』ときて『帷子乙五郎』の時代経過にも面食らう。

    読みたいシリーズが増えたのが、実に嬉しい。

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    2025年05月30日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    慣れていないからか、とっつきにくさがあった。しかし、時代ものも面白いものだ。
    語りが前面に出てくるのはしょうがないところもありそう。

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    2025年06月30日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    時代ものには苦手意識があったけど、読みやすかった。この本が初めて読んだ時代もので良かった。山田風太郎作品今後も読んでいきたい。

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    2025年02月25日
  • 人間臨終図巻 1

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    ビブリアに出てきたので読んでみました。全然知らない人、名前しか知らない人、大体どんな人か知ってても「そういえばそのごどうなったの?」と思うような人がたくさんで亡くなった時ことを知ってたのは大石内蔵助・主税親子と織田信長と上杉謙信など一部。死因は知っててもその様子までは知らないから興味深かった。全4巻とのこと、他のも探して読んでみたいな。

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    2024年12月08日
  • 八犬伝 上

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    最近公開された映画の原作。私たちの世代は八犬伝の映画といえば薬師丸ひろ子主演の角川映画を思い出す。
    本作は山田風太郎の傑作と言っても良い。現実の滝沢馬琴の創作生活と北斎をはじめとする周囲との交流を描きながら、虚の八犬伝の物語を進めていく。これにより単に八犬伝の物語を読むだけでなく、28年もの歳月をかけた馬琴の苦労もひしひしと伝わる。そもそも八犬伝自体が現代でもファンタジーRPGに出来るレベルのクオリティだ。このはっちゃけた物語をお堅い馬琴が書いたという対比も非常に面白い。

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    2024年12月08日
  • 魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション

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    エンターテイメントとは、セックスとバイオレンスやな〜、なんてなことを痛感する1作。あの名作、深欣東映映画とは筋書きが違うので、初見の方は改めて楽しめるはず。個人的には、十兵衛が紀州に乗り込んでヴィランと初顔合わせするまでのくだりが最高潮(ピーク)です。その後も当然としてオモローですが

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    2024年11月11日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    山風の明治モノ、大好き。もっと読みたいと思っていたので、前評判の高いこれらを読むことにした。

    上巻…どうにも話が細切れで読みづらいときもあるが、幻想的な物語の枠に惹かれて読み続ける。

    舞台は明治15年。
    会津の武士であり、同心も経験したことのある、中年の馬車引き、干潟。
    孫娘のお雛をのせてメイジ・トウキョウを今日も行く。
    お雛には2人の幽霊がついており?、それはお雛の父親であり干潟の息子である蔵太郎と、その母であり干潟の妻でもあるお宵の2人。
    彼らはお雛が呼べばそれなりにこの世にくるが、不死の身である以外は特殊なことはできず、全知全能でもない(笑)。
    このあたりのやりとり、かなりシュールで

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    2024年11月09日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    ネタバレ

    泣いた…久しぶりの忍法帖。おもしろかった!!

    女性をモノにし売り歩く…下衆野郎なのに、なぜだか憎めない7人の香具師たちの物語。彼らはひょんなことから、北条方の麻也姫を守ることとなる。

    姫を男たちが守る、というストーリーは、【忍法八犬伝】に似ているが、香具師たちの、姫に対する復讐心から恋慕うに至る心の動きが新鮮だ。
    忍法帖の中でも、分かりやすい恋愛ものでありながら、登場人物たち全員にその認識はない。

    悪源太も、最後まで自分の想いを認めず死んでゆく。彼らのそんな未熟さが、彼らにとって姫との出会いがいかに人生における光であったかを物語る。

    ラスト、悪源太が仲間たちの元へ戻るのも泣ける。そして

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    2024年09月25日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(5)

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    これはどこで気になったのだったか。以前読んだ山風小説は、ちょっと肌に合わず、それでも気になる存在ではあって、じゃあ漫画なら読めるかも、ってのがきっかけかな。で本作。これは面白い。グロテスクな内容に綺麗な絵、ってのも何だか良くて、終始飽きさせず、テンポ良く進む展開は、原作が上手く反映されているのかも。とるすと山風作品も、もっと他も紐解かなきゃ真価は分からん、ってことでしょうな。

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    2024年09月03日
  • 婆沙羅

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    鎌倉末期から室町時代までを生きた、佐々木道誉(ささき どうよ)を描く。
    1319年〜1367年を扱う「太平記」は、まさにこの時代、リアルタイムで書き続けられており、この作品は山田風太郎世界が全開の「魔界太平記」とも言えようか。
    将軍方(北朝)対、天皇方(南朝)の南北朝が60年にも渡る争いを繰り返し、戦国の世に匹敵する、あるいはそれ以上に天下は乱れて、民衆を苦しめた。

    登場人物全てがあちらこちらと手を組み、寝返り、入り乱れること、作者自身も「筆舌に尽くしがたい」と描写するくらいややこしい。
    全ての事件に道誉が何らかの形で関わっており、彼が時代を動かしているような錯覚さえ抱く。
    しかし、道誉は派

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    2024年07月30日
  • 山風短(3)

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    昭和三十×年、盛夏―――。探偵小説好きの高校生六人が、美貌の銀幕女優をひと目見ようと訪れた海岸でトラブル発生‥‥!! 好奇心あふれる高校生6人組が遭遇した、ひと夏ひと夜の奇妙な事件とは!?
    山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』!
    今回は、青春冒険もの。絡んでくる地元のチンピラを、奇策で撃退するくだりは「Y+M柳生忍法帖」っぽいし、明朗で痛快な青春冒険譚。

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    2024年04月05日
  • 山風短(1)

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    山田風太郎は、短編にも多くの傑作があった!
    『Y十M~柳生忍法帖~』以降、お待たせしました。せがわまさきの待望の新連載は、風太郎の短編!
    第一幕は『くノ一紅騎兵』。天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭に、ひとりの美少女がいた。名は、陽炎(かげろう)。この美しき者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!
    美しき者には、人智を超えた忍法があった!
    快楽極まる、超絶の秘術を見よ!
    天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭にいた、ひとりの美しき者。名は、陽炎(かげろう)。この者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せ

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    2024年04月05日
  • 山風短(4)

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    美貌の妻・お圭を連れて旅を続ける剣士・筧隼人。長きに亘る漂泊の末に、隼人の心の中に芽生えたのは、あれほど惚れていた妻への疎ましさだった‥‥。
    そんな二人の前に現れた、世にも怪異なる忍者・枯葉塔九郎!! 人の心の奥底を見通すこの忍者の発した一言が、夫婦の運命を変える!!
    山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』!
    忍法帖ものとNTRものの合わせ技が、異色な内容。
    ヒーリングファクターを使って不死身の塔九郎は不気味だが、夫の裏切りを知り時九郎と組んで仕返しするお圭のしたたかさも怖い。

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    2024年04月05日