山田風太郎のレビュー一覧

  • 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    慣れていないからか、とっつきにくさがあった。しかし、時代ものも面白いものだ。
    語りが前面に出てくるのはしょうがないところもありそう。

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    2025年06月30日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    時代ものには苦手意識があったけど、読みやすかった。この本が初めて読んだ時代もので良かった。山田風太郎作品今後も読んでいきたい。

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    2025年02月25日
  • 人間臨終図巻 1

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    ビブリアに出てきたので読んでみました。全然知らない人、名前しか知らない人、大体どんな人か知ってても「そういえばそのごどうなったの?」と思うような人がたくさんで亡くなった時ことを知ってたのは大石内蔵助・主税親子と織田信長と上杉謙信など一部。死因は知っててもその様子までは知らないから興味深かった。全4巻とのこと、他のも探して読んでみたいな。

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    2024年12月08日
  • 八犬伝 上

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    最近公開された映画の原作。私たちの世代は八犬伝の映画といえば薬師丸ひろ子主演の角川映画を思い出す。
    本作は山田風太郎の傑作と言っても良い。現実の滝沢馬琴の創作生活と北斎をはじめとする周囲との交流を描きながら、虚の八犬伝の物語を進めていく。これにより単に八犬伝の物語を読むだけでなく、28年もの歳月をかけた馬琴の苦労もひしひしと伝わる。そもそも八犬伝自体が現代でもファンタジーRPGに出来るレベルのクオリティだ。このはっちゃけた物語をお堅い馬琴が書いたという対比も非常に面白い。

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    2024年12月08日
  • 魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション

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    エンターテイメントとは、セックスとバイオレンスやな〜、なんてなことを痛感する1作。あの名作、深欣東映映画とは筋書きが違うので、初見の方は改めて楽しめるはず。個人的には、十兵衛が紀州に乗り込んでヴィランと初顔合わせするまでのくだりが最高潮(ピーク)です。その後も当然としてオモローですが

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    2024年11月11日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    山風の明治モノ、大好き。もっと読みたいと思っていたので、前評判の高いこれらを読むことにした。

    上巻…どうにも話が細切れで読みづらいときもあるが、幻想的な物語の枠に惹かれて読み続ける。

    舞台は明治15年。
    会津の武士であり、同心も経験したことのある、中年の馬車引き、干潟。
    孫娘のお雛をのせてメイジ・トウキョウを今日も行く。
    お雛には2人の幽霊がついており?、それはお雛の父親であり干潟の息子である蔵太郎と、その母であり干潟の妻でもあるお宵の2人。
    彼らはお雛が呼べばそれなりにこの世にくるが、不死の身である以外は特殊なことはできず、全知全能でもない(笑)。
    このあたりのやりとり、かなりシュールで

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    2024年11月09日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    ネタバレ

    泣いた…久しぶりの忍法帖。おもしろかった!!

    女性をモノにし売り歩く…下衆野郎なのに、なぜだか憎めない7人の香具師たちの物語。彼らはひょんなことから、北条方の麻也姫を守ることとなる。

    姫を男たちが守る、というストーリーは、【忍法八犬伝】に似ているが、香具師たちの、姫に対する復讐心から恋慕うに至る心の動きが新鮮だ。
    忍法帖の中でも、分かりやすい恋愛ものでありながら、登場人物たち全員にその認識はない。

    悪源太も、最後まで自分の想いを認めず死んでゆく。彼らのそんな未熟さが、彼らにとって姫との出会いがいかに人生における光であったかを物語る。

    ラスト、悪源太が仲間たちの元へ戻るのも泣ける。そして

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    2024年09月25日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(5)

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    これはどこで気になったのだったか。以前読んだ山風小説は、ちょっと肌に合わず、それでも気になる存在ではあって、じゃあ漫画なら読めるかも、ってのがきっかけかな。で本作。これは面白い。グロテスクな内容に綺麗な絵、ってのも何だか良くて、終始飽きさせず、テンポ良く進む展開は、原作が上手く反映されているのかも。とるすと山風作品も、もっと他も紐解かなきゃ真価は分からん、ってことでしょうな。

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    2024年09月03日
  • 婆沙羅

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    鎌倉末期から室町時代までを生きた、佐々木道誉(ささき どうよ)を描く。
    1319年〜1367年を扱う「太平記」は、まさにこの時代、リアルタイムで書き続けられており、この作品は山田風太郎世界が全開の「魔界太平記」とも言えようか。
    将軍方(北朝)対、天皇方(南朝)の南北朝が60年にも渡る争いを繰り返し、戦国の世に匹敵する、あるいはそれ以上に天下は乱れて、民衆を苦しめた。

    登場人物全てがあちらこちらと手を組み、寝返り、入り乱れること、作者自身も「筆舌に尽くしがたい」と描写するくらいややこしい。
    全ての事件に道誉が何らかの形で関わっており、彼が時代を動かしているような錯覚さえ抱く。
    しかし、道誉は派

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    2024年07月30日
  • 山風短(3)

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    昭和三十×年、盛夏―――。探偵小説好きの高校生六人が、美貌の銀幕女優をひと目見ようと訪れた海岸でトラブル発生‥‥!! 好奇心あふれる高校生6人組が遭遇した、ひと夏ひと夜の奇妙な事件とは!?
    山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』!
    今回は、青春冒険もの。絡んでくる地元のチンピラを、奇策で撃退するくだりは「Y+M柳生忍法帖」っぽいし、明朗で痛快な青春冒険譚。

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    2024年04月05日
  • 山風短(1)

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    山田風太郎は、短編にも多くの傑作があった!
    『Y十M~柳生忍法帖~』以降、お待たせしました。せがわまさきの待望の新連載は、風太郎の短編!
    第一幕は『くノ一紅騎兵』。天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭に、ひとりの美少女がいた。名は、陽炎(かげろう)。この美しき者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!
    美しき者には、人智を超えた忍法があった!
    快楽極まる、超絶の秘術を見よ!
    天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭にいた、ひとりの美しき者。名は、陽炎(かげろう)。この者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せ

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    2024年04月05日
  • 山風短(4)

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    美貌の妻・お圭を連れて旅を続ける剣士・筧隼人。長きに亘る漂泊の末に、隼人の心の中に芽生えたのは、あれほど惚れていた妻への疎ましさだった‥‥。
    そんな二人の前に現れた、世にも怪異なる忍者・枯葉塔九郎!! 人の心の奥底を見通すこの忍者の発した一言が、夫婦の運命を変える!!
    山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』!
    忍法帖ものとNTRものの合わせ技が、異色な内容。
    ヒーリングファクターを使って不死身の塔九郎は不気味だが、夫の裏切りを知り時九郎と組んで仕返しするお圭のしたたかさも怖い。

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    2024年04月05日
  • 山風短(2)

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    長岡与五郎は、大名・細川家の御曹司にありながら最強をこころざし、一度敗れた宮本武蔵に再戦を挑まんとする。
    それを止める命を受けたのは、忍びの娘・登世。秘術を用いて、与五郎と“合体”したままになるが……!?
    離れたくても離れられぬ。秘術でつながる美男美女。われら、最強剣士なり。
    山田風太郎の傑作短編を、せがわまさきが奇跡の漫画化!
    細川忠興の後継でありながら新免武蔵に勝つためだけに剣を磨くことしか考えない長岡与五郎のおポンチぶりは、新免武蔵や細川忠興すら手を焼くが、与五郎と登勢の剣で結ばれた強い絆は微笑ましい。

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    2024年04月04日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    忍者物の本が読みたくて手に取ってみた。
    山田風太郎って聞いたことはあったけどまさか読むとは思っていなかった。私も大人になったな…笑
    けっこう初っ端から「えー!そうなるの!」となってこれは面白そう!とどんどん読んでいった。
    次から次へ話が展開していって、息つく暇もなく、ちょっと混乱することもあったけどあっという間に最後のページ。
    楽しかった〜。
    他の山田風太郎忍者シリーズも読むぞ!

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    2024年03月21日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    これは、おもしろい!
    数十年ぶりの再読だったが、こんなに面白かったかな。
    転生衆6人まで、あっと言う間にやられてしまい、あれ?
    こんなあっさり?と思いましたが、最後の転生衆との対決は見事!またラストシーンがいい!さすが、風太郎!

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    2024年03月07日
  • 魔界転生 上 山田風太郎忍法帖(6)

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    初読は映画上映1981年のころなので、40年以上前。
    映画の印象が強く、小説はあまり覚えていなかった。
    40年以上ぶりの再読、おもしろかった。

    上巻は、魔界転生衆の一人しか戦っていないが、あまり超人ではなく、対抗する十兵衛も人間技範疇なので興ざめせずに読めた。

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    2024年03月01日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    ネタバレ

    これは面白かった。
    忍法帖のなかでも一番いい!
    7人の香具師たち、人間としては最低だけどたくましい生き方。忍者じゃない(スーパーマンじゃない)ところもまたいいです。ま、人間離れした特技は持ってますが。

    舞台となっている忍城、「のぼうの城」と同じ石田三成が攻めて、北条滅亡時に唯一負けなかった城。
    麻也姫のちょっと天然なところもよかった。

    そして悪源太のラストシーンはちょっと涙しちゃいました。

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    2024年02月21日
  • 人間臨終図巻 1

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    全4巻の大作、読み進めるのが辛くなるほど、沢山の臨終に立ち会える本でした。2巻以降も読もうか、悩み中

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    2023年12月31日
  • 地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

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    後に監獄の改良に努めた薩摩出身の若き有馬四郎助の物語。北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した四郎助と、虐待異常者たちともいえる看守長たち、そして1000人を超える囚人たち。耶蘇教教誨師の原胤昭や医師の休庵先生。そして売られてきた酒場の女たちが時に絡む。

    囚人たちの話を聞く四郎助は、監獄で起こる様々な事件をきっかけに囚人や看守たちの人生を誰かれの口から聞いていく。その人生や事件がそれぞれ強烈で破格なのだ。

    しかし犯罪者たちの人生だ。殺人や強姦、裏切りが酷い。更に血飛沫が飛ぶ。それでも人情噺や男女の話を交えて、時にほろりとさせる。

    のちに愛の典獄と呼ばれ、キリスト教徒となつた有馬四郎助は、上

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    2023年12月17日
  • 八犬伝 上

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    北斎への読み聞かせという形が面白い。
    子供の頃映画で見たうっすらとした記憶の八犬伝。玉が飛んでいく部分が強烈に記憶に残っていたので、書籍に出会えて良かった。
    忍者以外の風太郎作品2つめ。

    北斎の天才っぷりというか、アーティストっぷりも面白いが、滝沢馬琴に人間味が描かれているのが新鮮。

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    2023年11月29日