あらすじ
「どんなきっかけで時代錯誤な忍術物語を書きはじめたのか、じぶんでも忘れてしまったが、いまくびをひねって思い出してみると、どうやら「水滸伝」を私流に書いてみないかとすすめられたことが端緒となったような気がする」(「『今昔物語集』の忍者」より)。風太郎忍法帖の多彩さの極みは短篇にある。長らく読めなかった短篇を多数収録するシリーズ第一弾。
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Posted by ブクログ
どういうジャンルに当たるんだろう。
著者のシリーズでは忍法帖とくくられているが、時代物+活劇?ミステリ? 収められている一遍に創作秘話的なものがあるけれど、著者としてはミステリのトリックに通じるものがあったそうだ。
ともあれ、どの話も面白いのには驚いた。
『佐渡上』『服部半蔵』ときて『帷子乙五郎』の時代経過にも面食らう。
読みたいシリーズが増えたのが、実に嬉しい。
Posted by ブクログ
なんとなく覚えてたのでたぶん再読。
「忍者明智十兵衛」5…出世と入れ替わり
「忍者石川五右衛門」4…淀君の鈴を盗む
「忍者向坂甚内」3…没落した姫を守護する赤蜘蛛
「忍者撫子甚五郎」3…関ヶ原での偵察合戦
「忍者本多佐渡守」5…権謀術数の歴史と継承
「忍者服部半蔵」3…不出来な弟
「『今昔物語秋』の忍者」3…エッセイ
「忍者帷子乙五郎」4…紙で魚をおろす