【感想・ネタバレ】眼中の悪魔〈本格篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選1~のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2015年09月25日

【眼中の悪魔】【虚像淫楽】【厨子家の悪霊】【笛を吹く犯罪】【死者の呼び声】【墓掘人】【恋罪】【黄色い下宿人】【司祭館の殺人】【誰にも出来る殺人】収録。

本格ミステリー短編9篇と、「連鎖式」の長編【誰にも出来る殺人】を収録した傑作選。探偵作家クラブ賞を受賞した【眼中の悪魔】と【虚像淫楽】、ホームズの...続きを読むパスティーシュで意外な事実がラストで明らかになる【黄色い下宿人】、逆転に次ぐ逆転の【厨子家の悪霊】など、いずれも良く出来た作品ばかりです。
私的ベストは【誰にも出来る殺人】。短編一つ一つに意外なオチが用意されているので独立して読めますが、最後まで通して読んだときに全く別の構図が現れるところが秀逸です。

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Posted by ブクログ 2010年08月15日

山田風太郎のミステリー集全10巻。
第1巻は本格推理小説。人間心理による殺人動機やトリックで、その人に訪れた一瞬による運命の転換というタネが秀逸。
シリーズの中でも一番小説らしい巻かも。「凄愴編」「戦争編」「サスペンス編」などはかなり人の心理を抉ってくるので読むのがつらくなることも。それでも山田風太...続きを読む郎の、戦時中に青春時代をすごしたため、いっそうのこと荒唐無稽な世界を創作しないと生きるのが苦しかった、という感覚にはとても惹かれる。やはり本を書くのってそういうことだと思う。自分がそれをしないと生きていられないという熱情を作品に昇華させるという行為。
また山田風太郎は、荒唐無稽時代物もかなりあるけれど、根本が史実だったりして、嘘ばっかりでないところが偉大なところ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ほんとに「傑作」選。タイトルに偽りなし!にしても、ホームズのパスティーシュは誰が書いても皮肉っぽくなるのに、ルパンものは誰が書いても格好良いのですね(笑)なぜでしょう。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

忍法帖モノが有名な作家さんですが、
どうしてなかなかミステリも上手い!
細やかな心情描写、短編を繋ぎ最後へ持っていく文章力。
全てがさすがと唸らせる一級品でした。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

『眼中の悪魔』『虚像の淫楽』『厨子家の悪霊』『笛を吹く犯罪』『死者の呼び声』『墓掘人』『恋罪』『黄色い下宿人』『司祭館の殺人』『誰にも出来る殺人』が収録された山田風太郎ミステリ傑作十選の第一弾〈本格篇〉です。短篇集なのでチビチビ読む事が出来、また、どれ一つとして駄作はありません。

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Posted by ブクログ 2019年01月11日

「本書収録の九短篇のうち、「眼中の悪魔」と「厨子家の悪霊」を除く七篇を収めたこの桃源社版『虚像淫楽』の高水準には、凄まじいものがある。掛け値なしに、日本で出版されたミステリ短篇集のベストテンに入る、超高密度傑作集といっていいだろう」日下三蔵による解題より
そーなんだー
冗談はともかく
ミステリ教信者...続きを読むでないので良く分からないが確かにみな水準作以上
だが書かれた年代によるかもだが驚きの傑作はない感じ
作者らしくはある
特に今読む意義を感じない

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Posted by ブクログ 2011年01月18日

山田風太郎は、昨今の推理小説にあるような、ものすごいトリックがあるわけではなく、ちょっとしたアイディアと伏線を上手に小説の形に仕上げて、登場人物の心理描写と絡めて「読ませる」作品を書く作家だと思う。

短編集収録の作品で、前半は医者が主人公の話ばかりで、パターンが見えてくるところもあってだれ気味だっ...続きを読むたが、最後の「誰にでもできる殺人」は素晴らしい。
ああいう、1つ1つを独立した短編でも楽しめて、まとめてみると連作長編と読めるものは大好きだ!(中井英夫のとらんぷ譚とかね)

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

「誰にでもできる殺人」が好きだなぁ。度の作品も一定水準あって裏切られないので安心して読みました。やっぱりルパンはカッコイイ。

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Posted by ブクログ 2015年05月02日

著者デビューから10年くらいの探偵小説。誰にも出来る殺人が一番面白いかな。枚数に収めるためか説明不足な感じがする。しかしどれも面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ミステリー傑作選第 1 巻についてではなく、このシリーズ総ての評価をここに書こう。結論から云えば、この 10 冊を一気に読むべきではない(私は一気に読みました)。最初は、権謀術数のすさまじさに舌を巻くばかりだが、ずっと読んでいるとだんだん同じパターンに見えてくるものが結構あるし、あるトリックなど覚え...続きを読むているだけでも 3 度つかいまわされるので、興醒めする。もちろん第 5 巻「戦争篇」のシリアスさ、第 8 巻「怪奇篇」のグロテスクさ、第 7 巻「セックス & ナンセンス篇」の莫迦々々しさなど目を見張るものも多いが、どれもこれも、真骨頂は忍法帖以降で存分に味わえる。日下三蔵さんが分析しているように、山田風太郎の本質はミステリ作家だと思うが、ミステリをミステリとして書くのではなく、時代物なのに底にミステリがあることこそ、山田風太郎が唯一無比である点だと思うので、この傑作選はマニア向けでしょう。

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