【感想・ネタバレ】くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)のレビュー

あらすじ

大坂夏の陣、落城前夜に救出された千姫とその侍女たち。智将真田幸村はそのなかに秀頼の落とし胤を身籠る五人の女忍者を潜ませていた。それを知った家康は、「子が生まれる前に始末せよ」と密命を伊賀忍者に下す。子を宿しながら迎え討つ、くノ一、五人衆に危機迫る! 忍法帖ブームの頂点をなした傑作。

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Posted by ブクログ

88年前の1922年1月4日に兵庫県養父市生まれた日本屈指の奇想小説家。2001年に79歳で亡くなりましたが、後半生には、歴史上の923人の世界中の著名人の末期の様子を集めた『人間臨終図巻』や,『戦中派不戦日記』とか『戦中派虫けら日記』『戦中派闇市日記』など作家以前の日記で注目されたように、ただの物書きではなく、着眼点の独創性は比類なきものがあり

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2011年07月19日

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大阪城落城後、全員妊娠中の真田くノ一+可憐千姫vs.伊賀忍者+家康。
豊臣残党の異常に強い大女(武器は鎖鎌。山風作品で出て来る時はわりと最強設定になってることあるような)丸橋萌えなのです。
※妊娠中の方にはまったくお勧めできませぬ。要注意。

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2009年10月04日

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豊臣秀頼に嫁いだ、徳川家康の孫娘千姫。大坂の陣で豊臣を滅ぼした家康だが、千姫に対しては複雑な愛情を抱いていた。一方豊臣方の真田幸村は、信濃忍群のくノ一に命じて、秀頼の子胤を宿し、その血を繋ぐことを画策。秀頼を愛した千姫もそれを是認し、自らの庇護の下においた。家康は甲賀鍔隠れの里の精鋭五人に、真田のくノ一と秀頼の子の抹殺を指令し、かくて性の秘儀を尽くした妖艶な忍法合戦が幕を開けた。

風太郎忍法帖の一冊。相変わらず奇想天外な忍法勝負が繰り広げられ、科学的な仕組みとかそういう無粋なことを思い出す間もなく引き込まれてしまう。楽しい。

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2022年04月13日

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要は闘う妊婦の物語です。
文字に表すととってもアレですが…
エロスもふんだんなのにいうほど厭らしくないのは、忍たちの技(?)がいちいち奇怪かつ爆笑モノだから(笑)
山田氏のオチが冴えまくってます。

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2010年07月23日

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序盤はいかにもって感じにくノ一忍法飛び交って、テンポよく進むんだけど、中盤言おういきなり話が大きくなってもう、後半は凄いことに。はっちゃけてますw

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2009年10月04日

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相変わらず、すごい物語だ。
さすがにこの齢になると、このくノ一たちの描写だけでは勃たないけど・・・。
なまら、色っぽい、命の保証があるなら忍法にかかってみたくなる。

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2023年07月21日

Posted by ブクログ

最強妊婦とエロ忍者の戦い。巡るのは、妊婦の腹に入っている豊臣家の胤。

くノ一の術というのは、別名女の武器を使う術であるといわれるけれど、そのタイトル通り、くノ一たちはおよそ超人的、というか超自然的な術を用い、対するエロ忍者群もまた、光景を想像したくないようなトンデモ技(精液垂れ流してトリモチ)などを展開する。忍法は使わないが、超人的な体術を誇る妊婦も乱入し、さらには大御所徳川家康が、孫娘千姫可愛さにトチ狂い、手助けしたり邪魔したり。忍法の多くが下半身系なのだけど、エロくはない。むしろグロい。そんなわけで、ハチャメチャな進行ではあるのだけど、果たしてその結末に唸るのであった。イヤまじて唸るよ。

それにしても、山風作品には眼を見張るようななまめかしい美女が次々に出てくるなあ。なまめかしい、という言葉を本の外でも味わってみたい。いいなあ、江戸時代。

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2022年06月01日

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荒唐無稽な山田風太郎の世界を堪能!
エロ忍法にいちいち科学的解説がついているのが
面白い。
なにげに家康の腹黒いかんじが好きです。

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2012年09月03日

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山田風太郎作品は初めてだったが、友人に貸してもらったので読んでみました。内容的には「くの一」ものと聞くと、いやらしい描写のイメージが強かったのですが、確かに性的な描写も数多く出てきますが、イコール忍法ということで、それほどいやらしさは感じず普通に時代劇の娯楽作品として楽しめました。
ストーリーも豊臣家の女残党(くの一等)に戦々恐々の徳川家康が服部半蔵率いる伊賀忍者を擁して、くの一を抹殺しようとする話ですが、豊臣家と徳川家の確執が話の中心に置かれている内容も良いですし、春日局など実際の歴史上の人物もストーリーに重要に関わっているところが引き込まれます。
山田風太郎の世界観に嵌りそうな今日この頃です!

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2012年04月13日

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大阪城落城寸前、秀頼の子を宿すよう命じられた5人の女忍者+徳川家を憎悪する千姫VS家康の命によりその腹の子を狙う伊賀忍者5人の死闘。

徳川VS豊臣、伊賀忍者VS真田くノ一という政治的な争いの中にあって、それ以上に強く描かれているのが女VS男です。
女を操る恐ろしい忍法を駆使する伊賀忍者、同じように男を惑わす忍法を操るくノ一。そして女の一生を利用した権力の男・徳川家康と、それを恨む千姫。

千姫一行は「妊婦」という最大に女の特徴を表しており、大きな腹を抱えた女達が、揃って凄惨な戦いを繰り広げていく姿には戦慄します。
女達の愛情と怨念にまみれた腹の子がだんだんと大きくなっていく様には、わたしも同じ女でありながらちょっと怖っかたです。

この女VS男の強烈な対立の構図に、女を道具にする女阿福や、千姫を慕う頼宜、愛する男を追った初音などの人物もあり、物語が複雑になっていきます。
この複雑さと長期戦で途中ちょっとだれましたが、「丸橋」の強烈なキャラクターはものすごく楽しめました。
最期の落とし方も素晴らしい!


ちょっとネタバレ・・・・・・・・・・・・













全員とはいかないまでも、無事に子を産んだお由比。千姫は初音を許したのかどうか……。

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2012年01月04日

Posted by ブクログ

エロスなありえない体をもったくの一たちの忍法(っていうか、妖術?!魔法?)。エロス忍法。新しすぎですから

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2009年10月04日

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