無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
本格ミステリと呼ばれるものは、動機に弱く、リアリティに欠ける。という批判が現れ、松本清張を筆頭に社会派ミステリが隆盛を築いた時代に、本格ミステリの一角を担う山風が、あえて特異な動機にのみ焦点を当てたこの連作短編集を出した姿勢に、まず敬意を表したいと思います。
各短編の動機は、側からみれば異様、対価に見合わない、と思われるようなものかもしれません。
しかし、あくまで外側からはそう見えるというだけであって、本人にとっては、如何ともし難い問題。人を殺してでも訴えたいものがあるということです。
動機にリアリティなんてものは存在するのでしょうか?そもそも万人が納得するリアリティのある動機などあり得るのでしょうか?
そんな問いかけが、作中から伝わってくるようでした。
様々なタイプの動機を書き分けたこの短編集。
胸に強く響く短編が1つはあることと思います。
Posted by ブクログ
当初は、へー、という程度だった。
山風が推理物書いてるんだあ、松本清張以降に社会派ミステリが流行ったからこんなムードなんだあ、と思った。
三話目あたりから、いやこれは単なる社会派ミステリじゃないなと思った。
やっぱり山風が書いたらぐっと引き込まれるし、短編なのにすごい長編を読んだかんじになる。
書き方がうまいんですよ。
60年代の作品なので、さすがに古いというところもあるけど、日本人の本質は何も変わっていない。
犯罪の中抜き、声無き傍観者である大衆の持つ卑怯性、SNS自殺そっくりの状況など、普遍的な怖さがある。はっきり言えば日本人社会の怖さを書いている。
そういう意味では山風らしい。
この世は黒いし、これでもかと現実を突きつけるけど、八坂の逡巡の決め台詞に毎回少しの清々しさがある。
うまいんだよねー。
半七捕物帳の昭和版みたいなかんじ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ