山田風太郎のレビュー一覧
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ネタバレ山田風太郎の「戦中派不戦日記」を勝田文がコミカライズした最終巻。
風太郎以外にもこの時期に大学にいたような人たちが戦後の日本を復興させていき、その下の世代が食い潰すのですが(^^;)大体歴史というのはそういうローテーションになっているようですね。
勝田さんのコミカライズは素晴らしく、その一方で、連載時のモーニングは(自分たちの企画でありながら)どうも作品への理解力が足りてなかったキライがありますね。本編への解説なんか全く不要なのにそのためにページを割いたり・・。
ともかく、内容は単行本3巻と、気になれば原作に当たれば良いです。面白かったです。 -
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ネタバレ山田風太郎すごすぎるな…どれ読んでもハズレがない。柳生忍法帖に続く十兵衛シリーズ2作目。1作目では、敵より十兵衛のほうが圧倒的に強くて、最後まで余裕が感じられたけど、今回はかなり精神的ダメージを食らっているようでハラハラした。柳生忍法帖を読んだ身からすると、変わってしまった父と対峙するシーンが辛いな。
どの戦いも迫力があったけれど、やっぱり武蔵との対決の描写が凄まじすぎる…沈みゆく島、真っ赤な夕陽、向かい合う武蔵と十兵衛の姿が目に浮かぶ。
また、脇役の使い方もうまいなあ。前作は、坊様たち、今回は柳生十人衆。みんな死んじゃうから、残酷なんだけど、それぞれにちゃんと立派な最期が用意されている。
今 -
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ネタバレ山田風太郎はやっぱりすごいなあ。死ぬまでに山風作品を知れて本当によかった。
妻を亡くした辻馬車屋の干兵衛と、父を亡くし母に捨てられた孫娘のお雛。死んだ妻と息子は、お雛が呼んだときだけ幽霊として現れる。しかし徐々に別れの時も近づいてきて…
2人は親子馬車として様々な客を乗せ、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく。
どの話も良かったが、やはり最後、別人のようになって現れた赤井の姿は衝撃的だったし哀しいなあ。
明治ものの傑作名作と謳われているだけあって、とてもおもしろかったし、明治という時代に翻弄される人々のドラマがあった。
山風作品のラストは、いつも切ない。しかし、悲しい切なさではなく、どこ -
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ネタバレ上巻に続きおもしろい!坊様たちが自らを犠牲に敵に立ち向かうシーンはぐっときた…ただ、ちょっと心配だったのが十兵衛女性に甘すぎる!おゆらの方なんか極悪非道なことをし続けてたんだから情けをかけなくてもいいんだよ!
7人の娘たちが誰も死ななかったのは驚いた。また、お千絵とお笛は、堀一族の長の娘でもあったからもっと活躍するかと思っていたが一番見せ場はなかったかもしれない。あとやむを得ないとはいえ銀四郎は十兵衛が一人で殺してしまった…
でもこんなにおもしろい作品に対してあれこれ言うなんて贅沢を言い過ぎかもしれない。
スピード感もあり上下巻ながら飽きさせない。甲賀忍法帖よりも実在の人物がたくさん出てきてお -
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重厚な短編集だった。どの話も沼が深い。どんでん返しが多くありきたりな着地を見ない。
どんでん返しが凄まじく、最後になんとも言えない絶望が残る【厨子家の悪霊】、幕閉じでまさかのカラクリが発動する【笛を吹く犯罪】、友人のやりきれない最期と哀れな運命が哀しい【墓掘人】、そして、人間荘というアパートを舞台に繰り広げられるドロドロの人間劇をのぞきみる中編【誰にでも出来る殺人】が特に印象的だった。
それ以外の短編もどれも個性が強くおもしろかった。
山田風太郎自身医学を学んでいたからか、登場人物に医学生が多かった。またほとんどの話で、女性が事件の中心にいる。その女性は聖女であったり魔性であったりそれぞれだ -
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ネタバレ地味ーなんだけど、学生服だし坊主だし。でも格好良いとこは格好よい。風太郎青年もててるやん。
女の子もかわいい。迷惑そーな駅の美少女やジャンヌダルクとか。
戦時下って、あまり長距離移動できないものと思ってたら、やろうと思えばそうでもないんですね。
この戦争に、大学生の年代でも、どうやったら勝てるか真剣に考えていたんだ、と。今の自分で今の日本で考えると、無理だよなぁ、戦争に参加したいわけでもないのに、お国のために戦えはやっぱ無理だよなぁ、説得力がないよなぁ、と思う。
でも最近の色々みてると、やるわけないのにやる前提で押し付けてくる政府よとこれが戦前の気分か。 -
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一層おどろおどろしい
おどろおどろしい山田風太郎の原作をコミカライズするとこのようにより一層おどろおどろしい作品になるなるのだ という典型的な例。コミカラズ作者の画力が高いので原作の世界を 原作以上に読者に訴えることに成功している。
女性たちが皆美しいのも目をひいた。 -
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魅力的
面白いですね。
原作は読んだことないですが、この漫画を読んで興味がでてきました。
絵柄はかなり個性的なので人を選ぶかもしれませんが、私は魅力的で好きです。 -
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忍法帳に相応しいキャラ性
忍法帖シリーズのセルフパロディをしながら、南北朝の神器をテーマにする一風変わった山風作品。
三兄弟三姉妹の恋模様が『甲賀忍法帖』のパロディなのだが、特に男側が結構情けない。射精で真面目な攪乱戦法をする七兵衛に女だけには滅法強くなる又十郎、女のためならいくらでも荒ぶるフェミニストの舟馬。三人それぞれが女を中心に情けない強さを発揮する。
女人の一部になる忍者たちは後の忍法の原型の一つとも言える変態っぷりで、中々良い勝負している。がどちらが主役なのか判断がつかず(三兄弟も両陣営に散らばっている)、神器を持った南朝側にどのような史実に沿ったままの勝利を描こうか迷っているようであった。
極