山田風太郎のレビュー一覧

  • 天狗岬殺人事件 山田風太郎ベストコレクション

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    なかなかに下世話な話が多いと言うか、男女関係から揉める話ばかり。好きなんかしら。
    しかもほとんどの話で、売笑婦やらパンパンやらと連呼するので、時代が変わったとは言え、こいつはなかなか。教科書は改変されても小説は生き残るからね。
    と言っても、時代背景と話の面白さは別物で、そうねぇPART4のシリアスな感じが個人的には好きかなぁ。ドンデン返しとか、なかなか。
    てか表題作の天狗岬の殺害方法意味分かんないよ!雑だろ!って素人ながら言ってみる。

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    2021年07月31日
  • 風太郎不戦日記(3)

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    ネタバレ

     山田風太郎の「戦中派不戦日記」を勝田文がコミカライズした最終巻。
     風太郎以外にもこの時期に大学にいたような人たちが戦後の日本を復興させていき、その下の世代が食い潰すのですが(^^;)大体歴史というのはそういうローテーションになっているようですね。
     勝田さんのコミカライズは素晴らしく、その一方で、連載時のモーニングは(自分たちの企画でありながら)どうも作品への理解力が足りてなかったキライがありますね。本編への解説なんか全く不要なのにそのためにページを割いたり・・。
     ともかく、内容は単行本3巻と、気になれば原作に当たれば良いです。面白かったです。

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    2021年07月25日
  • 魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    山田風太郎すごすぎるな…どれ読んでもハズレがない。柳生忍法帖に続く十兵衛シリーズ2作目。1作目では、敵より十兵衛のほうが圧倒的に強くて、最後まで余裕が感じられたけど、今回はかなり精神的ダメージを食らっているようでハラハラした。柳生忍法帖を読んだ身からすると、変わってしまった父と対峙するシーンが辛いな。
    どの戦いも迫力があったけれど、やっぱり武蔵との対決の描写が凄まじすぎる…沈みゆく島、真っ赤な夕陽、向かい合う武蔵と十兵衛の姿が目に浮かぶ。
    また、脇役の使い方もうまいなあ。前作は、坊様たち、今回は柳生十人衆。みんな死んじゃうから、残酷なんだけど、それぞれにちゃんと立派な最期が用意されている。

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    2021年07月11日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    山田風太郎はやっぱりすごいなあ。死ぬまでに山風作品を知れて本当によかった。

    妻を亡くした辻馬車屋の干兵衛と、父を亡くし母に捨てられた孫娘のお雛。死んだ妻と息子は、お雛が呼んだときだけ幽霊として現れる。しかし徐々に別れの時も近づいてきて…

    2人は親子馬車として様々な客を乗せ、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく。
    どの話も良かったが、やはり最後、別人のようになって現れた赤井の姿は衝撃的だったし哀しいなあ。

    明治ものの傑作名作と謳われているだけあって、とてもおもしろかったし、明治という時代に翻弄される人々のドラマがあった。

    山風作品のラストは、いつも切ない。しかし、悲しい切なさではなく、どこ

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    2021年06月02日
  • 幻燈辻馬車(上) ――山田風太郎明治小説全集(3)

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    山田風太郎「明治もの」第2弾。
    今回の主人公は、辻馬車の馭者で元会津藩士、干潟干兵衛とその孫娘お雛。自由民権運動の中、事件に巻き込まれてゆく展開。危機が訪れると干兵衛の死んだ息子が幽霊として登場するという、ちょっと変わった設定となっている。前編では「明治もの」ならではの実在の人物と架空の人物が入り混じった活劇だが、後編では前編で提示された謎が解決するはず。

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    2021年05月29日
  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎ベストコレクション

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    月村了衛が山田風太郎受賞記念の「はじめて山田風太郎作品を読む人におすすめ5冊」の企画で筆頭に挙げていたので購入。実際に読むまで1年半積んでたことを後悔するおもしろさ。なるほどこれが月村作品のエンタメ精神の源流なのかと得心。めちゃくちゃ強い人(柳生十兵衛)をいかにして苦戦させるか(物語を盛り上げるか)というところで設定のうまさが光る。

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    2021年05月12日
  • 柳生忍法帖 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    上巻に続きおもしろい!坊様たちが自らを犠牲に敵に立ち向かうシーンはぐっときた…ただ、ちょっと心配だったのが十兵衛女性に甘すぎる!おゆらの方なんか極悪非道なことをし続けてたんだから情けをかけなくてもいいんだよ!
    7人の娘たちが誰も死ななかったのは驚いた。また、お千絵とお笛は、堀一族の長の娘でもあったからもっと活躍するかと思っていたが一番見せ場はなかったかもしれない。あとやむを得ないとはいえ銀四郎は十兵衛が一人で殺してしまった…
    でもこんなにおもしろい作品に対してあれこれ言うなんて贅沢を言い過ぎかもしれない。
    スピード感もあり上下巻ながら飽きさせない。甲賀忍法帖よりも実在の人物がたくさん出てきてお

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    2021年05月02日
  • 明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

     『死刑執行人サンソン』を読んで、本書を読み返したくなった。文春文庫版をようやく発掘してひもとく。
     星5つでもよいのだが、山風の明治ものは傑作がひしめいているので、『幻燈辻馬車』や『地の果ての獄』に比べて星4つにとどめておく。
     サンソン家の末裔の美女が巫女姿で口寄せをする。ライトノベルを先取りしたような趣向に唸ってしまう。
     もともと推理作家として出発した山風の、特にミステリ色の濃い連作小説。ノックスの十戒を持ち出すまでもなく超自然的な謎解きは禁じ手なれど、全体を貫くトリックが最後の最後で暴かれる。まさに大団円。

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    2021年05月03日
  • 眼中の悪魔〈本格篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選1~

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    重厚な短編集だった。どの話も沼が深い。どんでん返しが多くありきたりな着地を見ない。
    どんでん返しが凄まじく、最後になんとも言えない絶望が残る【厨子家の悪霊】、幕閉じでまさかのカラクリが発動する【笛を吹く犯罪】、友人のやりきれない最期と哀れな運命が哀しい【墓掘人】、そして、人間荘というアパートを舞台に繰り広げられるドロドロの人間劇をのぞきみる中編【誰にでも出来る殺人】が特に印象的だった。
    それ以外の短編もどれも個性が強くおもしろかった。

    山田風太郎自身医学を学んでいたからか、登場人物に医学生が多かった。またほとんどの話で、女性が事件の中心にいる。その女性は聖女であったり魔性であったりそれぞれだ

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    2021年04月19日
  • 人間臨終図巻 1

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    昔(といっても明治や昭和の時代)は国の組織や政治家に憤慨して殺人を犯しすぐ自首もしくは自害する(潔い…)人がいたんだよな、と。そう思うと昔の政治家は命がけの仕事だったのかもしれん

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    2021年04月13日
  • 風太郎不戦日記(2)

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    ネタバレ

    地味ーなんだけど、学生服だし坊主だし。でも格好良いとこは格好よい。風太郎青年もててるやん。
    女の子もかわいい。迷惑そーな駅の美少女やジャンヌダルクとか。

    戦時下って、あまり長距離移動できないものと思ってたら、やろうと思えばそうでもないんですね。

    この戦争に、大学生の年代でも、どうやったら勝てるか真剣に考えていたんだ、と。今の自分で今の日本で考えると、無理だよなぁ、戦争に参加したいわけでもないのに、お国のために戦えはやっぱ無理だよなぁ、説得力がないよなぁ、と思う。

    でも最近の色々みてると、やるわけないのにやる前提で押し付けてくる政府よとこれが戦前の気分か。

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    2021年03月30日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

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    一層おどろおどろしい

    おどろおどろしい山田風太郎の原作をコミカライズするとこのようにより一層おどろおどろしい作品になるなるのだ という典型的な例。コミカラズ作者の画力が高いので原作の世界を 原作以上に読者に訴えることに成功している。
    女性たちが皆美しいのも目をひいた。

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    2021年03月03日
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)

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    山田風太郎は、上手い。忍法帖、伝奇小説もいいのだが、明治物は知名度の割に面白いとおもう。意外な人物の取り合わせと、通説とは異なる視点が良い。
    明治バベルの塔 萬朝報、黒岩涙香、幸徳秋水、田中正造
    いろは大王の火葬場 木村荘平、福地桜痴、岸田吟香等
    明治暗黒星 伊庭想太郎(伊庭八郎の弟)、星亨
    など

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    2021年02月22日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

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    魅力的

    面白いですね。
    原作は読んだことないですが、この漫画を読んで興味がでてきました。
    絵柄はかなり個性的なので人を選ぶかもしれませんが、私は魅力的で好きです。

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    2021年02月01日
  • エドの舞踏会 ――山田風太郎明治小説全集(8)

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    鹿鳴館ダンスパーティーに貴婦人を誘うよう命を受けた山本権兵衛と大山巌婦人を狂言回しに江戸から明治に生きた女性たちを描いた連作集。
    森有礼夫人のエピソードが実話だとしたらかなりの驚き。舞台は江戸だが江戸の遊女の強さが感じられる。

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    2021年01月28日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    まだ読んでる途中だけど相当面白い。小さな物語のリアリティがふんだんに詰まってる。風呂屋の話など、好き

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    2021年01月23日
  • 風太郎不戦日記(2)

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    終戦に向かう時期。
    度重なる大空襲と新爆弾。
    呑気に構えていた風太郎も、考えを改めたりと、少々精神に異変をきたす。

    漫画にしたことで、単にお涙頂戴にしなかったこの作品。原作のクールでこんな学生も確かに生きていたのだ!というリアルさ!

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    2021年01月15日
  • 風太郎不戦日記(1)

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    本屋でみかけて購入。
    作者の絵でキラキラした、英国でない、こんな地味そうなー、と思いましたがやはりコミカライズうまいし面白い。この方の原作なしもすきですが、どんどん原作ものも読んでいきたいです。
    人間、なんでも慣れてどんな環境でも生きていくんでしょうが…もう二度と戦中に戻りたくはない、と思うのです(?)。
    やっぱり綺麗な銭湯に入って死にたい。いや、死にたくないが所詮は運か。

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    2020年12月13日
  • 忍法創世記

    ネタバレ 購入済み

    忍法帳に相応しいキャラ性

    忍法帖シリーズのセルフパロディをしながら、南北朝の神器をテーマにする一風変わった山風作品。

    三兄弟三姉妹の恋模様が『甲賀忍法帖』のパロディなのだが、特に男側が結構情けない。射精で真面目な攪乱戦法をする七兵衛に女だけには滅法強くなる又十郎、女のためならいくらでも荒ぶるフェミニストの舟馬。三人それぞれが女を中心に情けない強さを発揮する。
    女人の一部になる忍者たちは後の忍法の原型の一つとも言える変態っぷりで、中々良い勝負している。がどちらが主役なのか判断がつかず(三兄弟も両陣営に散らばっている)、神器を持った南朝側にどのような史実に沿ったままの勝利を描こうか迷っているようであった。

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    2020年12月03日
  • 風太郎不戦日記(2)

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    ついに終戦を迎える山田くん。原作の日記でも戦況が悪化するにつれて山田風太郎の心境が変化していく感じは興味深かったんだけど、漫画だとそれがよりエモーショナルになってる感じ。そこら辺、日記として書かれたものと、漫画作品として描かれたものの違いなんだろう。
    勝田文と同じく、文学作品を良くコミカライズしている近藤ようこが日記を漫画化するとどうなるんだろう?勝田文とはまたそうとう違ったものになるような気がして読んでみたい。

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    2020年11月05日