山田風太郎のレビュー一覧
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山田風太郎 著「妖説太閤記(上)」を読みました。
あの太閤記をあの山田風太郎が描く異色歴史小説。上巻は、本能寺の変までが描かれる。秀吉の魅力的な人柄の裏には権力を握ろうと権謀術数を駆使して天下をねらうしたたかな男の欲望が渦巻いていた。
あの山田風太郎が描くとあって、おどろおどろしいまさに妖しい太閤記なのかと思いきやいい意味で裏切られ、意外と直球勝負の歴史小説でした。
しかし、そこは山田風太郎、ただの太閤記であるはずはなく、秀吉が権力を握ろうとする欲望を動かしているのが、小さい頃からの女性に対するコンプレックスであったという解釈など新たな切り口から秀吉像に迫っているのが興味深か -
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下ネタ満載シリアスコメディかと思ってたら予想外に面白かったです。女性を犯しては売り払う最低集団が自分たちを馬鹿にしたお姫様を付け狙う内に成り行きでお姫様を守ることになり、最終的には心底お姫様に惚れぬいてお姫様を守るため絶望的な戦いに身を投じるってどんだけ私好みの展開なんだ。
香具師たちの性格や設定がきっちり活かされてて、使い捨てにされていく くのいちたちにも言及があったのは好感、なんですが、お姫様のキャラクターが若干ブレ気味だったのが気になるかな。聡明なんだか勇敢なんだか無謀なんだか無邪気なんだか、それらひっくるめてってことなのかもしれませんけども。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は、私のここ最近で一番感動した「バジリスク」という漫画を紹介したいと思います^^
ざっくり内容を話しますと、忍者の戦争です。だけどお互いの頭領同士が好き合っているんです・・・
とてもせつなくなる内容なのです(´; ω;`)ウゥゥ
で、一番の見どころは、やはり忍法対決です。
漫画なだけに、すごい技を個人個人がもっていて面白いです。
それありなの?って技もちらほら・・笑
最後に勝つのは甲賀忍者か・・はたして伊賀忍者か。
ラストがやばいです
ちなみにスロットもバジリスクⅡ でましたね~笑
あ、後このバジリスクは邦画で「SHINOBI」として仲間由紀恵とオダギリジョーが出演でもや -
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ネタバレ『眼中の悪魔』
自分の恋人である珠江を奪った友人・片倉に対する復讐。珠江の様子に疑いを持つ片倉。珠江に付きまとう異母兄弟・定の正体を疑う片倉。定に抱きつく珠江を目撃。珠江の目が見えなくなっているのではないかと心配し「私」に相談した片倉。「私」が下した診断。嫉妬に狂った片倉の殺人。
『虚像淫楽』
毒を飲んで重体となって病院に運び込まれた森弓子。弓子を運び込んだ義弟・酒井卯助。彼女が元勤めていた病院。彼女の家で死んでいた夫・酒井房太郎。弓子の体に残された傷の秘密。房太郎、卯助、弓子のゆがんだ関係。かつて弓子の恋人であった千明医師。
『逗子家の悪霊』
逗子夫人薫子殺害事件。遺体を発見したのは伊集 -
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「新かぐや姫」「女妖」「二人」「ノイローゼ」「目撃者」「不死鳥」「露出狂奇譚」「祭壇」「春本太平記」「青銅の原人」「笛を吹く犯罪」「墓堀人」「司祭館の殺人」
が読めます。
中島らもが山田風太郎に憧れていたというのを知ってからずっと読みたいと思っていた作家でした。
古本屋で本を見つけて、買っておいたのをようやく読んでみました。
ミステリ集というだけあって、どれもドンデン返しが鮮やかな作品たち。
そしてちょっとグロくてエロい。
これが山田風太郎って感じなんだろうなーと読んでいくうちに思いました。
ふむふむ、確かにらもさん好きそうだな。
「露出狂奇譚」と「祭壇」が個人的には好きです。
特に「祭壇