山田風太郎のレビュー一覧

  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    Y十Mではまったので原作も。
    エロ・グロ・アクション全てで楽しませてくれる快作。
    十兵衛が格好良すぎる。おゆらの方が惚れるのも無理はない。
    後半は堀一族の娘たちの影が薄く、おゆらがヒロインになったような。

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    2012年05月03日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4)

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    ネタバレ

    あまりに有名な伝奇小説「南総里美八犬伝」をモチーフにした忍法帖、里美家断絶のピンチに八犬士の子孫が活躍するのですが…

    名前こそ同じものの末裔たる彼等は揃いもそろってグータラで、彼等の父君が自害をもって招いたる危惧の責任をとったのに、彼等は知らん振り、しかしながら美貌の姫君村雨(やや天然)の頼みをもって立ち上がらざるを得なく…本当の動機は村雨に、いいとこ見せてやる!という、スケベ根性によるだけで、ここらへんないかにも忍法帖テイストに溢れていて好きなところです。

    ところが黒幕たる本田正信き下、服部半蔵とくのいち達は強敵!奪われた珠を奪還すべくもその都度あっさりを犬士達は倒れていきます。もと

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    2012年04月03日
  • 人間臨終図巻 1

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    新装版全4巻のパート1で、
    「15歳~49歳で死んだ人々」の死に様を小気味よい語りで列挙。
    予想どおり、若年者については劇的なパターンが多いが、
    ある程度の年齢になってくると、結核や脳出血といった、
    現代であれば助かったかもしれない類いの病死が増えてくる。
    意外だったのはアーベルとガロアが登場しないこと。
    数学者には興味がなかったものか。

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    2013年08月08日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    これぞ時代ものエンターテイメントです。
    戦闘シーンの展開が早く目まぐるしく過ぎていくので、『えっ今何が起こったの?』という事がしばしばあり(笑)、読み返したりしながら読み終えました。
    ラストが割りとあっけなかったです。面白かっただけにもう少し余韻に浸りたかった気もします。

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    2012年03月05日
  • 山風短(1)

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    ネタバレ

    快美恍惚の涅槃境においては、男子でも孕むことがございまする!(キリッ)さすが直江様いうことが違う!背孕みとかっ。…いやいや、無いから。そんないい顔されても無いから。・・・ない。よね?ナイナイ。

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    2012年02月28日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    山風作品は甲賀忍法帖・魔界転生はすでに読んでますが、今回も面白かったです
    血みどろの戦いに次ぐ戦いですが、最後のシメはさわやかさすら感じます
    最後の一文が大好きすぎる

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    2012年02月28日
  • 江戸忍法帖 山田風太郎忍法帖(8)

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    権力を握ろうと画策する将軍家側用人・柳沢吉保が、邪魔者となる先代将軍家綱の御落胤・葵悠太郎を亡き者にすべく、手飼いの忍者甲賀七人を放つ!

    悠太郎を守ってきた忠臣3人が序盤であっさりとやられてしまい、悠太郎VS甲賀七人の不利な状況に追い込まれます。悠太郎一人でどうやって7人もの忍者達と戦うのかとハラハラする展開ですが、ここから大活躍するのは女達です。

    葵悠太郎という男が、前将軍の御落胤というやんごとなき立場でありながら、立身出世に興味がなく故郷の野山で暮らしたい、というのんびりした男です。
    しかし、こののんびりさは鷹揚さや器の大きさよりも、優柔不断で中途半端な印象を与え、強大な敵と戦うヒーロ

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    2012年02月21日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    命尽きるまさにその時、生への強い執着を持ちながら愛する女と交われば、同じ姿でもう一度この世に生まれることができる……「忍法魔界転生」!!

    この恐るべき忍法によって転生したのは天草四郎時貞、荒木又右衛門、宮本武蔵、田宮坊太郎、宝蔵院胤舜、柳生如雲斎利厳、柳生但馬守宗矩の7人。
    この転生衆の背後でさらに森宗意軒、紀州大納言徳川頼宜が天下を狙って蠢いています。

    そしてその強敵達に立ち向かうは、柳生十兵衛三厳!!

    それぞれが主人公になれるほどの大物達を、こんなに寄せ集めて戦わせちゃうのがすごい。
    時代が違うけれどあの人とあの人が戦ったら…とか、あの人たちが手を組んだら…とかいう想像を実現してくれ

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    2012年01月27日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    忠臣蔵の赤穂浪士たちを阻止するために上杉家に依頼され、様々な罠を張り巡り画策する無明網太郎と能登の女忍者たち。

    相変わらずハラハラドキドキ感がすごい!
    一巻よりも更にグロテスクな描写が多いのでちょっとオエッとなったものの、忍法バトルのやり取りがおもしろすぎて一気に読んでしまった。

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    2012年01月25日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    のっけから始まるスピード感溢れる展開に、あれよあれよと乗せられてすぐに読み切ってしまいました。忍法が奇想天外なものばかりで面白い。
    多数のメインキャラクターが死んでいく血腥い小説なのに、最後の一文があるだけでこの話全体を綺麗な英雄譚に仕立てあげる。山田風太郎の言葉のセンスに脱帽です。

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    2012年01月21日
  • 魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション

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    今まで読んだ忍法帖シリーズの中で一番読みやすかった。忍法帖シリーズはラストの描写が好きだ。
    十兵衛もかっこいいが、柳生十人衆の活躍も凄い。そして切ない。昭和前期の少年たちが親しんだ小説のヒーローはもしかしたらこんな感じだったのかな、と頓珍漢で勝手な思いを巡らせていました。

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    2012年01月11日
  • 山風短(2)

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    面白いなあ~。本当に、面白い。

    中学校ぐらいの煩悩いっぱいの時って、なんかこんな妄想をしていたような気がします。
    しかし、それをまじめな顔して小説にする神経がすばらしいです。そして、なんとなく感動的にまとめてしまう。

    また、せがわ まさきの絵が、これ以上ないぐらいにはまっています。
    手を合わせるご老人たちにしろ、武蔵の表情にしろ、本当に奇跡的です。

    多分、原作は読んだことなのですが、同等ぐらいのマンガになっていると思います。

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    2012年01月06日
  • 姦の忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(5)

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    そのタイトル通り山田風太郎の性的な物語をあつめている巻。妊娠した女性を大の字に縛りつけて、その姫様を忍者が助けに来る物語が大好きだった。日増しに大きくなるお腹が大変エロティックに感じる。

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    2011年12月27日
  • 明治十手架(上)

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    石川島の看守だった元八丁堀与力の原胤昭は、恩師の娘姉妹に影響され、出獄人保護の仕事をはじめるのだが……。
    山風明治もの最後の長編。他の明治もの同様、史実と虚構が入り乱れる物語に、岸田吟香、ドクトル・ヘボン、星亨など歴史上の有名人が顔を出す構成が愉しい。出獄した五人の悪党と、卑劣な五人の悪徳官憲との因縁、対決に期待しつつ〈下巻〉ヘ。

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    2011年12月26日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4)

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    滝沢馬琴「南総里見八犬伝」の設定を借りた山田風太郎流八犬伝。
    忠義のない、やる気のない八犬士の子孫たちが、里見家を襲う陰謀に立ち向かいます。

    「南総里見八犬伝」を詳しく知らないわたしでも十分に楽しめました。
    登場人物達のキャラクター、物語の展開がぶっとんでいるのは忍法帖シリーズでは毎度の事ですが、本作では更に里見家の宝、伏姫の珠をあんなに風にしたりこんな風に扱ったりして度肝を抜かれっ放しです。

    鍛え抜かれた伊賀忍者たちに対するのは忍者修行を途中で放り出した未熟者たちですが、実力の差を埋めるほどの個性を爆発させ、奇想天外な行動で惑わせていく姿が痛快。
    美しい奥方、村雨の気を惹こうと命をかける

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    2012年02月13日
  • 人間臨終図巻 1

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    2011/12/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2012/9/23~10/3

    色々な人物の死にざまを、享年順に書き綴る。良くもまあこんな企画を考えたもんだ。夏目漱石って49歳で亡くなってたんだ。私と同い年では超有名な戦国武将など歴史上の人物が数多く亡くなっている。彼らの成し遂げたことに比して、何と我が人生のしょぼいことか。4巻まであるようなので、順次読んでいくことにしよう。

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    2012年10月03日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    忍法帖屈指の明るさと解説にある。その通りばかばかしさと快活さがある。しかしやはり死闘の末皆死んでいく。この寂しさが忍法帖だと感じる。

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    2011年12月24日
  • 幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

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    うぉおそうくるか!

    なんか、なめててごめんなさい。ぼんやーりしたまま終わるんだと思ってた。ていうか上巻と雰囲気が全然違う。歴史上の人物がちらりちらりと登場するのが「幻燈」のような明治を浮かび上がらせるのに一役買ってる感じがする。
    明治って何だったんだろうね。

    全集だからか、短編が三編ほどあったけど、どちらも後味わるい(嫌いではない)…女って怖い…

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    2011年12月13日
  • 幻燈辻馬車(上) ――山田風太郎明治小説全集(3)

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    『幻燈辻馬車』がどこかで紹介されてたので読んでみた。そのときは「幽霊による勧善懲悪物語」みたいなものを想像したのだが、全く違った。
    明治の著名な人物が多数話に絡むのも大いに興味を引かれるのだが、特に、随所で描かれる、自分がいったい何者なのかを見失い、意味も理解できないままひたすら自由を叫ぶ自由党壮士の姿が痛ましかった。正しいことと間違ったことなど、時には見方の問題でしかないこともある。
    「人の世に情けはあるが、運命に容赦はない」
    明治という時代特有の空気に触れたような気がした。

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    2011年12月13日
  • 人間臨終図巻 1

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    評判が高いので、文庫本になったのを期に読みました。
    好悪がはっきり分かれる書物と思います。
    人物選択の妙と、エッジのきいた人物評が素晴らしいです。

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    2011年12月12日