山田風太郎のレビュー一覧

  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    『蒔かれた一粒の麦は、いつか芽をふく、と信じて喃』

    奇才・山田風太郎の明治物。

    危機に陥ったとき、お雛が助けを叫ぶと現れる
    干兵衛の息子・蔵太郎と妻・お宵の幽霊。
    2人に危機を救われながら、干兵衛は自由党と明治政府の暗闘に巻き込まれ
    いつしか会津藩士だった自分の姿を自由党壮士に重ね…

    ついには赤い盟約書を巡り、運命の分かれ道に。

    歴史の隙間に織り込まれるファンタジーの妙
    想いの交錯するドラマチックな展開
    そして、ラストの盛り上がり

    さすが山風です。

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    2012年09月15日
  • 幻燈辻馬車 上 山田風太郎ベストコレクション

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    『人の世に情けはあるが、運命に容赦はない』

    奇才・山田風太郎の明治物。

    文明開化の明治15年に東京を行く1台の古ぼけた辻馬車。
    それを駆るのは元会津同心の干潟干兵衛。
    孫娘のお雛を乗せて走る辻馬車にはさまざまな人物が去来するが…

    この馬車には一つの不思議が。
    お雛が危機にさらされたとき、お雛が「とと!」と助けを呼ぶと…

    忍法帖のような超能力はでてきませんが(笑)
    歴史とファンタジーを融合させる力はさすがの一言。

    明治初期の様々な著名人の運命がこの辻馬車を中心に絡まっていくので
    あ、この人があの有名な!ってところも面白いです(笑)

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    2012年09月15日
  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎忍法帖(9)

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    山田風太郎先生の描く悪役は、本当にきもちいいくらい下衆で
    す。生生しい描写といい、歴史上の人物の独自解釈の面白さといい、もっと早く読んでいればよかったと毎回思います。

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    2012年09月13日
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)

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    面白いなぁ。今年はどうやら、山田風太郎に出会った年、ということになりそうだ。

    読んでいて、エンタメを読む幸せを感じる。ただ「面白い」、それが持つ未来への展望や希望といったものが、むくむくと湧いてくる。
    誰が言っていたのかは忘れたが、「面白い本は、その存在だけで人を生かす。来週はあの本の続きが出るから、それまでは生きていよう、と思う」というようなことを言っていたけれど、まさしくそれだ。面白い、ということは、それだけで希望なのだ。

    山田風太郎の本が読めて、私はとても幸せだ。

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    2012年08月19日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

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    絵が濃くてかっこいい。まつ毛と眉毛がみんな濃いけど、それがなぜかかっこいい。原作も読んでみようかな。

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    2012年08月04日
  • 虚像淫楽 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    『眼中の悪魔』
    自分の恋人である珠江を奪った友人・片倉に対する復讐。珠江の様子に疑いを持つ片倉。珠江に付きまとう異母兄弟・定の正体を疑う片倉。定に抱きつく珠江を目撃。珠江の目が見えなくなっているのではないかと心配し「私」に相談した片倉。「私」が下した診断。嫉妬に狂った片倉の殺人。

    『虚像淫楽』
    毒を飲んで重体となって病院に運び込まれた森弓子。弓子を運び込んだ義弟・酒井卯助。彼女が元勤めていた病院。彼女の家で死んでいた夫・酒井房太郎。弓子の体に残された傷の秘密。房太郎、卯助、弓子のゆがんだ関係。かつて弓子の恋人であった千明医師。

    『逗子家の悪霊』
    逗子夫人薫子殺害事件。遺体を発見したのは伊集

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    2012年07月26日
  • 人間臨終図巻 1

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    ネタバレ

    山田風太郎視点で書かれた、その人の死に際集。
    10代、20代、30歳からは1歳刻みでその歳でなくなった人があつめられている。
    いわゆる偉人達だけでなく犯罪者やその被害にあった人等ジャンルはバラバラで、それがまた死は誰にでも等しく訪れることを暗示しているようで面白い。
    しかし、近代の作家、芸術家達の死因に肺炎の多いこと多いこと。当時はやはり死に至る病だったのだなと再認識。

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    2012年07月19日
  • 奇想ミステリ集

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    「新かぐや姫」「女妖」「二人」「ノイローゼ」「目撃者」「不死鳥」「露出狂奇譚」「祭壇」「春本太平記」「青銅の原人」「笛を吹く犯罪」「墓堀人」「司祭館の殺人」
    が読めます。

    中島らもが山田風太郎に憧れていたというのを知ってからずっと読みたいと思っていた作家でした。
    古本屋で本を見つけて、買っておいたのをようやく読んでみました。
    ミステリ集というだけあって、どれもドンデン返しが鮮やかな作品たち。
    そしてちょっとグロくてエロい。
    これが山田風太郎って感じなんだろうなーと読んでいくうちに思いました。
    ふむふむ、確かにらもさん好きそうだな。

    「露出狂奇譚」と「祭壇」が個人的には好きです。
    特に「祭壇

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    2012年07月01日
  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    Y十Mではまったので原作も。
    エロ・グロ・アクション全てで楽しませてくれる快作。
    十兵衛が格好良すぎる。おゆらの方が惚れるのも無理はない。
    後半は堀一族の娘たちの影が薄く、おゆらがヒロインになったような。

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    2012年05月03日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4)

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    ネタバレ

    あまりに有名な伝奇小説「南総里美八犬伝」をモチーフにした忍法帖、里美家断絶のピンチに八犬士の子孫が活躍するのですが…

    名前こそ同じものの末裔たる彼等は揃いもそろってグータラで、彼等の父君が自害をもって招いたる危惧の責任をとったのに、彼等は知らん振り、しかしながら美貌の姫君村雨(やや天然)の頼みをもって立ち上がらざるを得なく…本当の動機は村雨に、いいとこ見せてやる!という、スケベ根性によるだけで、ここらへんないかにも忍法帖テイストに溢れていて好きなところです。

    ところが黒幕たる本田正信き下、服部半蔵とくのいち達は強敵!奪われた珠を奪還すべくもその都度あっさりを犬士達は倒れていきます。もと

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    2012年04月03日
  • 人間臨終図巻 1

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    新装版全4巻のパート1で、
    「15歳~49歳で死んだ人々」の死に様を小気味よい語りで列挙。
    予想どおり、若年者については劇的なパターンが多いが、
    ある程度の年齢になってくると、結核や脳出血といった、
    現代であれば助かったかもしれない類いの病死が増えてくる。
    意外だったのはアーベルとガロアが登場しないこと。
    数学者には興味がなかったものか。

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    2013年08月08日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    これぞ時代ものエンターテイメントです。
    戦闘シーンの展開が早く目まぐるしく過ぎていくので、『えっ今何が起こったの?』という事がしばしばあり(笑)、読み返したりしながら読み終えました。
    ラストが割りとあっけなかったです。面白かっただけにもう少し余韻に浸りたかった気もします。

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    2012年03月05日
  • 山風短(1)

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    ネタバレ

    快美恍惚の涅槃境においては、男子でも孕むことがございまする!(キリッ)さすが直江様いうことが違う!背孕みとかっ。…いやいや、無いから。そんないい顔されても無いから。・・・ない。よね?ナイナイ。

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    2012年02月28日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    山風作品は甲賀忍法帖・魔界転生はすでに読んでますが、今回も面白かったです
    血みどろの戦いに次ぐ戦いですが、最後のシメはさわやかさすら感じます
    最後の一文が大好きすぎる

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    2012年02月28日
  • 江戸忍法帖 山田風太郎忍法帖(8)

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    権力を握ろうと画策する将軍家側用人・柳沢吉保が、邪魔者となる先代将軍家綱の御落胤・葵悠太郎を亡き者にすべく、手飼いの忍者甲賀七人を放つ!

    悠太郎を守ってきた忠臣3人が序盤であっさりとやられてしまい、悠太郎VS甲賀七人の不利な状況に追い込まれます。悠太郎一人でどうやって7人もの忍者達と戦うのかとハラハラする展開ですが、ここから大活躍するのは女達です。

    葵悠太郎という男が、前将軍の御落胤というやんごとなき立場でありながら、立身出世に興味がなく故郷の野山で暮らしたい、というのんびりした男です。
    しかし、こののんびりさは鷹揚さや器の大きさよりも、優柔不断で中途半端な印象を与え、強大な敵と戦うヒーロ

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    2012年02月21日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    命尽きるまさにその時、生への強い執着を持ちながら愛する女と交われば、同じ姿でもう一度この世に生まれることができる……「忍法魔界転生」!!

    この恐るべき忍法によって転生したのは天草四郎時貞、荒木又右衛門、宮本武蔵、田宮坊太郎、宝蔵院胤舜、柳生如雲斎利厳、柳生但馬守宗矩の7人。
    この転生衆の背後でさらに森宗意軒、紀州大納言徳川頼宜が天下を狙って蠢いています。

    そしてその強敵達に立ち向かうは、柳生十兵衛三厳!!

    それぞれが主人公になれるほどの大物達を、こんなに寄せ集めて戦わせちゃうのがすごい。
    時代が違うけれどあの人とあの人が戦ったら…とか、あの人たちが手を組んだら…とかいう想像を実現してくれ

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    2012年01月27日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    忠臣蔵の赤穂浪士たちを阻止するために上杉家に依頼され、様々な罠を張り巡り画策する無明網太郎と能登の女忍者たち。

    相変わらずハラハラドキドキ感がすごい!
    一巻よりも更にグロテスクな描写が多いのでちょっとオエッとなったものの、忍法バトルのやり取りがおもしろすぎて一気に読んでしまった。

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    2012年01月25日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    のっけから始まるスピード感溢れる展開に、あれよあれよと乗せられてすぐに読み切ってしまいました。忍法が奇想天外なものばかりで面白い。
    多数のメインキャラクターが死んでいく血腥い小説なのに、最後の一文があるだけでこの話全体を綺麗な英雄譚に仕立てあげる。山田風太郎の言葉のセンスに脱帽です。

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    2012年01月21日
  • 魔界転生 下 山田風太郎ベストコレクション

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    今まで読んだ忍法帖シリーズの中で一番読みやすかった。忍法帖シリーズはラストの描写が好きだ。
    十兵衛もかっこいいが、柳生十人衆の活躍も凄い。そして切ない。昭和前期の少年たちが親しんだ小説のヒーローはもしかしたらこんな感じだったのかな、と頓珍漢で勝手な思いを巡らせていました。

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    2012年01月11日
  • 山風短(2)

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    面白いなあ~。本当に、面白い。

    中学校ぐらいの煩悩いっぱいの時って、なんかこんな妄想をしていたような気がします。
    しかし、それをまじめな顔して小説にする神経がすばらしいです。そして、なんとなく感動的にまとめてしまう。

    また、せがわ まさきの絵が、これ以上ないぐらいにはまっています。
    手を合わせるご老人たちにしろ、武蔵の表情にしろ、本当に奇跡的です。

    多分、原作は読んだことなのですが、同等ぐらいのマンガになっていると思います。

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    2012年01月06日