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Posted by ブクログ
『拙者、忠義と女は大きらいでござる』
風太郎忍法帖第七作。
忠臣蔵に忍法争いを絡めるだけでも奇想天外ですが、その舞台設定も想像を超えています。
浅野家の浪士達の討入を阻止するため、忍者を放つは吉良家ではなく上杉家。主君「上杉綱憲」により主導者の討伐を命じられた「能登忍者十人衆」vs 家老「千坂兵部」により浪士討伐を阻止し色仕掛けにより浪士を骨抜きにするよう命じられた「能登くノ一六人衆」と伊賀忍者「無名綱太郎」。何とも複雑な構図です。
さらに、主人公の綱太郎は、風太郎忍法帖屈指の強さを誇りながら、忍法争いには積極的に参加せず、くノ一の補助と監視に徹するという、これまた異色な設定。
忠義と肉欲の間で揺れ動く浪士達の葛藤はもちろん、
忠臣蔵のテーマである「忠義」に投げかけられる疑問も印象的です。
世にもてはやされる忠義とその裏で生じる犠牲。
何が正しくて何が間違っているのか?
Posted by ブクログ
山田風太郎の忍法帖シリーズの2つ目。
甲賀忍法帖はバジリスクのアニメがあったので忍術やキャラクターがイメージしやすかったが、今回は自分の想像力が全くついていけなかった(笑)
女忍者の使う技が常人のアイデアを超越しすぎていてもはや訳がわからない。
これが山田風太郎の作品なのか…と大いに納得した。
こんな作品が60年代に描かれていたとは。
当時の読者はどんなものを想像して読んだのだろうか。
男と交わると中身が入れ替わったり、男と交わると血管がくっついたりと、奇想天外な術のオンパレード。
歴史小説は読み慣れていなくて、中々読み進めるのが大変だったが、後半は人物名の漢字も読めるようになってきていた。
歴史小説は今後どんどん読んでいきたい。そうすればスラスラと読めるようになるのだろうか。
Posted by ブクログ
ものすごい調理技術を持つ忍者(←かなり違っている)が、捻くれてドイツもコイツも死ねばいいのに、と暴れる話。いや、やはりちょっと違う。多対多、男対女の能力バトルではあるのだけど、主人公は片方の陣営の見張り役であり、見張りが必要なだけあって、登場する女たちはけっこうコロッと男に転んでしまう。忠臣蔵、と銘打っているだけあって、舞台は浅野内匠頭率いる四十七士を巡っての、吉良側の味方同士の駆け引きなのである。
「女と忠義が嫌い」という主人公。ところが実のところ、どいつもこいつも忠義野郎ばかりで、主人公はションボリと去っていく。忠義というのはかくも面倒くさいものか。僕も割と嫌い。
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