【感想・ネタバレ】明治十手架(上)のレビュー

あらすじ

明治7年、時は文明開化真っ盛り。元八丁堀与力・原胤昭は、恩師有明捨兵衛が悲痛の死を遂げたことから長年勤めた石川大牢獄島を飛び出した。そして、有明の残した姉妹のもとに身を寄せる。この清麗可憐な姉妹に導かれ、粋な町奴は十手を片手に出獄人保護という徳行に乗り出した。だが、官服纏う物怪や凶悪無残な悪党どもが行く手を阻む。嗚呼、正義は地に堕ちたのか? 不思議な縁によって数奇な運命を全うした明治の傑人を描く、大伝奇小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

石川島の看守だった元八丁堀与力の原胤昭は、恩師の娘姉妹に影響され、出獄人保護の仕事をはじめるのだが……。
山風明治もの最後の長編。他の明治もの同様、史実と虚構が入り乱れる物語に、岸田吟香、ドクトル・ヘボン、星亨など歴史上の有名人が顔を出す構成が愉しい。出獄した五人の悪党と、卑劣な五人の悪徳官憲との因縁、対決に期待しつつ〈下巻〉ヘ。

0
2011年12月26日

「小説」ランキング