山田風太郎のレビュー一覧
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山田風太郎の長篇時代小説『柳生忍法帖〈上〉〈下〉 山田風太郎忍法帖(9)』を読みました。
『甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)』に続き、山田風太郎の作品です。
-----story-------------
〈上〉
寛永19年春。女人救済で名高い、鎌倉東慶寺(とうけいじ)の山門をおびただしい女性の血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。
暗愚な藩主加藤明成(あきなり)を使嗾(しそう)し、硬骨の家老堀田主水一族を皆殺しにした暴虐に今天誅が下される!
大いなる恨みに燃える堀家の女7人を助けるべく、徳川千姫の命により、柳生十兵衛が、いま見参!
〈下〉
怨敵「会津七本槍」の四人までを討ち果たし、加藤明成 -
Posted by ブクログ
ネタバレ忠臣蔵の話は元々興味があったので、物語としても楽しめた。しかし、ストレートに忠臣蔵を描いているのではなく、主人公は、赤穂浪士の敵にあたる吉良側だ。主人公の綱太郎は、忠と女を憎む風太郎作品にしては変わった主人公だ。そんな彼は、忠を体現するかのような赤穂浪士たちを、敵陣営でありながら、将来の上杉家の安泰のため、守ることになる。複雑なストーリーだが、大石内蔵助サイドと上杉サイド両方の目線が楽しめる。
忠というのは善なのかそうでないのか。
忠のために捨てられ身を汚した女たちは、それでも敵討を望んだし、一方で忠のために生きようとした織江を綱太郎は許せなかった。
赤穂浪士たちの敵討ちは、彼らにとっては本 -
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Posted by ブクログ
★いずれ、ロシアで逢おう(p.498)
【感想】ラスプーチンについてはずっと昔コリン・ウィルソンの著作を読んだことがあるくらいですがてきとーに読み流してしまったのでまったく覚えてないです。まあ、強烈な人物だったというくらいの印象。今回の本ではすでに妖怪。
【内容】日露戦争でかたちの上だけでも勝てたのはこの人のおかげかもしれないという大物スパイの明石元二郎の若かりし頃、豪放磊落で誰に対しても無遠慮で人タラシの彼はロシアからやってきた怪物と対峙する。稲城黄天という日本の怪人物とのいやがらせ合戦のさなかロシアからさらにとんでもない化け物がやってきて渦の中心になってしまう。
▼簡単なメモ
【明石元 -
Posted by ブクログ
おお、これは読むSFX! 想像力がはじけるね。
しかもストーリーの展開もおもしろい。ちっとも古くない。うわさ通りだった。
「忍法」、このおもちゃっぽいカテゴリーを大人が読んで堪能する。
奇想天外の描写も魅力あるのだから、恐いようである。
40年以上読み継がれるわけがそこにあるのだろう。
定評のある作家山田風太郎と承知していた(最近だが)にもかかわらず再認識。
「SINOBI」として最近映画化された。
なるほど現代映像処理がぴったりあうだろうと私でも思う。
かるくて、面白くて、色っぽくて、厭きさせない。元祖エンターテイメントの小説なのだ。
作品は沢山あるそうだから、これからも取り混ぜて