山田風太郎のレビュー一覧
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ネタバレ『赤い靴』:西門慶の第七・第八夫人が足を切り取られた状態で殺害される。足狂いの来旺児の犯行かと思われたが、第五夫人潘金蓮の足にまつわる恨みが2人の切断の所以とは…
『美女と美童』:西門慶の所にいる美しき童の琴童と画童。美しき童に魅了される西門慶に嫉妬する潘金蓮の恐ろしき計画。童同士が潘金蓮との三角関係かと思えば、潘金蓮の強烈な嫉妬心爆発でゾゾゾ。
『閻魔天女』:西門慶の家に都より第七夫人として朱香蘭がくる。都で朱香蘭と関係のあった陳敬済も共に西門慶家に仕える。西門慶は朱香蘭の声がいいのだとみんなの前で言った所潘金蓮の闘争心に火がつく。フェロモンを利用して男のフリをするとかアリかよと思うが、色情 -
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水滸伝の頃の中国。豪商の西門慶は7人の妻妾と多数の手伝いの者を豪邸に侍らせ、贅沢三昧の日々であった。西門慶の親友である応伯爵」は西の城に入り浸っているが、目にするものは妻たちのドロドロとした人間関係。その中でも最も美しく、力を持ち、様々な問題のきっかけになるのが、淫魔で妖艶な潘金蓮だった…。
長いがこまめに章分けされ、目まぐるしく展開するエログロ歴史小説。序盤から手足を切り落とされるとか、はらわたを切り裂き、という描写もありつつの、一方で要所要所でかなりきつめのエロ要素があるため、かなり読者を選ぶ内容である。
妖術などが出てくる話かと思っていたが、そういう物は特になく、多くの章は謎解きのよ -
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拙者、山風の明治ものクロスオーバー大好き侍なので、こちらにも手を出す。
本当は幻燈辻馬車よりこっちを先に読むべきだったかも。
とりあえず上巻を終えての感想は、
早く読み切らないと、登場人物が覚えきれない!です!
内容としては、明治の大警視の川路とその部下たち(藤田五郎もいるよ)vs江戸の警察たる奉行さまとその手下たちの推理&力技バトル。
そこにあちこちの有名人やその親が登場。
江戸と明治は本当に地続きなんだなあ、そこに大正昭和が連なっているんだなあと、まあ当たり前のことだが、それをしみじみ感じた。
明治の軍人官僚が薩長土肥だったけど、冷遇された佐幕側の藩士たちの思いは(とくに会津、 -
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山田風太郎忍法シリーズは私が生まれた年から連載が始まり、氏の人気小説家の地位を確立した。トンデモ忍法のオンパレードで、表題作『忍法関ヶ原』にも伊賀者服部半蔵支配下の忍者が、徳川方と豊臣方の決戦を左右するであろう大筒の生産拠点国友村を巡る諜報活動で活躍する、身体から糞の臭いを発し、何万匹というハエを操り、ハエで形づくられた人影の分身の術「蝿達磨」。米俵に身を隠す為に、身体の水分を抜き、赤ん坊程の大きさに変身できるナメクジの術「枯葉だたみ」。男女の睦ごとにも奇怪な術を駆使するくの一が登場するのが、山田風太郎の真骨頂。残りの忍びは四人の鍛冶、鎌太夫、鉄算、鍋三郎、鋤右衛門を凋落し徳川方につく。そして
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映画を観る前に読もうと買いました。
八犬伝のターン「虚」と、作者の滝沢馬琴と葛飾北斎がしゃべっているターン「実」という構成がおもしろいです。八犬伝、登場人物が多く複雑で相関図が欲しいー!と思いながら読みました。え?死んじゃうの?!と思ったところは、「実」ターンで北斎が突っ込んでくれました。私自身は馬琴と北斎の性格や暮らしぶりがおもしろく、『北越雪譜』の鈴木牧之が出てきたりと「実」ターンを読むのが楽しいです。八犬伝は本筋以外の補足?がたくさんあり、すごく長い物語だとはなんとなく知っていましたが、なるほどこういう感じで長くなっていったのかと「実」ターンでわかりました。
まだ上巻なので、下巻で -
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「あれは絵になる。」
葛飾北斎が馬琴とお路の執筆作業を見て発する言葉。映画でも印象に残ったが小説でも印象に残る。
日本のif小説、異世界もの、架空戦記、SF小説、幻想小説において、筆頭と言える作品を物語だけでなく、書き上げた滝沢馬琴とは如何なる人物かを教えてくれた。歴史上の人物としてではなく、作家人間滝沢馬琴の生涯物語と言える。
戯作本としての八犬伝を楽しめ、滝沢馬琴の人生小説としても楽しめるおいしい作品である。
映画化により本作を知って初めて読むが、世に知られた忍法帖シリーズとは違う山田風太郎の世界が存分に堪能できた。
映画も小説もまた見なおしたくなる作品。 -
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71年頃の作品集。匂い立つようなエロスに満ちた話が多い。全7編。
「姦臣今川状」
菊池寛の短編に「三浦右衛門の最後」という酸鼻を極める話があって、私はずっとこれを架空の人物と思っていたのだが、この話を読んで実在の人物であったと知り驚愕。
「売色奴刑」
実に風太郎らしい作品。男どもが女の美しさにまなこくらんで、勝手にそれぞれ自滅した事件にもかかわらず、奉行のお裁きによって、懸想されただけの女たちがなぜか奴女郎に堕とされて、禽獣の見世物もかくや、倫理も人権もあればこそ、という肉の奴隷に処せられる話。まったくもって理不尽に過ぎる話でどうなってしまうのかと思ったら、そこはさすがに風太郎だけあって、なる