山田風太郎のレビュー一覧

  • Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~(3)

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    多分、十兵衛が、自分で敵にやっつけちゃうことは簡単なんだろうなぁ。
    でも、それでは、おもしろくないという思いがある。
    そのあたりは、優しいというよりも、自分の楽しさのためで人でなしなんだろうなぁと思います。

    ちょっと、「パイナップル・アーミー」を思い出したりしました。

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    2015年07月23日
  • 柳生十兵衛死す(上)

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    山田風太郎の小説は忍法シリーズを中心にずいぶん読んできたつもりだが、何故かこの「柳生十兵衛死す」は読み残していた。感想は下巻で。

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    2015年06月14日
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)

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    『明治バベルの塔』『牢屋の坊っちゃん』『いろは大王の火葬場』『四分割秋水伝』『明治暗黒星』の5編を収めた短篇集。フィーチャーされている人物が非常に多岐に渡っており、またそれぞれの短編で挑戦している手法も異なるため、スマッシュヒットはないもののバラエティに富んだ楽しい1冊。

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    2015年04月27日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

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    ネタバレ

    個人的に、篝火のキャラがすごく迫力あって好きでしたね。
    まぁ悲劇のヒロインポジションなんですが、死ぬ間際残した言葉が
    『仇を討ってくれ』『私以外の女と寝ないでくれ』です。
    物凄く素直な言葉だと思うんですよ。こういう役割を与えられた登場人物って、やっぱり綺麗な事を言う最期が多いような気がします。
    それこそ私の事は忘れてだ、貴方は幸せに生きて、だ。
    それが嘘だとは言いませんけどね。でもやっぱり、志半ばにしてこの世を去る人間としての、非常に説得力のある呪詛の言葉のように感じましたね。

    新左衛門の立ち位置が格好いいんだけど・・・惜しいような。城太郎の知らない所で1人くらい根来衆を討つくらいの暗躍が見

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    2015年04月07日
  • 十 ~忍法魔界転生~(6)

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    うん、その通り。そりゃ人間、階段から落ちれば打撲もするし流血もする。下手すれば命にかかわる。でも正直、外連味溢れる現代漫画的表現に慣れた身からすれば「あれ?」って感じになってしまいますよな。魔人であっても刀で斬れる(まぁ十兵衛も「意外といけた」って感じでしたが)。

    あと、根来忍者を犠牲にして仕組んだ大芝居、お品さん含む彼らの意外な演技力で、背景知ってても騙されそうになったよ。あ、そういえば「蛇が苦手」は演技じゃなかったですな。

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    2015年02月27日
  • 明治かげろう俥 時代短篇選集3

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    兇刃からニコライ皇太子を助けた2人の男が辿る運命を描いた表題作。
    不相応なカネは人を狂わせるのか。ラストも含めて素晴らしい。

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    2015年02月24日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    「幕末の志士たちが尊王攘夷を唱えたのに代わって、彼らは自由民権をうたった。ただ幕末の志士は成功したから志士となり、明治十年代壮士は挫折したからただの壮士となる。」

    この一文がこの小説を表している。全体を通して流れる虚無感、揺れ動く正義。その中でも山田風太郎の小説の持つ幽玄的な魅力は遺憾なく発揮されている。

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    2015年02月22日
  • 幕末妖人伝 時代短篇選集1

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    登場人物のリンクの仕方というか構成のすばらしさに目がいくが老境に入った鳥居洋蔵を取り上げるなど主役の選定が通好み。

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    2015年02月21日
  • 地の果ての獄 上 山田風太郎ベストコレクション

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    登場人物はほぼ(?)実在のようだが、エピソードは創作のようだ

    有馬四郎助;日本の刑務官、社会事業家、監獄改良と行刑制度の確立に務め、少年釈放者の保護事業として家庭学園(横浜家庭学園)を設立。
    原胤昭;明治時代のクリスチャンの実業家、浮世絵商、1898年に出獄人保護所を創立、囚人保護の事業に尽力。

    樺戸集治監で有名な「五寸釘の寅」のエピソードも実際は「自分を可愛がってくれた叔父が博打の揉め事で殺され、そのあだ討ちとして叔父を殺した人物に刀を振るい家に火を放ったため」である

    エピソードは創作でも、樺戸道路を作る際のことなどは実際だろう
    なるほど…

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    2015年01月08日
  • 棺の中の悦楽〈悽愴篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選4~

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    家庭教師先の教え子に知らず知らず恋をし、彼女の幸せのため、密かに殺人を犯した脇坂。

    しかし、彼女はそんなことはつゆ知らず、4年後自分の結婚式に彼を招待した…。

    しかも彼の犯行は公金横領犯の速水に目撃されていた。脇坂の罪を黙っている代わりに速水が出所する時まで1500万円の秘匿を約束させられ…。酒場の女にも相手にされず、寂しく破れかぶれになった脇坂は3年後に命を絶つ覚悟の上でその金を使い果たす、ある計画を立てる。

    美しく魅力的な女たちと契約し、半年という期間限定の花嫁とする。生活費は月30万円(元の脇坂の月給が3万円とあるので、当時にするとかなり豪勢なようだ)。

    ヤクザの情婦、バーのママ

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    2014年11月14日
  • 誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション

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    傑作中編(約200頁)が2つ入ったお得な一冊。

    『誰にも出来る殺人』
    ボロアパートを舞台にとある部屋を借りた住人たちが、自らの身に起きた出来事を一冊のノートに綴っていき、やがてそれは一本の線になる…
    という山田風太郎が得意とするスタイルのお話。
    よくもまあこれだけ沢山の種類の人間をかき分けられるなぁと感嘆。
    山風の人間観察力は恐ろしい。

    『棺の中の悦楽』
    じつはこちらの方が好きだったり…
    とある男が自暴自棄になり莫大な預かり金を女に使ってやろうと散財するお話。
    ミステリとしてよりかは、人間ドラマとして楽しむのがいいでしょう。
    ラストの何とも皮肉的な幕引きは無常感だけが残る。
    山田風太郎って

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    2014年10月31日
  • 十 ~忍法魔界転生~(5)

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    ようやくに序章が終了、ゲームの“ルール”も決まり、
    いよいよ血で血を争うゲームが開始します、、次巻から。

    初戦は「vs田宮坊太郎」、盛り上がる引きがたまらなく、
    今から続きが楽しみで仕方がありません。

    それにしても、原作通りとはいえ、、ここまでで5冊分。
    よくまぁ、打ち切られることなく続いています。

    映画のイメージとは大分異なり、
    天草四郎は狂言回しに近い扱いですが、、

    今でいう”ライトノベル”の位置付けなのでしょうが、
    いつ読んでも古びないというのは、興味深いです。

    まぁ、“リボン”にはビックリしましたけども。。

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    2014年10月09日
  • 十 ~忍法魔界転生~(5)

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    いよいよプロローグが終了し、次巻から田宮坊太郎vs柳生十兵衛 開戦。そこへ至るまでの盛り上げ方、引きも素晴らしい。
    和歌山城の写真との合成は相変わらずアレでしたが、見開きのクララお品の妖艶さが絶品。多分過去のせがわ作品全てを見返しても随一の出来映えかと。

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    2014年10月05日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    ネタバレ

    相変わらずの面白さ、解説の馳星周氏の言葉の通り「読み出すと止まらなくなる」

    元禄赤穂事件を題材にし、赤穂四十七士の討ち入りに至るまでの裏模様を描いている。発端と結末の史実を変えることはない、忍法帖の特色としてその紆余曲折を、虚実合わせて描き、歴史の裏に埋もれたであろう(全くの創作かもしれぬが?)人々(忍者等々)を、誰に偏るでもなく冷徹な視線で描く。その視線からこそが物語中において、強烈な叙情を持って読者に語りかけてくるに容易いのだ。

    今作において赤穂四十七士の有名人物も多数登場するが、メインとなるのは「主君の仇をなす血の盟約」から脱盟した者達であった。松の廊下にての刃傷沙汰により浅名家は断

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    2014年10月02日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

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    山田風太郎氏の原作がハイクオリティな漫画の世界に!奇怪な風貌の忍達はまさしく魑魅魍魎の類い。 奇想天外な術者たちの命を賭けた熱い戦いは息を呑む程の迫力で、読み出したら止まらない。せがわまさき氏による繊細で耽美な画風とのコラボレーションは、妖艶かつ悲壮感溢れるその世界観を存分に描ききっている。

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    2014年10月14日
  • 十 ~忍法魔界転生~(5)

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    ツインテ親父殿が表紙。
    今回描かれるエピソードは、十兵衛、転生衆とのファーストコンタクトから、十兵衛の宣戦布告、ゲームのルールが設定されるあたりまで。物語を転がすために必要な展開とはいえ、やはり見どころの少ない巻ではありますなぁ。しかし、それでも「原作のまま」ちゃんと連載を継続出来ているというのはなんとも素晴らしいことであります。

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    2014年09月23日
  • 忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)

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    これは面白い。仇討ちから脱盟した赤穂浪人達の物語と捉えれば、井上ひさしの「不忠臣蔵」に匹敵する程の面白さ。快男児然として登場した綱太郎の、終盤に向かうにつれてのあまりの変容ぶりに驚く。

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    2014年09月16日
  • Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~(2)

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    うーん、山田風太郎が、この十兵衛の3部作を続き物ととらえていたかどうかはあやしいのですが、この物語の十兵衛は、「魔界転生」や、「柳生十兵衛死す」に比べると、たしかに若い感じがあります。
    とくに、わざわざ困難なことにこそ、首をつっこみたがるところとか。

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    2014年09月11日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    講談小説でありながら強かにも他作との仄かな繋がりというかリンクを残しながらも圧倒的な情報量でそこへ向けられた意識を一気に押し流す豪快さ。そして復讐譚でありながらも主人公は決して鉄血の士ではなくむしろ酷く脆くて氾濫した河に蛙を投げ入れる様な先への不安さを抱かせつつも話の興は二転三転させる妙。感服。

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    2014年09月10日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    忍法帖も11まで来た。ずいぶん厚い。上下巻にわかれてもいいのではないか、という厚さ。一日で読めなかった。

    今回の登場キャラクターは、7人の香具師、7人の女忍者、3人の魔人(強い忍者)。例によって多対多の戦い、と言いたいところだけれど趣がずいぶん違う。香具師のなかでもキャラの描写具合にずいぶん差があるし、女忍者などはもう誰が誰やら。

    圧倒的にキャラ立ちしているのは、アイドル麻也姫である。言ってみれば天然、であるが、故にまわりをブンブン振り回し、いろんな人の運命が彼女を軸にかわっていく。げに恐ろしきは天然女である。

    「胡乱」「凄艶」といった、普段使わない言葉が頻発する。胴切りになって死ぬ人は

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    2022年06月01日