山田風太郎のレビュー一覧
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ネタバレ個人的に、篝火のキャラがすごく迫力あって好きでしたね。
まぁ悲劇のヒロインポジションなんですが、死ぬ間際残した言葉が
『仇を討ってくれ』『私以外の女と寝ないでくれ』です。
物凄く素直な言葉だと思うんですよ。こういう役割を与えられた登場人物って、やっぱり綺麗な事を言う最期が多いような気がします。
それこそ私の事は忘れてだ、貴方は幸せに生きて、だ。
それが嘘だとは言いませんけどね。でもやっぱり、志半ばにしてこの世を去る人間としての、非常に説得力のある呪詛の言葉のように感じましたね。
新左衛門の立ち位置が格好いいんだけど・・・惜しいような。城太郎の知らない所で1人くらい根来衆を討つくらいの暗躍が見 -
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登場人物はほぼ(?)実在のようだが、エピソードは創作のようだ
有馬四郎助;日本の刑務官、社会事業家、監獄改良と行刑制度の確立に務め、少年釈放者の保護事業として家庭学園(横浜家庭学園)を設立。
原胤昭;明治時代のクリスチャンの実業家、浮世絵商、1898年に出獄人保護所を創立、囚人保護の事業に尽力。
樺戸集治監で有名な「五寸釘の寅」のエピソードも実際は「自分を可愛がってくれた叔父が博打の揉め事で殺され、そのあだ討ちとして叔父を殺した人物に刀を振るい家に火を放ったため」である
エピソードは創作でも、樺戸道路を作る際のことなどは実際だろう
なるほど… -
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家庭教師先の教え子に知らず知らず恋をし、彼女の幸せのため、密かに殺人を犯した脇坂。
しかし、彼女はそんなことはつゆ知らず、4年後自分の結婚式に彼を招待した…。
しかも彼の犯行は公金横領犯の速水に目撃されていた。脇坂の罪を黙っている代わりに速水が出所する時まで1500万円の秘匿を約束させられ…。酒場の女にも相手にされず、寂しく破れかぶれになった脇坂は3年後に命を絶つ覚悟の上でその金を使い果たす、ある計画を立てる。
美しく魅力的な女たちと契約し、半年という期間限定の花嫁とする。生活費は月30万円(元の脇坂の月給が3万円とあるので、当時にするとかなり豪勢なようだ)。
ヤクザの情婦、バーのママ -
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傑作中編(約200頁)が2つ入ったお得な一冊。
『誰にも出来る殺人』
ボロアパートを舞台にとある部屋を借りた住人たちが、自らの身に起きた出来事を一冊のノートに綴っていき、やがてそれは一本の線になる…
という山田風太郎が得意とするスタイルのお話。
よくもまあこれだけ沢山の種類の人間をかき分けられるなぁと感嘆。
山風の人間観察力は恐ろしい。
『棺の中の悦楽』
じつはこちらの方が好きだったり…
とある男が自暴自棄になり莫大な預かり金を女に使ってやろうと散財するお話。
ミステリとしてよりかは、人間ドラマとして楽しむのがいいでしょう。
ラストの何とも皮肉的な幕引きは無常感だけが残る。
山田風太郎って -
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ネタバレ相変わらずの面白さ、解説の馳星周氏の言葉の通り「読み出すと止まらなくなる」
元禄赤穂事件を題材にし、赤穂四十七士の討ち入りに至るまでの裏模様を描いている。発端と結末の史実を変えることはない、忍法帖の特色としてその紆余曲折を、虚実合わせて描き、歴史の裏に埋もれたであろう(全くの創作かもしれぬが?)人々(忍者等々)を、誰に偏るでもなく冷徹な視線で描く。その視線からこそが物語中において、強烈な叙情を持って読者に語りかけてくるに容易いのだ。
今作において赤穂四十七士の有名人物も多数登場するが、メインとなるのは「主君の仇をなす血の盟約」から脱盟した者達であった。松の廊下にての刃傷沙汰により浅名家は断 -
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忍法帖も11まで来た。ずいぶん厚い。上下巻にわかれてもいいのではないか、という厚さ。一日で読めなかった。
今回の登場キャラクターは、7人の香具師、7人の女忍者、3人の魔人(強い忍者)。例によって多対多の戦い、と言いたいところだけれど趣がずいぶん違う。香具師のなかでもキャラの描写具合にずいぶん差があるし、女忍者などはもう誰が誰やら。
圧倒的にキャラ立ちしているのは、アイドル麻也姫である。言ってみれば天然、であるが、故にまわりをブンブン振り回し、いろんな人の運命が彼女を軸にかわっていく。げに恐ろしきは天然女である。
「胡乱」「凄艶」といった、普段使わない言葉が頻発する。胴切りになって死ぬ人は