あらすじ
奇想天外・荒唐無稽と絶賛をあびる山田風太郎作品。その原点が現代ミステリだ。「愛する義妹の孕(はら)む子の父親探しに狂奔するアプレ遊廓の経営者」「客の男たちを恋の騎士として競わせる経歴不詳の酒場のマダム」ら、戦後のデカダンスを色濃く映す主人公。戦慄と猟奇、妖美と夢幻の渦巻くなかに仕掛けられる想像を絶する動機と犯罪、ドンデン返しの結末。人情の機微を踏まえたトリックが翻弄する傑作集。
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Posted by ブクログ
「新かぐや姫」「女妖」「二人」「ノイローゼ」「目撃者」「不死鳥」「露出狂奇譚」「祭壇」「春本太平記」「青銅の原人」「笛を吹く犯罪」「墓堀人」「司祭館の殺人」
が読めます。
中島らもが山田風太郎に憧れていたというのを知ってからずっと読みたいと思っていた作家でした。
古本屋で本を見つけて、買っておいたのをようやく読んでみました。
ミステリ集というだけあって、どれもドンデン返しが鮮やかな作品たち。
そしてちょっとグロくてエロい。
これが山田風太郎って感じなんだろうなーと読んでいくうちに思いました。
ふむふむ、確かにらもさん好きそうだな。
「露出狂奇譚」と「祭壇」が個人的には好きです。
特に「祭壇」はいいな。
笑っちゃいけないんだろうけど、笑っちゃう。
そして幕切れはシュールすぎて、切なさを通り越していく。
人間に同情してないけど、それが一番の優しさ。
そんな感じの作家なのだなと感じました。
おすすめ。