綿矢りさのレビュー一覧

  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • 生のみ生のままで 下

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    すごい良かった
    余計な部分を感じなかったのに
    描写は細かく書かれているから2人を空中から見ているような感覚で読めた

    その場の空気感までリアルに伝わってくる

    実写化して欲しい

    最後地元が出てきてびっくりした
    聖地巡礼します

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    2024年03月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日
  • 憤死

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    ネタバレ

    冒頭のおとなから、ゾワっとする

    トイレの懺悔室は最初全然怖くないし何がどうなって怖くなっていくんだろうと疑問だったけどしっかり怖かった。サイコパスが友人にいるとかめちゃくちゃ怖い。そいつの獲物になったオチが絶望的。

    表題作の憤死
    怒りで死ぬことを憤死か、この作品は怖いよりすごく現実的な近い話な気がした。
    だれもが自分の中でカーストを作って、態度を変えたりするのはいつでもどこでもある話だなぁと。

    最後の人生ゲームはファンタジーかな?それこそ世にも奇妙なら最後にこういう話くるよな〜と読み終わった後思った。最後いい終わり方でよかったな

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    2024年02月19日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    Aが現れて男性でぽっちゃりで海パンで。こんな人が身近に、頭の中に、もう1人の自分にいたなんて、羨ましい。肯定するのも、会話も全て羨ましい。いた方が絶対いいから。私を食いとめる=Aとのお別れなんだよね、これからはAの言葉を自分の口から発するようになるのかな。食品サンプルもお一人様も珈琲店の隣の会話もイタリア旅行も、とてもレベルの高いと思う。自分を知るって大切だと思う

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    2024年02月16日
  • 蹴りたい背中

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    決して蹴られたいんじゃないですよw

    ってな事で、綿矢りさの『蹴りたい背中』

    西加奈子さんの匂いもする様な人間模様。

    周りから孤立させられても自我を貫き通す事が出来るのがある意味、強さじゃないかと。

    19歳の時に醸し出す最後の一文『はく息が震えた』にわしが震えたw

    2018年3冊目

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    2024年02月12日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


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    2024年02月05日
  • 生のみ生のままで 下

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    とてもよかった。
    上巻は他人の人生を傍観してる感じで、人ごと感があったが、下巻からはなんだか応援している自分がいて、不思議と世界に引き込まれていく作品だった。

    下巻はつらい場面が続く。
    やっと再開できたねラブラブラブ、とはならないところが現実を突きつけられた感じがしてよかった。
    かなり後半は営みの描写が描かれていて、でもいやらしいというより、お互いの想いを確かめ合うこれ以上のない会話のようで、「人」と「人」が愛し合うということは、その事実だけが大切で、その他は不要なもののように思えた。
    「人」が「人」を愛することはとても素晴らしい奇跡だと改めて思った。

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    2024年02月01日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    両親の喜ぶ顔を見るために結婚にあせる長女、恋愛に積極的だが彼氏や周囲の女性とうまくいかない次女、心のなかで上京に強い思いを抱く三女。京都を舞台で、性格の異なる三姉妹がそれぞれの抱える悩みに向き合っていく。単なる名所紹介ではなく、京都特有の閉鎖的かつ独特な文化を知ることができた。

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    2024年01月25日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たち

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    2024年01月21日
  • 蹴りたい背中

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    10代で書いたのがすごいが、10代でしか書けなさそうなリアルな痛々しさがあるなあ、絹代ちゃんがいい子なのが救い

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    2024年01月13日
  • 意識のリボン

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    お洒落な表紙、「意識のリボン」なんてファンシーなタイトルだが、その中身はひどく人間らしい感情に溢れている。岩盤浴で見かけた見知らぬ女性二人組の間の歪なパワーバランスを外野から密かに憂慮してみたり、三十歳を迎えた女性が抱く、日に日に老い行く自らへの焦りを何気ない日常と混ぜ合わせながらユニークに表現してみたり。
    綿矢さんの小説に出てくる登場人物はとにかく濃ゆい。特にそのキャラクターを表現するための容姿、性格、言動、それらの描写の細かさには毎回舌を巻くものがある。この広い引き出しは一体どこから来るのか。常日頃から人間観察を欠かさずしているのかな。より多くの人間のことを見て、知っていなければここまでは

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    2024年01月07日
  • 勝手にふるえてろ

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    ネタバレ

    松岡茉優さんが本好きと知ったことが、僕が読書を再開した動機。彼女が主演した今作の映画を昨年の正月に観た。当時から松岡茉優さんの存在を知ってはいたけれど、現在のように熱を上げていたわけではなかった。TV放送を録画して観たので、観終えたら惜しげもなく消去してしまった。いま思うと本当に惜しいことをした。
    彼女が出演した映画の原作を複数読んでみたけれど、彼女が演じた登場人物のイメージは原作の物語の中でも、そのまま松岡茉優さんでしたから思い入れが強くなりすぎて、というのがパターン化していたものの、今作の冒頭
    「とどきますか。とどきません」
    との始まりからして、すっかり活字に夢中になりました。とても楽しく

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    2026年01月04日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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     森見作品以外の京都が舞台の小説は久しぶり。やはり故郷が舞台だと鮮明に想像できて読書が捗る。綿矢作品は大昔に読んだ『インストール』以来。勝手なイメージからもっと尖った内容を想像していたが、意外に優しかった。両親の凛の上京反対には閉口したが、三姉妹はもちろんのこと、家族仲が非常に良いのが羨ましい。
     次女・羽依の啖呵が気持ち良くスッキリしたが、現実にこれをやると働きにくいどころではないだろう。そもそも「いけず」という言葉の語感は、中身の陰湿さに比べて軽すぎる。そして羽依の受けた仕打ちはいけずでなく社内イジメだ。

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    2023年12月31日
  • 憤死

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    解説にある通り『綿矢りさによる世にも奇妙な物語』だった。どの話もゾクゾクする。だけど読後感はそれぞれ違う。
    表題作の『憤死』は、興味本位で自殺未遂をした同級生のお見舞いに行く話。綿矢りさ作品といえばこういうイメージを持っていたので、『トイレの懺悔室』『人生ゲーム』を読んで驚いた。どれも続きが気になってどんどん読まされた。すごい。

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    2023年12月19日
  • 生のみ生のままで 上

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    ネタバレ

    デビュー作の『蹴りたい背中』を読んで、綿矢りささんの書く文章に魅了されました。
    うまく言葉にできないけれど、文章がべったり濃い感じがしてそれがとても好きで。
    けれど、他の作品を読んでも『蹴りたい背中』を超える衝撃には出会えず悶々としていました。
    (もちろん、どの作品も面白くはありました)
    そんな中でこの『生のみ生のままで』を読み、久しぶりに「そうそう!こういう文章が読みたかったんだよ!」という感覚になれました。
    すごく良い。良かったです。

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    2023年12月14日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンの曲からイメージした短編集
    一流の女流作家ばかりなのでどの作品も興味深く面白かったし、贅沢だと思う。
    最後の「春よ来い」が1番印象に残った
    願いごとひとつ叶えられるとしたら、
    自分だったら何にするだろ?
    自分や身内、知り合い以外について願わないといけないという条件がつくと案外難しい。
    でも思いついたらきっとわくわくしそうで楽しい思考だなと思った

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    2023年12月11日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

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    2023年12月04日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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     綿谷りささんは『蹴りたい背中』以来だわ。

     京都で生まれ育った奥沢家の三姉妹。
    長女綾子は31歳のおっとりさん。そのうち結婚して子どもも産みたいと思ってるけど、彼氏もいないし無理なんじゃ?って不安になるけど、焦ってると思われたくなくて行動出来ない。

     次女羽衣は勝気でいけず撃退に忙しい。美人で男性にはよくモテるけど、女性には嫌われがち。いけずする先輩に反撃するけど、その後激しい自己嫌悪に陥る。

     三女の凛は大学院生。まだ恋愛に興味がないのもあって、恋愛で右往左往する姉達を一歩引いたところから観察してる。

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    2023年12月02日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

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    2023年11月20日