綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ綿矢さんの作品は数冊読んできましたが、登場人物を通して本質を暴かれたような感覚になるのが特徴だなと改めて感じました(私主観)
特に「履歴の無い女」これは痛いところを突かれたな、と思ってしまいました。
ある会話の流れで「心のどこかで”分かるな”と思っていた」という心理描写が、まさにそれ。
辛い思いをしている人に対してもちろん寄り添いたい、力になりたいという気持ちがゼロじゃないけど、自分じゃなくてよかったという気持ちもゼロかというと否定できない。自分が進んで辛い思いをしたいかといえばしたくないし、「できるなら代わってあげたい」なんて代われるわけがないというのが大前提なんですよね。
上記は一例と -
Posted by ブクログ
ネタバレ一日で読み切ってしまった。
夫の駐在についていく形で中国にきた菖蒲。
行動力は凄まじいのにそれを淡々と書いてあるからサラッと素通りしてしまう。
私も現在駐在妻なので菖蒲の行動力が羨ましい。コロナ禍でここまでアクティブになれるなんて。
菖蒲の過去が知りたい。エクアドルに行った時の体験も気になる。なぜここまで魅力的な女性になったのか描かれないところが余計に想像力を掻き立てる。仲が良いと思っていた夫婦仲も子供のことで別々の道を進むことになるとは…
でもなんかそれが菖蒲らしいと最後には思ってしまうほど彼女の魅力にハマってしまった
続編楽しみ!! -
Posted by ブクログ
これは、繊細で心配性な人ほど刺さりそうかも。
北京に赴任した夫はコロナ禍で適応障害ぎみ。
でも妻の菖蒲さんは知らない土地北京で
どんどん外に出て買い物したり、美味しいものを食べて楽しむ。
清々しいまでの楽天家ぶりと強メンタル。
菖蒲さんと旦那さんの考え方の対比で
繊細さんと楽天家ではこうも世界の見え方が違うのかと改めて考えてしまう。
コロナ禍で家にいる人と出かけてしまう人の行動を批判し合っていたのも何だか頷ける。
菖蒲さんは友人にこんなことを言っていた。
「人に何か言われたくらいで自分のしたいことやめるなんて、この世で一番のバカだよ。続けな」
どう転んでも私は菖蒲さんにはなれないし
実 -
Posted by ブクログ
ちょっと痛くて癖の強い登場人物たちの人間らしく痛快な現代復讐劇の短編集。
現代的で独特な表現や造語が多いし、主人公たちは突拍子もないのに、共感できる人の繊細さと図太さと狂気が描かれてた。
「ババア死ね」で終わるなんてかっこよすぎた。
特に好きだったのは『眼帯のミニーマウス』
「自暴自棄でヤケになってるというか、とことん全部さらけ出せば誰か一人ぐらいは私を理解してかわいそがってくれるのではないかっていう甘えた期待する気持ちが、絶望の底にある。」
自己肯定感低いのに、自尊心は高くて、承認欲求強いのに、自己隠蔽欲求もあるそんな生きづらい女の子の強くて脆い感じ好きだったなぁ!
気づいたら応援して -
Posted by ブクログ
テーマがアイドル、舞台女優である朝井リョウさんの「武道館」「スペードの3」を読んだ後に、本書を読みました。古本屋で何気なく選んだ3冊が偶然全て芸能関係物で、この短期間で華々しい世界の裏側に少し詳しくなった気がしました、絶対気のせいですが。
芸能界の栄光と挫折、理想と現実のコントラストを描いた3冊ですが、比較したとき、最も生々しく、最も救いがなかったのが本書です。多摩くんと一緒に魚を洗うシーンだけが、この物語の光でした。最後、全てを失い今から確実に生きづらい人生が待ってると思われる夕子ですが、多摩くんに再会できればきっと失ったものを取り戻せるはず。もう一度会えることを切に願って、本書を閉じました -
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これが本当の強さかと思うほどの突き抜け具合。短絡的かと思いきや芯がしっかりしていて客観視もできてこの主人公を嫌いになる事なんてできない。
自分がポジティブだと断言する様子も
そもそも「自分はついてる!!」って思えばいいだけの話。要は考え方次第。それを中国で実行しているがでもそんな人生は「表面だけ舐める楽しみ。そんなものいつか上手く行かなくなる時がくるなんて百も承知」ラストにはどのような事が待ち受けているのか。
そして浅はかな行動と同時に語られる
子供をもつことのない人生
結論が決まっことに悩む人
回りくどい言い方をするのが丁寧で上品だと勘違いしてる夫
精神勝利法を極めて勝利する
怒りや焦り -
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ネタバレ思いを込める、という愛し方がある。
贈る、押しつける、届くように。
けれど、ひらく、という愛し方もある。
手を広げ、ありのままを晒し、受け入れるように。
自己価値の証明、もしくは執着としての感情を「愛」と呼ぶことしか知らなかった愛ちゃんが、承認欲求や評価などのためでなく、胸を広げてやわいところも相手に触れさせ、心の根っこで繋がろうとする「愛」をたとえや美雪から学んでいく。
思いを込めてばかりだと、皺になって、固くなって、心から出た本音が、筋肉を通って、皮膚を通って、表情として出ていくまでに嘘になってしまうから、自分でも自分の感情が分からなくなったら、もしくは自分でも自分の感情の出し方が分からな -
Posted by ブクログ
綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。 -
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かわいそうだね?
2025.11.28
前半は男女間のいざこざ。私は恋愛経験がないせいで幸い?無縁だった話だが、実際こんなかんじなんだーと俯瞰してしまった。正直、自分が樹里恵の立場だったら同じように盛大に荒くれ、暴れまくると思う。というかこんなめんどくさい関係になる前にさっさと離れる気がする…アキヨさんが気持ち悪くて仕方ないし、隆大もどうかと思ってしまう。
あーあ、中高生レベルのピュアな恋愛がしたいなぁと心から思うばかり。学校内の小さなきゅんきゅんでいいんだよこっちは!ドロドロとかまどろっこしいのとかいらない!と恋愛経験皆無の女が言っています。
この本から得たメッセージは怪しい男からは、傷