綿矢りさのレビュー一覧

  • しょうがの味は熱い

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    長く付き合って同棲してるけどなかなか結婚に至らないカップルの話。
    昔の恋愛を思い出しながら読んだら結構辛かった。
    愛があっても相性が良くなければ上手くいかない。

    運命の人とはスムーズに何の迷いもなく結婚する。
    昔は信じられなかったけど本当にそうだと思う。
    恋愛においては頑張る、努力する、って逆効果なんだよなぁ

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    2025年06月12日
  • しょうがの味は熱い

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    何十年ぶりくらいに小説を読んだ。

    展開が激しいわけではなく、真新しいわけでもない。だからこそ、場面一つ一つを表現する言葉に着目できた。自分なら一言でしか表現できない情景・心情を、こんなにも言葉を操って表現できるのかと、小説家の言語表現に恐れ入った。

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    2025年06月08日
  • 夢を与える

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    綿谷りさ作品はとにかく読みやすいのと、人の描き方がすごく好き
    この作品もとても面白かった、、ただ、ちょっと他の作品よりは私には刺さらなかったけども
    今だと、ちょうどめいちゃんと重なってしまう部分があって勝手に心境を想像してしまった、、なかなか苦しいね

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    2025年06月07日
  • 生のみ生のままで 下

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    お互いの恋愛がすんなり受け入れてもらえない社会(人間関係)で在り続ける方法を模索し、全員に受け入れて貰えなくてもそのままで居ようと決意。

    タイトル通りの恋愛を紆余曲折ありながら体現した。

    世間にはありのままで居られなくても、自分自身はありのままでいる選択をし続けていて、真っ直ぐで気持ちいい。

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    2025年06月06日
  • 勝手にふるえてろ

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     自分は達観していると思い込んでいるが故の周りとの誤差。そのズレから他人とのコミュニケーションが成立しない。
     わがままでぐちゃぐちゃで、そんな自分を受け入れてほしい。でも相手の嫌なところは受け入れられない。あまりにもめちゃくちゃで惹かれるものがある。

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    2025年05月29日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    女子高生の気持ちを書くのが上手すぎるー、たとえが『過剰の意識』を朗読した後、愛の たとえ五千年の歴史が、どんな誤ちを犯していても に繋がるところがすごい綺麗でいいなって思った。愛が裸でたとえを待っていてたとえにいっぱい言われる所も良かった。読んでいる最中に色んな感想が湧いて出たんだけどアトモキセチンが効き切らないせいで最後焦って読んじゃって結局何を感想で伝えたいか分からなくなった。次医者に行った時アトモキセチンを増やしてもらうようにします。

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    2025年05月29日
  • かわいそうだね?

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    大切にされるアキヨと、一人で生きていける樹理恵の話「かわいそうだね?」と、みんなから可愛がられる亜美ちゃんと、そのおまけ扱いのさかきちゃんの話「亜美ちゃんは美人」。どちらも鋭い観察眼と心情描写でした。共感しながら、痛みも少し感じながら、面白くて一気に読みました。

    「困っていてかわいそうだから」という理由で、彼女がいるのに元カノを自分の家に住ませる隆大はクズ男だなと思ったし、亜美のおまけだから馬鹿にしていいと思ってさかきちゃんに度が過ぎた言葉を言う人たちも本当にひどい。一方で小池の観察眼が鋭すぎて怖かったなあ。

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    2025年05月26日
  • しょうがの味は熱い

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    完全にタイトル買いと言っていいだろう。これの類義語に私は「ニンニクの味は強い」を提唱したい。

    後半が読みやすい。解説にもある前後半で同じ物語と思えないほどにまとまりを欠いている感の前半と、峠を越えた後半?と言った具合。本人の心情がそうさせるのかわからないが、後半の方が俯瞰力があるように思える。

    これは非常に禍根を残しそうではあるが、物語がある人物の視点から語られる以上、どうしてもその語り手に肩入れしたくなるものだと思う。しかし、恋愛や結婚や家族の繋がりといった人と人との関係において片方が善で片方が悪と割り切れないのが人間関係というもの。不倫や浮気も世間的に見たら10:0でやった方が悪いし、

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    2025年05月20日
  • ひらいて

    匿名

    購入済み

    好きな相手に見向きもされないどころか嫌われる。そんな相手をどうにかしたいともがき、どんどん泥沼にハマり、自分も周りも苦しめてしまう。とても怖い恋愛だった。

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    2025年05月15日
  • ひらいて

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    序盤はかなりメンヘラでぶっ飛んだ主人公って思ったけど、人間誰しも持ってる承認欲求が強いだけ
    メンヘラなんて言葉で表現したら申し訳なくなるくらい繊細で不器用な人 私も好きな人のためならなんだってできる
    最初のマックで服の下からバレないように自分の肋骨を触って安心するシーンがすき
    承認欲求と支配欲が強いのってつらいなー
    わたしも愛と同じで、自分を認めてもらいたい欲望がエネルギーで、ずっとそれを必死で守ってるのに、現実でも美雪みたいな人ってたくさんいる
    美雪みたいに無抵抗で自分の信じたいものだけを内に秘めてる人が羨ましい 私はきっとそれにはなれない

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    2025年05月12日
  • 勝手にふるえてろ

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    オタクだったこともあり中高でまともな恋愛をせず大学生になってから恋愛に拗らせていた時期があったから、読んでいて恥ずかしくなった部分があった
    いやー、分かる、手に届かなそうな人ほど好きになってしまうのが。
    愛してくれる人がいることに傲慢になってしまうのもずるくてイライラしたけど、とても人間らしいなと思った

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    2025年05月10日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都で暮らす三姉妹の物語。それぞれに問題や悩みを抱えていて、どう展開していくのか気になりつつ、京都の美しさが際立ってすごく良かった。『細雪』が読みたくなりました。

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    2025年05月10日
  • ひらいて

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    一見爽やかな表紙から想像がつかない、あまりにも純文学。そして純文学が私はやはり好きだと思った。
    自分の欲望のままで自信に溢れる生きる主人公が、たとえと美雪との出会いにより他人に視点を向けられるようになる話なのかな。

    高三の愛は同じクラスのたとえが好き。彼が隠れて手紙を読むのを見て夜の教室に侵入し手紙を奪い、そこで同級生で糖尿病の美雪とたとえが付き合ってるのを知る。
    美雪に近づき家に招かれ彼女と二度体を合わせる。夏休み文化祭の準備中それを告げた上で彼に告白するも振られ、再び美雪の家に招かれると、たとえが好きで遊びで美雪を抱いたのだと告げ、たとえを教室へ呼び出して裸で彼に抱きつく。たとえから「自

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    2025年05月08日
  • 勝手にふるえてろ

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    共感できるような、できないようなヨシカの2つの恋の話。やっぱり自分にとっての王子様とはうまくいかないものなのでしょうか。小説なのに切ない。
    少しだけでてくるご両親がいい味出してました。
    それにしてもヨシカの行動力はすごい。

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    2025年05月07日
  • 意識のリボン

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    「自己」とか「意識」といったものの曖昧さ、多面性をいろんな角度から切り出した短編小説集、という雰囲気。
    それぞれの作品の主人公の世界の捉え方、感じ方はまったく共感や理解のできるものではないけど、自分にはない見え方を垣間見させてくれるから綿谷りさ作品は面白い。

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    2025年05月04日
  • 勝手にふるえてろ

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    ロッテ浦和に行く日、電車が止まる前に買った、ある意味思い出の本。笑
    大好きな大好きなイチと、全然好きになれないニの描写がもうまさに!!!って感じで、読んでよかった。最後までニは好きになれなかったなぁ。最後の「霧島さん」はよかった。なんて言うかパッと魔法が解けた感じで胸がスッとなった。

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    2025年05月03日
  • 勝手にふるえてろ

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    回避型愛着障害女子の恋愛ストーリーって感じ?昔映画見たときは意味がわからなかったけど、何年後かに書籍を読んだらあ〜なるほどねって思う場所か何箇所あって、自己理解が深まったと感じた。もちろん綿矢りさんの繊細すぎる心理描写のおかげもあるけど。
    あと綿矢りささんのちょっとした気持ちの例えが絶妙すぎるんだよな、、、、共感しつつ、え?そんな例えもあるの⁈ってびっくりしちゃうやっぱり大好きな作家さん。

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    2025年04月30日
  • かわいそうだね?

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    三宅香帆さんが『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』で取り上げてたので読みました。取り上げてたのは表題作ではない方の『亜美ちゃんは美人』。三宅さんの論評も面白かったけど、本書もどえらく面白かったです。

    面白かったのは、この登場人物たちを容易に身近な人たちに投影できるから。もちろん、亜美ちゃんほどの美人は滅多にいないけれども、リトル亜美ちゃんなら各クラスに一人ずつ存在する。そして「美人ってなぜかカス掴むよね」って事象も良く発生する(コンプラ的にアウト?)。
    面白いのは、亜美ちゃんは“選んで粕をつかんでいる(諺)“のではなく、好んで粕を掴んでいること。なる

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    2025年04月27日
  • 憤死

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    【トイレの懺悔室】
    結局どういうこと?親父はお風呂場で生きてるの?

    【憤死】
    普通なら距離を置きたくなる子を客観視して純粋に「興味深い」と思って観察している感じが面白かった。

    【人生ゲーム】
    良い話だった。ちょっとSF?
    最初は小学生時代の話で、平仮名や簡単な言葉で書かれており、大人時代は普通の小説としてしっかり書かれているところも良かった。

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    2025年04月24日
  • 生のみ生のままで 下

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    最後まで一気に読み切り、解説を読んで、同じことを考えてくれていた人がいて安心した。

    これは同性愛の物語ではない、という書評が多かったのは自分も認識している。でも、実際物語の登場人物たちが窮する立場に置かれているのは当人同士が同性同士だからに他ならない。ふたりが同性愛者かどうかと、社会の中で同性同士のカップルであることは、全く別の次元の話ということに気づいている人はまだ少ないのだと感じた。

    同性愛の物語ではない、愛の物語なのだと語ってしまうことが、むしろ問題を矮小化してしまう。漂白されてしまう。愛の物語であることは否定しないし、ふたりにとってただ世の中で唯一の関係性なのはその通りだと思う。で

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    2025年04月13日