綿矢りさのレビュー一覧

  • 憤死

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    3篇(+1)からなる短編集。昔のアメリカのテレビ番組「トワイライトゾーン」を思い浮かべたが、どの話もそれよりもっと繊細なニュアンスの不思議さが漂っていて面白かった。

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    2023年05月15日
  • 夢を与える

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    多摩に会えなかったシーン、すごく寂しかった。
    もし、二人が再会してたらどんな話をしたんだろう...。

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    2023年04月29日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    印象に残ったところ
    ・小池真理子 『あの日にかえりたい』
    学生時代のほろ苦い仲違い。どこでボタンをかけちがったのかなーと思うことは、人生であるけれど、そのどうにもできない思い残りを微妙なタッチで描いた作品だった。ズシンと澱が残るような、そんな読後感。
    ・綿矢りさ 『青春のリグレット』
    菓子の思い出に共感。
    その当時は、その後にそんなに大きな存在になることなどないと思った存在が、ふといちいち思い出す存在になっていたと感じることはある。それが確かに青春という時期特有のものなのかもしれないなーと気付かされる。

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    2023年04月25日
  • 大地のゲーム

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    「こういう作家だったっけ?」が読み始めの素直な第一印象(良い意味で!)。生きるとはどういうことか‥‥新しい気づきをいただきました。

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    2023年04月03日
  • 私をくいとめて

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    ネタバレ

    面白かった。
    綿矢先生の作品は「勝手にふるえてろ」くらいしか読んだことがなく、しかもそれも数年前に読んだものだから綿矢先生がどんな文章を書くのかわからなかった。
    主人公の特殊能力が周りにバレて精神病扱いされるのかなと思ったけど、全く違った。とても暖かい話だった。

    ノゾミさんがすごく好きになった。自分が面食いなことを一切隠さず、カーターに尽くすところ。それにまんざらでもないカーター。この2人の関係が1番面白かった。このまま2人は結婚しそうだなと思った。私もノゾミさんみたいにポジティブに生きたい。

    Aが最終的に消えることは予想通りだった。でも主人公が本当に困っている時は出てきてくれる。なんて都

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    2023年03月08日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作者による13話の猫?愛?の話が次々に繰り広げられる。

    いろいろな人がこの絵本を読んで自分なりの100万回生きた猫を書いていてとても面白い作品でした。

    この人の作品を読んでみようかなぁと思えていい出会いになりました

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    2023年02月28日
  • 生のみ生のままで 下

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    ネタバレ

    社会の様々な障壁を乗り越えられずとも、二人の中で納得できる結末を迎えられて安心した。最後まで描写が美しく読み終わったあとの余韻が長く続く作品。

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    2023年02月13日
  • 生のみ生のままで 上

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    世間から見て極普通の恋愛をしてきた主人公が、彩夏と出会って徐々に「本物の愛」に目覚めていく様の描写がとても繊細で美しく、胸に刺さった。

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    2023年02月09日
  • 蹴りたい背中

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    蹴りたい、傷付けたい、傷付く顔が見たい。それってどんな感情なんだろうか。愛しいの先にあるものなのか、まったくの別物なのか。
    なんとなく居心地の悪い、でも綿矢さんぽいお話だった。

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    2023年01月23日
  • 蹴りたい背中

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    やっぱり綿谷さんの小説は面白い。比喩表現がほんとうに上手くて、話の臨場感を引き立てている。
    若い女の子の歪な恋?の形がとても可愛いし、なんともいえない妖艶さがある。愛と憎しみは紙一重と言われるけど、この場合愛しさと虐めたくなる感情の一重さがとても胸をうつ感じがあった。

    高校での息苦しさとか、一人でいる時に感じる孤独の虚しさのような感情をリアルに表現していて、人間関係の難しさや面倒くささを感じた。オリちゃんというにな川の好きなモデルと、冴えない高校生2人の対比が、切なくなるほどだけど、それがにな川の抱くマイナスな感情につながることを主人公ハツは知りいじめたくなる……。ハツのにな川への感情、私は

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    2023年01月19日
  • 生のみ生のままで 下

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    少し苦手だと思いつつ読んだ上巻。下巻はどうかと思ったが思いのほか、面白かった。
    最後の解説を読み、気が付いたことがある。この作品は、当初同性愛の物語ではないと称賛されたという。なるほど、何度も感じていたこれは同性愛の話か?という感想を世間には称賛されていたのかと。そう考えると、私は「同性愛の物語」に何かを期待していたのかもしれない。
    この作品は、生のみになれない読者にこそ、それを突きつけている。という最後の解説の言葉に納得。
    綿矢りさは生のみ生のままを描いていた。これは女性達の生のみ生のままの物語。
    私は、同性愛の話に勝手な想像をしていたのだなぁと感じた。

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    2022年12月17日
  • 私をくいとめて

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    主観の客観性

    Aのような存在がいたら、私ももっとマシな人間だったろうか
    わからないけど、Aの母体は結局自分だった。だから信じられるのは、自分なのだろう最後には。

    自在に操れるのなら、頭の中に平安貴族とゴリオネエがいてほしい

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    2022年12月04日
  • 憤死

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    「トイレの懺悔室」のうひー!って感じのラストがいい
    憤死での考え方や楽しみ方、
    人生ゲームは深くて、全体的に読みやすかった。

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    2022年11月22日
  • 私をくいとめて

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    ネタバレ

    p120
    山羊のにおい

    p230
    根本的に必要じゃなくても、生活にあるとうれしい存在はたくさんあるんです。というか、私たちはそういうものばかりに取り囲まれて生きていますよ。根本的に、なんて思いつめなくていい。

    勝手に揺れてろ、

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    2022年11月19日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    p46
    夕方と夜の境目に、川にかかっている赤い鉄橋にライトが点く瞬間が夕子は好きで、橋がぼうっと光り出すと、遊びの手を止めて目を奪われた。

    p59
    「阿部ぇ、梅雨の日の学校の手すりは半魚人のにおいがするぞ」

    p67
    「そう、嘘ばかりだ。だから夢なんだよ」

    p104
    もし泣いたり悲しんだりしている人を見つけたら、今日の多摩がしてくれたように元気づけられるようになりたい。

    p262
    ふしぎ、大好きなのにいつか逃げ出せる日を夢見てる。

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    2022年11月06日
  • 夢を与える

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    夢を与えるとは、他人の夢であり続けること。
    チャイルドモデルから芸能界入りした少女が成長していく様が、無情なまでに淡々と描かれていた。
    最初はあまりにも良い子だったが、後半は多忙に身を崩しながらも人により縋る姿が痛ましかった。
    夕子のその後も知りたくなる作品だった。

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    2022年10月05日
  • 憤死

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    明るい表紙とは対照的な短編集。
    特に「トイレの懺悔室」は子供時代特有のじわっとした後ろめたさを感じながらも、最後の描写には思わず息を呑んだ。

    「おとな」は実体験なのだろうか。
    "彼らはいつも笑顔だった"という最後の一文は、映像で想像できそうなくらい気持ち悪かった。うわぁ。

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    2022年09月25日
  • 憤死

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    いろんな意味でゾッとして楽しかった。
    たしかに「憤死」ってすごい言葉。映像で見たわけじゃないのに怒りのダンスの映像が頭から離れない。

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    2022年09月08日
  • 蹴りたい背中

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    誰もが思い当たるような学校生活での心情。
    常にクラスや学校内でのカーストを気にして、自分のランクを気にするところが嫌だったが、自分よりも下の人を探して安心したい気持ちをすごくよく表してる。

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    2022年09月04日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    まだ色んなことを自分で判断できない年齢で芸能界に入り、母や事務所の言う通り仕事をこなした結末がこれか、、、
    清純派で売ってた子のハメ撮り流出はそりゃあ信頼も失いますよ。馬鹿な子、と一言で済ましてはいけないんだろうけど、本当に馬鹿だよ。

    いま、私の推しが芸能活動を続けていられるのは、事務所がスキャンダルを揉み消してくれているのか、普段から疑われないような行動をとるようにしているのかは分かりませんが、できるだけ長い間夢を見させてほしいな。

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    2022年08月07日