綿矢りさのレビュー一覧

  • 勝手にふるえてろ

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    「ひらいて」が大好きで、綿矢りさ2冊目。めちゃくちゃ面白かった。読みやすさと面白さが両立していた。 最初の数ページの「私にとってのお星様はイチだった」の感情も共感。 「音姫」のところもすごく面白かった。水溶性のトイレットペーパーが頬に張り付く所も、すごくリアルで気持ちが悪くてよかった。日常に起きていて人に言うまでもないけど、悲しいという誰にも伝えられず飲み込む"感情"、それに付随して取ってしまう愚かな行動を言語化するのがお上手だし、これが綿矢りさなんだなあと思った。

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    2026年01月28日
  • ひらいて

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    綿矢りさという人は、恋愛小説を書かせると本当に天才的な手腕を発揮する人だと思う。
    この作品は、あまりにも突拍子もない展開を突き進む。
    私は最初、恐ろしく下種な主人公の心の声にツッコミを入れたり、声を立てて笑ったりしながら読んでいた。
    しかし、徐々に主人公の感情の起伏が私のそれと繋がり、共振していくのを止められない。
    決してハッピーエンドとは言えないこの本を読み終わったとき、私のメンタルは疲弊していた。
    それでも読み進むのを止められない。
    そんな魔力が綿矢りさの恋愛小説にはあると思う。

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    2026年01月27日
  • 勝手にふるえてろ

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    有名と知りつつ読んだことがなくやっと読めました。
    (実は蹴りたい背中も未読^^;)
    女性しかわからない感覚が多く詰め込まれてて、うわーわかるわと思いながら読み進めるのが楽しかった(笑)
    ただちょっと拗らせすぎというか主人公タイプの人間ではない為イライラしちゃった、、(これはくるみ側の人間だなと思った)

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    2026年01月27日
  • パッキパキ北京

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    「こういうとき、神経質でプライドの高い人って損する。失敗が怖いから何にも挑戦できない。その点私は面の皮厚蔵だから煙たがられたりもするけど、こういうときは全然へこたれない。」

    「良きにつけ悪しきにつけ、結論がもうほぼ出てるのに悩んだりする人って不思議。
    大きな仕事のオファーが来て、自分にできるかどうか分からないから一週間ぐらい悩んでたんです〜とかも意味分かんない。
    結局やるくせに、しらじらしい。
    まだ対外的に演技で悩んでる風に見せるなら分かるけど、今の夫みたいに心から悩むなんて、なんの意味ある?」

    いちいち人目を気にしてる自分がバカらしく、心に菖蒲を宿したいな〜と思える一冊でした。メンタル弱

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    2026年01月28日
  • 激しく煌めく短い命

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    長い!長い!95年くらい?の中学生がやたらリアル!と唸りながら読んでいたのに、気付けばラストの深さに涙を流していた。そこにたどり着くためのこの分厚さだったのか。

    まわりに「生まれの悪い」「あのこらレズやねんて」と陰湿に人格外を揶揄され、立ち向かえる綸とまわりを気にする久乃。正反対のふたりに、時を経ても「それでもこの人と一緒にいたい」と言わせるのかどうなるのかと、読み進めていくたしかな贅沢。

    もちろん数日に分けて読んだので、綸と久乃、どうなるんやろ〜とやきもきしながら過ごしたこの日々はひさびさに充実していた。

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    2026年01月25日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    ネタバレ

     コロナ禍以降の社会的空気を色濃く映し出した、四編から成る短編集。整形の告白、推しへの過度な愛着、不倫、老害/若害といった題材はいずれも現代的だが、読後に残ったのは、単なる時事性というよりも、人間の内面に潜む本音そのものだったように思う。
     登場人物の多くは、率直に言って人格的に好ましいとは言い難い。倫理的にも感情的にも、共感が難しい場面は少なくない。それでもなお、不思議と完全には突き放すことができなかった。「理解できてしまう」感情が、読者である自分の内側に引っかかり続けたからだと思う。
     とりわけ表題作「嫌いなら呼ぶなよ」では、その感覚がより強く意識された。不倫関係にある当事者に非があること

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    2026年04月18日
  • 二周目の恋

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    群を抜いて一番面白かったのは
    「深夜のスパチュラ」

    手先不器用&料理苦手族の方は大共感してくれると思う笑。

    双子の「兄弟以上恋人未満」の話だったり
    同性愛の話もあったりするので
    単調な「純粋な異性愛」の話だけじゃないのもおすすめポイント。

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    2026年01月18日
  • しょうがの味は熱い

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    あともう少しがんばれば、幸せになれるのかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。

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    2026年01月16日
  • かわいそうだね?

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    ないものねだりという言葉で括るのは少し簡素だが、どれも人間の欲望からくるリアルな情緒が表れていておもしろい。

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    2026年03月03日
  • しょうがの味は熱い

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    ネタバレ

    ストーリーに関してはよくありそうなものだけれど、綿矢りさの文才が凄まじい。
    弦への愛情が、どこか狂気じみていると気づき初めてから、段々とそのズレた愛情にぞわぞわしてくる。
    第二章では急に丁寧な口調になり、達観した風に感じられる。
    弦への結婚をしつこく迫る場面では、本当に血の通った人間なのかと思うほど恐ろしい人間に感じられる。
    傍から見れば彼氏に一途で愛情深い人間に見えるが、奈世の心情を知ると狂気に満ちた人間にしか感じられない...。
    口では説明し難い気持ち悪さを孕んだ本だと思う。

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    2026年01月15日
  • 勝手にふるえてろ

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    痛々しくも共感出来てしまう。
    私は誰かのイチでありたいけど、ニであるんだろうなって思ってしまう。
    でも皆そうなのかもしれない。

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    2026年01月12日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    姉妹が三者三様で面白い。自分も三姉妹なので、どこか重なる。そして、京都について少し深く知れるのも面白い。特に、「いけず」文化は、京都を象徴するような、近寄り難さを示すものと思ってきたが、何だか可愛く思えるのが、著者の腕と思う。

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    2026年01月04日
  • 私をくいとめて

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    映画も良かったけど、主人公と「A」との会話は活字で読む方が面白い

    ​主人公の鋭すぎる洞察力は、見ていて小気味いい反面、生きにくさに繋がっているのが切ない

    最後は自分自身と「きちんと折り合いがつきそう」な予感を感じさせて、スッキリする読後感でした

    ​考えすぎて空回りしちゃう人に刺さる一冊です

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    2026年01月04日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    兄弟がいると、どうしても近くでそれぞれの人生が見えて、比較して焦る。それぞれ目標をしっかり持って進んでいきたいよね。

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    2026年01月03日
  • 意識のリボン

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    ネタバレ

    綿矢さんの作品は数冊読んできましたが、登場人物を通して本質を暴かれたような感覚になるのが特徴だなと改めて感じました(私主観)

    特に「履歴の無い女」これは痛いところを突かれたな、と思ってしまいました。
    ある会話の流れで「心のどこかで”分かるな”と思っていた」という心理描写が、まさにそれ。
    辛い思いをしている人に対してもちろん寄り添いたい、力になりたいという気持ちがゼロじゃないけど、自分じゃなくてよかったという気持ちもゼロかというと否定できない。自分が進んで辛い思いをしたいかといえばしたくないし、「できるなら代わってあげたい」なんて代われるわけがないというのが大前提なんですよね。

    上記は一例と

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    2026年01月01日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    綿矢りささんが好きなので買いました。期待していたとおり心が痛くなるような女性が主人公でとてもよかったです。ユーミンの歌は知らなかったので、そういう楽しみ方はできませんでしたが…
    桐乃さんの短編に出てくる男性は女性から見れば恐怖を感じるかもしれません。

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    2025年12月26日
  • 二周目の恋

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    お気に入りの話
    1「カーマンライン」一穂ミチ
    2「最悪よりは平凡」島本理生
    3「海鳴り遠くに」窪美澄

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    2025年12月24日
  • 夢を与える

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    テーマがアイドル、舞台女優である朝井リョウさんの「武道館」「スペードの3」を読んだ後に、本書を読みました。古本屋で何気なく選んだ3冊が偶然全て芸能関係物で、この短期間で華々しい世界の裏側に少し詳しくなった気がしました、絶対気のせいですが。
    芸能界の栄光と挫折、理想と現実のコントラストを描いた3冊ですが、比較したとき、最も生々しく、最も救いがなかったのが本書です。多摩くんと一緒に魚を洗うシーンだけが、この物語の光でした。最後、全てを失い今から確実に生きづらい人生が待ってると思われる夕子ですが、多摩くんに再会できればきっと失ったものを取り戻せるはず。もう一度会えることを切に願って、本書を閉じました

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    2025年12月16日
  • パッキパキ北京

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    これが本当の強さかと思うほどの突き抜け具合。短絡的かと思いきや芯がしっかりしていて客観視もできてこの主人公を嫌いになる事なんてできない。
    自分がポジティブだと断言する様子も
    そもそも「自分はついてる!!」って思えばいいだけの話。要は考え方次第。それを中国で実行しているがでもそんな人生は「表面だけ舐める楽しみ。そんなものいつか上手く行かなくなる時がくるなんて百も承知」ラストにはどのような事が待ち受けているのか。

    そして浅はかな行動と同時に語られる
    子供をもつことのない人生
    結論が決まったことに悩む人
    回りくどい言い方をするのが丁寧で上品だと勘違いしてる夫
    精神勝利法を極めて勝利する
    怒りや焦

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    2026年04月13日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    思いを込める、という愛し方がある。
    贈る、押しつける、届くように。
    けれど、ひらく、という愛し方もある。
    手を広げ、ありのままを晒し、受け入れるように。
    自己価値の証明、もしくは執着としての感情を「愛」と呼ぶことしか知らなかった愛ちゃんが、承認欲求や評価などのためでなく、胸を広げてやわいところも相手に触れさせ、心の根っこで繋がろうとする「愛」をたとえや美雪から学んでいく。
    思いを込めてばかりだと、皺になって、固くなって、心から出た本音が、筋肉を通って、皮膚を通って、表情として出ていくまでに嘘になってしまうから、自分でも自分の感情が分からなくなったら、もしくは自分でも自分の感情の出し方が分からな

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    2025年12月04日