綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今までで一番面白く読めた綿矢りさ作品かもしれない。
「かわいそうだね?」も「亜美ちゃんは美人」もどちらもキャラが魅力的。
特に「かわいそうだね?」は好き。
アキヨのキャラもだいぶ強いが、アキヨからのメールをたくさん見たあとの樹理恵の怒涛の内心が駆け巡る様が痛快。
流れるように読んでしまった。
そして、何よりも突撃が最高。
好き勝手やったろやないかと最高。
綿矢りさ作品で描かれる今までずっと心をすり減らして自分を我慢して殺してきた主人公が爆発する様は大好き。
この作品はそれが一番大爆発な気がした。
大阪弁でまくし立てる姿は格好良かったし、清々しかった。
隆大は誰からもやさしい人に見られたいクズで -
Posted by ブクログ
綿谷りささんが17歳の時に書いたデビュー作で文藝賞を受賞した作品。17歳の綿谷さんがこの作品を書いたなんて本当にびっくり!
毎日みんなと同じ生活を続けることに疑問を感じる朝子は、友人の光一から「まあもし疲れてるんなら、一回学校休んで休養とったら?」「いいじゃない休みたいだけ休んだら」と言われ、登校拒否児になる。
お母さんの目を盗んで夜中に自分の部屋にあるピアノや家具など全部捨ててしまうというという大胆極まりない行動には本当に驚かされた。いくらなんでもそこまではしないだろう。徹底している。
古いコンピューターを捨てた時に知り合った男子小学生のかずよしに誘われ、風俗チャットのアルバイトを日中するこ -
Posted by ブクログ
やばい。
まさにみんながお盆休み満喫してる期間に仕事頑張った自分へのご褒美としてTiffanyのネックレス買おうと思ってた 笑
精神勝利法じゃんと思って笑えた
確かに、家族でのんびりしてる人に対する嫌悪感からくる反抗心というか体力的にも精神的にも弱ってるときにハイブラは欲しくなる
独身の私の嫌悪感の対象が、きっと仕事サボる人や出来ない人や自分より家族にお金使う人に対してだから見る人が見たら負け惜しみなのかもしれないけど、実際頑張ったからこそできる自分へのご褒美であって、それを負けとも思いたくないしむしろ自分を愛でてあげたいわって心意気でやっぱり銀座に買いに行こうと思う。
自分の人生この先、い -
Posted by ブクログ
ネタバレ◾️record memo
一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。一日の大半を過ごす勤め先にはたくさんの人間がいるし、否が応にも彼らとはコミュニケーションを取らなくてはいけないし、休日はときどきは一緒に遊ぶ友達もいるし、実家にもたまに帰る。また気に入ったスポットへ一人で出没するのが、私の趣味でもあり日課でもあるから、休日はいくらあっても足りないくらいだ。むしろ一人でいる時間を一日のうちでなかなか見つけられないので、帰宅後一人の時間が短くなるのがもったいなくて、ついつい夜ふかししてしまうほどだ。
男性も家庭も、もはや私には遠い存在になっている。女友達のなかには、二十代のう -