綿矢りさのレビュー一覧

  • 勝手にふるえてろ

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    恋愛で悩んだときに読みたい本だった。
    あらすじを見たときに、今の自分の状況と似ていると感じ、本の中に答えを見つけ出したくて、この本を選んだ。
    自分が大好きな人を選ぶか、自分を好きになってくれる人を選ぶか。どちらの選択が正しく、そして幸せになれるのかが余計にわからなくなった。しかし、現実的に考えることが大切と読み取れた。絶対に叶わないものに向かうよりも、実現可能な未来を想像してそこに幸せを見出すべきな気がする。
    主人公が大好きなイチと主人公のことを好きなニの対照的な描かれ方が印象に残った。でも、大好きな人のことは良い面しか見なくなってしまうものである。自分もそのようになっているのではないかと振り返った。
    最後の部分で主人公がニの良さに気づく部分が好きだった。その人がなぜ自分のことを好いてくれるのか、恋愛や結婚とはどういうことなのかを考えたときに、人は相手を選ぶことができると考えた。

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    2026年03月26日
  • 勝手にふるえてろ

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    文章も感情もキレキレで、ふと笑ってしまうくらい面白かった。彼の呼び方をイチとニで分けているところもそうだし、例え方も独特で、クセになる作家さんだと感じた。
    個人的には、自分に当てはまる部分も多くて、私もヨシカと同じく妄想好きの厨二病気質だなと思ってしまった。淡い恋に期待するのは、もうやめよう…笑
    「追う恋」と「追われる恋」、どちらが女性を幸せにするのかという論争には、そろそろ決着をつけたい。でも結局、オタク気質のある女の子(自分も含めて)は、追わないと燃え上がらないというか、恋に発展しにくい気もする。
    なんだかんだで、ニとヨシカはお似合いだった。イチがヨシカの名前を覚えていなかった場面でニのことを思い出したり、最後にニじゃなくて本名になっていたのも印象的で、素敵だった。
    映画化もされているみたいなので、そちらも気になっている。時間を見つけて観てみたい。

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    2026年03月19日
  • 蹴りたい背中

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    ネタバレ

    主人公・ハツの心の弱さを描いた作品だと思った。

    グループ行動する高校の同級生を低レベルだと決めつける。部活動をうまくサボる陸上部を軽蔑する。クラスメイトに迎合していると思われないために笑いをこらえる。
    全ては自分が特別でありたい、上位の存在でありたいと思う故の行動なのではないかと思う。

    自分が異種であるかもしれないという可能性を意識的に排除している。にな川に同級生が低レベルであることを告げるシーンがそれを表してると思った。

    でも、やっぱり心の隅では自分は高いレベルの人間なのではないと考えてしまうときがあるのだろう。そこで明らかに自分より下位のにな川に目をつけた。
    自分よりも下位の存在の彼が悲しむ姿を見たい。痛ぶられてる姿が見たい。そしてそんな彼の背中を蹴りたい。そんな話なのだと思った。

    高校生らしい捻くれ方を丁寧に描いた作品。下位のグループに染まってしまった親友との決別、にな川への依存が高まるラスト。この作品を締めくくるのに美しいラストだと思った。

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    2026年03月13日
  • 勝手にふるえてろ

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    綿矢さんらしいエネルギーを感じる鬱屈さが感じられた。何より自分の状況と重なってグサグサ刺さりまくって苦しみつつも充実した読書体験だった。表題作の呼称は面白いと思ったし、ラストはとても良かった。

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    2026年03月06日
  • しょうがの味は熱い

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    奈世の、はたから見たら矛盾してても本人のなかに正しさがあってそれを貫き通すところが、良くなさでありつつ、良さだった そんな良くなさが欲しい

    絃の好きなところ、分かる分かりすぎる
    隙がなくて、手先が器用で所作が美しくて、自分とは全然違う

    あと、なんで絃みたいな人が不器用で雑な奈世のことを好きになるの? 奈世はそこを全く疑問に思っていないのもおもしろい ふたりだけの世界 羨ましくてドキドキする

    何度も読みたい 楽しかった 恋愛楽しい

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    2026年02月28日
  • 二周目の恋

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    全部の話が読みやすく、おもしろかった

    特に、綿矢リサさんの「深夜のスパチュラ」は、バレンタイン前夜の片想いする女の子の焦る心情の文章が共感すると共に引き込まれてた。

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    2026年02月23日
  • 蹴りたい背中

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    進学して環境が変わった途端、周囲が急に低レベルに見えてしまう。旧友に誘われても、どこかで「自分はもうあんな集団とは違う」と思い込み、みんなが笑ってる中でも同じ土俵に立ちたくなくて笑いをこらえる。

    他人を見下していたのに、実際には特別だと思っていた己のほうが視野が狭く、他人の友情や関係性まで打算に見えて軽蔑する心の弱さ。

    あまりにも学生時代の自分に似ていて、ちょっと涙が出ちゃった。

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    2026年02月22日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    綿矢りささんめっちゃおもろい。
    あれ?これってどっちが悪いんやったっけ?ってなるくらい開き直った主人公の筋の通っていそうな思考とか、どの短編もいい感じに毒が回ってて笑ってしまいました。
    綿矢さんの作品はどれもワードセンスが良くて、どの作品も飽きずに読めるのですが、今回のはセンスもいいし、好きな作品すぎて一気読みしました。

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    2026年09月11日
  • グレタ・ニンプ

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    すごいですよ、これは。
    爆笑・共感・感動そして爆笑。
    大人しく控えめな女性が妊娠を機にグレた妊婦になってしまう。そんなぶっ飛んだ話でありながら、こんなに出産シーンのリアリティが凄まじい作品に出会ったのは初めてです。産後すぐに執筆されたのかしら。出産は壮絶です。でも産婦は比較的早くその壮絶さを忘れてしまうのです。じゃないと二人目なんて絶対産めないですよ。私は自分の記憶が重なって…泣きました。
    産んだ人も、産んでない人も、男の人にもぜひ読んでほしい。
    みんな!もっと自由にしていいんだよ!!

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    2026年09月28日
  • オーラの発表会

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    勝手に脳内で大変失礼なあだ名を日常的に考える主人公のJDが面白すぎたし、最後ちゃんと恋愛して彼氏ができるのも可愛くて面白かった。

    主人公の母親がモテ女製造機で人生のモテ期がその時だった感のある主人公がとにかく面白かった。

    これを機に綿谷さんの本にハマっていくのでした。

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    2026年01月25日
  • 蹴りたい背中

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    『蹴りたい背中』
    綿矢りさ

    高校生の ハツ はクラスに馴染めず孤立している。
    同じく浮いた存在の 椎名 は、アイドル“ミイコ”に異常なほど熱中しており、その一途さにハツは戸惑いながらも強く惹かれていく。

    二人は近づくようで近づかず、
    ハツは椎名の“背中”に向けて、
    恋とも憧れとも違う、説明できない衝動を抱くようになる。

    物語は、孤独な二人がすれ違いながらも互いに影響を受け、
    ハツが自分の感情と向き合い始める瞬間を描いて終わる。

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    2026年01月17日
  • 夢を与える

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    初の綿矢りささんの作品
    チャイルドモデルからブレイクして売れっ子になった女の子が落ちていく物語。
    淡々と進んでいくようでどんどん惹きつけられていくストーリー展開がさすがだと思った。
    あまりスッキリする終わりかたじゃなかったけど綿矢さんの他の作品も読んでみたいと思った。
    多摩と夕子の中学時代の絡み合いがなんだか堪らなく甘酸っぱくて胸の奥がこそばゆくって仕方なかった。
    スキャンダルの後夕子には多摩に会わせてあげたかったけど会わせちゃダメだったんだろうなぁ。

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    2026年01月07日
  • 生のみ生のままで 下

    購入済み

    最高!

    すごく感動しました!ハッピーエンドで終わってよかったけど結婚後の2人の生活を見てみたいとも思ってしまいました。
    読み終えて嬉しい反面もう終わってしまったのかという寂しい反面もあります。
    最初から最後までとても心をキュンとさせてくれる小説をありがとうございました😊

    #癒やされる #胸キュン #ハッピー

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    2025年12月23日
  • インストール

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    平成を感じたくて15年ぶりに再読
    やっぱりこのカラッとしたカオスな感じとても好き
    平成の夏を感じる作品

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    2025年12月22日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    かなりおもしろかった。個人的に好きだったのは最初のバーの男との話、お母さんに食べ物は残すなと言われて大食いを強制されてた女性の話、最後の海の同性愛の話でした。

    短編ものなので面白い話と面白くない話と私には共感できないな、と感じる話もありましたが、どれも楽しく読むことが出来ました。
    読みやすくわかりやすい読み物でとても良かったです。読み終わったあと、好きな人に会いたくなりました。

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    2025年11月30日
  • 夢を与える

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    ところどころゾッとするポイントがあった
    cmが半永久契約だったり事務所が商品としてゆーちゃんを扱う部分などまあお金が絡んでいるから仕方ないのかもしれないが彼女には酷なのではないかと感じた

    また幼い頃から職業を親が押し付けるのはどうなのか
    もうゆーちゃんは戻れないところまで来てそこでスキャンダルを起こしてしまった
    少しそこは彼女に対して同情した

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    2025年11月26日
  • 激しく煌めく短い命

    ネタバレ 購入済み

    生々しい作品

    物凄く長いと聞いていたので覚悟して読み始めました。
    もっと読んでいたい…終わってほしくない…という気持ちと、早く次のページを読みたい!という気持ちがせめぎあって大変でした。

    パッキパッキ北京を読んですぐ本作を読み始めたので、綿矢りさの振り幅大きさに驚きました。
    中学生時代のパートが想像上にボリューミーでしたが、中学生ならではの残酷さのようなものが物凄く生々しくて、当時の空気感が文字になると、懐かしさ以上に切なくなります。

    再会のパートは展開が目まぐるしかったですが、橋本君がいい清涼剤になっていて救われました。
    久乃はかなり危ういし、最後の最後まで結局しっかりと謝れていない所にもどかしさも感じましたが、それが人間かなぁとも思いました。
    久乃の母方のおばあちゃんは若い頃に亡くなった、と書いてあった気がするけれど。これを指摘するのは野暮かしら。

    女性同士の恋愛云々が特別ということではなく、結局みんな人と人、人生なんだなと思います。
    差別意識は自分自身の中にある、ということにもハッとしました。
    人は周りの空気感、時代の流れ等に流されてしまう、弱い生き物であるということも。
    人間臭さの漂う綿矢りさ作品が私は好きだなぁ。

    #感動する #エモい #切ない

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    2025年11月17日
  • ひらいて

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    好きな人に振られたからその彼女を奪う、客観視するとだいぶ狂っている。
    愛憎という言葉もあるくらいなので、本気の愛に陥っている人間は、えてして狂っているものなのかもしれない。
    でも、好きな人の好きなものって神格化してしまうの分かる気がする。
    自分はたとえに好きになって貰えないから、自分の足りないところを補うような気持ちで。美雪を奪うってそういうことではないだろうか。

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    2025年10月29日
  • 蹴りたい背中

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    他人には、興味がない。周囲の学生たちに比べて、どこか達観したハツは、人一倍不器用で、人一倍寂しがり屋だった。男子の部屋に呼ばれれば、掻き立てられる妄想に胸を躍らせるし、友達が他の誰かと話していれば、ヤキモチも焼く。思春期特有のモヤモヤを思い返しながら、すこしくすぐったく思いながら一気に読み切ってしまった。

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    2025年10月26日
  • 生のみ生のままで 上

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    最近は綿矢さんの本を多く読んでますが、この本は特に良かったです。
    逢衣(あい)、彩香(さいか)を巡るストーリーと美しくもあり鋭く緊張感のある文章に没入しました。

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    2025年10月21日