綿矢りさのレビュー一覧
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ネタバレ2編ともおもしろい!!
女子ならではの思考回路というか、感覚というか、頭と本能が別な感じがなんとも言えない。
『かわいそうだね?』は、もう隆大がダメ男すぎる!(ということは、本当は樹理恵もわかっているはず)
そしてアキヨ!!!
あのメールはなんなんだ…もう見ちゃダメだって!!と声に出るところだった。
(メールの中の“超かわいいのあったにょ”に私は白旗をあげた 笑)
【亜美ちゃんは美人】は、ハッピーエンドなことに意外性を感じた。
関係がフェードアウトしていくことの方が多い気がする。
結婚相手選びって、本当にその人の価値観が出るよなーと改めて思ってしまった。
現実でもなんでこの人なんだろう?って思うことってままあるしね。 -
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綿矢りささんの短編「嫌いなら呼ぶなよ」の一話目
「眼帯のミニーマウス」にチラッとでてきた海松子(みるこ)、という名前、何となく覚えてたら、彼女が主人公の物語があるのを偶然知った。
「眼帯のミニーマウス」はこの「オーラの発表会」ピンオフらしい。
主人公 海松子(みるこ)は大学生になり、両親の手配により一人暮らしを始めることになる
お洒落や恋愛に興味もなく、人の気持ちというものがわからない、脳内では人にあだ名をつけ、相手の口臭から学食のメニューを嗅ぎ当てるということを特訓中⋯
凧あげが好きで、友達は「まね師」(という脳内のあだ名)の萌音だけ、
周りとうまくやりたいのにやれない女の子の物語
海松子の独自の視点というか、観察眼が長けている。それがちょっとズレた方向にいってるのが本人はわからないらしい。誰に対しても敬語で話してるのも本人の性質を表してるようだった。
ちょっと奇妙な海松子なのに、彼女に恋してる男の子が2人もいて!人との距離感も掴めないのに恋愛なんてできるの?!というところまで面白かった。
両親がなぜ一人暮らしをさせたかの理由も、愛があって良かった。
自分に正直に生きている純粋さゆえの生きづらさもあって、どうなるんだろうと思いながら読んだ。
最後はとても良い具合で、読後感がとても良く感じた。
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ネタバレわーーーーーーー!!!!!!!おもしろかったよーーーーー!!!!!!
小説で読むデカい文字、最高だな。
ちなみにエッセイで読むデカい文字はランジャタイ国ちゃんの「へんなの」が一番デカいと思う。デカい文字好きな人、ぜひ。
不妊の話って本当にデリケートだよなぁ。
友達とかの話聞いてても、独身子ナシの私は何も言えなくて、大変だね、とすら言っちゃいけない気がして、お互いにその話題をせずただ“今”を過ごす、みたいになるんだよね。
SNSで吐き出すのが一番本音を書けるだろうな、と思う。そしてSNSで幸せなことは書けないという。書いてもいいんだけどね。「幸せアピール必死ですね」とか「マウント乙」とか「本当に幸せな人はSNSにいませんよ」とかね、言われる可能性あるから。現実でもあるけどね、そういうのはね。講演会でも言われてたしね。でも言う人の気持ちも分かるよ。しんどいよな。それぞれの地獄よな。
旦那がめっちゃえらかったな!!!!!という話だった。
旦那がめっちゃえらいよ!!!!と思える話を女性作家が書くの嬉しいな。男女を敵対させるのではなく、我々は肩を組んで協力し合い、共に目の前の壁を乗り越えていくのだ!!!みたいな感じがした。人間だ。男を甘く見てない感じがした。男を甘く見てる人は男に「僕が結婚したのは可憐でかわいい君だったのに、君は紫頭の坊主になった!こんなの詐偽じゃないか!」とか言わせる。でも綿矢りさは言わせない。男をなめてないから。
相手の変化を受け入れることってかなり愛だと思う。ここまでの変化はなくても、太ったとかハゲたとか病気になったとか仕事を辞めたとかさ、あるじゃん。生きてたらそういうのが。そういう変化と共に人生を歩んでいくのが愛なんじゃないかな。俺バカだから分かんねーけど。
嘘ついてた、とかはやだな。借金あるのに黙ってたとか実は既婚者だったとか。
あーーーー、楽しかった。
幸せでした。ハピエン!!!!! -
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関東妊婦連合 推薦図書!
妊婦のための読書感想文 課題図書!
・・・みたいな?本です。楽しくよみました。
内容は、妊娠がきっかけで、正気に戻った女性のストーリーです。本当によかったですね。
でもね、こりゃあ、やられたなー。タイトルにやられました。
どのへんがグレてたのかな? なんか厳しめの学校で、スカートの丈や、髪色で「グレ」認定するレベル? ちょっと違うかな?
「ヤンキー文化の花開く」〇〇県あたりじゃ、ごく普通?みたいだし。
流血沙汰は確かにありましたが、人は死なないし、なんなら、これから生まれてくるんだし! とっても健全です。(笑)
物語の語り手は、主人公の妊婦さんの夫さんです。
このかた、なかなかヤバイです。意外にも似たもの夫婦なのかな?
でも、旦那が語り手でよかったです。妊婦さんである妻さんが、のびのびできたみたいだから。
それに、わたしみたいなジジイの読者もストーリーに入りやすかったです。ありがとう!
物語はだんだんと、のろけ化していく感じですが、がんばってくれ!、 と応援したい気持ちでいっぱいになりました。
ところで、わたしは通勤電車だと、ジジイゆえに座りたい派。それと同時に、妊婦さんなどの方々には席を替わる気満々なんですよ。(笑)
ただ、妊婦さんだとちょっと難しさがあるんです。
明らか妊婦さんさんだといいんです。でも、そんなかたは通勤電車にはなかなかいらっしゃらないわけで、そうなると「マタニティマーク」が頼りなんですよね。若くてぽっちゃりだけではねぇ。
だから、もっとガンガンにアピールしてほしいと思っています。
まあ、たまに「マタニティマーク」を水戸黄門みたいに使う、ありがたいお方もいらっしゃいますけど。(笑)
だから、この本みたいに、めっちゃアピールする妊婦さんは、こちらもジロジロ見て確認しなくてすむので、助かります!
全国の妊婦さんや妊活中のかたには、ぜひ、この本読んで、レベル合わせをお願いしたいデス!(笑) -
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ネタバレこんなに分厚い小説を読んだのは初めてかもしれません…
読み始める前は「こんなに分厚くて長い本読めないかも…」と怯んでいましたが、読み始めたら「やべえ、あと〇〇ページで読み終わっちゃうよ…」と読み進めたいけど終わるのが寂しくてもっと綿矢りささんの作品を読みたくなりました!
綿矢りささんが中学生だった頃の歌やファッションが多く出てきたり、その時代の価値観(女は男を奉仕するべき、同性愛に対しての偏見)などあと20年早く生まれてたらもっとこの作品を楽しみ尽くすことができたのかな〜と思うので40〜50歳ぐらいの人におすすめしたいです!(もちろん全人類におすすめしたいですが!!)
生のみ生のままのときも片思いかもしれないけど一途に相手を思い続ける女性が出てきていたので今回の久乃もそうじゃん!!と謎に共通点を見つけて沸いてしまいました。笑
パッキパキ北京の女性も明るくおちゃめな性格で今回の綸も明るい性格ででも優しい心はちゃんと持ってる。こういう女性に私は憧れます!(まだ道のりは長そうだけどね!)
いや〜面白かった!何故か最後の文章で中学校の教室の床の木の匂いを思い出しました。匂いの記憶って不思議ですよね…! -
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胸糞悪い事件やくだらないマウント合戦、あまりに華美が過ぎる生活を演出したようなSNS投稿ばかりが目について疲れる近頃。
お金目当てには違いないのだけど、釣った魚に餌をやらないことをしないというか一応夫婦としての自分の役割は弁えていたり嫌々でもなく普通の夫婦生活としてセックスも日常にあるし、コロナ禍をチームとしてふたりで乗り切った達成感や最期まで面倒は見る意思を持っているようで夫に対して愛はそれなりにある菖蒲の語りが面白い。
グルメものとしてあらすじされているけど、
人生を楽しむための本質は高価なブランドネームばかりではないことと自分ひとりのためにどう生きるか主体的に選択していけると良いよねって言い切っている内容でとても良かった。
サクッと読めるボリューム感だから、読書のハードルをグッと下げて楽しめる。この作品は特に気軽に読んで欲しい。
スマホから目を離して、たくさん本を読んで美味しいものを食べて適度に働いて自分の好きなことを徹底的に探しに行こう。 -
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ネタバレ『インストール』や『蹴りたい背中』に比べて、文才で魅せる印象ではなくプロットや雰囲気で面白くしている気がした(短編集であるからだとも思うが)。それにしても読みやすくあっという間に読み終えてしまった。
『おとな』
気持ち悪かった。いきなりこんな短編がきてびっくりしてしまった。自分が幼いころの記憶は、確かに夢のようでもある。幼いころの拙い理解力で理解の範疇を超えた出来事があれば、なおさらそれは夢のようだ。しかし、その夢と錯覚された記憶もわすっれることはないだろう。「ねえ、おぼえていますよ。」こんなにぶきみなことばああるだろうか。
『トイレの懺悔室』
終わり方以外にも、どこか狂気のにじみ出た文章だった。解説にも合った通り、地蔵盆という子供の頃の日常会話から、ヒトコワへのシフトは目を見張るものだった。子供の頃の感覚で、どこか色ガラス越しのように思い出すあの景色を表現できるところに綿矢りささんの才能を感じた。個人的な感想として、「おやすみプンプン」みたいにリアルとフィクションが入り混じった狂気的な映像を、頭の中に思い浮かべていた。
『憤死』
表題作ではあったが、自分的には少し印象がうすい作品だった。作品を書いた理由が本当に『憤死』というものが気になってそれを軸に想像したんだろうと思った。主人公のひねくれた性格で語られる佳穂がなんとなく現実的な輪郭を帯びてきて、いるなとなる。憤って死ぬことそれがどれだけ贅沢なことか、着眼点が面白い。
『人生ゲーム』
4作品の中で一番好きな作品だった。文章の書き方も主人公の年齢とともに変化していて、時間経過に違和感を感じずらくなっていた。人生ゲームになぞらえたあまりに現実的でつらい世界に、超現実的な存在であるあのお兄ちゃんが異質に重要な一部として機能している。人生ゲームのルールとして、いつゴールするかよりもゴールした時の豊かさが求められる。それを人生に落とし込み、ゲームの終わった後みんなでワイワイ語り合うそれこそが人生ゲームの醍醐味なのだろう。きっと死ぬ前の親友二人の前にも彼は現れたのだろう。
すべての短編に共通して言えることは、幼いころの描写があること。「こども」であるということの持つ力とは何なのだろうか。大人を脅かすような記憶や狂気、命を蔑ろにするほどの憤り、幼さは文学に於けるテーマだろう。
解説の森見登美彦がよかった。『ペンギンハイウェイ』の人だと知って、この本の解説として適役だとも思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいやー面白かった。笑いと共感と学びと感動と。綿矢りさ恐るべし。
夫で語り手の俊貴は温厚で比較的鷹揚な性格。そんな彼でも由依の変貌ぶりに混乱や不満が芽生えるのは当然のことではある。男性である私は基本的に彼に共感しながら読み続けた。
しかしふと気づく。女性作家が夫の一人称で男性が共感できるように書いたものに、私はまんまと共感していたのだ。どうして男性の気持ちを完全に把握した上で書けるのか。しかもこんなぶっ飛んだ話で。もうこの時点で私は綿矢りささんの手のひらで転がされていたのだ。
読んでいる側ですら困惑するしかない由依の変貌ぶり。しかしその理由を知ると途端に応援したくなってしまった。
「強い自分になりたい」
これ以上ないくらい端的な理由だけれど、由依は新しい命を体内で育みながら自分自身も生まれ変わろうとした。言動のインパクトが強すぎるので目立たないが、子を宿しながら母もまた生まれ変わる。何かとても崇高な光景だと思った。
妊娠した人が妊娠出産に関する諸問題について語ることにより、妊娠を望みながら叶わずにいる人たちの反感を買ってしまうという現象。私は世の中にこんな事があるなど考えたことすらなかった。作者は由依をその現象に巻き込ませ、反感を持った人の為に由依に反省の涙を流させた。これは「どちらも間違ってないよ」という双方に対するメッセージであると捉えた。
対立するのではなくてお互いの手を取り合うことができないか。私は素直にそう思うのだが、男性として安易に語って良いことなのかという躊躇もある。これに関しての私の答えはまだ出ない。
この手の作品はきっとハッピーエンドで終わるだろうと思いながら読んでいた。そして実際ハッピーエンドだった。しかし、思っていたものとは違った。
私はなんだかんだで最後は由依は妊娠前のような姿に戻るのだろうと思っていた。ところが由依、変わらないでやんの。おまけに俊貴がそのまんまの由依を丸ごと愛している。
これについて私は心の底から猛省した。最近女性作家の作品ばかり読んでいる自分に酔っているだけで全く何にも分かってなかった。結局私は男性目線でのハッピーエンドしか想像できていなかった。由依は自分がなりたい自分になって、しっかり自分の足で立っているではないか。これ以上のハッピーエンドがどこにあるのか。思いもよらず良い学びの機会となった。今作に出会えて良かった。
『深夜のスパチュラ』は難しいことを考えずにただただ楽しく読みました。スパチュラをGoogle検索しなくてよかった。
次に読むときはPerfume『チョコレイト・ディスコ』でも流しながらかな。