綿矢りさのレビュー一覧
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・口に出したい言葉、「パッキパキ北京」
・キラキラ女子を馬鹿にしてるのかなと思う視点がめちゃめちゃ面白い。ただ綺麗なだけの女性の生き方、美容以外努力していない女性の生き方を俯瞰してみている視点が面白かった。あと旦那さんは年上なんだなとも思った、
・ただ、そういったキラキラ女子からも学べることはあるぞという気概を感じ、主人公のことをだんだん目を離せない感情になった。
・女性同士のマウント合戦は見もの。女性の恋という言葉の表現方法が秀逸(語彙力ほしい)
・住んでいる世界が違うと思っていた女性も、この世の中にあるものを見ているし、私も見てきたものを見てきてるし、自分の周りにあるものしかないのだと感じ -
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三宅香帆さんが激賞されていた綿谷りささんの新刊『激しく煌めく短い命』を年末から年始にかけて読んだ。
閉塞感漂う京都の街で、利発的ながらもどこか不器用で、生きづらさを抱えている主人公の久乃と、在日というバックグラウンドの影を背負いつつも、溌剌と、胸を張って我が道を生きる綸。幼年期から青年期まで、長い時間軸でありながらも、それぞれの時代の日常を鮮やかに描き切る綿谷さんの筆致。僕はなんら論評する立場にいないけれど、自分自身が中高生の時に読んだ『蹴りたい背中』や『インストール』から振り返ると、ある作家の作品の連なりは、その作家の人生の闘争と思考の軌跡そのものだと嘆息する。タイトルに込められた『激しく -
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ネタバレ綿矢さんの作品は数冊読んできましたが、登場人物を通して本質を暴かれたような感覚になるのが特徴だなと改めて感じました(私主観)
特に「履歴の無い女」これは痛いところを突かれたな、と思ってしまいました。
ある会話の流れで「心のどこかで”分かるな”と思っていた」という心理描写が、まさにそれ。
辛い思いをしている人に対してもちろん寄り添いたい、力になりたいという気持ちがゼロじゃないけど、自分じゃなくてよかったという気持ちもゼロかというと否定できない。自分が進んで辛い思いをしたいかといえばしたくないし、「できるなら代わってあげたい」なんて代われるわけがないというのが大前提なんですよね。
上記は一例と -
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ネタバレ一日で読み切ってしまった。
夫の駐在についていく形で中国にきた菖蒲。
行動力は凄まじいのにそれを淡々と書いてあるからサラッと素通りしてしまう。
私も現在駐在妻なので菖蒲の行動力が羨ましい。コロナ禍でここまでアクティブになれるなんて。
菖蒲の過去が知りたい。エクアドルに行った時の体験も気になる。なぜここまで魅力的な女性になったのか描かれないところが余計に想像力を掻き立てる。仲が良いと思っていた夫婦仲も子供のことで別々の道を進むことになるとは…
でもなんかそれが菖蒲らしいと最後には思ってしまうほど彼女の魅力にハマってしまった
続編楽しみ!! -
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これは、繊細で心配性な人ほど刺さりそうかも。
北京に赴任した夫はコロナ禍で適応障害ぎみ。
でも妻の菖蒲さんは知らない土地北京で
どんどん外に出て買い物したり、美味しいものを食べて楽しむ。
清々しいまでの楽天家ぶりと強メンタル。
菖蒲さんと旦那さんの考え方の対比で
繊細さんと楽天家ではこうも世界の見え方が違うのかと改めて考えてしまう。
コロナ禍で家にいる人と出かけてしまう人の行動を批判し合っていたのも何だか頷ける。
菖蒲さんは友人にこんなことを言っていた。
「人に何か言われたくらいで自分のしたいことやめるなんて、この世で一番のバカだよ。続けな」
どう転んでも私は菖蒲さんにはなれないし
実 -
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ちょっと痛くて癖の強い登場人物たちの人間らしく痛快な現代復讐劇の短編集。
現代的で独特な表現や造語が多いし、主人公たちは突拍子もないのに、共感できる人の繊細さと図太さと狂気が描かれてた。
「ババア死ね」で終わるなんてかっこよすぎた。
特に好きだったのは『眼帯のミニーマウス』
「自暴自棄でヤケになってるというか、とことん全部さらけ出せば誰か一人ぐらいは私を理解してかわいそがってくれるのではないかっていう甘えた期待する気持ちが、絶望の底にある。」
自己肯定感低いのに、自尊心は高くて、承認欲求強いのに、自己隠蔽欲求もあるそんな生きづらい女の子の強くて脆い感じ好きだったなぁ!
気づいたら応援して -
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テーマがアイドル、舞台女優である朝井リョウさんの「武道館」「スペードの3」を読んだ後に、本書を読みました。古本屋で何気なく選んだ3冊が偶然全て芸能関係物で、この短期間で華々しい世界の裏側に少し詳しくなった気がしました、絶対気のせいですが。
芸能界の栄光と挫折、理想と現実のコントラストを描いた3冊ですが、比較したとき、最も生々しく、最も救いがなかったのが本書です。多摩くんと一緒に魚を洗うシーンだけが、この物語の光でした。最後、全てを失い今から確実に生きづらい人生が待ってると思われる夕子ですが、多摩くんに再会できればきっと失ったものを取り戻せるはず。もう一度会えることを切に願って、本書を閉じました