綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
我が家の方針は同棲反対だった。
母曰く、同棲は女に妻の真似事をさせておきながら男の決心を鈍らせるものだそうだ。「同棲するくらいなら結婚しろ」と口酸っぱく言っていた。
きっと母は同棲に対して苦い経験があるのだろう。
でも、同棲は相手が自分にとって必要なのかどうか、その先の将来を考える上で重要な期間だと思う。きっと相手は母を選ばなかったのだ。
「煮え切らない男と煮え切った女」という表現がぴったりな2人。奈世(「なせ」じゃないんかい)のねっとりした、ややテンパった愛情、弦のやや神経質な面倒くさい男感がリアル。
私も将来結婚するからと努力(転職活動)もせず、後先考えず仕事も辞めたので、奈世の事 -
Posted by ブクログ
あまりの本の分厚さにおののいたが、読み始めるとなんとさらさらと進んでいくことか。誰もが似た経験に思い当たりそうな前半の中学生時代。小学生でもない高校生でもない、面はゆい時期ならではの異性や同性、先生や親たちとのあれこれ。その舞台は綿矢さんの生まれ育った京都であり、私自身も生まれてからずっといる場所なので、本を読んでいるというより自分のちょっと隣の学区の人の思い出を一緒に眺めているような、新鮮な読書体験だった。細やかな町の描写、地域性、中学生の京都弁などなど、ほんとうにリアル。特に2人の京都弁は、環境や性格を鑑みてか少し描き分けられていて印象的。そして後半、東京編。潔く20年近くが過ぎている。2
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Posted by ブクログ
久しぶりに綿矢りささんの本が読みたくなり読んでみました。
コロナ禍がテーマになっているようで、当時の異常な空気感を思い出しながら読みました。
あの時はワクチンを打たない、旅行するなど少数派の人には人権がないほどの非難が浴びせられました。
違うものに対してはどんな攻撃をしてもいい、今回の短編4話からもそういう攻撃性がありありと感じられます。
綿谷さんの書くリアルなこういう嫌な女性いるよねというのを噛み締めながら読むのが好きなのですが、今回もそこについては非常によかったです。ただ短編なので物足りなさはありますが…
眼帯のミニーマウスで「マスクで口が隠れると、本当に怖かったのは口だとわかった。攻撃し -
Posted by ブクログ
「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」
どちらも、とんでもなく駄目な男に恋してしまう女性の物語
そして、二人の女性と一人の男性をめぐる物語だ
両作とも出だしから不穏な空気をまとっている
それでも、しばらくは平常運転だ
しかし、ある瞬間から急にアクセル全開
華麗なドリフトターンを決め、とんでもない展開に突入していく
ああ、いつもの綿矢りさだ
どちらも、決してすっきりとした終わり方はしない
でも、どちらもハッピーエンドだと思いたい
今はそうじゃなくても、これからそうなると信じたい
二人の主人公の行動、選択が間違っていなかったと願いたい
そう、強く思わせる作品だ