綿矢りさのレビュー一覧

  • 意識のリボン

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    ネタバレ

    綿矢りさの短編小説集、私小説と言えばいいのか?中には主人公を男性にしてフィクション感を出している掌編もあるが、限りなくエッセイに近いと思える作品が多い。

    例えば冒頭作の「岩盤浴にて」なんて、掘り下げる深さと位置が面白くて一線を画しているが、一つ間違えたら日常系コミックとかに出てきそうな話。
    表題作にして収録最後の作品である「意識のリボン」は、死後の世界観があるので小説風味は高いが、エッセイに寄せた表現で書かれていて、それが独特の雰囲気を出している。

    意識があって外界があるという順番なんだろうな。勿論現実が内面に作用する事実はあるにせよ、主観的には自分の意識が、外の世界に対する感じ方を変えて

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    2024年09月16日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    ハードカバーではなく、文庫本バージョンで!

    たとえの 「まずしい笑顔だな 」という言葉に出合ってから、私は、「笑顔がまずしくならないように生きること」 を 目標に据えている。

    今回、前読んだ時と別のところでいえば、
    美雪の愛ちゃんへの手紙がささったな。美雪の手紙はとても文学的で、本筋ではない、とりとめのない文章まで素晴らしい。
    「あまりにも自分のために生きてきた」のところは、本当にすごく刺さった。

    映画はかなり小説を忠実に描いてたように思ったけど、それでもないセリフとか、
    たとえば、卒業式の日にたとえが「お前も一緒に来い」なんて映画では言わないのに気づいて、
    そのセリフがない方が確かにい

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    2024年09月02日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • 私をくいとめて

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    いつも自分自身と話しているのですごく同感した。もっと自分と話して自分を大切にしていこうと思った。友達におすすめしたい一冊。

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    2024年07月04日
  • 蹴りたい背中

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    ネタバレ

    これは芥川賞取るよ……とてもいい。
    蹴りたくなるもん。
    蹴りたいっていう衝動がどこからくるのか、それを考えながら読むと面白い。

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    2024年06月17日
  • 生のみ生のままで 下

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    再開してからの逢衣の覚悟と動き方がとても好き。嘘に対しての2人の感じ方が、都度変わっていくのもすごく感情移入できて良かった。

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    2024年03月27日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    今まで読んだ綿矢りさ作品の中でいちばんのお気に入りになった。京都という土地の四季の描写と共に感情の移ろいが描かれているからか、綿矢作品の中では比較的穏やかな作品だなとも感じた。波のように荒ぶる感情の「お腹いっぱい!」感がないので個人的にはとても好みだし、もう一度繰り返して読みたいとも思った。

    綿矢りさ作品に時折出てくる「毒」のあまりの生々しさに、私は読むたびに時に胃もたれを起こしそうになったり時に大笑いしたりしている。いずれにせよこの「毒」は良いも悪いも作品の中の特に印象に残るシーンとして記憶に残されている。今回この作品を読んで、なるほどこの毒は京都という土地が生み出したものなのだな、と思わ

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    2024年02月26日
  • 私をくいとめて

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    金原ひとみさんのあとがきを頷きながら読んだ。
    いまふうの人たちの話だった。
    薄い嫌悪感はあるけど、そんなにいやなものじゃなくて、でもやっぱり自分とは違う種類の人を見ている感じ。
    みつ子は割とぽやーっとした性格のように思えたけれど意外にも行動力があってよかった。

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    2024年02月21日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説のアンソロジー。
    著者ラインナップが『一穂ミチ・窪美澄・桜木紫乃・島本理生・遠田潤子・波木銅・綿矢りさ』こんなの全員海老の天ぷらじゃん。海老天しかない天丼じゃん…。
    私はれんこんの天ぷらが一番好きだけど。文芸誌の恋愛特集のために書き下ろされた作品をまとめたもの。
    どれもほんとーーーによかった。全部好き。
    なんか恋愛ってどうしても自分の生きてきた環境から受け取った価値観がインストールされて、それがよくも悪くも作用してるよなあと読んでいて思うのだった。
    あとけっきょく他人と深く向き合うことは自分と深く向き合うことでもあって、そらつらいわあ…。
    ヒリヒリしてて苦しくて、でも文字からそれを体感

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    2024年01月29日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    大学時代を過ごした京都の地名があちこちに出てきて懐かしい気持ちになった。京都に漠然とした憧れを抱き続けている自分にぴったりの本だと思って読み始めたが、あの場所で育ってきた人とは"京都"に対する感じ方が違うんだろうな。
    3姉妹の会話に癒されたし壁にぶつかってもがくそれぞれの気持ちに共感できた。
    早くまた京都行きたい。

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    2024年01月23日
  • 生のみ生のままで 上

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    上巻のまだ半分ほどまでしか読んでないのですが、自分がバイだからなのか、主人公の感情もさいかちゃんの言葉に伴う感情も、どちらもものすごく共感できる感情だったことが感動的で、誰かに伝えたくてここへ記しに来ました。
    私は自身をバイと自覚したのが社会人以降で、今は交際中の彼女がいるんですが、さいかちゃんが主人公に初めて会ったときの感覚の表現が、私が彼女に初めて会ったときの感情とあまりにも同じで、驚きました。そう、男も女も関係なくその人やから好きになったのよね、今まで同性のタイプとかなかったのに、その人を一目見た途端、異常なまでに綺麗に見えて、『あ、この人私のタイプや』ってなるよな、視線が吸い込まれるよ

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    2024年01月06日
  • 夢を与える

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    どうなるんだろと気になり一気読みした。
    綿矢さんは、血なまぐさい情景の表現がうまいなぁとつくづく思いました。言葉の限りを尽くしグロを表現する感じ。偉そうですが称賛してます。

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    2023年12月28日
  • 二周目の恋

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    読んでみたいけど、なかなか手が伸びなかった作家さんばかりのアンソロジー。思わず買ってしまった。

    『最悪よりは平凡』 島本理生
    主人公の和田魔美ってどんな女性なんだろうか?会ってみたいと思った。とても魅力的らしい。読んでて、真面目でしっかりとした女性だと思うんだけど、なぜか下心がある男ばかり寄ってくる。本人はそんなつもりは全くないのに。身体が魔性の女みたいに言われてるし。最後はいい感じに終わって良かった。

    『深夜のスパチュラ』 綿谷りさ
    バレンタインデーは恋する女子にとっては戦いだねって改めて思った。主人公の可耶ちゃんがチョコを買いに行くところから渡すまでの奮闘が読んでて面白かった。ガトーシ

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    2023年12月21日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    面白かった。三者の視点で描かれているため飽きずに最後まで楽しめた。
    三姉妹がバラバラの性格だからこそ「この子の視点では、そういう考え方をするのか」と3人から人生を教えてもらった気分。

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    2023年12月21日
  • かわいそうだね?

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    仏の顔も? 片頬をぶたれたら?

    自分の食い扶持は自分で。
    その上で彼氏を持つのは
    ご褒美のはずなのに。
    食い扶持も稼げない子に彼氏を
    可哀そうだからって譲れってこと?
    我慢はいつまでできるか。
    我慢だなんて思うのは人間ができていないってこと?
    可哀そうなのか図々しいのか。
    生身の人間が仏になりきれるのか。
    日本人だけでなく、西洋の人の考え方まで
    世界が広がって面白かった。

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    2023年12月15日
  • 生のみ生のままで 下

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    再会シーンはめちゃ泣いた。
    最初から最後まで何もかも良かった。
    幸せそうな2人がみれて良かった( ; ; )

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    2023年12月01日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    顔と運に恵まれ、順調に芸能界で活躍していた女の子が男によってダメになってしまう。恋愛は人間をおかしくしてしまう、なのにまた恋愛をしてしまう。本能なんだろうと思う。私自身、会いたくて仕方がないとか冷められているのを分かっていても離れたくないという気持ちは共感してしまった。大人になった今は、冷静に恋愛ができるようになった気がするが、まだ高校生の夕子からしたら初めての恋でその上仕事や受験の重圧もあり、恋愛にのめり込んでしまったんだろうなと思った。母のようにはなりたくないと思いつつ、やはり親の影響は大きく受けてしまう。小さい頃から母と親友のようにずっとにいたことによって余計にだと思う。母の勝手にやって

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    2023年10月20日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    1人の女優のデビューからブレイク、そして墜落、いわゆる「干された」になるまでが書かれた物語。
    テレビの前にいる私たちは簡単に「干された」と言う言葉を使うが、その裏にはたくさんの涙や苦労、絶望があるのだと分かった。
    ゆーちゃんは、良くも悪くも母親にそっくりだった。自分は好きな人の前で母親のような顔をしたくない、母親のようにはなりたくないと言っていたが、結局は親子。ゆーちゃんが正晃に異常にこだわるところは、母親譲りでもあるし、本当に何も知らないまま育ったからこそ得てしまったものなのだと思った。
    ゆーちゃんはこれからどうなるのだろうか。最後の取材をした記者が言っていたことはある程度予想できるが、ゆー

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    2023年09月24日
  • 蹴りたい背中

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    2004年第130回芥川賞受賞作

    初版は2003年、丁度20年前。
    芥川賞受賞19歳という最年少記録はいまだに破られていない。

    冒頭の「さびしさは鳴る。」という一文は有名だが、時期を逃して未読のまま時は過ぎ…。

    いやー、語彙力なくて申し訳ないが、すごい。
    19歳かよ、本当かよ。

    まだスクールカーストなどという言葉もなかった頃に書かれたこの『蹴りたい背中』。
    入学したばかりの高校で、クラスの序列から外れ、どのグループにも属さない少女の葛藤…脳内でずーっと独り言を呟き続ける気持ちや、たまに口を開くととんでもなく鋭い言葉が出てしまうところなど、もう場面が目に浮かんでくる。
    にな川と絹代との関

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    2023年08月22日
  • 蹴りたい背中

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    「若さ」は大人になるにつれて、良い感情、良いイメージしか抱けないものだ。しかし、真っ只中にその身を置いている人間にとっては、決して明るいものばかりではない。クラスで孤立している少女が、同じ立場の少年と交流を持つことによって生まれた感情を丁寧に綴っているこの物語は、あまりにも刺々しく、痛々しい。決して触れて欲しくない、それでも誰かに分かって欲しいという反発し合う感情を抱える主人公に、自分の過去が重なる部分も多かった。なにより、心に秘めるもやもやを的確に表す描写が素敵。

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    2023年08月03日