綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3/20
長すぎない話でコンパクトなのに、心に刺さる本。
綿谷りささんの本をそんなに読んでこなかったけど、この方の言葉選びだったり、表現力すごいな。
私は旦那側の超ネガティヴ人間だけど、姐さんのようにこんなにも自分の意思があって貫ける人になりたいと何度思ったことか。
どこの国でも誰とでも逞しく生きていけるように見えるのは、自分というものがしっかりあるから、
他者からの見え方とかを気にしてないからだと思った。
私も精神勝利法をきめたい。
◾️心に残った言葉
マイナス思考になっても何も生まれないよ
私にとっての知性とは、ムカつく相手をどのくらい早く言い負かせるかだし、教養とは狡い男に騙さ -
Posted by ブクログ
文章も感情もキレキレで、ふと笑ってしまうくらい面白かった。彼の呼び方をイチとニで分けているところもそうだし、例え方も独特で、クセになる作家さんだと感じた。
個人的には、自分に当てはまる部分も多くて、私もヨシカと同じく妄想好きの厨二病気質だなと思ってしまった。淡い恋に期待するのは、もうやめよう…笑
「追う恋」と「追われる恋」、どちらが女性を幸せにするのかという論争には、そろそろ決着をつけたい。でも結局、オタク気質のある女の子(自分も含めて)は、追わないと燃え上がらないというか、恋に発展しにくい気もする。
なんだかんだで、ニとヨシカはお似合いだった。イチがヨシカの名前を覚えていなかった場面でニのこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公・ハツの心の弱さを描いた作品だと思った。
グループ行動する高校の同級生を低レベルだと決めつける。部活動をうまくサボる陸上部を軽蔑する。クラスメイトに迎合していると思われないために笑いをこらえる。
全ては自分が特別でありたい、上位の存在でありたいと思う故の行動なのではないかと思う。
自分が異種であるかもしれないという可能性を意識的に排除している。にな川に同級生が低レベルであることを告げるシーンがそれを表してると思った。
でも、やっぱり心の隅では自分は高いレベルの人間なのではないと考えてしまうときがあるのだろう。そこで明らかに自分より下位のにな川に目をつけた。
自分よりも下位の存在の彼 -
Posted by ブクログ
手にした時、こんなに分厚い本を読み切れるだろうかと不安になった。
物語の前半は背景や状況が丁寧に描かれている事もあって、展開は遅い。
けれど、中盤、後半と読み進めていく内に、前半で描かれたエピソードがまるで自分の過去の記憶かのように思い浮かんできて、ストーリーに入り込んでいった。
思春期ならではの体や気持ちの変化、進路への不安、その時の家族関係が与える心への影響。
どれだけ周囲の人間から浮かないように、異質な存在にならないようにしても、どんどん「同性が好き」という気持ちが強まっていく。
「久乃と綸はレズ」という噂から、いじめのターゲットになった時は、彼女よりもいかに自分が「普通」であるかを優 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世代がドンピシャで中学時代の思い出が鮮明に蘇る。第一部のセンセーショナルな終わり方で第二部は次が早く読みたい衝動になり夢中になった。
本当に最後の方で人身事故で電車が止まった時、輪なのではないかと過ったが、最後はハッピーエンドで終わった。
私自身も人生の時間って宇宙規模の時間軸に当てはめるとフラッシュが焚かれた一瞬だと良く感じる。同じ考えを持った方が他にもいて読んでて深く共感できた。特に学校やメディアでの画一的な「普通」は〜と常識を勝手に自分で作ること。もっと個性的な生き方があっても良いんじゃないか、と最近自分が道を外れたから思える。いい本だった。