綿矢りさのレビュー一覧
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不妊治療をやめたとたんに懐妊し、そのとたんにハッちゃけた女性。
髪型を変え、ファッションを変え、タトゥシールも貼る。何より言葉遣いが。。
本来活字だけの小説に、手書きの文字がわんさか。すべて彼女の言葉。
おろおろする夫。
コメディか、と思ったが、実は違った、深かった。
少子化の世の中、子を産むことに対しての世の中の注目度。女性への期待。
そういう都合の良い、勝手な世の中に対する批判、反駁、
ふざけんじゃないわよ!という女たちの声がこの小説を書かせたように思える。
夫は大手町のバリバリのビジネスマンだったが、妻の変貌で疲労困憊の彼女を見た
女性上司が、配慮で水戸転勤を命ずる。左遷?と落ち込 -
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綿矢さんの短編集!どの作品も主人公の内面がひたすらに深掘りされているのですが、話す言葉と脳内で考えていることのギャップが面白い!
綿矢さんのユーモアと鋭さが今作も輝いている!
ふかわさんの解説もとってもよかったです!!
眼帯のミニーマウス→プチ整形をしたら職場でいじられた主人公のお話。ネイル後の段々爪が伸びていく様を爪が笑っていると表現するのが面白い。
整形イジリしてくるお姉様グループに対して「整形の定義は厳密なくせに、プライバシーにはカジュアルすぎ?」と脳内で話す言葉はその通り過ぎてもはやくらいました。
神田タ→YouTuberのファンになった主人公の話。この作品が1番共感できず、展開に -
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CM子役からドラマ女優へ、TVが生活の中心にあった平成時代の夢と現実の物語。「夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない」。学年が上がるにつれ、発達していく夕子の心と人間関係の解像度。夢を与える側の孤独と諦念、現実に向き合い続ける中で生まれる与えられる側との深い溝に胸を抉られました。
綿矢りさは対談記事で「影響を受けた作家は太宰治」と語っていますが、この辺りの描写はとても似ているなと感じます。他人からどう見られるかを気にするあまり、終には自分の心身を失ってしまう正に現代版の『人間失格』なのではないでしょうか。
折しも本作は『蹴りたい背中』から4年 -
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ネタバレずっと共感の嵐。面白くて読むのが楽しみで私の読書スイッチを入れてくれた一冊。26歳の年になって、年齢で他人と比べてしまうことが増えた気がした時にこのタイトルが気になって手にとった。
①かわいそうだね?
アキヨみたいな女が一番苦手な私にとって、その感情をこの細かさで表現できるのかと何度も驚いた。旅館で隆大の携帯を見たところから特に面白くて続きが気になって眠れなくなった。ほら、まともに就活してないじゃん。隆大も都合いいじゃん。物語にのめり込んでしまって、ドパガキになりかけてた私をこの本が止めてくれた。隆大の前ではタバコも関西弁も禁止してた樹里恵が最後に関西弁で怒鳴り散らかして人の部屋って勝手にタ -
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黒田みつ子33歳。独身彼氏なしの主人公が恋愛や今後の人生についての気持ちの揺らぎや葛藤を描いています。
脳内のAとの会話やノゾミさんとの会話、多田くんとの会話。そして、みつ子が聞いた他人の会話など。私はやっぱり綿矢さんの書く会話劇が本当に好き!
リアルで繊細な描写は読んでいて楽しいし、グサグサ刺さる!
イタリア旅行に行く飛行機のシーン。主人公のフライトに恐怖する様子が面白かったです!あまりにも丁寧で詳細すぎて綿矢さん自身の気持ち…?と思ってしまいました
物語が進むにつれ、みつ子が少しずつ前に進む様子もよかったです。前向きな気持ちになれる作品でした。
ラストのAへの感謝のメッセージも心が温 -
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中編二編
「かわいそうだね?」
自分の彼氏が元カノを家に居候させる話
アメリカ育ちの隆大はリベラル的で、困ってる人は助けてあげなけれはいけないという考えから元カノ、アキヨを居候させるという
主人公樹里恵は抵抗しつつも結局受け入れてしまうーー
どうなる?話なんだろうと思いながら読むと、主人公は自分の思う道に進む方を自分の意思をもって選んでた
樹里恵は、かわいそうだから助けてあげると、うそぶいてたときの胡散臭い自分より、損得の計算せずに本心をぶつける自分のほうが、よほど好きだと言ってて、その行動力は痛快だった。これから泣いたり後悔したりするかもしれないけどそれは今じゃないとニコチン一服。自分 -
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ネタバレp.170
これほどたくさんの星があるのに、どの星とも交流せずに幾多の命を乗せて回っている地球は孤独だ。この宇宙のどこかに、地球以外にも生命体がいるとすれば、と考えると気が遠くなりそうだが、本当に地球にしか生命体がいない、と考えた方が余計恐ろしかった。宇宙では流れている時間の尺も桁違いだから、もし違う星に生命体がいたとしても、もう何億年も前に滅びたとか、何億年もあとにならないと生まれないとか、誕生する時期が違ったらめぐり会えない。
p.196
「そもそもあんたは奏のこと好きなの?」
返答に困る質問を萌音は簡単にしてくる。好きだの愛だのという言葉を聞くと、どうしてもかつての拒否反応が甦ってきて