綿矢りさのレビュー一覧

  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    好きが詰まった盛り合わせ!めっちゃ良かった!
    最悪よりは平凡 (岛本理生)
    魔美のしんどさがしんどくて、それでも好きな人ができてこれから始まっていく感じに、人生捨てたもんじゃないよねと思えた。
    深夜のスパチュラ (綿谷りさ)
    ひとりで買物行く時のグルグルハイテンション感にめちゃくちゃ共感。スパチュラに泣けちゃう気持ちもわかりみしかなかった。
    カーマンライン (一穂ミチ)
    回想から始まるストーリー展開に安心感。「ホテル・ニューハンプシャー」読んでみようと思った。
    無事に、行きなさい (桜木紫乃)
    「アプンノ パイエ」の言葉の意味と2本の線のデザインがそのまま主人公へのメッセージになっていて良か

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    2025年04月06日
  • ひらいて

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    誰かのために生きる人生なんて真っ平だと思いながらも生まれた頃からずっと臆病者だったので愛が少し羨ましい。わたしも向う見ずの狂気がほしい。

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    2025年03月29日
  • 生のみ生のままで 上

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    同じ女として「あぁ、、めっちゃわかる。共感」と何度も思った。日本ではまだ馴染んでいない同性愛についてここまで繊細にそして美しく表現されているのはこの作品だけだと思う。自分の考え方を改めさせるような、恋愛という泥のように赤い気持ちを体験させられる素敵な作品。

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    2025年03月15日
  • ひらいて

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    主人公の素直な気持ちが捻くれた感情に揺さぶられながら強くなっていく描写が細やかですごく素敵です。自暴自棄に愛なんて、と思いつつも好きという純粋な気持ちへの憧れを持っている感じがなんとも苦しくて不器用で愛くるしいと思えます。
    この先きっと何度も何度も読み返してしまうくらい大好きな作品です。

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    2025年03月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』からインスパイアされた短編集。色々な作者の思う「ねこ」を感じられた。猫は色っぽくて好き。

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    2025年03月01日
  • 生のみ生のままで 下

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    女性の同性恋愛小説。
    題材は別に興味をそそられるわけではなく、むしろ苦手な部類。
    しかし、読み進めいていく、引き込まれる。

    性描写がある題材は、「キレイ」だと受け取れるか、「ちょっと気持ち悪い」と受け取れるかで、その作家さんの次の作品を読むかどうかを判断する。
    人気の作家さんでも、自分に合わない性描写は、次の作品を読むことは無い。
    綿矢さんの描写は「キレイ」と思える。

    途中、バッドエンドになるのではと思いながら読んでいたが、素晴らしい終わり方。
    惹かれ合うのに、性別は関係ない。

    自分にも子供がいる。親の葛藤もわかる。
    でも、本人達の気持ちに偽りがなければ、背中を押せる存在になりたい。

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    2025年02月20日
  • 生のみ生のままで 上

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    そこまで題材は魅力的なではないと思っていたが、引き込まれる。
    綿矢さんの文章は馴染みやすく、好きだ。

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    2025年02月18日
  • ひらいて

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    綿矢りささんの作品初めて読んだ、よかった…!
    愛の人間味あふれる感じ、若さゆえとにかく我儘に生きていく感じ、読んでいてもはや気持ちよかった、何とは説明できない感情が湧き出る描写がみずみずしかった…!

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    2025年02月17日
  • ひらいて

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    主人公・愛のような狂気は、高校生とか若者という括りを超えて、誰でも持っているのではないか。人はみな、何かのタイミングで、衝動的に他者を傷つけ、自分も傷ついて、それでもなお立ち上がって走り続けている。愛の未来がひらけていることを祈りたい。

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    2025年02月11日
  • 夢を与える

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    内容が残酷でいいんです。
    私的な朝ドラのようにも感じました。
    真っ直ぐなんて進めないし、着くはずのゴールなんてわからない。
    そんなことを考えさせられました。

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    2025年02月08日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    親の影響で耳馴染みのあったユーミン。
    各曲を元にしたアンソロジー。
    元々ユーミンの歌そのものがすでに完成された世界観があり、ストーリー性が強い。
    そこに作家それぞれが独自の視点から、新たな物語
    を紡ぐってかなり難しいことだと思う。し、実際ハマらないってレビューも見かけた。
    ともあれ雑食な私は、そのあたり全く気にせず楽しめた。
    選曲も非常にマニアック。よきかな。

    そしてドラマ化されてたってマ?みてみよー!

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    2025年01月17日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都を舞台にそれぞれの人生を生きる三姉妹が中心の物語。
    就職や結婚で上京した経験のある人。
    京都に生まれ育った人。
    恋愛や結婚について思い悩む人。
    人生のハイライトに心当たりがある人は思うところがあるだろう。
    川端康成「古都」に通ずる愛おしさ。

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    2025年01月12日
  • 生のみ生のままで 下

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    ネタバレ

    哀しいエンドを想像していたけれど、この上なくHAPPYエンドでした。

    プロポーズってこんなに嬉しいものなのだな、添い遂げてほしいなと心から思います。

    この話を読んで時間も立つけど、胸の中にすぐには消えない柔らかな温かさを刻んでくれました。

    素敵なストーリーでした。

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    2025年01月07日
  • 生のみ生のままで 上

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    始めはなんて感じの悪い女なんだろう、って思ったのに。その心に触れていくうちに、なんて可愛らしい『女』なんだろう、と思い、苦しくなり、常識のラインすら薄く消えていく。

    一人の『人』を好きになる。たった一人。この人だけ。

    二人の関係が気になってどんどんページをめくり、気がつけば終わっていた。

    とても良かった。

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    2025年01月07日
  • ひらいて

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    青学の国語に才能のある友人が、いちばんのおすすめとして教えてくれた本。
    サロメが好きだからこの本を気にいる理由はわかりやすい。

    最近は太宰などを読むことがあり、綿谷さんの描写はあまりにも繊細で壊れてしまいそうなくらい美しい。穏やかなクラシックが似合うような文体。
    女性はバイかレズのどちらかと言うことを聞いたことがあるが、やはり愛も体を重ねて本当の愛を感じたのかと思った。愛という言葉を否定するのは、純粋なものに苦手意識があるのかな。だからこそ、美雪が憎いけれど愛を感じてしまう純粋な存在。アンビバレント

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    2024年12月27日
  • オーラの発表会

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    主人公の海松子は、人の口臭で食べたものを当てることを自慢げに特技だとしたり、脳内で人に失礼(本人は無自覚)なあだ名を付けたり、恋が分からなかったり、自分の身なりに全く興味のない女の子。
    読み始めは海松子の気持ちを全然理解できなかったけど、読んでいくにつれて、海松子の心の中にどんどん吸い込まれていった。海松子の人生の一部を、まるでわたし自身が体験したような感覚に陥った。海松子を知る人は海松子をとても大切に想っているから、わたしも抱きしめられているような気がした。
    二人の男性との恋がなかなか進まない世界だったけど、たまにロマンチックな描写が出てくると、眩しさについ目を閉じてしまった。起承転結はない

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    2024年12月26日
  • 生のみ生のままで 下

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    この時代に出会えたことですら奇跡なのに、どうして人を傷つける必要があるのだろうか!そうだ!あたしの今ほしい言葉はこれだった 読み始めはXで流れてきて何となくだったけれど本当に読んでよかった

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    2024年12月13日
  • オーラの発表会

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    2024/12/10

    不思議な世界観。とても面白かった。
    大学一年生、人の口臭で食べたものを当てて話を盛り上げようとする海松子が主人公。
    海松子がもし身近にいたらとっても怖いだろうなぁ...
    でも、人にどう思われるか気にせず生きたらわたしはどうなるんだろう?どんな人間になりたいんだろう?と思った。

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    2024年12月10日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこは、読んだのですが、(割と最近)登録してません。

    そしてこの短編をそれぞれの作家さんが書いています。
    とても面白かったです。せつなかったり、かなしかったり、ひどかったり・・・・

    もういちど100万回…を読まねば…

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    2024年12月04日
  • 二周目の恋

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    (2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
    アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。

    この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。

    面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
    綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く

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    2024年11月26日