綿矢りさのレビュー一覧

  • オーラの発表会

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    想像以上にさわやかな終わり方で明るい気持ちで読み終わった。
    人とズレた主人公、人と関わる場面で一瞬も戸惑わない思い切りの良さが縁を繋いでいくんだろうな。
    何が不安になって人と同じものを選んで正解にしたくなるけど、自分の良さまで変えなくていいし、歪なところはそのまま愛そうとしていく海松子たちが愛しい。

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    2025年10月03日
  • 蹴りたい背中

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    人の背中を蹴りたい、という思い、相手と関わりたいだけど、普通の関わり方が分からなくて、少し暴力性を持って、絶対に反応してもらえる方法を選ぶ感じ、めっちゃ分かるな〜と思ったりした。

    私はそれを恋人に対してやるけれど、このような友達?の距離感の人にやるのは意外な気もした。

    でも、この気持ちを丁寧描き切ってくれたことを嬉しい、と思った

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    2025年09月19日
  • 勝手にふるえてろ

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    ネタバレ

    ▼メモ
    ・江藤ヨシカさんの妄想癖は好き。
    ・抽象度上げると、綿矢りささん独特の世界観に引き込まれる。

    ▼好きな個所
    ・「どうして私のこと“ きみ”って呼ぶの」
    イチは私が大好きな、恥ずかしそうな笑顔になった
    「ごめん。なんていう名前だったか思い出せなくて」
    江藤さんについて聞かせてと言ってきたときのニの顔が思い浮かんだ。江藤さんのこと聞かせて。私が胸に赤い付箋を付けていただけで、私を見つけてくれた人。

    ・もういい、想っているいる私に美がある。イチはしょせん、ヒトだもの。しょせん、ほ乳類だもの。私の中で十二年間育ち続けた愛こそが美しい。イチなんか、かってにふるえてろ。

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    2025年11月15日
  • ひらいて

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    ヒリヒリする美しい文体。
    主人公の愛の心と体が分離していると表現していたが、その分離しているところと、かろうじて繋がっている部分の織り交ぜの表現が美しくて鮮烈で、すごく心を刺してくる。

    自分を卑下し、相手を特別視し合う関係。
    そこを壊してひらいて結んでひらいて。
    自分が見る景色を、自分の心に立つ感情を信じたい。
    言葉にしないまま持っておきたい感情がある。
    整理したくない。
    このまま生きていきたい。
    でも大事にしてしまうと、それはまた変容してしまう。
    なにもわからないまま生きたかったな。
    でも今は今でいいのかもしれない。
    わかった気にだけはなりたくない。

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    2025年09月04日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    初めての綿矢さん作品。
    収録されている2作品とも好きでした。良い意味で心地よくサーっと話が進んで行くんだけど、登場人物の個性や芯にあるグツグツした強い感情・思考の面に惹きつけられたんだろうな。

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    2025年08月28日
  • 生のみ生のままで 下

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    7年もの時間が過ぎたのに、お互い結局ずっと想い合っていたところが本当に運命の2人って感じで憧れた。病気になって弱ってしまった彩夏を強引に引き取って看病していく中で徐々に2人の仲が以前と同じように深まっていくところがすごく良かった。

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    2025年08月17日
  • 生のみ生のままで 上

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    高校の頃から憧れだった男の先輩と付き合っていたのに、女である彩夏からのアタックによって惹かれていくことなんてあるんだと思った。颯と付き合ってたときの逢衣は本来の自分の性格を隠して女性らしい控えめな彼女を演じていたのに、彩夏と付き合ってからは自然体でいられるようになったところも良かった。

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    2025年08月17日
  • ひらいて

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    気が強く、自分の可愛さを自覚してて打算的な性格の愛が、嘘や策略を見破ってくるような簡単には落ちない男の子を好きになっちゃうところが恋愛って感じがした。美雪とたとえ君の絆が尊くて良いなぁと思う反面、そこに入る余地がない愛の敗北感の方にも共感して苦しかった。綿矢りさの描く、怖いもの知らずで狂気を持ち合わせてる可愛くて我の強い女の子が大好き。ほぼ映画と同じだった。

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    2025年08月17日
  • しょうがの味は熱い

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    これ、アラサー女子には刺さる人多いのでは?

    奈世と弦、うまくいってるようでうまくいってない。
    好きなのに噛み合わない感じとか、将来のことを考えすぎて空回りしちゃう感じとか…

    奈世の気持ちも、弦の気持ちも、両方の視点で描かれてて「そうそう、わかる…わかるよ…」ってなる。
    自分も誰かと過ごしてきた時間や、モヤモヤが全部思い出されるような読書時間だった。

    ハッピーエンドじゃないけど、それもまたリアルで、だからこそ胸に残った。

    学生時代の恋愛とは違う、「大人の恋愛」の不器用さにぐっとくる一冊だったな、友だちにも勧めたい。

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    2025年08月02日
  • あのころなにしてた?(新潮文庫)

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    ネタバレ

    綿矢りささんのエッセイ。
    エッセイというか2020年(コロナ禍)に書かれた日記です。

    液体石鹸から固形石鹸に変えたり、安売りされてるオリンピックグッズを見て切なくなったりは共感。
    あと遅まきながら五木寛之さんの大河の一滴は読もうと思いました。

    あとがきが凄く良かったです。特に最後のところ。
    引用。
    とりあえず、くつろぐ。難しいけれど、今必要とされるスキルかもしれない。暴風で前髪がぼさぼさになりほとんど前が見えなくても、飲んだ紅茶に風で飛んできた砂ぼこりがいっぱい入ってても、のどかに飲んでいる体を失わずにリラックスする。やせ我慢と紙一重の、のんびりしたひとときだ。一度泣いたらもう立てないと直

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    2025年07月31日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンデビュー50年を記念して、6人の作家による短編書き下ろし。ユーミンの曲名と歌詞からイメージした短編はそれぞれ作者の個性が出てます

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    2025年07月21日
  • オーラの発表会

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    ネタバレ

    綿矢りささんの主人公の頭の中全部見せてくれるところが大好き 

    最後のシーン
    冬の朝の寒いけど空は晴れていて、冷たくて澄んだ風が当たるのが感じられて気持ちよかったです

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    2025年07月20日
  • ひらいて

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    とんでもなくきれいな言葉の小説。
    そして高校生の恋愛の暴走具合を描く瑞々しさが素晴らしい…
    ギャルっぽい愛も、言葉選びが美しくて全部が知的に上品。
    すべてになるよなぁ高校生の時の片想いって。
    自分の思考とか生活の全てになる。
    愛のやることはあまりにもだけど、でもその理由みたいなのはとてもわかる。
    あーいい小説を読んだ。今さら綿矢りささんが自分の好みにピッタリの作者なんだと知ってしまった。

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    2025年07月10日
  • しょうがの味は熱い

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    勝手にふるえてろ、に続くわかるー!な恋愛系。綿谷りさの恋愛系はハマる、リアルすぎてしんどさもある。
    煮詰まるナユと煮え切らないユズルの対照的な感じがすごい、同棲の楽しさと不安はまさにこれなんだろうなって。最後の一言で不安吹き飛ぶところもわかる〜

    父が言う言葉がささる、結婚を自然に、スムーズにしたかった。がんばるのは違うよなーって
    また結婚に焦る日々が来たら読みたい

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    2025年06月24日
  • オーラの発表会

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    たまに欲しくなる成分、綿矢さんでしか得られないであろうそんなものが詰まってました。
    みるこはとても魅力的でした。少し離れているからかもしれません。まね師の「努力する養殖と努力しない天然」という言葉がツボでした。

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    2025年06月22日
  • しょうがの味は熱い

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    昔の恋愛を思い出して心が痛いよ……夫との暮らしは常時おだやか…自然…

    前半の読みにくさは俯瞰できていない感が生み出すものだったのか…支離滅裂感が強かったのもそれだ。後半はとても読みやすかった。互いに、想いはあるけど、相性は良くないかも?と思いつつ、頑張っている。主食が違っても、几帳面さの程度が違っても、それを魅力として捉えようとして、とても努力している。そして、限界を迎え、距離を置いてみると良いものが思い出され、やり直したいとなる…

    解説では奈世が不穏と書かれているし、雰囲気は感じる。しかし、このサイクルは、【恋】を表していて、特徴的だった。実家での休養期間で分かりかけていた自分たちの関係

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    2025年06月14日
  • しょうがの味は熱い

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    長く付き合って同棲してるけどなかなか結婚に至らないカップルの話。
    昔の恋愛を思い出しながら読んだら結構辛かった。
    愛があっても相性が良くなければ上手くいかない。

    運命の人とはスムーズに何の迷いもなく結婚する。
    昔は信じられなかったけど本当にそうだと思う。
    恋愛においては頑張る、努力する、って逆効果なんだよなぁ

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    2025年06月12日
  • しょうがの味は熱い

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    何十年ぶりくらいに小説を読んだ。

    展開が激しいわけではなく、真新しいわけでもない。だからこそ、場面一つ一つを表現する言葉に着目できた。自分なら一言でしか表現できない情景・心情を、こんなにも言葉を操って表現できるのかと、小説家の言語表現に恐れ入った。

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    2025年06月08日
  • 夢を与える

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    綿谷りさ作品はとにかく読みやすいのと、人の描き方がすごく好き
    この作品もとても面白かった、、ただ、ちょっと他の作品よりは私には刺さらなかったけども
    今だと、ちょうどめいちゃんと重なってしまう部分があって勝手に心境を想像してしまった、、なかなか苦しいね

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    2025年06月07日
  • 生のみ生のままで 下

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    お互いの恋愛がすんなり受け入れてもらえない社会(人間関係)で在り続ける方法を模索し、全員に受け入れて貰えなくてもそのままで居ようと決意。

    タイトル通りの恋愛を紆余曲折ありながら体現した。

    世間にはありのままで居られなくても、自分自身はありのままでいる選択をし続けていて、真っ直ぐで気持ちいい。

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    2025年06月06日