綿矢りさのレビュー一覧
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ネタバレ▼メモ
・江藤ヨシカさんの妄想癖は好き。
・抽象度上げると、綿矢りささん独特の世界観に引き込まれる。
▼好きな個所
・「どうして私のこと“ きみ”って呼ぶの」
イチは私が大好きな、恥ずかしそうな笑顔になった
「ごめん。なんていう名前だったか思い出せなくて」
江藤さんについて聞かせてと言ってきたときのニの顔が思い浮かんだ。江藤さんのこと聞かせて。私が胸に赤い付箋を付けていただけで、私を見つけてくれた人。
・もういい、想っているいる私に美がある。イチはしょせん、ヒトだもの。しょせん、ほ乳類だもの。私の中で十二年間育ち続けた愛こそが美しい。イチなんか、かってにふるえてろ。 -
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ヒリヒリする美しい文体。
主人公の愛の心と体が分離していると表現していたが、その分離しているところと、かろうじて繋がっている部分の織り交ぜの表現が美しくて鮮烈で、すごく心を刺してくる。
自分を卑下し、相手を特別視し合う関係。
そこを壊してひらいて結んでひらいて。
自分が見る景色を、自分の心に立つ感情を信じたい。
言葉にしないまま持っておきたい感情がある。
整理したくない。
このまま生きていきたい。
でも大事にしてしまうと、それはまた変容してしまう。
なにもわからないまま生きたかったな。
でも今は今でいいのかもしれない。
わかった気にだけはなりたくない。
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ネタバレ綿矢りささんのエッセイ。
エッセイというか2020年(コロナ禍)に書かれた日記です。
液体石鹸から固形石鹸に変えたり、安売りされてるオリンピックグッズを見て切なくなったりは共感。
あと遅まきながら五木寛之さんの大河の一滴は読もうと思いました。
あとがきが凄く良かったです。特に最後のところ。
引用。
とりあえず、くつろぐ。難しいけれど、今必要とされるスキルかもしれない。暴風で前髪がぼさぼさになりほとんど前が見えなくても、飲んだ紅茶に風で飛んできた砂ぼこりがいっぱい入ってても、のどかに飲んでいる体を失わずにリラックスする。やせ我慢と紙一重の、のんびりしたひとときだ。一度泣いたらもう立てないと直 -
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昔の恋愛を思い出して心が痛いよ……夫との暮らしは常時おだやか…自然…
前半の読みにくさは俯瞰できていない感が生み出すものだったのか…支離滅裂感が強かったのもそれだ。後半はとても読みやすかった。互いに、想いはあるけど、相性は良くないかも?と思いつつ、頑張っている。主食が違っても、几帳面さの程度が違っても、それを魅力として捉えようとして、とても努力している。そして、限界を迎え、距離を置いてみると良いものが思い出され、やり直したいとなる…
解説では奈世が不穏と書かれているし、雰囲気は感じる。しかし、このサイクルは、【恋】を表していて、特徴的だった。実家での休養期間で分かりかけていた自分たちの関係