綿矢りさのレビュー一覧

  • 生のみ生のままで 上

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    あの日あの時あの場所で君に会えなかったら見知らぬ2人のままでいられたのに__。まさに恋に"落ちる"という言葉がぴったりな恋愛小説だと思った。溢れ出る感情が美しくも激しく表現されていて惹き込まれた。下巻も早く読みたい。

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    2024年11月18日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    ネタバレ

    爽やかな読後感。
    お父さんの体調がちょっと心配だけど、きっとこの家族なら大丈夫。と思える。
    生活者としての視点で京都の街や観光地が描かれているところが好き。

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    2024年11月17日
  • しょうがの味は熱い

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    やはり他人同士が生活するにあたって、違う環境で育っている為に同棲するとそれぞれの不満が出てくる。その不満や行動が喧嘩を引き起こす原因になる事がとても自分に当てはまった。結婚というのはそれぞれのタイミングが合わなければ成立しないという事を実感させられた。私もタイミングが合わなければもう少し遅ければ結婚していなかったかもしれないと思う。弦が少し生真面目すぎる点もあるがどちらかが悪いのではない、どちらの言い分もわかる。ただタイミングが合わなかっただけ。だと私は感じました。

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    2024年11月17日
  • 生のみ生のままで 上

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    女性同士の恋愛を描いた作品の中で、退廃的にならず人生と未来をまっすぐ見つめるような小説は滅多にない気がする。

    涙なしには読めないくらい、自分にとって大きな意味をもつ作品。

    彩夏が芸能人という設定のため、ちょっと非日常的な内容にはなっているけど、同性愛者だからという理由に芸能人の恋人だからという理由が重なり、ロミオとジュリエットのような世界観のラブストーリーになっている。お話としてとても素敵だと思ったし、後半のふたりの関係性の描き方がまた素晴らしい。こんなにも描きにくいシチュエーションを、愛をもって、現実を見つめて、丁寧に誠実に書いてくれた人がいるという事実にそれだけで救われる。

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    2024年11月06日
  • ひらいて

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    映画を見たあとに本屋さんに駆け込んで購入した記憶があります。女の子は、面倒くさくて、なんて可愛くて、最高なのだろうと思います。

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    2024年10月29日
  • しょうがの味は熱い

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    ゆずるの掃除機を丁寧にかけるところが好き
    でも、ちょっと細か過ぎるとも思う
    自分にはないところに惹かれつつ
    だからこそすれ違う
    男の子の本質は好きだの恋だの愛だの興味がないと気付く反面、求められて安心する
    おもしろかったです

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    2024年10月28日
  • オーラの発表会

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    全然違うんだけど、コンビニ人間を思い出した。癖のある登場人物たちを、嫌いにならず好きになる。大多数と少し違う個性たちを、あの人変だと思うのではなく、おもしろいと思える人でありたい。だってみるこも萌音もとっても素敵だ。

    綿矢りささんの作品にはまるきっかけとなった『嫌いなら呼ぶなよ』の一作目『眼帯のミニーマウス』がスピンオフらしいので読み返そう。みるこのその後がチラッと出てくるらしい。→読み返したが、本当にチラッでした。

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    2024年10月27日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    6曲のうち頭の中でメロディを再生できるのは1,2曲だけだけど、そこを抜きにしても楽しめた。初読みの作家さんの作品を読めたのもよかったな。第一篇が昭和の時代を回想するストーリーだから、それ以降も脳内で時代設定に混乱してしまった。最後の「春よ、来い」がよかった。これのおかげで読後感は暖かいものになりました。

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    2024年10月20日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    ネタバレ

    愛着のもてるチャーミングな三姉妹。綿矢りさから見る京都の風景やあるあるがとても良かった。
    ラストの寂寥感あるけど、どこか前向きな感じも良い。

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    2024年10月15日
  • あのころなにしてた?(新潮文庫)

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    綿矢りささんの初のエッセイ。

    読み終えて感じたことは宮部みゆきさんの杉村シリーズの読み心地と似ているということ。コロナという事件があって、家族というフェーズもあり、交互に繰り返しながら物語が進む。
    作家の生活全部を見せる必要はない。リアルさをそこに求めていないがコロナという不穏さが家庭に及ぼす影響を、作中の記載以上のことを無駄に考えてしまう。
    インターネットのおかげでコロナ禍で起きた日常について普通の人々の生活も詳細に残されることになった。
    驚いたのが、もうコロナ禍の時期を物語のように読んでいる自分だった。
    喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったものだ。怖い。

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    2024年10月09日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    最初こそあまりページが進まず、一旦本を置いてかなり間が空いてしまった。ところが中盤からは一気にストーリーに引き込まれて、最終的にはいい作品でしたとなる。アンビバレンスな心情をここまで描けるのは、やはり綿矢りさならではだと思う。歳をとって学生をテーマにした作品に共感しずらく、感受性が損なわれてきたのだと寂しくなるが、この作品は昔を思い出させてくれた。他作の蹴りたい背中もそうだったが、キスの描写が強烈に脳に突き刺さる。よくもまあここまで心情を文章化できるなと…ほんと刺さる人にはトコトン刺さる

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    2024年10月05日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    すごく面白かった、ぶっ通しで読んじゃった。全然感想を言語化できないのが悲しい。執着を書くのが上手すぎるし、常識的におかしいんだけど人間故に持つ根っこの汚い心理がちゃんと言葉になってるし、これ高校生なのが絶妙だなって思う。大人ではないけど子どもでもなく、一番未熟な期間だから成り立つ。
    最後光浦さんが愛に共感できないって書いていたけど、私は同じだけ人に執着みたいなのを持ってるから理解はできたし、正直共感してたかも。自分はやらないだけで。

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    2024年10月04日
  • 100万分の1回のねこ

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    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

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    2024年10月03日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    かなり好きな恋愛小説だった。

    自分自身でも感情と行動が結びつかなかったり、自分の内面に気づいていても見て見ぬふりをしていたり、思春期だからなのか主人公の性格的なものか、他者とも自己とも相容れないことに対する葛藤。
    恋愛的なものと承認欲求。
    色々な感情を上手く言語化して描いていてよかった。

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    2024年09月22日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    綿矢りささんといえば毒っ気の強い本を書かれる印象だったので、穏やかな日常を切り取った内容に驚いたが読み進めやすい一冊だった。京都で暮らすようになって時間も経ったので情景も思い浮かびやすく、こんな風に作家さんなら目を止めて表現できるんやなというのも感嘆した。自分が凛と同じような生き方をしてるので、彼女が恋愛する訳でもなく、京都に結局残る訳でもなく、信じる道を行く終わり方なのも個人的には嬉しかった。

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    2024年09月15日
  • 夢を与える

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    綿谷りささんの著作が最近気になり久しぶりに文庫本で読書。主人公の夕子ちゃんのキャラクターが気になってページが進んだ。

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    2024年09月14日
  • あのころなにしてた?(新潮文庫)

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    綿矢さんの初のエッセイ。
    お子様を持つ普通のお母さん視点のエッセイで。
    コロナが始まった頃の様子が記録されたエッセイ。自身のコロナ渦の時の記憶や想いと重なる時があり、
    時が経った時あの頃、あの時代こうだったなと振り返れる作品。時が経ってからより、大事な一冊になるのではないかなと思います。

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    2024年09月14日
  • オーラの発表会

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    純粋に面白かった。
    これほど自分に対して素直で真っ直ぐ生きている女の子っていないんじゃないのかな。
    言葉をうまく紡ぐことはできないかもしれないけれどその分、誠実に人と向き合っているからこそ海松子ちゃんと関わったり関わりたい人がいるんだと思う。
    諏訪さんとのやりとり、なんだか女の子!な海松子ちゃんで可愛らしすぎてキュンってしちゃった。

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    2024年09月09日
  • オーラの発表会

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    うまく感想が書けないのだが、
    1人で生きていけることも素晴らしいし良いことだけど、結局人といる時間も大切だなと思ったし、
    どんな個性の持ち主も、
    それぞれ不正解なんかなくて、自分を貫いていていいんだと思った。

    きっと、そんな個性も含めて魅力として見てくれる人はいるんだから。と、私も自信を持とうと思う。

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    2024年08月31日
  • ひらいて

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    たとえのような人がクラスにいても私は彼の良さに気づけないだろう。だから、愛や美雪は見る目があると感じた。もう少し読んでいたいような気がした。

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    2024年08月31日