綿矢りさのレビュー一覧
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なかなかの長編で、読み終えるのにけっこう時間がかかりました。
女性2人の関係性を、中学の3年間と30代になって再会してからの2部構成で描いています。
同性同士の恋愛がメインとはいえ、毒親との関係、京都にある差別、女性が第一線で活躍するために払う犠牲など、多くの問題が盛り込まれていて、まぁまぁ重い感じで読み進めました。
主人公は子供の頃から、考えすぎるほど考えてしまうタイプで、それで動けなくなったり、咄嗟の判斷を誤ったりするのだけど、最後はなんとなくその殻を破ろうという意志が感じられ、ちょっと期待がもてたかも。
ただ一見虐待とまではいかない毒親の言動によるダメージを他人に理解してもらう難しさと、 -
Posted by ブクログ
表題作の『かわいそうだね?』は
恋人である隆大が元カノのアキヨを
1人暮らししてる自分の家に居候させる話。
恋人が元カノを家に入れるなんてありえない。
その上、寝泊まりさせるなんて。
かわいそうだから、なんて言ってるけど、
じゃあ彼女である私は可哀想ではないのか?
悪いとは思わないのか?
自分がされたら嫌ではないのか?
アキヨが大変だから、という優しさで
そうしていたとしてもそんな優しさはいらない。
そんな断れない、優しくない優しさをもっている隆大に終始イライラした。
主人公もなんだかんだ許していたのにもイライラした。
もっと強く嫌がってもいいのに。
主人公がどんどん友達に隆大の話をできな -
Posted by ブクログ
人を好きになる気持ちが分からないと言い切ってしまう海松子のキャラがとにかく強烈でした。お洒落にも恋にも興味がなく、脳内で失礼なあだ名をつけたり、口臭から食べ物を当てようとしたりする発想がいちいち可笑しいです。でも笑っているうちに、周りとうまくやりたいのに空回りしてしまう不器用さがじわっと伝わってきました。幼馴染やイケメン社会人に好意を向けられても、恋のスイッチが入らない感じも妙にリアルでした。特に海松子と萌音の会話がテンポよくて、少しズレたやり取りに何度も笑ってしまいました。二人の掛け合いがあるからこそ物語が軽やかに進み、読んでいて楽しかったです。
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ネタバレ日常の戦いを描いた短編集
主人公も周りの人達も含め個性強いキャラが多い
自分の好きを貫きつつも目立ちたがり屋で承認欲求が強い女の子(眼帯のミニーマウス)
職場では大人しい子を演じているが推しに注目されたいが故にアンチコメントをしまくる女の子(神田タ)
浮気がバレて奥さんとその友達に詰められるナルシスト男(嫌いなら呼ぶなよ)
年上の女性作家と女性ライターの間に挟まれる若手男性編集者(老は害でも若も輩)
正直「嫌いなら呼ぶなよ」は登場人物全員が苦手で
自分もハムハム宅に閉じ込められているような気分で読んでいて胸糞悪かった(笑)
強いて言えば「眼帯のミニーマウス」が一番共感はしやすかったかなぁ -
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2つの作品が入った本
1つ目の物語は初め妄想の話なのか現実の話なのか混乱して10ページほど読んだところでまた戻ってやっと理解できた。
個人的にさっさと別れたら良いのにって思いが強くなってしまって感情移入がしづらかった。
そんな中でも99〜100ページにかけての“和”について『言わずに察する文化で支え合っている私たちは、そのルールを無視する人間に接すると著しく憤慨して疎外する』という解釈は心当たりがあって刺さった。
家族に対しても疎外はしなくとも、察してよ。何で察せないんだよ。って態度に出してしまってる...
ごめんなさい旦那。
2つ目の物語に対しては、自分は容姿に恵まれているわけでは一切ない -
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悔しい…
この作品を面白いと思えなかった自分に残念。
共感もできず、
理解も難しく、
自分の過去をふり返って思い出を弄って探ってみても、楽しめなかった。
悔しい。
自分の感性がいかに乏しいか思い知らされた。
でも、
でも!
綿矢りささんの文章というのか、リズムというのか、表現がとても好き。
だからきっといつか「グッときたぜ」って思える綿矢さんの作品に出会いたい…!
ところで、絹代ちゃんは普通にいい子じゃない?絹代ちゃんに感じる妬ましさみたいなモヤッとしたものこそ、長谷川が拗らせてる原因な気がするよ。
でもまぁ、絹代ちゃんの悪気ない決めつけみたいなセリフが「あぁなんか学生って感じ」って、自分 -
Posted by ブクログ
初綿矢りさ作品。装丁にも惹かれる。
4つの独立した小説からなる。共通テーマは、「コロナ」と「女の本質」みたいなところかな。「眼帯のミニーマウス」が女子女子しててちょっと読み進むスピードが落ちたが、「神田タ」「嫌いなら呼ぶなよ」「老は害で若も輩」と次第にスピードは上がった。特に後ろの2作品は男性目線なので読みやすかった。
若い自分にまだまだこれからだ、と期待する自分や、アルコールとせめぎ合う正気の保ち方など、なるほどこう書くのかと思うことがたくさん見つかった。「嫌いなら呼ぶなよ」ってタイトルだけでもう内容も何も分からないけどあるあるーってなってしまう絶妙なタイトル。かなりピンチなはずなのに冷