綿矢りさのレビュー一覧
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購入済み
現代の文学作品が読みたいと思い購入。
作品としては面白いし、当時未成年の作者が書いたということを踏まえればよく出来ていると思う。
ただし、近代の文学作品をこよなく愛する立場としては、どこか軽さを感じずにいられない。「これが文学?」と思わざるを得ない。
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Posted by ブクログ
綿矢りささんの本は『蹴りたいたい背中』に続いて2冊目の作品
『蹴りたい背中』のときも感じたけど、書き出しが最高に良い。
いちど目にしたら続きを読みたくて読みたくてしょうがなくなる。ズルいですよね。
書き出しの文章に主人公の核のような気持ちをさりげなく表現しているのも好きだなぁ。
主人公の良香、不器用すぎてちょっと痛々しいけど憎めない感じ。
でも、妄想がヤバすぎて大夫こじらせ屋さん。
本人曰く、「ストーカー一歩手前の自己陶酔が激しいタイプ」
かなりヤバいタイプですよね。
脳内恋愛歴12年とかなりベテランの域だが、リアルの経験は初心者。
妄想相手のイチ彼とリアルの二彼の間で揺れ動く乙女心?なん -
Posted by ブクログ
結婚に対する価値観の違いを描いた作品。
二人ともずっと一緒にいて幸せになりたいという思いは同じなのに、そこにたどり着くまでに歩みたい道が違う。
主人公の奈世は、仕事や趣味など、特に楽しみや生きがいがある人ではなく、それゆえに「ゆずるが生きがい」と思い、結婚というものに執着してまう。一方、ゆずるは仕事で生活を侵されていて、心に余裕がなく、奈世の大雑把なところや感情の波に不安定さを感じている。
お互いの落ち着きどころが違い、それに気付いていながらも"いま"一緒に居たいから、見て見ぬふりをする感じが、恋愛だからこそだなぁと感じました。奈世のお父さんが奈恵に対して、「結婚はいまがチ