綿矢りさのレビュー一覧

  • 意識のリボン

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    エッセイのような“岩盤浴にて”や、異色の“こたつのUFO”、あったらいいなの“怒りの漂白剤”あたりが好みかな。軽妙なタッチも重厚な哲学的思考も、どっちもいける。久々に綿矢ワールドを堪能しました。あぁ、この鬱屈したものを吐き出したい!

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    2020年11月22日
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる

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    少し前の新聞に中村文則の「掏摸」が紹介されていた。中村さんは今や海外でも名を知られた作家だが、そのきっかけになったのが大江健三郎賞を受賞した本作が、賞の特典として翻訳されたからだ、という内容だった。
    大江健三郎賞は聞いたことがあったが、選考委員は大江健三郎さんひとりで、賞金の代わりに海外に翻訳されて紹介される、賞は八年続いて既に終了しているということも知らなかった。
    で、その賞の始めから終わりまでの受賞作の紹介とそれぞれの著者との対談を収録されているのが本作。
    なかなか手ごわい本だったがおもしろかった。
    受賞作のどれも読んだことが無いが、長島有の本は読んでみたいと思った。対談も一番楽しかった。

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    2020年07月24日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    一つ目のの作品、「いなか、の、すとーか」はミステリー要素が入っており、普段の綿矢りささんとはまた違ったテイストで面白かった。

    そして、なんといっても読みやすい!!

    綿矢りささんの細かい情景描写、心情の描写は状況理解を助けてくれ、スイスイ読めた。それしても細かい。二作品目、「ウォーク・イン・クローゼット」の服の種類の事細かさ。妥協を感じない。そして、綿矢りさの服への並々ならぬ愛と比類なき博識っぷりを感じた。

    後書きの
    「服は口ほどにモノをいう」
    という言葉は自分にだいぶ刺さった。結局、だらしない性格っていうのはにじみ出るんだな、っていうこと。しゃんとした服装をして、髪型をして、綺麗な靴を履

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    2020年07月12日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    表紙が可愛い。「いなか、の、すとーかー」、ストーカーみたいか過激な被害にあった事はないが自分が何気なく人にした行為がきっかけで相手に過度な期待を持たせてしまって、その後苦労したって経験は多くの人があるのではないでしょうか。人はどこで執着のスイッチが入るか分からないから怖い。自分以外の人気持ちなんてコントロールできないし、執着する側の人はどうしたって満たしてあげられない飢えのような気持ちを抱えてしまっているのでは。その気持ちが上手く書かれてて相変わらず綿矢さんの小説は引き込まれる。「ウォークインクローゼット」のだりあ側視点での話も読んでみたい。

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    2020年07月09日
  • ひらいて

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    よかった

    最高によかったです。。

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    2020年06月30日
  • かわいそうだね?

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    自分が我慢してると気づいた時

    自分の気持ちを我慢して、誰かのために譲ることを綺麗だと思うこともいつかは限界が来ると改めて気づきました。

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    2020年06月29日
  • インストール

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    綿矢りささん「インストール」(2001.11)再読です。最初に「インストール」を読んだ時は、面白味が理解できなかったんだと思います。パソコン(インターネット)は「ただメールを読むだけ」状態でしたからw。この作品は高校3年生、まだ酒が飲めない、車も乗れない、セックスも未経験な17歳の野田朝子が、天才?小学生青木かずよし12歳に、教わりながら一緒にコンピューターを使ったアルバイト、1hで1500円のチャット嬢という風俗の仕事をする物語です。綿矢りささん、17歳の作品です。テンポがいいです。

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    2017年05月11日
  • インストール

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    初めて綿矢さんの本を読む。
    何か懐かしい青春の感じがヒシヒシと伝わってきます。
    と感想を書くと自分も年をとったなと思います。

    インストールというタイトルはこの本が出される少し前に放送されていたコレクター・ユイの世界を思い出しました。
    また、雅といえばケイゾクを思い出してしまったのは名前のせいかな。

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    2017年01月17日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    中盤、おい!こんな展開かよ!と
    主人公の破天荒な行動にかき乱されたけれど、
    最後まで読んでよかった。
    最後まで読んで、まるごと一冊で完結する立派な小説でした。
    「高校生の青春と恋愛を瑞々しく描いた傑作」と
    裏表紙に書かれていて中盤までではウソだろと思いましたがね。
    どろどろしてきます。

    主人公の「愛」みたいな女子はいるなあと思った。
    破天荒さをちょっと差し引いた「愛」はいる。
    「なんでも自分の思う通りにやってきて、
    自分の欲望のためなら、他人の気持ちなんか、一切無視する奴」
    それが「愛」でありLOVEのどうしようもないところでもありますね。

    「なぜすべて奪うまで気づけない。欲しがる気持ちに

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    2025年07月09日
  • インストール

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    ネタバレ

    「私、毎日みんなと同じ、こんな生活続けてていいのかなあ。みんなと同じ教室で同じ授業受けて、毎日。だってあたしには具体的な夢はないけど野望はあるわけ。きっと有名になるんだ。テレビに出たいわけじゃないけど。」
     初っ端から痛々しさの漂う、受験を控えた高校生の女の子。クラスメイトに唆され登校拒否することに。ついでに全てを捨て(物理的に)、小学生の男の子とエロチャットのアルバイトを始める。

     胸の膨らんだ身体に慣れて、生理ナプキンの交換にも手なれてきはするけど、17歳ってやっぱりまだ子どもだった。自分なら何にでもなれるんだっていう選民思想と、自分はこんなもんだっていう諦観がせめぎ合う。無理してはしゃ

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    2017年09月28日
  • 大地のゲーム

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    ネタバレ

    偶然にも故郷で大きな地震が起こった時にこの本を読み始めた。秩序が崩壊し、極限状態にになったときの人間の姿を詳細に描き出す筆力に舌を巻きつつ、主人公の弱さを持ちつつもしたたかで、それでいてどこまでも人間臭い姿の描き方にいつもの綿矢りさを感じる。彼女の作品としては他と毛色が違いつつも、根本的なところで通じていたのはそのようなリアルさと、それから最後の、生き残ったみずみずしい生命力を感じさせるシーンの力が大きいのかもしれなかった。

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    2016年04月20日
  • インストール

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    学校に疲れた 女子高生が登校拒否し、何もかもを捨て 昔祖父から貰ったコンピューターで 小学生の男の子と風俗チャットで一儲け

    高校生である自分が感じていることがものすごくぴったりとあてはまったのでびっくりした。

    印象的な文
    それよりこれからどうしましょう…
    …私もゴミ化してる。それを見た私は死にたーい、と思った。…
    何度もスカートがはためき、その度にいちいちパンツがみえる、けれどそれが?…

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    2016年11月24日
  • 蹴りたい背中

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    むき出しの自意識

    オサーンになってしまうとリアルに感じることは難しいけど、たしかにこういう自意識のかたまりみたいな時期もあったような。
    思い出すとこそばゆい。
    このストーリーに反発を覚える人の気持ちもわかる気がする。

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    2013年12月04日
  • インストール

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    綿矢りさの作品を初めて読んだのは中学生の時で『蹴りたい背中』でした。
    そのときに「この人の書く文章ってすごくかっこつけてて、あぁ、最年少受賞ってこういうことなのか」なんてことを生意気にも思いました。
    それから立て続けにこちらの「インンストール」も読みました。当時は個人的にはインストールのほうが話が単純で入り込みやすくて好きでした。これを17歳で書いたかと思うとやっぱりすごい!

    今になって綿矢りさの本を読むと、このかっこつけた言い回しや、どや顔感は、主人公の女子高生の、ちょっとひねくれてて『自分は周りとは違うんだ』
    って思って毎日を過ごしてる感じを出したいが為のものなのかもなあと思う(ことにし

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    2016年02月22日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    たとえ何か思いがあったとしても、言語化できるほどの語彙力は無く、外部からの影響は受けやすいけどその分確固とさかした自分の意見というものが無く、結局空っぽのまま、ばれないように賢しげなる顔つきで澄ましているのを見透かされた気がした。

    今の私だ。

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    2026年02月08日
  • 激しく煌めく短い命

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    本の分厚さに心惹かれ手に取る。
    恋愛云々は横に置いておき、
    中学生って本当に難儀な時期だよなぁと改めて思う。
    過去に戻れるとしても、私は絶対に中学時代には戻りたくない。

    久乃と倫に幸あれ!

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    2026年02月08日
  • グレタ・ニンプ

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    ネタバレ

    食わず嫌いしてた作者の作品。ぶっ飛んでて面白かった。

    清楚系の妻と妊活してて子供を諦めた矢先に妊娠。
    妻が気が狂ったような感じ(鉢巻に鬼みたいに妊娠検査薬を2本立てたり、机の上にいっぱいの検査済み検査薬出したり)になる。
    そのうちおっさんみたいな様相になったり、変な色のスーツを着たりファンキーだし一人称から喋り方から全て変わってしまう。

    そんなはちゃめちゃ妊婦をめぐるはなし。面白かったけど旦那さんの左遷かわいそうだなぁとか、武蔵小杉の描写が解像度深くてすんでるのか!?と思って調べたら寧ろ海外に住んでるじゃん作者とか。
    茨城に引っ越して行ったり子育ては2人でやっても大変…とか共感しかなかった

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    2026年02月05日
  • グレタ・ニンプ

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    妊娠と出産を豪快に描いた作品

    フォントおたくとしては色んな種類とサイズのフォントがみられて楽しくもあった

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    2026年02月04日
  • 勝手にふるえてろ

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    「賞味期限切れの片思いvs好きでもない現実の彼氏」という帯に惹かれて購入。

    凪良ゆうさんが人間が抱える苦しみを綺麗に見せるのであれば、綿矢りささんの場合はそれをグロいと思うくらいにリアルに描こうとしているように感じました。私も人のこと言えないと思いますが、片思いを拗らせると怖いものです。

    私は人間関係を築くということは料理に似ていると思っています。自分自身が思う自分、他者が捉える自分というものは生肉に近いもので、人の目を通すことは料理になります。他人にどうみられたいか、その人が相手をどう捉えるかで、本人も周りも調味料を足したり、ミンチにしてみたりして調理をしていきます。調理過程を経て見ても

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    2026年02月04日
  • グレタ・ニンプ

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    グレたことで発散される心の内が、世のママたちの総意のようにも感じられてスカッとした。主人公を夫にすることで、妻を支える夫や義家族、職場の先輩や同僚などの心情を想像することができた点がとても良かった。

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    2026年02月03日