大地のゲーム

大地のゲーム

506円 (税込)

2pt

3.3

二十一世紀終盤。かの震災の影響で原発が廃止され、ネオン煌めく明るい夜を知らないこの国を、新たな巨大地震が襲う。第二の地震が来るという政府の警告に抗い、大学の校舎で寝泊まりを続ける学生たちは、カリスマ的〈リーダー〉に希望を求めるが……極限状態において我々は何を信じ、何を生きるよすがとするのか。大震災と学生運動をモチーフに人間の絆を描いた、異色の青春小説。

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大地のゲーム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月03日

    「こういう作家だったっけ?」が読み始めの素直な第一印象(良い意味で!)。生きるとはどういうことか‥‥新しい気づきをいただきました。

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    Posted by ブクログ 2022年12月12日

    近未来の日本。未曾有の大地震が起こり、大きな被害を受けたのち、さらにまた同規模かそれ以上の大地震が一年以内に起こると警告されている時代。大地震以来、被災地の大学内で暮らす学生たちのひとりである女性の主人公と、その混乱に乗じて頭角を現してきたリーダーと呼ばれる男性の学生。リーダーは彼独自の思想をもって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月10日

    そういや少し前に有名になった人だ!けど忘れてたけど、読んでみたら、なんというか想像と違ってた。
    ある意味で読む前のハードル上げてたから、ちょっと斜に構えて読んだかもだけど、イマイチと言えばその通りで、どこらへんで盛り上がればよいのか、誰に感情移入すれば良いのかも分からないまま終わった感じ。みんなして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月28日

    大地震の後、再び訪れる大地震が確実な中で大学に残った人たちの学生運動のようなお話

    首都で起きた夏の大地震の後、政府から届くものはバーガーと炭酸アルコール飲料という状況の中、大学に備蓄された物品を開放した事をきっかけに学生運動のリーダーと呼ばれるカリスマ的存在とその周囲のいざこざ

    主要な登場人物は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月30日

    近未来、大震災の後に経済が停滞したこの国に再び新たな巨大地震が襲う。大地震と学生運動をモチーフに、切ない悲しみを描く異色の青春小説。
    まったく綿矢りささんっぽくない物語。常に追い込まれた状況下、お互いの不信感のみが活力源のような設定が気持ち悪い。学生運動という胡散臭さがそれに輪かける。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年04月20日

    偶然にも故郷で大きな地震が起こった時にこの本を読み始めた。秩序が崩壊し、極限状態にになったときの人間の姿を詳細に描き出す筆力に舌を巻きつつ、主人公の弱さを持ちつつもしたたかで、それでいてどこまでも人間臭い姿の描き方にいつもの綿矢りさを感じる。彼女の作品としては他と毛色が違いつつも、根本的なところで通...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年04月29日

    詩的というより、哲学的。なんとなく、コインロッカーベイビーズを思い出してしまいました。力強い筆致で大地、そして生命のエネルギーを描いているものの、リアリティがなくて共感できなかったのがこのもやっと感の原因なのかもしれません。
    最後、大地に傷つけられ、そしてなおも大地を愛する人間の美しさに、心を揺さぶ...続きを読む

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