【感想・ネタバレ】憤死のレビュー

あらすじ

自殺未遂したと噂される女友達の見舞いに行き、思わぬ恋の顛末を聞く表題作や「トイレの懺悔室」など、四つの世にも奇妙な物語。「ほとんど私の理想そのものの「怖い話」なのである。――森見登美彦氏」

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「トイレの懺悔室」の後半、わー!怖い怖いっていう展開でガクプル((( ;゚Д゚)))「人生ゲーム」の世にも奇妙な物語みたいなストーリー展開。表題作の自殺未遂をした幼馴染みの病室を訪れる話の「憤死」の佳穂のキャラクターが秀逸!さわやかじゃない綿矢作品集

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2025年05月17日

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ネタバレ

ホラー系な感じが多かった。憤死が1番好きだった。怒りが原因で死ぬってすごく面白い。
・「人生はゲームみたいなものなのさ、どれだけシンケンに生きても、結局運しだい。ゲームと変わらないほどにバカバカしいのさ」

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2022年10月17日

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【トイレの懺悔室】
結局どういうこと?親父はお風呂場で生きてるの?

【憤死】
普通なら距離を置きたくなる子を客観視して純粋に「興味深い」と思って観察している感じが面白かった。

【人生ゲーム】
良い話だった。ちょっとSF?
最初は小学生時代の話で、平仮名や簡単な言葉で書かれており、大人時代は普通の小説としてしっかり書かれているところも良かった。

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2025年04月24日

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読みやすく、面白かった。
あまり本のあらすじを見ずに読んだので、こういうタイプの本か〜!!がすごかった…

どの短編も面白かったけど、トイレの懺悔室の破壊力が凄かった。
順に読んでいったので、その次の憤死もびくびくしながら読んでしまった…
綿矢さんの所々にある、彼女の目線のセンスや毒、文章の上手さを感じました。

また時間が経ってから読みたいし、人に勧めたい。

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2025年03月21日

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綿矢さんが書くまっすぐな女の人が好き。噴死の友達とは仲良くはなれないけどどこかで「あーいうふうに人の目より自分を大切にできたら」と憧れるんだろうな

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2025年03月04日

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 読みやすかった。
 貧乏性だから命を無駄に消費できないのなら、生きることにあまり執着できずにただ時を過ごしている私は「豊か」なのだろうか。

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2025年01月27日

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面白いけど、ちょいゾワっとする感じ
来るか?怖いの来るか!
…って思ってたらそこまで怖くなかった(笑)

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2024年11月19日

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ネタバレ

冒頭のおとなから、ゾワっとする

トイレの懺悔室は最初全然怖くないし何がどうなって怖くなっていくんだろうと疑問だったけどしっかり怖かった。サイコパスが友人にいるとかめちゃくちゃ怖い。そいつの獲物になったオチが絶望的。

表題作の憤死
怒りで死ぬことを憤死か、この作品は怖いよりすごく現実的な近い話な気がした。
だれもが自分の中でカーストを作って、態度を変えたりするのはいつでもどこでもある話だなぁと。

最後の人生ゲームはファンタジーかな?それこそ世にも奇妙なら最後にこういう話くるよな〜と読み終わった後思った。最後いい終わり方でよかったな

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2024年02月19日

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解説にある通り『綿矢りさによる世にも奇妙な物語』だった。どの話もゾクゾクする。だけど読後感はそれぞれ違う。
表題作の『憤死』は、興味本位で自殺未遂をした同級生のお見舞いに行く話。綿矢りさ作品といえばこういうイメージを持っていたので、『トイレの懺悔室』『人生ゲーム』を読んで驚いた。どれも続きが気になってどんどん読まされた。すごい。

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2023年12月19日

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可愛らしい装丁とはうってかわって、不思議で奇妙な、ちょっとゾワっとするお話、短編集。
綿矢さんもこういう話を書くんだなと新たな発見でした。

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2023年10月27日

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綿矢りさってこういうのも書けるんだあ!って新発見。
世にも奇妙な物語にありそう。
人生ゲームが1番好きかな。

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2023年07月31日

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3篇(+1)からなる短編集。昔のアメリカのテレビ番組「トワイライトゾーン」を思い浮かべたが、どの話もそれよりもっと繊細なニュアンスの不思議さが漂っていて面白かった。

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2023年05月15日

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「トイレの懺悔室」のうひー!って感じのラストがいい
憤死での考え方や楽しみ方、
人生ゲームは深くて、全体的に読みやすかった。

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2022年11月22日

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明るい表紙とは対照的な短編集。
特に「トイレの懺悔室」は子供時代特有のじわっとした後ろめたさを感じながらも、最後の描写には思わず息を呑んだ。

「おとな」は実体験なのだろうか。
"彼らはいつも笑顔だった"という最後の一文は、映像で想像できそうなくらい気持ち悪かった。うわぁ。

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2022年09月25日

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いろんな意味でゾッとして楽しかった。
たしかに「憤死」ってすごい言葉。映像で見たわけじゃないのに怒りのダンスの映像が頭から離れない。

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2022年09月08日

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自分好みの全体的に少し後味の悪い、人間の負の部分に焦点を合わせた話が多かった。特に「トイレの懺悔」は人の狂気じみた一面が強調されていた。まるで実体験のように書かれた「おとな」も同様、消化不良な気分にしてくれた。もう少しポジティブな終わり方の「憤死」も好奇心とマウントで出来た表面的な友情の描き方が良かった。

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2022年04月11日

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綿矢りさのセンスが爆発している。いい意味で、もの凄く気味の悪い文章だなあと思いました。

解説より、
あのときの「こども」が置き去りにされた場所に今もなおぽつんと立って「おぼえていますよ」と永遠に呼びかけている

まさにそんな感じ。奇妙すぎる。

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2021年01月09日

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ネタバレ

かなーりよかった。
トイレの懺悔室は、常につきまとう不穏な雰囲気と、ラストの狂気になだれ込んでいく感じが良い。
表題作の憤死は、いかにも綿矢りさというかんじで、しかし語り手の、振り回されながらも自分の中にある佳穂のエネルギーに惹かれる気持ちに気付いた瞬間が、すごくよかった。
人生ゲームは、不思議なお兄さんがかっこいい。そして良い読後感だった。

森見さんの解説もよい。この解説があることでこの小説群がひとつにまとまって、完成している感すらあるな〜

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2020年12月04日

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後半にいくに連れ、私の中の綿矢りささんらしさは消えていくエピソードになってるなあと感じた。

それぞれ一癖あるストーリーだったが、ズドン!とは来なかった。

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2025年06月11日

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「こんなに可愛らしい書影に『憤死』とはまたミスマッチな……絶対、絶対綿矢さんが何か仕掛けてくるぞ……」と思いつつも迷わず購入。
結果、巻頭の「おとな」から絶句してしまう。

まさに「綿矢りさ版 世にも奇妙な物語」というべきホラーと不思議に誘われる短編集。

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2025年04月28日

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ネタバレ

評価3.8

迫る得体の知れない恐怖の正体が気になり、ページを捲る手が止まらなかった。
『憤死』はあんまり響かなかったが、『トイレの懺悔室』は非常におもしろかった。もしあんなサイコパスが自分の地元にいて、よく絡んでいた人物だったらその事実を認めるのを拒みたくなるほど恐い。親父はお風呂で動けない状態なのかそれとも既に…

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2025年04月18日

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不思議な世界観に引き込まれました。

“おとな”
これを読んで、これからゾッとするような話が始まるのかな?と身構えました。
“トイレの懺悔室”
“憤死”
“人生ゲーム”
短編集だけど読み応えのある、人間の本質が見えるような物語でした。

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2022年12月03日

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「憤死」にめちゃくちゃ共感。自殺する人って絶望とか悲嘆とかの理由もあると思うけど、怒って憤ってその行き場がなくて死んじゃった人もたくさんいると思う。その死に方に一番共感してしまった。
読んでてハラハラする感じが楽しい!

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2022年11月08日

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世にも奇妙な物語っぽさがあった。

人間のおかしさが、それぞれの短編で気持ち悪く、恐ろしく、面白く描かれていて楽しめた。
あんまり綿矢りさっぽくないかな?と思ったけど、憤死は綿矢りさの文章の面白さが出ていたかな。


トイレの懺悔室はまじでホラー。

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2022年10月03日

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ネタバレ

小気味のいい筆致がすき。処女作からずっと変わらずパンチとエッジの効いた文章を書く。ゾッとする話、救われない話、でも面白くてどんどん読み進めてしまった。流石だ。

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2022年02月12日

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3.5
トイレの懺悔がぞっとしたーーー!
憤死については、うん、わかるわかると。そういうのに似た子いたなーっとか、悪いけどお菓子もらいに行く感じとかわかるなーっと

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2022年01月10日

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昔読んだ綿谷さんの本が
若い人のむき出しの狂気を孕んだ
そんな感じの本だったから

こういう形のお話もかくのか!と驚いた

しかし、物語1つ1つに込められた
なんとも表現しがたいパワーみたいな
奇妙なかんじはどれもある

力を感じる

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2021年10月17日

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綿矢りささんの恋愛小説以外に初めて触れたが、
やっぱりどこか狂ってて、
けど共感性はしっかり残していて、面白い

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2021年02月26日

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綿矢りささん、こういう系も書くんだ!が率直な感想。イメージからもっと女の子女の子してるのかなと思ってたから主人公も女の子ばかりかと思ってた。4つの短編のうち2つは男の子が主役。
品のあるサイコストーリー。
題名の憤死が1番好きかな。

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2020年12月24日

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掌編「おとな」からはじまる、
こども時代を取り扱う全4編の短篇集。
三つ目の表題作「憤死」は喜劇だし、
最後の「人生ゲーム」もじんわりくるものがありますが、
二作目の「トイレの懺悔室」が、純文学調の文体で進行しながら、
内容がこれまたなかなかエグくて、
年末に読むには失敗したかな、と思ってしまったくらいでしたが、
全体を通してだと、おもしろい読書になったなあという気持ちです。

本書を読んでいると、
自分の子ども時代の悪いところや友人たちの悪いところ、
それもあまり意識していなかったり、
もうほとんど忘れてしまい相当薄らいでいる気持ちだったりが
薄いベールのように音もなくこころに降りかかってきて、
でも直視しようとするとふっと消えてしまうみたいな感覚になる。

綿矢さんは、用いるのはやんわりした感じの文章だけれど、
気骨というか敵を作る覚悟があるというか、
そういった気構えで格闘している感はありますね。
本書の表題作なんかは、
さっきも書いたように喜劇ですが、
作者の綿矢さんに対して、
こいつ悪いな、
と思いながら苦笑いしてしまうくらい踏みこんでいる。
その前の「トイレの懺悔室」も意地悪だった。

最後の「人生ゲーム」、これはよかったです。
これを書いた時の年齢で、
これだけのことがわかっていたか、と思うと、
すごいなあと吐息がもれる。
ある意味で、諦めがいい人なのかもしれない。
でも、執念深さはある人だ。

『憤死』は、
人間関係のなかで自然となあなあになっていく
人間のしょうもなく悪いところ、
それも無邪気に悪いところを、
書くことであぶり出すというのも近いのだけれど、
見逃さず忘れさせず野暮といわれようがしっかと捕まえる感じで書きあらわす
といった姿勢のほうに真実味を感じる作風に思えました。
解説で森見登美彦氏が書いているように、
綿矢さんに本書の人物をあらわすような感じで自分を意地悪く描写されたら、
その華麗で上手な表現のために、
一年くらい立ち直れなくなりそうです。

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2025年07月16日

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