あらすじ
自殺未遂したと噂される女友達の見舞いに行き、思わぬ恋の顛末を聞く表題作や「トイレの懺悔室」など、四つの世にも奇妙な物語。「ほとんど私の理想そのものの「怖い話」なのである。――森見登美彦氏」
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Posted by ブクログ
ホラー系な感じが多かった。憤死が1番好きだった。怒りが原因で死ぬってすごく面白い。
・「人生はゲームみたいなものなのさ、どれだけシンケンに生きても、結局運しだい。ゲームと変わらないほどにバカバカしいのさ」
Posted by ブクログ
冒頭のおとなから、ゾワっとする
トイレの懺悔室は最初全然怖くないし何がどうなって怖くなっていくんだろうと疑問だったけどしっかり怖かった。サイコパスが友人にいるとかめちゃくちゃ怖い。そいつの獲物になったオチが絶望的。
表題作の憤死
怒りで死ぬことを憤死か、この作品は怖いよりすごく現実的な近い話な気がした。
だれもが自分の中でカーストを作って、態度を変えたりするのはいつでもどこでもある話だなぁと。
最後の人生ゲームはファンタジーかな?それこそ世にも奇妙なら最後にこういう話くるよな〜と読み終わった後思った。最後いい終わり方でよかったな
Posted by ブクログ
かなーりよかった。
トイレの懺悔室は、常につきまとう不穏な雰囲気と、ラストの狂気になだれ込んでいく感じが良い。
表題作の憤死は、いかにも綿矢りさというかんじで、しかし語り手の、振り回されながらも自分の中にある佳穂のエネルギーに惹かれる気持ちに気付いた瞬間が、すごくよかった。
人生ゲームは、不思議なお兄さんがかっこいい。そして良い読後感だった。
森見さんの解説もよい。この解説があることでこの小説群がひとつにまとまって、完成している感すらあるな〜
Posted by ブクログ
評価3.8
迫る得体の知れない恐怖の正体が気になり、ページを捲る手が止まらなかった。
『憤死』はあんまり響かなかったが、『トイレの懺悔室』は非常におもしろかった。もしあんなサイコパスが自分の地元にいて、よく絡んでいた人物だったらその事実を認めるのを拒みたくなるほど恐い。親父はお風呂で動けない状態なのかそれとも既に…