綿矢りさのレビュー一覧

  • パッキパキ北京

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良い。
    作者の文書力、感性を感じる。北京に長期滞在したのだろうか。でないと感じられないエピソード。
    私とは全然合いそうもない主人公。人生楽しんだ者が勝ち。そこにプライドがある。

    0
    2026年09月12日
  • 勝手にふるえてろ

    Posted by ブクログ

    都合の良いことばかり考えている頭の中を覗き見したみたいだし、人の秘密を知る感覚があるから、不謹慎な感じがして面白かった。

    0
    2026年09月11日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

    Posted by ブクログ

    眼帯のミニーマウス、ちょっとトリックっぽくなってるのも、それで職場のおばさんたちを黙らせられるのも爽快!
    後作のパッキパキ北京にも通ずる、ギャルマインドで無双する話。

    神田タは、共感できない主人公として描かれていたけど、客観視しきれないハラハラ感も魅力でした。
    綿矢りさ作品は分かりきっている失敗、落胆を主人公にさせないのが良い。
    ハイのまま読み終えられて、読後感が気持ちいい話でした。

    嫌いなら呼ぶなよは、綿矢作品で初めて男主人公のものを読みましたが、そういう人の描写もいけるんだ!?と感心しきりでした。

    老害若輩、これだけちょっと苦手でした。エンタメとして読みきれなかったというか。仕事がチラつく。

    総じて、最近の綿矢りさ作品という感じの疾走感があり読みやすかったです!

    0
    2026年09月09日
  • かわいそうだね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綿矢りさ作品は『蹴りたい背中』に続いて2作目。

    タイトルの「?」がすごく効いている。「かわいそう」って、誰に向けた言葉なんだろう。

    元彼女のアキヨを「かわいそうだから」と自宅に住まわせる隆大。アキヨも30歳なのに、自分の人生を自分で引き受けようとせず、誰かに頼ってばかり。しかも隆大への気持ちがまだあると言う。

    でも、それ以上に気になったのは隆大。彼は「かわいそうな人を助けたい」というより、庇護する相手を必要としている人なんじゃないかと思った。

    誰かを「かわいそう」と思う気持ちには、ほんの少し相手を下に置く感覚もあるんじゃないか。「助けること」と「甘やかすこと」の境目ってどこなんだろう。

    隆大はアキヨには優しい。でも、樹里恵を大切にしていない。

    やさしいだけでは、好きな女を守れない。

    最後の樹里恵の大阪弁でのブチギレは最高。吉本新喜劇みたいなカタルシスで、最後まで面白かった。

    0
    2026年09月07日
  • かわいそうだね?

    Posted by ブクログ

    綿谷りさ、やっぱり好き。おもしろかった。
    「かわいそうだね?」...彼氏の家に元カノが居候するという珍事←そんな提案をする男なんて早く捨てろと思っていたところ、主人公が盛大に暴れる運びとなり感激。狂ってくれて、ありがとうございます!男と男の家に居候している女は今後の身の振り方を考えよう!滅!

    「亜美ちゃんは美人」...主人公の友達が美人すぎてそれに引け目を感じる主人公がいる場合、主人公の彼氏が美人の友達に取られるオチがあるのではとそわそわしたけど、亜美ちゃんはさかきちゃんのことを本当に友達だと思っており拍子抜けした。小池くんが言うように、学生時代のさかきちゃんは亜美ちゃんのことを重荷だと思っていた節もあるんだろうけど、さかきちゃんはさかきちゃんで自分の軸を持てるようになって、大人になって、亜美ちゃんを亜美ちゃんとして受け入れることができるようになったんだろうな。ふたりとも幸せでいてね

    0
    2026年09月06日
  • 激しく煌めく短い命

    Posted by ブクログ

    630ページあって、すごい重厚な内容だった。セクシャルマイノリティの話とくくることがふさわしくない本。2人の青春とすれ違いと再会してからの流れがすごく等身大でリアルだなと感じた。他の本も読んでみよう。

    0
    2026年09月03日
  • かわいそうだね?

    Posted by ブクログ

    嫌な女集合の話と思って読んでたけど、それより男最悪だな!?となった。
    強い女、自立した女って損なのだよね……と思いつつもそんなのには負けたくない!!という気持ち。
    綿矢りさ読むの初めてだったけど、キャラの服装とか雰囲気を表す言葉が唯一無二感あってすごく一人一人を細かく想像できるのがよかった。
    表題作ラストのシーンは圧巻、最高によかった!

    0
    2026年09月03日
  • インストール

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたくて、家に文庫版があったはずなんだけど見つからないから借りちゃった!

    やっぱりさ好きだわぁ。地の文の一つ一つが小気味いいのよね。デビュー作からりさ節炸裂してる。

    女の子のキャラも等身大だし、しっかり起承転結感じるのも良い。最後両方の親にバレてて、ちゃんと何でもない日常に復帰するまでがリアル。今の令和じゃない、平成だなーって感じの空気も!
    蹴りたい背中より短くてでも中身は良くて、読んだ順番は逆になっちゃったけどちゃんと一作ずつ進化していってるんだなって感じた。

    0
    2026年09月03日
  • 激しく煌めく短い命

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて読んだ著者の作品がこれ。
    学生時代の描写は特に、ごく自然な中学生の日常をひっかかる言葉もなくスムーズに読むことができた。社会人パートは気持ち的にも少し辛く読むペースは若干落ちたが、読後感も良く不快に思わなかった。
    読み返したい本。
    読書習慣を取り返す一貫で読んでいたのだが、そこそこなボリュームがある本作を、一日で読み上げてしまった。読みやすい。

    ___
    私はたいてい、小説にある比喩とか情景描写を読んでも全くイメージがわかない。世間には読書に夢中になると、勝手に脳内生成された登場人物たちが音声と共に喋ったり動き出したり、そういう読書ができたりする人たちがいるようだ。そういう人たちにとって情景描写とか比喩的な想像を膨らませる小説の表現が重要なのかもしれない。

    私はいわゆるそれが一切ない"アファンタジア"のうちに入るので想像力そのものが乏しく、そんな鮮明に脳に像を作り出せない。合わない小説を読んでいる時には情景描写のことを「物語をいちいち中断させられて鬱陶しくさせるパーツ」とも思ってしまう。ただ雰囲気を楽しむためのものだと思っていたし、これまでそこまで楽しめたことはない。

    が、綿矢りさのこの本を手に取って読み始めてからは、その表現の豊かさに何度もうまいな〜と思った。比喩描写が、小説というフォーマットを構成する最低条件くらいにしか思ってなかったけど、そのものが個性的でおもしろかった!たまにおしゃれだなとも感じられた。小説の新しい楽しみ方を見つけられた本だった。

    妄想とか脳内で登場人物生成できるタイプの人は、この本を読んだらどうな読書体験になるんだろう。愉快な没入体験だろうな

    0
    2026年08月31日
  • 夢を与える

    Posted by ブクログ

    子役から成り上がっていった生き様が赤裸々に描かれていてよかった。特殊な成長過程を経ていく中で終わり方は仕方ない部分もあるが、女優としてやっていけるような気もした。

    0
    2026年08月31日
  • しょうがの味は熱い

    Posted by ブクログ

    同棲中に寂しい思いをしたからこそ、ぐさりと刺さるフレーズが散らばっている。奈世さんほどぶっ飛んではいなかったと思うけど。
    綿矢さんの表現が独特で好きだ。

    0
    2026年08月30日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

    Posted by ブクログ

    初「綿矢りさ」さん。
    コロナ禍の4つの短編です。
    最初の「眼帯のミニーマウス」
    衝撃でした。スピード感と毒があります。
    綿谷りささんのテイストを初めて知って次はどんな作品?と興味を持って読めました。
    最後にふかわりょうさんの解説がありその中に
    脂肪分を感じさせない文章とありました。
    なるほどそんな感じです。
    また綿矢作品に触れたいです。

    0
    2026年08月30日
  • かわいそうだね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綿矢りささんの作品を読むのは2作目でやっぱりとっても好きだ!と思った。これからも読んでいきたい。

    アキヨが全体的に湿度高くて読んでいてムカムカしたけど、不思議と嫌いにはなりきれなかった。どちらかというと隆大に対しての方がその不誠実さと自分の意思を頑なに曲げない、寄り添わない態度にイライラした。なんでお前が疲れてるねん!と突っ込みながら読みました。
    亜美ちゃんは自分をトロフィーとして扱ってくる人間と縁が切れてよかったと思う、さかきちゃんの感情はなかなか読み込めなかったので2周目読みたいなー

    0
    2026年08月31日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    京都のゆっくり時間が流れる様子とほんの僅かモヤがかかったような雰囲気が非常に好きだった。家族愛。三姉妹、あまり似ていない3人だが、やはり姉妹だと感じる根の部分を読み手に伝わるかたちで書かれており、愛だなと。

    0
    2026年08月26日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

    Posted by ブクログ

    初の綿矢りさ
     リアルな人間関係を表してて、普段言葉には"出せない"毒っけのある本音の部分が、キレッキレで読んでて共感とともに笑えてくる!とにかく読みやすくて、難しい表現やクセも多々あるにも関わらず、自然と頭に入ってきてユーモアも感じられてかなり好き。
     なにより人の内面にある悪い部分に焦点を当てて、毒を吐く発言に対して共感とともに肯定したくなる場面が何度もある!

     全4遍の短編集から構成されており、表題作の「嫌いなら呼ぶなよ」では、圧倒的に不利な立場にある語り手の不倫男の、内面での葛藤であったり、悪足掻きが読んでて面白すぎる。なんで共感してしまうのか自分でもわからないが、男の内に秘めた感情が見て取れて肯定したくなる(笑)
     特に最後の話の「老は害で若も輩」は本音のぶつかり合いの末に待ち受ける痛快さが最高だった!!(笑)内田の気持ちが痛いほどわかるよ…
    かなり笑ってしまった

    これが綿矢ワールドと呼ぶのか、この人にしか描けない作風を感じた。もっとこの人の作品を読んでみたくなった!

    0
    2026年08月25日
  • かわいそうだね?

    Posted by ブクログ

    内容が面白いのもさながら綿矢りさらしい文体でとても良かった。表題作の終わり方は中々の衝撃で、文章の終わり方がとても印象的だった。

    0
    2026年08月25日
  • 蹴りたい背中

    Posted by ブクログ

    「さびしさは鳴る」という印象的な書き出しはとても有名ですね。
    クラスに馴染もうとしない女子高校生の長谷川。同じく溶け込めないにな川の様子が気になります。
    恋愛感情も含め、その他いろんな感情が混ざり合った複雑な気持ち。彼の一面を知る度にカエル化したり嫌悪感を感じたり、冷たく当たって反応をみたり。とにかくにな川から目が離せない長谷川。
    長谷川の思考、あの頃特有のプライドや拗らせもわかりすぎて「ヒャー!」となります。
    これを言語化したのがすごい、「蹴りたい背中」ってワードのハマり方もすごい、何より著者・綿矢りさが当時19歳というのがすごい…

    0
    2026年08月25日
  • 勝手にふるえてろ

    Posted by ブクログ

    自分の恋愛の難しいところをチャッピーに相談してたから、私みたいな人が共感できそうな小説は?ってチャッピーに聞いたらオススメされた一冊。

    たしかに、私の恋愛観を小説に登場できそうな人物に誇張したらヨシカになるかもなと思えるくらい共感できてしまった。私ってやっぱ痛い女、、?と不安になるわ。

    刺さるフレーズが何個もあり、特に最後新しい恋愛のやり方が受け入れられるか挑戦しようとするヨシカに少し勇気を貰った。
    上手くいくか、いかないかは別として、わたしもヨシカを見習って挑戦しないといけないかもと思わせてもらった。

    0
    2026年08月24日
  • しょうがの味は熱い

    Posted by ブクログ

    結婚するのか否か、同棲カップルのすれ違いを描いた二篇からなる連作短篇集。 ありふれたテーマだが、綿矢りさの文章で読むとなぜか新しいものに触れたような感覚になる。 この感じ分かるわ〜、この行動とっちゃうのあるあるだわ〜と既視感しかない内容なのに、もう一歩心の奥に踏み込まれたようなザワザワ感。 あらすじには“トホホと笑いながら何かが吹っ切れる”とあったが、めちゃくちゃ俯瞰してやっと喜劇に見えてくる。 読み手によっては全然笑えない話なのもまた一興。

    0
    2026年08月22日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    谷川俊太郎、江國香織、川上弘美、角田光代らによる、佐野洋子『100万回生きたねこ』への、13人の作家によるトリビュート短篇集

    江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
    岩瀬成子「竹」
    くどうなおこ「インタビューあんたねこ」
    井上荒野「ある古本屋の妻の話」
    角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
    町田康「百万円もらった男」
    今江祥智「三月十三日の夜」
    唯野未歩子「あにいもうと」
    山田詠美「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」
    綿矢りさ「黒ねこ」
    川上弘美「幕間」
    広瀬弦「博士とねこ」
    谷川俊太郎「虎白カップル譚」

    *****

    佐野洋子「100万回生きたねこ」を読んだ作家・詩人たちによるトリビュート集。
    惹かれる作品(江國香織、井上荒野、町田康、今江祥智、川上弘美など)もあれば、そう感じない作品もある。一体どうやってあの「100万回生きたねこ」からこのような作品が生まれたのか、一読ではわからないものもある。「ねこ」がまったく登場しない作品もある。「100万回生きたねこ」というテーマがありながら、内容に一貫性はなく、トリビュート集らしい幅広さがある。

    「ねこ」が登場しないので、これは「100万回生きたねこ」とは関係ない作品だ、というレビューもあったけれど、僕はそうは思わない。「100万回生きたねこ」はけっして「ねこ」だけの話ではない、と思っているから。また「100万回生きたねこ」を読んだ人は本書を読まないほうがいい、というレビューもあった。確かに「100万回生きたねこ」の読後感の感動からほど遠い作品も収まっているので、そのレビューにもある意味では賛成できる。ただ「100万回生きたねこ」を読んだことによって、こんなにも幅広いリアクションが誕生した、ということも事実なので、僕は「100万回生きたねこ」を読んだ人にこそ本書を読んでほしい、と思ったりもしている。「ああ、読んで失敗した」と思われても責任は取れないけれど。

    0
    2026年08月20日