綿矢りさのレビュー一覧

  • パッキパキ北京

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    これが本当の強さかと思うほどの突き抜け具合。短絡的かと思いきや芯がしっかりしていて客観視もできてこの主人公を嫌いになる事なんてできない。
    自分がポジティブだと断言する様子も
    そもそも「自分はついてる!!」って思えばいいだけの話。要は考え方次第。それを中国で実行しているがでもそんな人生は「表面だけ舐める楽しみ。そんなものいつか上手く行かなくなる時がくるなんて百も承知」ラストにはどのような事が待ち受けているのか。

    そして浅はかな行動と同時に語られる
    子供をもつことのない人生
    結論が決まっことに悩む人
    回りくどい言い方をするのが丁寧で上品だと勘違いしてる夫
    精神勝利法を極めて勝利する
    怒りや焦り

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    2025年12月10日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    ストレスと疲弊と心の消耗、周りからの圧力や常識、そして今回はコロナ禍も。
    綿矢りさ作品は様々なしがらみや苦しみから、の解放の仕方、爆発の仕方がすごく好きなのだが、今回は少し捻られていた。
    「眼帯のミニーマウス」
    は仕返しの仕方は面白かった。
    イジったことをいじり続ける根性悪に対しての、仕返し。
    勧められた通りに整形したと嘯き、顔中包帯を巻いた。
    仕返し中の、誰よりも目立ちつつ、誰にも見られない安らぎ。
    誰にも何も評価されない、評価の外にいることで得られる安心感。
    包帯を外し、人の目から、自分の目から解き放たれたはずが、うっすらと残っている。

    「神田タ」
    もまた、SNS上でいくら炎上しようとこ

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    2025年12月05日
  • ひらいて

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    ネタバレ

    思いを込める、という愛し方がある。
    贈る、押しつける、届くように。
    けれど、ひらく、という愛し方もある。
    手を広げ、ありのままを晒し、受け入れるように。
    自己価値の証明、もしくは執着としての感情を「愛」と呼ぶことしか知らなかった愛ちゃんが、承認欲求や評価などのためでなく、胸を広げてやわいところも相手に触れさせ、心の根っこで繋がろうとする「愛」をたとえや美雪から学んでいく。
    思いを込めてばかりだと、皺になって、固くなって、心から出た本音が、筋肉を通って、皮膚を通って、表情として出ていくまでに嘘になってしまうから、自分でも自分の感情が分からなくなったら、もしくは自分でも自分の感情の出し方が分からな

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    2025年12月04日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    度数高めで癖が強めのアルコールみたいな本でした。
    最初の話の文体からかなり癖が強くて、最後まで読むのを諦めようかなと思いつつ読み続け、気付けばそれが癖になってました。

    誰しも心に抱える毒を、代わりに思う存分吐き出してくれたみたいですっきりします。
    特に最後の話は、序盤からにやにやしながら読んでいて、締めの勢いには誰がどう見ても笑ってると思うくらいには笑ってた気がします。
    こんなことあるよね(当然ないんですが)、もしこんなことが起こったらこう出来たら爽快感あるよねと思えた本でした。

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    2025年12月02日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • 激しく煌めく短い命

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    ネタバレ

    紆余曲折を得て最終的には結ばれる、ハッピーエンドで美しい作品であった。自分の感情に対して真正面から向き合う2人に感銘を受けた。自分も思ったことは言葉にして、相手に伝えることを積極的に行っていきたいと改めて思った。

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    2025年11月29日
  • 蹴りたい背中

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    ハツはにな川のこと好きだったのかな
    それとも自分より惨めな人を見てたかったのかな
    どっちもなのかな

    蹴るという行動は好きな人に意地悪するという思春期特有のものなのかな
    それとも自分がいじめる側になってるような感覚を得るためのものなのかな
    どっちもなのかな

    こんなに行間たっぷりな本、久々に読んだや

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    2025年11月28日
  • かわいそうだね?

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    かわいそうだね?
    2025.11.28

    前半は男女間のいざこざ。私は恋愛経験がないせいで幸い?無縁だった話だが、実際こんなかんじなんだーと俯瞰してしまった。正直、自分が樹里恵の立場だったら同じように盛大に荒くれ、暴れまくると思う。というかこんなめんどくさい関係になる前にさっさと離れる気がする…アキヨさんが気持ち悪くて仕方ないし、隆大もどうかと思ってしまう。
    あーあ、中高生レベルのピュアな恋愛がしたいなぁと心から思うばかり。学校内の小さなきゅんきゅんでいいんだよこっちは!ドロドロとかまどろっこしいのとかいらない!と恋愛経験皆無の女が言っています。

    この本から得たメッセージは怪しい男からは、傷

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    2025年11月28日
  • パッキパキ北京

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    北京の紀行文と小説が組み合わさったような作品だった。
    自分とは正反対の性格の主人公だったので、考えることや言動の全てが新鮮で面白かった。
    もう少し北京で波乱を起こしてる様を読んでみたかった気もする。

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    2025年11月28日
  • 激しく煌めく短い命

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    ネタバレ

    同性愛の女性2人の物語
    と書くには重く複雑で人間の生々しい部分や、幸せとは何かを考えさせられる作品
    中学で出会い、一度離れ離れになり、10年後に再開する2人
    上手くいくはずのない関係が、徐々に繋がっていく
    爽やかに一気読みさせられた

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    2025年11月24日
  • パッキパキ北京

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    わたしは自分の欲望が分からなくなることが多々あるので、主人公が羨ましい。
    こういう破天荒な生き方もいいなと思う。
    ペイペイという、犬の名前もなんか好きだった。


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    2025年11月22日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    登場人物の感性がやや常識からずれており、そのぶん戦闘力が高く、読んでいて気持ちよかった。

    「常識からずれていること」と「生き物として魅力的であること」はまた別の話である。

    霜月という造形美の男が、不倫で責められている最中ですら、自分の美しい顔に惚れ惚れしている描写がある。
    クズではあるのに、どこか無敵で、垢抜けない夫婦よりもよほど魅力的だと思ってしまった。

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    2025年11月22日
  • 激しく煌めく短い命

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    激しく煌めく短い命
    2025.11.21

    同性愛についてのお話。最近大学の講義でジェンダーについて学習し、色々なことを知って視野が広がったなと感じていたところでこの物語を読んだ。身近に同性愛の方がいたとしても簡単に質問できるほど、現在の日本ではオープンなテーマではないので具体例というか当事者目線での感覚を知れたという点ではタイミングがとてもよかった。同性愛が社会的に認められにくい時代に、綸と久乃の出した決断が今後のロールモデルのようになればいいなと思う。(隠すことや批判されることを恐れずに、同性愛者としての生き方を確立することを目指す人が増えるという意味でのロールモデル。)人々の理解が得られ

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    2025年11月21日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都で生まれ育った似てない三姉妹のお話。
    長女・綾香の恋愛模様が可愛いし、次女・羽依は自分を持ってる強い女でかっこいいし、三女・凜の選ぶ道がとても気になったし、京都の四季の移り変わりを感じてじーんときた素敵なお話でした。
    自分も京都で生まれ育ったので、わかるわ〜ってなる箇所が多くて楽しかった。綿矢先生の京都の表現が的確で面白いし文学的。

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    2025年11月20日
  • 激しく煌めく短い命

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    綿矢りささんは私にとって特別な作家です。
    芥川賞を同年代の少女が受賞したと知った時の衝撃は今でも覚えています。
    才能のある若者への羨望と尊敬。
    何より、何者にもなれていない自分に焦りました。

    あれから20年以上が経ちこの本を読みました。
    同じ時代に中学生だった私。
    懐かしくて恋しいあの時代。
    もう忘れかけていたあの頃の感情。
    本作を読んでいる間、あの頃に戻ったようなそんな感覚になりました。
    同性を好きになった時の葛藤や不安、そして周りからの差別。
    それでも「好き」だけは変わらない。
    辛くなる部分もありますが、とても美しい物語です。

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    2025年11月16日
  • パッキパキ北京

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    生命力の強い人って魅力的。
    人生楽しんだもん勝ちで自由で図太い人格が私の中にインストールされたのはでかい。
    こうやって生きたって良いんだ!

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    2025年11月16日
  • 激しく煌めく短い命

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    著者の本、初めて読破した。
    しかもめっちゃ長編。この世界(レズビアン)を少し垣間見れた気がしたけど、それにしても中学時代は地味でまじめな優等生だった久乃が大人になって(32歳)老舗の広告代理店の営業で成績をあげるために枕営業までしてるってとこは解せなかった、そこがなんとも違和感。
    再会した綸はすっかり中学時代のあの淡い触れ合いを忘れたかのようにツレなかったけど、やり手の彼の子どもまで宿ったのにその彼を振ってまた久乃と再熱。
    きっと綸はバイセクシャルなんだろうね。久乃はガチだけど。
    中学時代は久乃に共感したけど、綸のほうがよっぽど好もしい。
    それを言ったら中学時代、同じ家庭科部だった千賀子ちゃん

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    2025年11月16日
  • 激しく煌めく短い命

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    京都の中学校の入学式で出会った久乃と綸。女の子同士でありながら友情以上に惹かれ合うが、少しのずれが大きくなり離れてしまう。30歳ごろ(?)に再会し、不器用にも関係再構築に向けて進められていくストーリー。全体的な流れ、描写はしっくりきたが、久乃の考え方や行動が一人の人間として結びつかなくて現実味を持たない人物のような感じがした。女性同士を描く難しさなのか、このようなことが現実でもよくあるのかわからない。

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    2025年11月12日
  • 私をくいとめて

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    「ストレスは目に見えない煙草の煙みたいだ。たくさんの言いたいことを毎日文句も言わず噛み潰してきたしかめ面を、灰色の煙が覆っている。」

    「真夜中の沈黙に身を浸すのは危険です。漆黒が身体の芯に染み込んで、取れなくなります。夜にはっきり感じた孤独は忘れられません。孤独は、人生につきものです。誰かと居ても、癒されるものではありません。ふわふわと周りに漂っている時は、息をひそめて吸うのを避けるのです。」

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    2025年11月07日
  • しょうがの味は熱い

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    ネタバレ

    絃と奈世の恋愛では、p164に出てくる「あともう少しかんばれば、幸せになれるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」これが、全ての答えなんだろうなーとかなり感じました。

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    2025年11月05日