綿矢りさのレビュー一覧

  • ひらいて

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    綿谷りさの作品は必ず後味がある。想定通りのストーリーにならない。人間の醜い部分がどこかあって、後半に目掛けて晒し出される。思春期特有の頭と行動の乖離にずっとついていけてない愛と、育つ中での環境で一足早く大人に近づいてる2人。
    自己肯定感まっくすでと自己中心的な行動を続ける愛と、自分のことには興味がない彼女。愛が変だと思っていた前半、この年齢でこの考え方をする彼女に対して普通ではないと思う。教室にいる地味な男の子を好きになる青春恋愛小説かと思ったが、突然脱線してみるみる堕落していく少女に見入ってしまった。この後味の悪さが綿谷りさを表しているのかと、どんな思考回路してんねんです。

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    2026年03月01日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    「いなか、の、すとーかー」と「ウォーク・イン・クローゼット」
    どちらも主人公が一つの事件をきっかけに自分の生き方を見直す物語
    しかし、それ以外にもう一つの要素が必要だ
    「いなか、の、すとーかー」は仕事
    「ウォーク・イン・クローゼット」は衣服
    最初はあまり共感できないな、と思っていた主人公がラストシーンではすっかり見違えた姿を見せてくれます
    時には滅茶苦茶に重い雰囲気を持つこともある綿矢りさ作品ですが、本書はコメディタッチなところもあり非常に読みやすいです
    (私はその滅茶苦茶に重い雰囲気が著者の一番の魅力だと思っていますが)
    ホラー、ミステリ、冒険活劇など様々な要素が花を添えているのも本書の魅力

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    2026年02月28日
  • ひらいて

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    こな描写は凄いなぁ、と感じ入る場面が多々あった。
    なかなか言語化出来ない感覚というか、感性というか、人の感情や性格的な側面、関係性などを、絶妙な比喩を用いた、うーんなるほど、まさしく、と違和感なく受入れる事の出来る描写が心地良い。
    例えば、心情とは全く異る自分の作られた笑顔のことを「ちょうどいま穿いているソックスの刺繍。表側の真白い生地には、四葉のクローバーの刺繍が施されているが、裏返せば緑色の糸がなんの形も成さず、めちゃくちゃに行き交い、ひきつれているだけ。」とか。
    たとえ君をめぐる愛と美雪の、3人の恋と嫉妬の青春物語は、其々の内面がぶつかり合い183pの小編ながら読み応えがあった。

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    2026年02月25日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    めっちゃ面白かった!綿矢りさ作品初めて読んだけど、かなりパンチ効いてて満足度高かった〜 強い言葉を使ってるのに、同時に繊細な描写もあってこの人はすごい才能の方なんだなと思ったわ

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    2026年02月25日
  • 生のみ生のままで 上

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    ネタバレ

    ここだけの話、私は一度だけ女の子に恋をしたことがある。別の子には友達として好きという感情しか湧いてこなかったけれど、その子に対しては、仲良くなりたての時から、タイプだと思ってしまったし、たとえ恋愛関係でなくとも、この子がいれば他の誰もいなくていいし、私はこの子と一緒になら生きていけると思った。
    この感情を自覚し始めた時から、このままではだめだ、こんな感情早くどこかへ放ってしまわないと。と思った、その気持ちを思い出した。そして、そんな気持ちこそを放って突き進んだ2人の関係がとても羨ましく感じた。

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    2026年02月22日
  • しょうがの味は熱い

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    同棲中の恋人がいて結婚をしたがっている女である姉から、同棲中の恋人がいて結婚をしたがっている女の私に送られた本。

    主人公のねっとりした視線やポエミーなところがユーモラスというよりも怖い。
    主人公の彼氏の潔癖さや冷淡な部分が誇張しすぎているように見えてリアル。つまり怖い。
    この本はかなり怖い本だった。

    20代後半の主人公は子どもが欲しいかどうか、という点には触れていない。それよりも「同棲したし、次のステップである結婚をしたい」というぼんやりとした理由から結婚を迫る。彼氏の方は「そんなぼんやりした感じで始まって大丈夫なわけがない」と考える。

    そもそも結婚ってなんでするんだろう。
    「好き同士で

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    2026年02月22日
  • かわいそうだね?

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    女として生きている上で、正直あるある…となってしまった。毒づいているけどどこか温かい展開と描写が上手い。脱帽。もっと綿矢作品読みたい。

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    2026年02月18日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    綿矢節がすぎる。作者を見ずに読んでも一瞬で綿矢作品とわかるであろう、ぶっ飛びにぶっ飛んでいる一冊。
    いつも突飛な発想と展開に驚かされ、登場人物には呆れもする。が、ページを繰る手が止まらないのは、「もしかして自分の中からも、菜箸で鍋底の奥の奥をつつきまくったら突然にゅるっと出てくる感情なのだろうか」と、うっすらと知らない私の気配を感じてしまうからなのかもしれない。
    どんどん濃度が増していく、綿矢さんの脳から放出された作品たち。これからもドキドキしながら追いかけていきたい。

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    2026年02月17日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    きっっったねぇ自分と再会する本。

    狂ったようにみえる登場人物たち。
    でも、そのどこかに、多分自分もいた。

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    2026年02月16日
  • かわいそうだね?

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    ネタバレ

    「かわいそう」という言葉の中には、同情だけでなく、優越感や依存などいろいろ混ざっていることを考えさせられた作品でした。
    序盤は内面描写が長く、正直読むのをやめそうになりましたが、中盤の出来事をきっかけに一気に引き込まれました。

    2つ目の「亜美ちゃんは美人」では、亜美のこれからを思うと、私は祝福しているさかきちゃんが「かわいそう」だと感じました。きっと亜美が困ったときにはさかきちゃんを頼るのでしょうし、その関係は簡単には終わらないはずです。さかきちゃんの優しさゆえにその関係から抜けられないのではないかと思いました。優しさは美徳ですが、ときに自分を縛る鎖にもなるのだと感じます。

    また、主人公で

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    2026年02月15日
  • 勝手にふるえてろ

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    やっぱイチがいいんだよね、わかるよ。でも、二もイチみたいな存在になるかもしれないから世の中わかんないよね。でもさ、本当にだいすきで思い続けたっていう事実が、自分の人生の支えになったりするよね。そんなことを思った。
    文章のリズムと言葉のチョイスがとってもすき。

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    2026年02月14日
  • 生のみ生のままで 下

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    ネタバレ

    女性同士の恋愛は、許されるのか。それは異常なことで、直されるべきなのか。
    そこで生まれてくる戸惑い、苦悩、ためらい、覚悟、情熱。
    恋愛というのが軸に話は進むが、それを超えた、人生の歩み方に通ずるような、人間の普遍性が散りばめられている。核心を突いた洞察がさらっと出てくるから気を抜けない。

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    2026年02月14日
  • 蹴りたい背中

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    p140
    「川の浅瀬に重い石を落とすと、川底の砂が立ち上って水を濁すように、あの気持ちが底から立ち上ってきて心を濁す」

    この比喩がとても気に入った。ゆっくりじわじわと砂が立ち上ってくるようなそんな気持ちってすごくわかるんだけど、こんな比喩思いつかない…

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    2026年02月14日
  • 私をくいとめて

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    ひとりが好きな私には共感することが本当に多かった。飛行機に乗っている時の描写がリアルで、読みながら私も飛行機に乗った時のことを思い出してひやりとした。

    ひとりでいることは心地がいいし、ストレスもないし、最高だけれど、人と関わることでしか得られないこともある。たくさんじゃなくても色んな人と関係を築いて、なにより1番の味方である私自身のことも大切にしながら生きていきたいと思った。

    映画も気になるので観てみよう。

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    2026年02月14日
  • パッキパキ北京

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    爽快!

    こんな人生だったら、楽しいだろうな。私は多分菖蒲の旦那さんタイプかも。慎重で消極的、海外では特に…
    コロナ禍の中国に行ってひとりで出歩き、欲しいものは手に入れて、街に繰り出す。そんな菖蒲も高熱の夫の事を心配もするし、なんなら将来介護もする覚悟も持っている。ちゃんと好きだったんだな。

    そして中国に対するイメージが少し変わるかも。
    タクシー運転手に、あの花は桜か、桃か、梅か聞いたら「大差ない」という答えだったというエピソードはまさにおおらかというべきかも。

    「素の自分を、いつまでたっても認めてあげないひとは人生の敗者だ。」という言葉は菖蒲をよく表していると思う。

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    2026年02月13日
  • 激しく煌めく短い命

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    長かったけど夢中で読んだ!
    劣等感抱え人間&中学生の時、女の子好きかも?と思ったことがあるので久乃ちゃんの気持ちは苦しかった。
    最後100ページくらいはおろろ?急にハッピーエンドだなとは思った。
    偏見は自分の中にある。

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    2026年02月13日
  • かわいそうだね?

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    ネタバレ

    綿矢りささんの小説に出てくる男性って、少し距離があって何考えてるのかよくわからないんだけど、たまに優しくしてくれるところにキュンとしてしまう。

    『クリスマスは、その年の通信簿を兼ねている。今年を充実して過ごし、人と良い関係を築けた人間はわいわいと親しい人たちと楽しいクリスマスが送れるし、一人でも充実した日々を送れた人ならクリスマスに一人でもべつに落ち込まずに淡々と過ごせるだろう。でもさびしがりやのくせに人間関係をおろそかにしてきた人や、私のように人間関係のごたごたを解決できないまま十二月を迎えた人間は、最低の通信簿をもらう』というフレーズにドキッとしました。この言葉を肝に銘じて一年過ごそうと

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    2026年02月12日
  • 激しく煌めく短い命

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    綿矢りささんらしいキャラクターの久乃と、私が実生活で出会ったことのないタイプのりん。
    自分が久乃になったつもりで、りんの言葉を聞きながら読み進めた。りんの言葉は愛情をしっかり受けて育った子の言葉で、私は何度も癒された。
    場所は違うけれど、ルーズソックスも短いスカートも何もかも同年代なので懐かしくてたまらなかった。
    中学生の時の気持ちを、大人がここまで書けるのはすごい。
    差別がなくなり、同性愛でも結婚できる世の中にしたいと強く思わせてくれる作品だった。

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    2026年02月12日
  • 激しく煌めく短い命

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    橋本くんがしてくれたことは大きい。これからも生涯の友で味方であり続けてくれるでしょう。

    2人はこれからも色々な障害や困難な壁にぶつかると思うけど、力を合わせて乗り越えてほしい。

    彼女たちにこれからの人生幸多からんことを。

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    2026年02月12日
  • パッキパキ北京

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    ネタバレ

    面白かった!
    主人公のマインドは見習いたいところも多いかも
    おばあちゃんになった彼女も見てみたい。笑

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    2026年02月11日