綿矢りさのレビュー一覧
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爽快!
こんな人生だったら、楽しいだろうな。私は多分菖蒲の旦那さんタイプかも。慎重で消極的、海外では特に…
コロナ禍の中国に行ってひとりで出歩き、欲しいものは手に入れて、街に繰り出す。そんな菖蒲も高熱の夫の事を心配もするし、なんなら将来介護もする覚悟も持っている。ちゃんと好きだったんだな。
そして中国に対するイメージが少し変わるかも。
タクシー運転手に、あの花は桜か、桃か、梅か聞いたら「大差ない」という答えだったというエピソードはまさにおおらかというべきかも。
「素の自分を、いつまでたっても認めてあげないひとは人生の敗者だ。」という言葉は菖蒲をよく表していると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ綿矢りささんの小説に出てくる男性って、少し距離があって何考えてるのかよくわからないんだけど、たまに優しくしてくれるところにキュンとしてしまう。
『クリスマスは、その年の通信簿を兼ねている。今年を充実して過ごし、人と良い関係を築けた人間はわいわいと親しい人たちと楽しいクリスマスが送れるし、一人でも充実した日々を送れた人ならクリスマスに一人でもべつに落ち込まずに淡々と過ごせるだろう。でもさびしがりやのくせに人間関係をおろそかにしてきた人や、私のように人間関係のごたごたを解決できないまま十二月を迎えた人間は、最低の通信簿をもらう』というフレーズにドキッとしました。この言葉を肝に銘じて一年過ごそうと -
Posted by ブクログ
ネタバレ勝手にふるえてろ
私のお星さまは、イチ。最後まで食べずに残しておいたお皿のうえのイチゴ。でもいま手に入れてすらいないうちに彼を失いつつある。告白してふられたとか彼に彼女ができたとか彼に幻滅したわけでもない、ただ、恋が死んだ。ライフワーク化していた永遠に続きそうな片思いに賞味期限がきた。
→良い…
他人の悪意がこわかったのは、どうして彼らがそんなことをするのかまったく分からなかったからだ。でもいまは自分のなかにある感情と照らし合わせさえすれば他人の悪意は十分解釈できる。実行には移さなくても同じくらいの悪意を心のなかで相手に向けることもできる。
→わかる…
仲良くしようか
つらいとき悲しいとき -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに綿矢作品を読んだが、やっぱり好きだと思った。
気持ちを言語化することに慣れた今、改めて感じるのは、彼女の文章のリズムの心地よさだ。
本作では、楽天的で強気な主人公の女性の内心が中心に描かれている。そのせいか、普通なら悩んでぐるぐる行き詰まってしまいそうな出来事も、何でもかんでもピョーン、ピョーンと飛び越えていくような軽やかさがある。文章のまとまりの最後には、必ず一発、インパクトのあるオチが用意されていて、思わず笑いながら手を叩いて感心してしまう。
ただ単に「コミカル」という一言では片づけられない、楽観的でありながら辛口なところがとても好きだ。
特に印象に残ったのは、主人公がコロナ -
Posted by ブクログ
読み終わって、胸の奥がじんじんするような感覚が残った。
とてもリアルで、ヒリヒリする物語だった。
奈世の弦への愛は、「好き」というよりも依存に近くて、弦がすべてになってしまっている感じが少し怖かったところもあった。
一方で弦は、関係を客観的に見ていて、考え方に共感できる部分もあった。
印象に残った言葉
「あともう少しがんばれば、幸せになれるかもしれない。でも、愛や結婚は、あともう少し、と努力するものなのでしょうか?」
読みながらずっと頭から離れなかった。
努力が必要な関係と、努力し続けないと保てない関係は、同じなのだろうか。
「お互いがお互いを好きだという点が奇妙にも一致しているのだか -
Posted by ブクログ
壮大な百合だった、、、。中学時代のリアルさが、自分の中学時代まで懐古しながら読んでしまった。あの時感情むき出しな2人だったからこそ、大人になって、ふとした瞬間に湧き出る膨大な感情描写がより光ってた気がする。久乃が清盛と出会した時、自分が男だったら嫉妬されたのだろうかと考え、自分と付き合う事で結婚して家庭を作りたい綸の時間を奪っているのではないかって思い巡らすシーンがあまりにも切なすぎた。同性愛への偏見が少なくなったからこそ、自分の中で開放的になった欲望と、同性婚ができない社会へのギャップに新たに苦しむのかと思うと何故この世界は同性婚ができないのか、本当に意味が分からなくなってしまった。。。
刹