綿矢りさのレビュー一覧

  • 夢を与える

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    子役から成り上がっていった生き様が赤裸々に描かれていてよかった。特殊な成長過程を経ていく中で終わり方は仕方ない部分もあるが、女優としてやっていけるような気もした。

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    2026年08月31日
  • しょうがの味は熱い

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    同棲中に寂しい思いをしたからこそ、ぐさりと刺さるフレーズが散らばっている。奈世さんほどぶっ飛んではいなかったと思うけど。
    綿矢さんの表現が独特で好きだ。

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    2026年08月30日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    初「綿矢りさ」さん。
    コロナ禍の4つの短編です。
    最初の「眼帯のミニーマウス」
    衝撃でした。スピード感と毒があります。
    綿谷りささんのテイストを初めて知って次はどんな作品?と興味を持って読めました。
    最後にふかわりょうさんの解説がありその中に
    脂肪分を感じさせない文章とありました。
    なるほどそんな感じです。
    また綿矢作品に触れたいです。

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    2026年08月30日
  • かわいそうだね?

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    ネタバレ

    綿矢りささんの作品を読むのは2作目でやっぱりとっても好きだ!と思った。これからも読んでいきたい。

    アキヨが全体的に湿度高くて読んでいてムカムカしたけど、不思議と嫌いにはなりきれなかった。どちらかというと隆大に対しての方がその不誠実さと自分の意思を頑なに曲げない、寄り添わない態度にイライラした。なんでお前が疲れてるねん!と突っ込みながら読みました。
    亜美ちゃんは自分をトロフィーとして扱ってくる人間と縁が切れてよかったと思う、さかきちゃんの感情はなかなか読み込めなかったので2周目読みたいなー

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    2026年08月31日
  • パッキパキ北京

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    中国に行ったことのある人、滞在経験がある人はより面白いと思う。
    私はないので地名や料理、言語の理解に必死だった。
    でもこの作品は、主人公の菖蒲(アヤメ)の根アカな性格を楽しめばOKなんじゃないかなと思う。
    重たいテーマ、感動の実話、あらゆる分類の小説があるが、こんな根明な人がおりまっせ〜みんなもうちょっと気楽に考えよ〜っていうメッセージ(?)がひしひしと伝わり、ザーーーーッと読み終えた。
    小説的な展開は特にない。ただ根明な菖蒲という女性の人生を覗き見してる感覚。
    個人的にはコロナで高熱が出て苦しんでる夫にフェイスパックをさせたら美容に熱心なおじさんに見える、という文が面白すぎた。
    自分もコロナでしんどい中、私だったらこんなに明るく考えられるだろうかとも思った。
    なんか気持ちブルーになってきてるな、っていう時にまた読み返したい。題名が好き。

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    2026年08月28日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都のゆっくり時間が流れる様子とほんの僅かモヤがかかったような雰囲気が非常に好きだった。家族愛。三姉妹、あまり似ていない3人だが、やはり姉妹だと感じる根の部分を読み手に伝わるかたちで書かれており、愛だなと。

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    2026年08月26日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    初の綿矢りさ
     リアルな人間関係を表してて、普段言葉には"出せない"毒っけのある本音の部分が、キレッキレで読んでて共感とともに笑えてくる!とにかく読みやすくて、難しい表現やクセも多々あるにも関わらず、自然と頭に入ってきてユーモアも感じられてかなり好き。
     なにより人の内面にある悪い部分に焦点を当てて、毒を吐く発言に対して共感とともに肯定したくなる場面が何度もある!

     全4遍の短編集から構成されており、表題作の「嫌いなら呼ぶなよ」では、圧倒的に不利な立場にある語り手の不倫男の、内面での葛藤であったり、悪足掻きが読んでて面白すぎる。なんで共感してしまうのか自分でもわからないが、男の内に秘めた感情が見て取れて肯定したくなる(笑)
     特に最後の話の「老は害で若も輩」は本音のぶつかり合いの末に待ち受ける痛快さが最高だった!!(笑)内田の気持ちが痛いほどわかるよ…
    かなり笑ってしまった

    これが綿矢ワールドと呼ぶのか、この人にしか描けない作風を感じた。もっとこの人の作品を読んでみたくなった!

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    2026年08月25日
  • かわいそうだね?

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    内容が面白いのもさながら綿矢りさらしい文体でとても良かった。表題作の終わり方は中々の衝撃で、文章の終わり方がとても印象的だった。

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    2026年08月25日
  • 蹴りたい背中

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    「さびしさは鳴る」という印象的な書き出しはとても有名ですね。
    クラスに馴染もうとしない女子高校生の長谷川。同じく溶け込めないにな川の様子が気になります。
    恋愛感情も含め、その他いろんな感情が混ざり合った複雑な気持ち。彼の一面を知る度にカエル化したり嫌悪感を感じたり、冷たく当たって反応をみたり。とにかくにな川から目が離せない長谷川。
    長谷川の思考、あの頃特有のプライドや拗らせもわかりすぎて「ヒャー!」となります。
    これを言語化したのがすごい、「蹴りたい背中」ってワードのハマり方もすごい、何より著者・綿矢りさが当時19歳というのがすごい…

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    2026年08月25日
  • 勝手にふるえてろ

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    自分の恋愛の難しいところをチャッピーに相談してたから、私みたいな人が共感できそうな小説は?ってチャッピーに聞いたらオススメされた一冊。

    たしかに、私の恋愛観を小説に登場できそうな人物に誇張したらヨシカになるかもなと思えるくらい共感できてしまった。私ってやっぱ痛い女、、?と不安になるわ。

    刺さるフレーズが何個もあり、特に最後新しい恋愛のやり方が受け入れられるか挑戦しようとするヨシカに少し勇気を貰った。
    上手くいくか、いかないかは別として、わたしもヨシカを見習って挑戦しないといけないかもと思わせてもらった。

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    2026年08月24日
  • しょうがの味は熱い

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    結婚するのか否か、同棲カップルのすれ違いを描いた二篇からなる連作短篇集。 ありふれたテーマだが、綿矢りさの文章で読むとなぜか新しいものに触れたような感覚になる。 この感じ分かるわ〜、この行動とっちゃうのあるあるだわ〜と既視感しかない内容なのに、もう一歩心の奥に踏み込まれたようなザワザワ感。 あらすじには“トホホと笑いながら何かが吹っ切れる”とあったが、めちゃくちゃ俯瞰してやっと喜劇に見えてくる。 読み手によっては全然笑えない話なのもまた一興。

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    2026年08月22日
  • 100万分の1回のねこ

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    作品紹介・あらすじ

    谷川俊太郎、江國香織、川上弘美、角田光代らによる、佐野洋子『100万回生きたねこ』への、13人の作家によるトリビュート短篇集

    江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
    岩瀬成子「竹」
    くどうなおこ「インタビューあんたねこ」
    井上荒野「ある古本屋の妻の話」
    角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
    町田康「百万円もらった男」
    今江祥智「三月十三日の夜」
    唯野未歩子「あにいもうと」
    山田詠美「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」
    綿矢りさ「黒ねこ」
    川上弘美「幕間」
    広瀬弦「博士とねこ」
    谷川俊太郎「虎白カップル譚」

    *****

    佐野洋子「100万回生きたねこ」を読んだ作家・詩人たちによるトリビュート集。
    惹かれる作品(江國香織、井上荒野、町田康、今江祥智、川上弘美など)もあれば、そう感じない作品もある。一体どうやってあの「100万回生きたねこ」からこのような作品が生まれたのか、一読ではわからないものもある。「ねこ」がまったく登場しない作品もある。「100万回生きたねこ」というテーマがありながら、内容に一貫性はなく、トリビュート集らしい幅広さがある。

    「ねこ」が登場しないので、これは「100万回生きたねこ」とは関係ない作品だ、というレビューもあったけれど、僕はそうは思わない。「100万回生きたねこ」はけっして「ねこ」だけの話ではない、と思っているから。また「100万回生きたねこ」を読んだ人は本書を読まないほうがいい、というレビューもあった。確かに「100万回生きたねこ」の読後感の感動からほど遠い作品も収まっているので、そのレビューにもある意味では賛成できる。ただ「100万回生きたねこ」を読んだことによって、こんなにも幅広いリアクションが誕生した、ということも事実なので、僕は「100万回生きたねこ」を読んだ人にこそ本書を読んでほしい、と思ったりもしている。「ああ、読んで失敗した」と思われても責任は取れないけれど。

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    2026年08月20日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    1日で一気読み!
    なんとなく母の勢いに為されるがまま業界色に染まってしまうのかと思いきや、母の危機管理能力は素晴らしくて驚いた。愛するトーマを手に入れないことにずっとずっと苦しみながら、若い頃に自ら課した「望んだ人生を自分の力で手に入れる」という強い理想と戦いながら、夕子一色の人生を歩み、そして最後に夕子と散った、幹子の想いはどんなものだっただろうか。強い母、幹子、かっこいい。

    そしてその教育のおかげもあり、業界の中でも真っ直ぐな夕子が愛おしくて、悪いものに呑み込まれませんようにと願いながら読んでいた。結局悪いものに呑まれたのも、夕子は誰よりも真っ直ぐ純朴だったからだった。誰かを一途に愛してゆえの行為が、穢いとされる社会ってなんなんだろうなと思った。周りの大人たちは十分優秀でしっかり止めた。だからこそたしかに夕子は「世界一ばかな子」だった。でもひとりの少女が普通に望んでおかしくないことだったはずで、辛い。

    中学時代なんかは、多摩のお家にお邪魔した後も「もし泣いてたり悲しんでたりする人を見つけたら、今日の多摩がしてくれたように元気づけられるようになりたい」と思うのも、運動会の全体練習で多摩の隣を代わってもらうのも、マクドナルドで色んな人に受験勉強の邪魔をされても「テレビに出ると話したこともないいろいろな人といつのまにか顔見知りになれていてうれしい」と思えるのも、あまりにも素直で、昭浜の地が治安がいいのだろうなと安心するなどした。

    めぐるましい高校生活の最中にいる描写がこっちまでチカチカと疲弊してくる感じがして、表現とても好きだったな。

    週刊誌やネットの悪口を見つけてしまってからの夕子の混乱具合も、恋を知ってしまってからの「お熱」で聞かん坊状態、そして落ちて落ちて落ちていく感じも読んでいて辛い。
    だからこそ、むしろ映像が流出した直後のみんな茫然としていて逆に「滑稽」で「平和」な状況に拍子抜けしたり。あくまで客観視しているこちらの方がバクバクしてしまう。

    めぐるましさに釣られて深夜に勢いづいて読み切ってしまうような小説だった。大袈裟じゃなく「人権」を奪われているようなすべての「業界人」を尊敬する。

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    2026年08月17日
  • 夢を与える

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    誰が悪いのだろう。誰もが悪いのかもしれない。でも一人一人がある種純粋で人間らしい。これが綿矢りさの好きなところだ。夕子の人間らしいところが惹きつけられる。作中のCMと同じだ。だからこそ夢を見る。

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    2026年08月16日
  • かわいそうだね?

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    表題作より同時収録の「亜美ちゃんは美人」の方が個人的に好きでした
    誰からも愛される美人の亜美ちゃんと、いつもおまけ扱いで引き立て役のさかきちゃん
    亜美ちゃんがさかきちゃんを親友として信頼していたのは、周囲が彼女の崇拝者だらけの中で、自分を贔屓せず、唯一平等に接してくれたから
    さかきちゃんも最初は亜美ちゃんを苦手に感じていたけれど、次第に大切に思うようになって
    複雑な友情物語ですが、読後感はすっきり爽やか、救われたような気持ちになりました

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    2026年08月15日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都で暮らす三姉妹。 結婚、恋愛、仕事、上京と、それぞれ違う方向に悩みながら自分の人生を選んでいく。

    三姉妹の中なら羽依が好き。 恋愛体質で、時にはほぼキレ芸人。それでも自分の中に一本芯が通っていて、納得できないことにはちゃんと立ち向かう。その強さが気持ちいい。 慎重すぎる綾香には「そこまで気にせんでいい」と言いたくなるし、京都を離れる凜には「正解かどうかなんて行ってみないと分からん」と言いたくなる。 気づけば蛍父さんのような気持ちで三人を眺めていた。

    そして、ぼんやり見守っていた蛍父さんが最後にちゃんと父親として格好をつけてくれるのもいい。

    相変わらず絶妙な人間観察と、「分かるような気がするのに、その表現は思いつかない」と唸らされる言葉選び。 そこに京都弁と京都の四季が加わって、笑いながら読めるのに文章では何度も立ち止まらされる。

    女は強し。 安心して読める綿矢りさの家族小説だった。

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    2026年08月14日
  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    読みやすかった。
    今どきなテイストをもちながらも自意識が高い感じがして、少し純文学的。
    表題作だけは受け付けず、苛立ちを感じた。

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    2026年08月13日
  • 激しく煌めく短い命

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    初めての作家さんだったけど、読みやすくてあっという間に本の世界に引き込まれた。綸、久乃と将太の関係が良かった。

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    2026年08月12日
  • 激しく煌めく短い命

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    ネタバレ

    少女二人の人生を一緒に友達として過ごしてる自分と、久乃になりきって自分の生い立ちを思い出している自分がゴジャ混ぜになって、懐かしい気分になった。関西弁も馴染み深く、言葉の一つ一つすんなり染み込むように入ってきた。久乃と綸の葛藤にハラハラモヤモヤしながら、中盤の絶縁状態はさすがに感情移入して苦しかった。官能小説の様相を呈しているが、最後は温かい気持ちになれた。命は短い。時間は限られているのだから、自分の思う方向へ進めば良いのだと思わせてくれた。

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    2026年08月11日
  • グレタ・ニンプ

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    ネタバレ

    「グレタ・ニンプ」
    旦那良いやつだな〜
    異様なほどの変貌を遂げた妻を頑張って受け入れようとしてるところとか、言いたいことがあっても1回立ち止まって考えてるところが偉い。

    浜中元気そうで良かった。


    「深夜のスパチュラ」
    可耶の必死な姿が可愛かったし、最後の展開が面白かった!

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    2026年09月25日