綿矢りさのレビュー一覧

  • 激しく煌めく短い命

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    13歳って、あまりにも眩しいな。苦しくても悲しくてもその瞬間は特別で、大人になったら大したことないように感じても、その時は本気で悩んで考えてる。久乃と綸の、不器用だけど一生懸命な姿が愛おしい。
    自分も無意識のうちに偏見とか差別とかしてしまってるのかもなと考えさせられたし、2人が今後どんなふうに生きていくのか知りたくなった。

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    2026年03月23日
  • ひらいて

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    想像を超える大胆な言動がいくつもあり衝撃的でした。「たとえ」という人物名が出てくるたびに副詞の「たとえ」と勘違いしてしまいとても苛つきました。

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    2026年03月22日
  • 二周目の恋

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    恋愛アンソロジー。

    どの作品も、一筋縄ではいかないけれど読後に希望の残る。こういうアンソロジーでは珍しく、どの作品も何かしら心に残る箇所があったのでとても得をした気持ち。

    特に「深夜のスパチュラ」のとりとめがないけどキュートな読み味や、「道具屋筋の旅立ち」のラスト、「海鳴り遠くに」のタイトルの意味が分かった瞬間が特に心に残った。

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    2026年03月21日
  • しょうがの味は熱い

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    隣にいるのに分かっているようで何も分かっていなくて、近くにいるのに分かろうとし合えない絶妙な関係性。わかる、わかりすぎるこの痛み、、

    弦が感じている一緒に過ごす時間が長いだけでは溶け合わないこだわりや価値観も、奈世が漠然と感じているこんなにも長くいるのに結婚することの覚悟すら固められないのねという大きな失望感も。奈世の両親の感じも痛いほど身に覚えがあるからこそ、なんだかこの小説は刺さりすぎました、、

    弦と奈世、果たして本当に結婚することはできるのでしょうか?わたしは、お父さんが言った通りこのままでは上手くいかないだろうな、って思ったな、、

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    2026年03月19日
  • 激しく煌めく短い命

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    綿矢さん、初めての長編。蹴りたい背中のときも感じたが、思春期の子の微妙な感情や葛藤を書くのがとてもうまいなと感じた。テーマはシスターフッド。 連帯しながら、かたちにこだわらずに生きていく、ラストも良かったです。

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    2026年03月19日
  • かわいそうだね?

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    サクサク読めて面白かったー!綿矢りささんの本初めて読んだけど、情景描写の文章がめちゃめちゃ分かりやすい。アキヨの人物像とかすごい具体的に頭にスッと入ってくる感じがして他の本も読みたくなった。二つの話どっちも面白かった!亜美ちゃんは美人は読んでて、確かに美人の隣にずっといるのはしんどいよと思いながら、でも当の本人は自分に全く関心を持ってない人に対して心開くんかぁと思った。けど!崇志はあかん!

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    2026年03月18日
  • ひらいて

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    19.11.24
    愛とたとえ、美雪の恋模様を描いた作品、作者自身の物事の考え方がまず圧倒的に少数派で物語に出てくる人物のそれぞれの心理描写がそこから来る訳だから他の作家と違う深みのある文章が多かった。特に愛と美雪の絡みの描写は秀逸だった。

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    2026年03月17日
  • 生のみ生のままで 上

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    ネタバレ

    綿谷りさは本当に読者の情緒をぐちゃぐちゃにするのがお上手ですね(褒めてる
    でも、途中の断絶とぐちゃぐちゃがあってこその、再び結ばれた絆の強さ、とも思います。
    青春小説を読んだような、爽やかな読後感でした。
    2人が、2人でずっとしあわせに生きていけますように。

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    2026年03月15日
  • 蹴りたい背中

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    綿矢りささんの著書は本当に早く読める。不思議なくらい。本作も1時間ちょっとで読み切った。
    たまにティーンズ文学に分類されていることがあるけど、ティーンズを題材にした成人向け小説だと思った。ハツの蹴りたい衝動に共感はしないけど、キュートアグレッションに近かったりするのかな。
    中学高校ならではの、自我と周囲との差を痛くも気持ちよく思う感覚がこんなに具体的に表現できるなんてさすがです。プールの着替えの喩えとか、男性は共感できるかわからないけど女性には刺さる気がする。

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    2026年03月14日
  • 激しく煌めく短い命

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    少女たちの10代中学生の頃と、30代大人になってからの2部構成で描く、恋愛と生き方の物語。
    中学生の頃の学校生活での日々の煌めき、大人になってからの時間と命の輝き。子供の頃は目の前や周りが気になって、大人になってからは生活する事に必死になって。それでも大好きな日との事が忘れられない切ない気持ち。
    ちょっとしたすれ違いや些細な出来事でぶつかり合ったりする気持ちの描き方が繊細でリアルで、630ページ以上あるのに彼女たちのこれからをまだまだ見ていたくなった。
    毎日を大事に生きたいと思ったよ

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    2026年03月14日
  • 激しく煌めく短い命

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    長くて2度読むのは無理そうだがかなり面白かった
    綿矢さんは、体の一部を抉られるような切実な表現が多くてくるしくなる。

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    2026年03月12日
  • ひらいて

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    利己的で暴力的な愛の行動に嫌悪感を抱くひとは多いだろう。しかし、欲望に忠実で、己の保身を顧みず傷つきながらもたとえと美雪に接触する彼女は、残酷なほど煌めいて見えた。虚しく朽ちていくとわかっていながら、破滅に向かう彼女の姿に目が離せない。若さゆえの危うさと瑞々しいエネルギーに満ち溢れた彼女を追っていると、まぶしくて目眩がする。終盤の怒涛の展開から静謐で叙情的な情景へと移りゆく過程は、心にぽっかり穴が空いたような気持ちになった。桜井幸子さんと真田さんが演じたドラマ『高校教師』の最後のシーンを思い出した。

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    2026年03月09日
  • しょうがの味は熱い

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    我が家の方針は同棲反対だった。
    母曰く、同棲は女に妻の真似事をさせておきながら男の決心を鈍らせるものだそうだ。「同棲するくらいなら結婚しろ」と口酸っぱく言っていた。

    きっと母は同棲に対して苦い経験があるのだろう。
    でも、同棲は相手が自分にとって必要なのかどうか、その先の将来を考える上で重要な期間だと思う。きっと相手は母を選ばなかったのだ。


    「煮え切らない男と煮え切った女」という表現がぴったりな2人。奈世(「なせ」じゃないんかい)のねっとりした、ややテンパった愛情、弦のやや神経質な面倒くさい男感がリアル。

    私も将来結婚するからと努力(転職活動)もせず、後先考えず仕事も辞めたので、奈世の事

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    2026年03月08日
  • 激しく煌めく短い命

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    あまりの本の分厚さにおののいたが、読み始めるとなんとさらさらと進んでいくことか。誰もが似た経験に思い当たりそうな前半の中学生時代。小学生でもない高校生でもない、面はゆい時期ならではの異性や同性、先生や親たちとのあれこれ。その舞台は綿矢さんの生まれ育った京都であり、私自身も生まれてからずっといる場所なので、本を読んでいるというより自分のちょっと隣の学区の人の思い出を一緒に眺めているような、新鮮な読書体験だった。細やかな町の描写、地域性、中学生の京都弁などなど、ほんとうにリアル。特に2人の京都弁は、環境や性格を鑑みてか少し描き分けられていて印象的。そして後半、東京編。潔く20年近くが過ぎている。2

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    2026年03月08日
  • かわいそうだね?

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    「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」
    どちらも、とんでもなく駄目な男に恋してしまう女性の物語
    そして、二人の女性と一人の男性をめぐる物語だ

    両作とも出だしから不穏な空気をまとっている
    それでも、しばらくは平常運転だ
    しかし、ある瞬間から急にアクセル全開
    華麗なドリフトターンを決め、とんでもない展開に突入していく
    ああ、いつもの綿矢りさだ

    どちらも、決してすっきりとした終わり方はしない
    でも、どちらもハッピーエンドだと思いたい
    今はそうじゃなくても、これからそうなると信じたい
    二人の主人公の行動、選択が間違っていなかったと願いたい

    そう、強く思わせる作品だ

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    2026年03月03日
  • 蹴りたい背中

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    特に何がいいたいとかはわからなかった。
    だけど、今まで誰にも話していない、誰からも聞いたことのない話や感情が綴られていて、好感持ちました^_^

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    2026年03月02日
  • ひらいて

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    綿谷りさの作品は必ず後味がある。想定通りのストーリーにならない。人間の醜い部分がどこかあって、後半に目掛けて晒し出される。思春期特有の頭と行動の乖離にずっとついていけてない愛と、育つ中での環境で一足早く大人に近づいてる2人。
    自己肯定感まっくすでと自己中心的な行動を続ける愛と、自分のことには興味がない彼女。愛が変だと思っていた前半、この年齢でこの考え方をする彼女に対して普通ではないと思う。教室にいる地味な男の子を好きになる青春恋愛小説かと思ったが、突然脱線してみるみる堕落していく少女に見入ってしまった。この後味の悪さが綿谷りさを表しているのかと、どんな思考回路してんねんです。

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    2026年03月01日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    「いなか、の、すとーかー」と「ウォーク・イン・クローゼット」
    どちらも主人公が一つの事件をきっかけに自分の生き方を見直す物語
    しかし、それ以外にもう一つの要素が必要だ
    「いなか、の、すとーかー」は仕事
    「ウォーク・イン・クローゼット」は衣服
    最初はあまり共感できないな、と思っていた主人公がラストシーンではすっかり見違えた姿を見せてくれます
    時には滅茶苦茶に重い雰囲気を持つこともある綿矢りさ作品ですが、本書はコメディタッチなところもあり非常に読みやすいです
    (私はその滅茶苦茶に重い雰囲気が著者の一番の魅力だと思っていますが)
    ホラー、ミステリ、冒険活劇など様々な要素が花を添えているのも本書の魅力

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    2026年02月28日
  • ひらいて

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    こな描写は凄いなぁ、と感じ入る場面が多々あった。
    なかなか言語化出来ない感覚というか、感性というか、人の感情や性格的な側面、関係性などを、絶妙な比喩を用いた、うーんなるほど、まさしく、と違和感なく受入れる事の出来る描写が心地良い。
    例えば、心情とは全く異る自分の作られた笑顔のことを「ちょうどいま穿いているソックスの刺繍。表側の真白い生地には、四葉のクローバーの刺繍が施されているが、裏返せば緑色の糸がなんの形も成さず、めちゃくちゃに行き交い、ひきつれているだけ。」とか。
    たとえ君をめぐる愛と美雪の、3人の恋と嫉妬の青春物語は、其々の内面がぶつかり合い183pの小編ながら読み応えがあった。

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    2026年02月25日
  • 生のみ生のままで 上

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    ネタバレ

    ここだけの話、私は一度だけ女の子に恋をしたことがある。別の子には友達として好きという感情しか湧いてこなかったけれど、その子に対しては、仲良くなりたての時から、タイプだと思ってしまったし、たとえ恋愛関係でなくとも、この子がいれば他の誰もいなくていいし、私はこの子と一緒になら生きていけると思った。
    この感情を自覚し始めた時から、このままではだめだ、こんな感情早くどこかへ放ってしまわないと。と思った、その気持ちを思い出した。そして、そんな気持ちこそを放って突き進んだ2人の関係がとても羨ましく感じた。

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    2026年02月22日