綿矢りさのレビュー一覧

  • あのころなにしてた?(新潮文庫)

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    綿矢さんの初のエッセイ。
    お子様を持つ普通のお母さん視点のエッセイで。
    コロナが始まった頃の様子が記録されたエッセイ。自身のコロナ渦の時の記憶や想いと重なる時があり、
    時が経った時あの頃、あの時代こうだったなと振り返れる作品。時が経ってからより、大事な一冊になるのではないかなと思います。

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    2024年09月14日
  • オーラの発表会

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    純粋に面白かった。
    これほど自分に対して素直で真っ直ぐ生きている女の子っていないんじゃないのかな。
    言葉をうまく紡ぐことはできないかもしれないけれどその分、誠実に人と向き合っているからこそ海松子ちゃんと関わったり関わりたい人がいるんだと思う。
    諏訪さんとのやりとり、なんだか女の子!な海松子ちゃんで可愛らしすぎてキュンってしちゃった。

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    2024年09月09日
  • オーラの発表会

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    うまく感想が書けないのだが、
    1人で生きていけることも素晴らしいし良いことだけど、結局人といる時間も大切だなと思ったし、
    どんな個性の持ち主も、
    それぞれ不正解なんかなくて、自分を貫いていていいんだと思った。

    きっと、そんな個性も含めて魅力として見てくれる人はいるんだから。と、私も自信を持とうと思う。

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    2024年08月31日
  • ひらいて

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    たとえのような人がクラスにいても私は彼の良さに気づけないだろう。だから、愛や美雪は見る目があると感じた。もう少し読んでいたいような気がした。

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    2024年08月31日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    温かすぎず温かい話でよかった
    京都の切り取り方とか、姉妹の関係性とか。
    京都の人が読んだらめっちゃいいだろうな〜自分の地元バージョンで読みたい

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    2024年08月28日
  • オーラの発表会

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    自分らしく生きていいんだってことを肯定してくれるような作品です!
    主人公の人間観察が面白い。どの人も否定をしない。一人一人の個性を楽しんでるところがまた良い!

    ちょっと悪口のように感じるあだ名もその人の特徴を捉えてのもの。その人の気にしてる部分まで愛してあげる??寛容なところもまた良きでした。

    好きという感情と不器用ながらも真剣に向き合っていくみるこちゃんの姿や心の声に
    自分の思いを代弁してくれてるみたいな所もあり、さーっと読めてしまいました!

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    2024年08月20日
  • 生のみ生のままで 下

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    途中悲しくなって涙目になったりもしたけど、2人が幸せそうでよかった…よかったよ…
    すごく純愛だった。二人共お互いをすごく大切に思っていて、すごく応援したくなってしまう。
    女同士という壁がいろんなところで立ちふさがってきて、解決すべきことはまだあるのかもしれないけど、穏やかに二人が過ごせたら良いなと思えた。

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    2024年08月09日
  • 生のみ生のままで 上

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    久々に恋愛小説を読んだ!
    二人の出会いから付き合うまでは、読んでてトキドキするよりしんどい感じが強かったけど、後半の幸せそうな、2人の時間を大切にしている感じが良かった。最後はイヤーな終わり方で後半読むの怖いな…
    信じてた人に裏切られるの辛い

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    2024年08月03日
  • しょうがの味は熱い

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    付き合い始めて3年、同棲して1年__一緒にいることで違いを感じ、孤独を深める2人。結婚すれば上手くいくのか?答えは分かっているのに依存や執着が現実をぼやかしてしまう。2人の胸の内が息苦しくてリアルなとこが面白かった〜!

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    2024年07月23日
  • 二周目の恋

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    深夜のスパチュラ
    なんか煮え切らない恋ってところが沁みた。男らしさを求めてしまうところは同じだな、毎度思うが綿矢りささんの小説に出てくる女は客観視してしまうほど過激。
    フェイクファー
    自分の中で思い出を消化し、少し客観的な立場で自分を見る主人公が少し羨ましい。
    海鳴り遠くに
    恋愛にタイミングは必要。ただ、わたしは肉体関係を生々しく描く作品はあまり得意としないと感じた。それだけで文章がドロドロに感じてしまう。

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    2024年07月15日
  • 私をくいとめて

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    ネタバレ

    Aとの会話が良かった。
    なんだかこっちまで落ち着けるから不思議だ。
    ノゾミさんいいのか!?カーターで!!と思ったけどなんだかんだ上手くいったので一安心。
    多田くんとミツコもうまく行く感じでよかったー。
    久しぶりの綿矢さんの作品面白かった。

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    2024年07月02日
  • 生のみ生のままで 下

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    2人の愛がもう一度一から確立されていった。
    これが確かな愛だと2人もそして読者もわかったとき
    そこに社会に祝福されないという壁が立ちはだかりこれがマイノリティとして生きることの
    生きづらさなのだと心が痛んだ。

    特に親が変わらぬ愛で理解しようとは
    してくれつつも拒絶を示す点や
    最後に2人で愛を誓い合う際にも
    いわゆるフツーの結婚式をいう形をとれず
    社会を超えたところで2人だけが納得する形で
    行わざるを得ないということに
    心を痛めた。

    同性愛についてあまり関心はなかったけど
    この作品のおかげでもっと
    寛容な社会が築かれていく必要性を感じる
    ことができた。

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    2024年06月21日
  • しょうがの味は熱い

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     同棲するカップル、その擦れ違う日々。その温度差。何気無い描写だが「景色が見たいのに自分の顔ばかり映ってしまう窓ガラス」とはまた象徴的ではないか。

      ものすごく自分勝手で、安易だ。結婚で人生を変えようとしている。


     結婚という景色は決して一人では見ることが出来ないのに。どんなに目を凝らした心算でも結局は独り善がりの願望や幻想しか見つめられない。筋は地味だが濃やかな心情の機微を丁寧に描いた作品。

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    2024年05月20日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    宮沢りえさんを思い浮かべて、(私は世代ではないので、YouTubeでCMを観たのですが)造形の美しさに魅了され、CMを何本も観漁り、婚約会見から婚約破棄会見まで観てしまいました…
    人気絶頂期にヌード写真集を出したり、激痩せして表舞台から消えたり、wiki読むだけでも壮絶な経歴…
    近年のインタビュー動画で、「母親」という言葉について思いつくことを聞かれて、「私の母を指すなら、一番敬愛する人」と回答していてグッと胸に来ました。
    そのインタビューの中で、30代前まで辛いことたくさんあったけど経験してよかった、経験していなければ今の自分はなかった、というようなことを仰っていて、またグッと来ました(;_

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    2024年05月03日
  • しょうがの味は熱い

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    奈世の性格に行き過ぎがあるとはいえども、程度の違いがあれ複雑な心境をとてもリアルに表現されていて心がえぐられた。
    私は女はだけれど、男性はそんな風に考えているのかというところもあったり。

    結婚は焦ってするものではない。
    二人の関係がどっしりしている者がうまくいく。
    奈世のお父さんがはなしていた言葉、実はそれに尽きる気がした。

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    2024年04月09日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    ほろ苦さが秀悦

    ドラマでこの本の存在を知りました。

    豪華な作家陣と、歌詞そのものから情景が浮かびやすいユーミンの曲がどんなストーリーになるのか気になり、一気読みしました。
    多くのストーリーでのユーミンの歌詞の世界で表現されているほろ苦さが秀悦でした。

    もっとマイナーな曲を元にした第2弾が出ないかとひっそり期待。

    #共感する #エモい

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    2024年04月08日
  • 蹴りたい背中

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    あー間違いない!私も
    蹴りたくなりましたよ。

    なんとまあアホらしい
    背中。

    耳元で囁かれてる気が
    するからと、

    片耳だけのイヤホンで
    ラジオの前に蹲る背中。

    オタクの何が悪いのか
    と、

    当人からすれば放って
    おいてくれよ!という
    ことなんでしょうけど、

    目の前のそのモッサリ
    した無防備な背中を、

    勝手に二人だけの世界
    に旅立ってるその背中
    を、

    足蹴にしたくなるこの
    衝動は、

    学生時代から変わらぬ
    感覚と言いますか、

    実際じゃれあいのなか
    友だちの背中を蹴った
    記憶がうっすらと(汗

    あ、学生時代と言えば
    好きな人を知らず目で
    追って、

    その人が少しでも動く
    とあわてて目

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    2024年03月25日
  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • 生のみ生のままで 下

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    すごい良かった
    余計な部分を感じなかったのに
    描写は細かく書かれているから2人を空中から見ているような感覚で読めた

    その場の空気感までリアルに伝わってくる

    実写化して欲しい

    最後地元が出てきてびっくりした
    聖地巡礼します

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    2024年03月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日