綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヒリヒリする美しい文体。
主人公の愛の心と体が分離していると表現していたが、その分離しているところと、かろうじて繋がっている部分の織り交ぜの表現が美しくて鮮烈で、すごく心を刺してくる。
自分を卑下し、相手を特別視し合う関係。
そこを壊してひらいて結んでひらいて。
自分が見る景色を、自分の心に立つ感情を信じたい。
言葉にしないまま持っておきたい感情がある。
整理したくない。
このまま生きていきたい。
でも大事にしてしまうと、それはまた変容してしまう。
なにもわからないまま生きたかったな。
でも今は今でいいのかもしれない。
わかった気にだけはなりたくない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ綿矢りささんのエッセイ。
エッセイというか2020年(コロナ禍)に書かれた日記です。
液体石鹸から固形石鹸に変えたり、安売りされてるオリンピックグッズを見て切なくなったりは共感。
あと遅まきながら五木寛之さんの大河の一滴は読もうと思いました。
あとがきが凄く良かったです。特に最後のところ。
引用。
とりあえず、くつろぐ。難しいけれど、今必要とされるスキルかもしれない。暴風で前髪がぼさぼさになりほとんど前が見えなくても、飲んだ紅茶に風で飛んできた砂ぼこりがいっぱい入ってても、のどかに飲んでいる体を失わずにリラックスする。やせ我慢と紙一重の、のんびりしたひとときだ。一度泣いたらもう立てないと直 -
Posted by ブクログ
昔の恋愛を思い出して心が痛いよ……夫との暮らしは常時おだやか…自然…
前半の読みにくさは俯瞰できていない感が生み出すものだったのか…支離滅裂感が強かったのもそれだ。後半はとても読みやすかった。互いに、想いはあるけど、相性は良くないかも?と思いつつ、頑張っている。主食が違っても、几帳面さの程度が違っても、それを魅力として捉えようとして、とても努力している。そして、限界を迎え、距離を置いてみると良いものが思い出され、やり直したいとなる…
解説では奈世が不穏と書かれているし、雰囲気は感じる。しかし、このサイクルは、【恋】を表していて、特徴的だった。実家での休養期間で分かりかけていた自分たちの関係 -
Posted by ブクログ
完全にタイトル買いと言っていいだろう。これの類義語に私は「ニンニクの味は強い」を提唱したい。
後半が読みやすい。解説にもある前後半で同じ物語と思えないほどにまとまりを欠いている感の前半と、峠を越えた後半?と言った具合。本人の心情がそうさせるのかわからないが、後半の方が俯瞰力があるように思える。
これは非常に禍根を残しそうではあるが、物語がある人物の視点から語られる以上、どうしてもその語り手に肩入れしたくなるものだと思う。しかし、恋愛や結婚や家族の繋がりといった人と人との関係において片方が善で片方が悪と割り切れないのが人間関係というもの。不倫や浮気も世間的に見たら10:0でやった方が悪いし、