【感想・ネタバレ】インストールのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年06月16日

これがデビュー作!そして当時高校生!
っていうの無しで考えても文章がうまい。このテンポのよさと人生への向き合い方や考え方が好きである。

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Posted by ブクログ 2015年11月21日

高校三年生の野田朝子。自称変わり者。受験生になって一ヶ月。いわゆる五月病ではないけれども、昼食後の教室でちょっと愚痴ってみた。
「私、毎日みんなと同じ、こんな生活続けてていいのかなあ。」
その愚痴を捕まえてクラスメイト曰く「疲れてるせいだよ。」「一回学校休んで休養とったら?」
そそのかされて休みを...続きを読む取った朝子のヴァカンス。

2001年第38回文藝賞を単独で受賞した作品。主人公の主観に徹したインナーハードボイルドです。主人公の描写が難しい一人称で描かれていますが、それにもかかわらず、彼女の漠然とした日常や将来への不安が身近に感じられ好感が持てました。

例えば、主人公が日常の不安を社会にぶつければ大昔の若者に共感が持たれるのでしょうし、犯罪に走れば今の大人には「現代の高校生」として理解がしやすい。でも、この小説で、主人公の彼女は、そのどちらへも走りません。とりあえず学校からエスケープした先は、自宅のあるマンション。ゴミ捨て場で知り合った小学生の自宅の押し入れ。小学生のネット友達=風俗嬢=雅さんになりすまして有料エロチャットでのバイト。

特殊性を取りざたされたり、カテゴライズされがちな「女子高生」と言う立場から、僕に向かって「実際の高校生は、今の大人も通り過ぎてきた道」であることを語りかけられているような錯覚に陥りました。
それは、チャットの入り口に表示された雅の写真を見て自分と似ていると感じたり、様々な客への対応を素早く学んでゆく彼女の感覚です。「女子高生」をカテゴライズしている僕は「きっと、女子高生も僕たちをオジサンとしてカテゴライズしているのだろう。」と偏見を持っていたのですが、この小説の主人公はさにあらず。一人一人の個性を見極めています。
客に限らず、コンビを組んだ少年や彼女の母親、みんなそれぞれに、事情を抱え、個性的ですけれども、普通の人を装って日常を過ごす、つまり、みんないわゆる普通の人として描いているところところもグッド。
冒頭で「自称変わり者」と自分を評価しているところから、周囲の人間に対し偏見を持たない彼女が、自分をいわゆる「女子高生」の典型で無いことを感じていることが伺われます。自分を同世代の典型と感じられず、疎外感を持っている彼女は、さりとて自分で言うほどエキセントリックでは無く、多少の変位をもった人がいわゆる「普通の人」なのだ。と指摘しているように思えました。
彼女もいずれ、学校に戻り、再び受験生として忙しい日々を送ることになります。主人公に対する親近感が呼び起こされ、応援したい読後感でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月25日

2001年当時に「有料アダルトチャット」という切り口で小説を書こうと思い立った点だけでもその才能が伺え知れる。ネットを素材にした小説として、色々な意味でパイオニア的存在と勝手に思っている。

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Posted by ブクログ 2013年03月20日

何も起こらない日常からのフェードアウト。何かが起こりそうな怪しげな世界への接触。

変人を演じてみせることはできても生粋の変人になれるほどの勇気はないから結局は何も変わらない。

自分のOSをインストールしても新しい機能は増えない。だけど、不要なものを削ぎ落とした自分で再び日常に戻ろうと思えた。そん...続きを読むなお話。大好きなお話。

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Posted by ブクログ 2017年05月11日

綿矢りささん「インストール」(2001.11)再読です。最初に「インストール」を読んだ時は、面白味が理解できなかったんだと思います。パソコン(インターネット)は「ただメールを読むだけ」状態でしたからw。この作品は高校3年生、まだ酒が飲めない、車も乗れない、セックスも未経験な17歳の野田朝子が、天才?...続きを読む小学生青木かずよし12歳に、教わりながら一緒にコンピューターを使ったアルバイト、1hで1500円のチャット嬢という風俗の仕事をする物語です。綿矢りささん、17歳の作品です。テンポがいいです。

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Posted by ブクログ 2017年01月17日

初めて綿矢さんの本を読む。
何か懐かしい青春の感じがヒシヒシと伝わってきます。
と感想を書くと自分も年をとったなと思います。

インストールというタイトルはこの本が出される少し前に放送されていたコレクター・ユイの世界を思い出しました。
また、雅といえばケイゾクを思い出してしまったのは名前のせいかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年09月28日

「私、毎日みんなと同じ、こんな生活続けてていいのかなあ。みんなと同じ教室で同じ授業受けて、毎日。だってあたしには具体的な夢はないけど野望はあるわけ。きっと有名になるんだ。テレビに出たいわけじゃないけど。」
 初っ端から痛々しさの漂う、受験を控えた高校生の女の子。クラスメイトに唆され登校拒否することに...続きを読む。ついでに全てを捨て(物理的に)、小学生の男の子とエロチャットのアルバイトを始める。

 胸の膨らんだ身体に慣れて、生理ナプキンの交換にも手なれてきはするけど、17歳ってやっぱりまだ子どもだった。自分なら何にでもなれるんだっていう選民思想と、自分はこんなもんだっていう諦観がせめぎ合う。無理してはしゃいで笑ったり、真面目さを隠したり、今よりずっと生きづらかった、ような気がする。そんなことをふと思い出し、かつて私も朝子と同じ女子高生だったことを本著は鮮やかに教えてくれた。当時高校生だった綿矢りさだから書けたのではないだろうか。
 朝子の(小学生の家の押入れへの)逃避行は、突然終わりを迎える。お互いの親は、子どもたちの不審な行動を見破っていた(なんで親って子のことあんなよく知ってるんやろ?)。親の心配する姿に動揺する自分に、どこにでもいる高校生の一人なんだと気付く。
 無個性でもいい。遠回りしてもいい。特別なことをしなくても、背伸びしてもいい。爽やかな読後感だった!

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Posted by ブクログ 2016年11月24日

学校に疲れた 女子高生が登校拒否し、何もかもを捨て 昔祖父から貰ったコンピューターで 小学生の男の子と風俗チャットで一儲け

高校生である自分が感じていることがものすごくぴったりとあてはまったのでびっくりした。

印象的な文
それよりこれからどうしましょう…
…私もゴミ化してる。それを見た私は死...続きを読むにたーい、と思った。…
何度もスカートがはためき、その度にいちいちパンツがみえる、けれどそれが?…

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Posted by ブクログ 2013年11月24日

17歳のときに、漫画で読んだ。
当時はただ女子高生と小学生がチャットで金稼ぎをしている印象しかもたなかった。

大人になり、無性に読みたくなった。
なにか見える世界が変わるのではないか?

17歳という年は、ちょっと大人の世界に足を入れたくなるけど、少し怖い。
でも子ども扱いはされたくない、なんとも...続きを読む中途半端な齢である。
これから来るであろう大人の世界に足を入れるのは怖いけど、手で顔を覆って大人の世界を見ないふりをして、指と指との隙間から、こっそり知らない世界を見たくなる。

大人になって「私も昔はこんなだったなぁ…」と思いださせてくれる。
大人でもないけど大人に近い中途半端な齢で、大人と感じることにドキドキして、でも大人になりきれない自分がいて、もがく。
そうやって、一歩一歩大人に近づいていくのだと。

ちょっと大人になって、でもまだ子どもであったことを忘れたくない。
そんなときに読むと良いなー、と思いました。

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Posted by ブクログ 2016年02月22日

綿矢りさの作品を初めて読んだのは中学生の時で『蹴りたい背中』でした。
そのときに「この人の書く文章ってすごくかっこつけてて、あぁ、最年少受賞ってこういうことなのか」なんてことを生意気にも思いました。
それから立て続けにこちらの「インンストール」も読みました。当時は個人的にはインストールのほうが話が単...続きを読む純で入り込みやすくて好きでした。これを17歳で書いたかと思うとやっぱりすごい!

今になって綿矢りさの本を読むと、このかっこつけた言い回しや、どや顔感は、主人公の女子高生の、ちょっとひねくれてて『自分は周りとは違うんだ』
って思って毎日を過ごしてる感じを出したいが為のものなのかもなあと思う(ことにしました)。

女子高生の生生しい感じをここまで鮮明に出せるのはすごい!わたしも女子高生だからすごいわかる!

綿矢りさの文面のかっこつけ方は女子高生特有の感じを出すためのかっこつけ方なんだと私は思う。

割と好きです、また大人になってからも読みたいな

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年10月13日

不登校の女子高生と精神年齢高い小学生があるインターネットのチャット機能を利用したアルバイトをする。現実から逃げた女子高生が顔の見えない人との交流から大切なものに気づき、再び現実の世界に「落ちていく」。

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Posted by ブクログ 2019年08月14日

サラッと読めた。
この女子高生に共感はできないなあと感じたが、この青臭い感じは割と好き。
高校生の時に読んでいたら、もう少し楽しめたかなと思う。

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Posted by ブクログ 2019年06月29日

野田朝子:17才高校三年生、5月〜登校拒否、11階建てマンション11階在住。
青木かずよし:12歳小学6年生、昨年12月父親が再婚し朝子と同じマンション8階へ。
雅:風俗嬢
みやび:チャット嬢、朝子&かずよし


光一:同級生
ナツコ:担任、光一の彼女

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Posted by ブクログ 2018年08月06日

以前にこの次の作品である「蹴りたい背中」を読み、衝撃を受けました。なのである程度は慣れ、というか雰囲気はつかんでいた、のに、やっぱり衝撃。自分もまだ若いので、十代の勢いというかそういうものは分かると思っていたのですが、さっぱり分からん、高校生、朝子。小学生のかずよしの方がまだ分かる、、いやーやっぱり...続きを読む分からない(笑)この濁流のごとき勢いに身を任せてみたい方はぜひ、ご一読を。ただし、どこに漂着するかはわかりませんが。

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Posted by ブクログ 2015年09月05日

綿矢りささんの作品をすべて読んだわけではないですが
一番おもしろかったです。
小気味良いセリフ言葉遣いが印象的でした。

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Posted by ブクログ 2015年05月15日

自分が何者なのかわからないまま登校拒否を決め込んだ高校生の朝子とその彼女からPC を貰った小学生かずよしが、それを使って怪しいアルバイトを始める。自分を再インストールする為に。

文章にあまり区切りがないのにスラスラと読み進むことができる一冊。読み終わった後に残るものは何だろう?読み終わった後にジワ...続きを読むジワと湧き出す何かがある一冊。

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Posted by ブクログ 2015年02月18日

高校生の頃、親が知らない自分に酔ってたかも?と思った。ホントはほとんどバレてるのにね。部屋にあるものみんな捨ててしまうのはちょっとやってみたいかも。ホントに必要なものってどれだけあるかな?実は無くても困らないものたちに囲まれて安堵してるかも。『要らないものが多すぎる〜』ヒロトも言ってた。

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Posted by ブクログ 2015年02月15日

「不器用な人」に関する記述に、最大限の共感を覚えた作品。
綿矢りさは、小説にするほどでもないありふれた人物に関する洞察を、巧みに表現して小説にする能力に長けている作家。

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Posted by ブクログ 2014年11月14日

同年代の作家が書いたというのを知り、高校時代に読破。今思うと、それほど普及していなかった10数年前にネットを題材としたというところが斬新だったなと感じる。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

スラスラっと読めて教訓も別に入ってない感。
でも何かこれを読んで得た気がするけどその何かは良く分からないという読後感まで含めてこの作者の小説な気がする。

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