【感想・ネタバレ】インストールのレビュー

あらすじ

女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け! 押入れのコンピューターから二人が覗いた<オトナの世界>とは!? 田中康夫、山田詠美ら話題の作家を生んできた文藝賞から、ついに最年少17歳・女子高生作家が誕生。全選考委員絶賛・新聞、TV等各マスコミ話題沸騰の文藝賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2001年当時に「有料アダルトチャット」という切り口で小説を書こうと思い立った点だけでもその才能が伺え知れる。ネットを素材にした小説として、色々な意味でパイオニア的存在と勝手に思っている。

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2014年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品を、高校3年生が書いたということに、色んな意味で驚き。想像だけでこんなに書けると思えない(笑)色々迷走しながら、最終的には、現実世界で頑張ってみよう、というラスト、個人的にはこういうちゃんとオチがある話が好き。面白い作品だった。星ひとつ減らしたのは、フィクションにしたってこんな小6いないだろ!と、違和感がありすぎたため。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「私、毎日みんなと同じ、こんな生活続けてていいのかなあ。みんなと同じ教室で同じ授業受けて、毎日。だってあたしには具体的な夢はないけど野望はあるわけ。きっと有名になるんだ。テレビに出たいわけじゃないけど。」
 初っ端から痛々しさの漂う、受験を控えた高校生の女の子。クラスメイトに唆され登校拒否することに。ついでに全てを捨て(物理的に)、小学生の男の子とエロチャットのアルバイトを始める。

 胸の膨らんだ身体に慣れて、生理ナプキンの交換にも手なれてきはするけど、17歳ってやっぱりまだ子どもだった。自分なら何にでもなれるんだっていう選民思想と、自分はこんなもんだっていう諦観がせめぎ合う。無理してはしゃいで笑ったり、真面目さを隠したり、今よりずっと生きづらかった、ような気がする。そんなことをふと思い出し、かつて私も朝子と同じ女子高生だったことを本著は鮮やかに教えてくれた。当時高校生だった綿矢りさだから書けたのではないだろうか。
 朝子の(小学生の家の押入れへの)逃避行は、突然終わりを迎える。お互いの親は、子どもたちの不審な行動を見破っていた(なんで親って子のことあんなよく知ってるんやろ?)。親の心配する姿に動揺する自分に、どこにでもいる高校生の一人なんだと気付く。
 無個性でもいい。遠回りしてもいい。特別なことをしなくても、背伸びしてもいい。爽やかな読後感だった!

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2017年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勉強のために。

出たばかりの頃に一度読んだことがあり、二回目。
その頃は主人公の暗さとチャットの暗い世界が生理的に受けつけなかったけれど、今回は小学生が哲学的なことを言うのが可愛かった。
自分も年齢を重ねたな、と。

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2013年10月19日

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