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Posted by ブクログ
もうすぐ33歳独身女が自分の脳内にいるAとあーだこうだ言いながら、平凡でつまらないと思ってた人生における正解を少しずつ見つけていく姿をコミカルに描いている。
読み終える頃には、少し勇気を出して明日は一歩踏み出してみようと前向きな気持ちになれる。
特に、主人公のみつ子の焼肉屋でもカフェでも電車でも人の会話が気になって所謂人間観察をしては"他人"に疲れてる姿はとても共感した。
あの子はあの子にマウントされてるけどやり返さなくて偉いなぁとか、あのセクハラジジイを退治しに行きたいけど行く勇気ないなぁとか、そういう小さいことに敏感に反応しては毎日疲れるよなあ。
恋愛や結婚や子供への葛藤と、1人で居ることの居心地の良さの狭間にゆれながら
苦手な飛行機に乗ってイタリアにいる友達に1人で会いに行ったり、久しぶりに恋人ができたり、みつ子は色んな気持ちを経験する。
自分の1番の理解者は自分だし、無理に人といなくたって自分で自分を幸せにすることは出来る。
たしかに他人と関わるのは酷く疲れるし怖いけれど、そこに飛び込めばそれはまたそれで1人では味わうことできない幸せもある。
その踏み出した先で傷つく事はあるかもしれないけど、どんな時も"自分"という味方がいるから独りじゃない。
何があっても脳内のAという話し相手が居てくれるから大丈夫。
「私にとっての自然体はあくまで独りで行動している時で、孤独に心はゆっくりと蝕まれていって。その矛盾が情けなくて。」
「相手の心に自分の居場所を作るのは楽しいですよ」
「他人との距離は一万光年より遠くても、求めるのは他者の存在なんです」
Posted by ブクログ
黒田みつ子33歳。独身彼氏なしの主人公が恋愛や今後の人生についての気持ちの揺らぎや葛藤を描いています。
脳内のAとの会話やノゾミさんとの会話、多田くんとの会話。そして、みつ子が聞いた他人の会話など。私はやっぱり綿矢さんの書く会話劇が本当に好き!
リアルで繊細な描写は読んでいて楽しいし、グサグサ刺さる!
イタリア旅行に行く飛行機のシーン。主人公のフライトに恐怖する様子が面白かったです!あまりにも丁寧で詳細すぎて綿矢さん自身の気持ち…?と思ってしまいました
物語が進むにつれ、みつ子が少しずつ前に進む様子もよかったです。前向きな気持ちになれる作品でした。
ラストのAへの感謝のメッセージも心が温かくなりました。
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小説・文芸
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