あらすじ
同棲=結婚じゃないの?!
煮え切らない男・絃と煮詰まった女・奈世が繰り広げる現代の同棲物語。トホホ笑いの果てに何かが吹っ切れる、迷える男女に贈る一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やばい
第1章がやばい
表現の海、まじでまじで溺れそうになった
1行1行よむごとに、はぁ、、、ってためいきついてた
みんなが1度は頭をよぎる気持ちや考え方を、思いもしなかったような言葉で、ちゃんと伝えてくる
これこそが、本を読む理由
ストーリーを楽しむ本ではないから、結末にはまあそうだよねとはなった。でも満足度は星100
だからこそ、これは何度でも読みたい本
Posted by ブクログ
どこに共感できたか。
恋に狂気がかるくらい情熱的な奈世と、いかにも冷静なユヅルのお話。好きになればなるほど、度がいきすぎてしまうナヨに、私と通ずる部分があって、自分も気をつけようと思った。
ナヨの父親も言っていたが、「結婚とは、努力して得た結果ではなく、流れで、スムーズになるもんだ」という言葉が印象に残った。
今の私と彼は、付き合いが続くように、無理矢理頑張っている状態だと思った。その結果、お互いの心が疲れてしまい、結婚しても幸せを手に入れられないと考えてしまう。
私は、そんな彼との関係性を客観的に見直せる作品だったと感じるし、カップルにはカップルなりタイミング・流れがあり、無理して付き合うものでもないと思った。
途中で、3ヶ月の時を経てナヨには気持ちが無くなってしまったのかと、ドキリとさせられた場面があったが、すぐに調子を変えて彼と東京に戻る姿には驚いた。両親もびっくり。私も両親を大切にしようと思った。また、ナヨの友達が「ユヅルくんの時の速さは3ヶ月だったんだね」と言ったその一言にも納得した。
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奈世の、はたから見たら矛盾してても本人のなかに正しさがあってそれを貫き通すところが、良くなさでありつつ、良さだった そんな良くなさが欲しい
絃の好きなところ、分かる分かりすぎる
隙がなくて、手先が器用で所作が美しくて、自分とは全然違う
あと、なんで絃みたいな人が不器用で雑な奈世のことを好きになるの? 奈世はそこを全く疑問に思っていないのもおもしろい ふたりだけの世界 羨ましくてドキドキする
何度も読みたい 楽しかった 恋愛楽しい
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最初の一文から心が奪われた。
私が普段感じていてもなかなか言語化できない、常にある感情が言語化されていて、一つ一つの言葉が響いた。感動する場面じゃないのに気づいたら涙出てた。こんな感覚初めて。
大好きになりました。綿矢さんの本全部読む。
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同棲中に寂しい思いをしたからこそ、ぐさりと刺さるフレーズが散らばっている。奈世さんほどぶっ飛んではいなかったと思うけど。
綿矢さんの表現が独特で好きだ。
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結婚するのか否か、同棲カップルのすれ違いを描いた二篇からなる連作短篇集。 ありふれたテーマだが、綿矢りさの文章で読むとなぜか新しいものに触れたような感覚になる。 この感じ分かるわ〜、この行動とっちゃうのあるあるだわ〜と既視感しかない内容なのに、もう一歩心の奥に踏み込まれたようなザワザワ感。 あらすじには“トホホと笑いながら何かが吹っ切れる”とあったが、めちゃくちゃ俯瞰してやっと喜劇に見えてくる。 読み手によっては全然笑えない話なのもまた一興。
Posted by ブクログ
隣にいるのに分かっているようで何も分かっていなくて、近くにいるのに分かろうとし合えない絶妙な関係性。わかる、わかりすぎるこの痛み、、
弦が感じている一緒に過ごす時間が長いだけでは溶け合わないこだわりや価値観も、奈世が漠然と感じているこんなにも長くいるのに結婚することの覚悟すら固められないのねという大きな失望感も。奈世の両親の感じも痛いほど身に覚えがあるからこそ、なんだかこの小説は刺さりすぎました、、
弦と奈世、果たして本当に結婚することはできるのでしょうか?わたしは、お父さんが言った通りこのままでは上手くいかないだろうな、って思ったな、、
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我が家の方針は同棲反対だった。
母曰く、同棲は女に妻の真似事をさせておきながら男の決心を鈍らせるものだそうだ。「同棲するくらいなら結婚しろ」と口酸っぱく言っていた。
きっと母は同棲に対して苦い経験があるのだろう。
でも、同棲は相手が自分にとって必要なのかどうか、その先の将来を考える上で重要な期間だと思う。きっと相手は母を選ばなかったのだ。
「煮え切らない男と煮え切った女」という表現がぴったりな2人。奈世(「なせ」じゃないんかい)のねっとりした、ややテンパった愛情、弦のやや神経質な面倒くさい男感がリアル。
私も将来結婚するからと努力(転職活動)もせず、後先考えず仕事も辞めたので、奈世の事をとやかく言えない…。
弦視点での話で奈世と暮らしていた日々を「あのささやかな努力と忍耐の積み重ねの毎日」と表現していたのを見て「あぁ、このカップルはダメだな」と思った。
多分この先もお互いを押し付けあって上手くいかないんだろうな。奈世は都合のいい時だけ両親を頼るんだろうな。いや、そうであってほしいと思う。
どうも読んでいて応援したくなる2人ではないのだ。
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同棲中の恋人がいて結婚をしたがっている女である姉から、同棲中の恋人がいて結婚をしたがっている女の私に送られた本。
主人公のねっとりした視線やポエミーなところがユーモラスというよりも怖い。
主人公の彼氏の潔癖さや冷淡な部分が誇張しすぎているように見えてリアル。つまり怖い。
この本はかなり怖い本だった。
20代後半の主人公は子どもが欲しいかどうか、という点には触れていない。それよりも「同棲したし、次のステップである結婚をしたい」というぼんやりとした理由から結婚を迫る。彼氏の方は「そんなぼんやりした感じで始まって大丈夫なわけがない」と考える。
そもそも結婚ってなんでするんだろう。
「好き同士で、ずっと一緒にいたいから」という理由だけでは結婚はできないということに改めて気付かされる。
むしろ「2人がずっと一緒にいるために」結婚をするんじゃないかと思う。離れたくても離れられないように。これはロマンチックな意味じゃない。相手がいないと困る自分になる、自分がいないと相手が困るようになる、そんな呪縛の掛け合いだ。
こんなおどろおどろしく書いてしまったが、それでも人は結婚をする。これを読んでも私自身も結婚をしたいという気持ちは変わらない。なぜか。
ひとりで生きていくのも楽しいのだろう。だが1度くらいはつらくて苦しくて幸せな「結婚」というひどい目にあってみたい。究極にしがみつきたくなるような他者がいないと成り立たない、この呪縛にかかりたいのだ。この本を読んでそう思った。
Posted by ブクログ
自分も長く付き合っている人がいるが、所々
わかる自分もいた。
二篇で構成される物語の書き方も違うので面白かった。
綿谷りささんの他の作品も読みたい
Posted by ブクログ
読み終わって、胸の奥がじんじんするような感覚が残った。
とてもリアルで、ヒリヒリする物語だった。
奈世の弦への愛は、「好き」というよりも依存に近くて、弦がすべてになってしまっている感じが少し怖かったところもあった。
一方で弦は、関係を客観的に見ていて、考え方に共感できる部分もあった。
印象に残った言葉
「あともう少しがんばれば、幸せになれるかもしれない。でも、愛や結婚は、あともう少し、と努力するものなのでしょうか?」
読みながらずっと頭から離れなかった。
努力が必要な関係と、努力し続けないと保てない関係は、同じなのだろうか。
「お互いがお互いを好きだという点が奇妙にも一致しているのだから、その最初で最後の一致点だけは大切に守っていきたいものです」
この一文を読んで、切なさとあたたかさが同時に押し寄せてきた。価値観も、生活も、未来の見え方もズレているかもしれない。
それでも「お互いが好き」という一点だけが、奇跡みたいに重なっている。
簡単に手放していいものじゃないし、雑に扱ってはいけない気持ちなんだと思った。
恋愛や結婚では「合う・合わない」がよく語られるけれど、好きという気持ちが同時に、同じ方向を向いて存在していること自体、本当はとても尊くて、儚いものなのかもしれない。
弦のお父さんの言葉も強く刺さった。
「ほんとに合っている2人ならもっと、自然に、とてもスムーズに結婚まで至るものなんだ。」
正論だと思う。でも同時に、少しだけ疑問も残った。合わない部分があっても、お互いに愛情があるなら、分かり合おうと努力したり、妥協点を探したり、どうにか折り合いをつけて一緒にいる道はないのだろうか、と。
何が正解かはわからない。
この物語は答えをくれないからこそ、こんなにもヒリヒリする。
自分の恋愛観や「一緒に生きる」ということについて深く考えさせられる一冊だった。
Posted by ブクログ
ストーリーに関してはよくありそうなものだけれど、綿矢りさの文才が凄まじい。
弦への愛情が、どこか狂気じみていると気づき初めてから、段々とそのズレた愛情にぞわぞわしてくる。
第二章では急に丁寧な口調になり、達観した風に感じられる。
弦への結婚をしつこく迫る場面では、本当に血の通った人間なのかと思うほど恐ろしい人間に感じられる。
傍から見れば彼氏に一途で愛情深い人間に見えるが、奈世の心情を知ると狂気に満ちた人間にしか感じられない...。
口では説明し難い気持ち悪さを孕んだ本だと思う。
Posted by ブクログ
絃と奈世の恋愛では、p164に出てくる「あともう少しかんばれば、幸せになれるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」これが、全ての答えなんだろうなーとかなり感じました。
Posted by ブクログ
▼メモ
・絃(ゆずる)
▼好きな個所
P136
・この三カ月のあいだ、奈世は常にいなかった。なのに急に、奈世がもう本当に僕から離れてしまっていたのだと実感した。(中略)走るスピードをゆるめずに、道端にあった公衆電話ボックスに入った。走るのに邪魔だから形態は持ってきていない。百円玉を入れ暗記している奈世の携帯電話の番号をプッシュするけれど、つながらなかった。家に帰ったあとも、携帯から何度も何度もかけなおしたけれど、僕の声はどこにも届けられない。
∟同棲してる時は当たり前の環境に、塩対応だったのに、奈世ちゃんの携帯番号覚えてたんだ、内には熱いとこあるじゃん。そして、この人間の変化と一心不乱の時に陥るうまく行かない感じにグッとくる。
Posted by ブクログ
同棲って大変だなと思った。人間は全員違う生き物だから、価値観は人それぞれ違う。意見が合わないのは当たり前だ。どこかで妥協、相手を許すことが分かり合うことだと考えている。奈世がとても怖く感じた。結婚というワードに縛られすぎて、視野が狭くなりすぎているように思った。
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奈世の相手に依存したくなる気持ちも、絃の秩序ある暮らしをしたい気持ちも、少しずつわかる。
二十代半ばで、仕事にも経済的にもまだ余裕がなく、この先の人生の道筋も見えない。そんな不安定な時期に誰かと一緒に暮らすのは難しいだろうなと思った。
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結婚観について。ぴたりと合う人なんていないと思ってるから、8割くらい感覚が合って、妥協できる2割が合わないくらいの人が最適なんじゃなかろうか
脳の息抜きのくだりイイネ
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結婚について煮え切らない男と、煮詰まり過ぎてる女の物語。
リアルすぎる。
結婚するのにこんなにお互いが頑張らないといけないものなのか、いやそうではないと思う自分と、
価値観や生きてきた環境が違う他人と生きて行くには多少の努力や頑張りが必要なのではないかと思う自分で葛藤してしまう。
◾️心に残った文章
あともう少し頑張れば幸せになれるかもしれない。
でも愛や結婚なんて、あともう少し努力するものなのでしょうか。
Posted by ブクログ
一度読んでいたものの印象が薄かったので流し読み程度で再読。
最近結婚について悩み始めたが故に、最初に読んだ時よりも刺さる表現が多かった。
奈世のように依存執着しやすい部分や、相手が怯えているとわかった上で追い詰めてしまう狂気のようなものが自分にもあり、相手が弦のように逃げたくなるのは時間の流れや人生の進め方が違うからなのかもしれないと思った。
自然に、とてもスムーズに、のフレーズも印象的。自分の人生や付き合い方も見つめ直そうと思った。
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奈世も絃もおかしい人。でも他人から見たら私もおかしい人。だから面白いし、不快だ。話すという行為は難しくないのに、意思疎通は難しい。人間って弱い生き物だな。
Posted by ブクログ
結婚したすぎて婚姻届買ってきちゃうところとか主人公に共感できる部分が多かった。疲れ切った相手には重いということもよくわかる。
自分は最愛の人と結婚できて超ハッピーだ!
Posted by ブクログ
彼に依存しまくりの結婚したい女性と結婚に踏み切れない男性のお話
共感は出来ないけど、登場人物全員の気持ちは分かるような…
でも、このタイミングを逃してなるものか!と思って結婚するのは違うんだよ奈世ちゃん
Posted by ブクログ
愛や結婚は努力するものだと思います。
最初は話の展開のスピードというか時間把握が難しくて理解するのに少しかかったが、読み進めていくとこれは2つの視点から同時に知ることができるのだと知り文章構成が面白いと感じた。テーブルのうえの三人娘の会話は思わずふふっと笑ってしまいました。
最後こそすっきりまとまった感を演出されているが2人の関係性は最初から最後まで不安定で一生交わることがないだろうと思える自分の感覚が成熟した大人のように冷静に判断できている気がして少し嬉しく思えた。
Posted by ブクログ
仕事に疲れて帰ってくる男と、男に気を遣って疲れてしまう女の日常の構造から、徐々に煮詰まっていくしょうがの味を思わせる。
煮え切らない男に対する煮詰まった女の視線はどこか怖さを感じさせるものがある
が、本題はそこじゃなくて、恋愛ってこういうとこもあるんだよなと。
併録されている「自然に、とてもスムーズに」でさらなる展開を迎える二人の行く末は、きっと幸せになるんだと願っています。
幸せになってくれ。
Posted by ブクログ
でもそうか、絃も私と住んでことがかなりストレスだったんだ。
でも身体の異変に気づいても私みたいに相手のにしたりせずに内緒にして、一人でずっと耐えていたのです。
長く続いた同棲生活のなかで、私たちがいっしょに住むパートナーとしては、あんまり向いていないことは分かっています。
↑こんなに相手のことを思いやる心がお互いにあっても、結婚となると話は別なんだなと思った。
結婚って本当に難しいんだなと思う。
続きが気になる、まだまだ読み足りない一冊。
Posted by ブクログ
読み始めはただよくあるカップルのすれ違い程度に思っていた。弦は毎日仕事に勤しみながら、プライベートの時間を阻害されてる気分に、自分の気持ちを察してくれない奈世にうんざりしていた。奈世はその少しそっけない弦に振り向いてもらう方法がもう結婚以外に見つからず、結婚さえすれば魔法がかかるかのように2人の関係が修繕されると信じてた。
だけど、ストーリーが進むにつれ、奈世の異常なまでの弦への執着や感覚の違いを感じる。時間が経過し弦は奈世を迎えに行きプロポーズするが、両親は猛反対。結婚を断ればもう先はないかもしれないというその揺らぎこそ、結婚という事への執着を表すのかもしれない。
綿谷りさの文章は、とても比喩表現が多い。しかもそれは想像を容易にするための比喩表現ではなく、どこか気味悪さのある異常性を感じさせる比喩だった。これこそ綿谷りさが長く愛されるところなのかと思う。
とても面白いと感じるというよりも、モキモキする感覚。それが少しクセになり、気付けば読み終わっていた。また別の作品も読みたいと思う。