綿矢りさのレビュー一覧

  • 激しく煌めく短い命

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    女性を恋愛対象とする方がいとも簡単に枕営業なんてしちゃうかな。
    第一部の中学時代も別になくても良いようなエピソードが多いなと思った。もっと10代後半から20代の話が欲しかった。中学時代は子供っぽかった久乃がどういう経験を経て大人になっていったのか。

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    2025年10月03日
  • パッキパキ北京

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    中国って行ったこと無いけど、こんな感じなんやぁってイメージできた(´∀`)

    菖蒲みたいにどこに行っても楽しく過ごせる人っていいなって思いながら読んでたけど、20歳上の旦那から子作りの提案されて、断ったら離婚するって脅されて涙が出そうになるのを、飲み込んで強気に振る舞おうとする一面もあったり、とっても人間らしい描写だなと思いました。

    中国にはたくさんの赤があったり、話す人の声が大きかったり、とてもエネルギッシュな国なんだな。
    日本人は親切みたいなイメージあるかもしれないけど、出国前に菖蒲に会った女友達みたいな「他人の不幸は蜜の味」タイプの嫌な人も結構多い。つまり、腹黒い人たち。、、、まぁ、自

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    2025年09月27日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    3姉妹の物語というとすぐに手にとってしまう。だいたいが性格が全く違ってそれぞれの生き方に自分はどのタイプかと重ねたりする。今回のお話では3女タイプかな〜など自己分析。京都という特別な土地柄もありその情景が目に浮かび楽しめた。3姉妹のその後も知りたくもなるけれどこういう話はこんな感じで終わるのかな。

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    2025年09月19日
  • 勝手にふるえてろ

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    ネタバレ

    永遠の命題、『追う恋か、追われる恋か。』オタク気質な主人公の、憧れの同級生イチと、自分を好いてくれた会社の同僚ニの間で揺れる感情を描いている。
    オタク女子らしい感情と不器用さに、学生時代の自分を重ねて、なんとも苦い気持ちになった。また女性の好きな人とそうでない人への感情の描写が、とても生々しい。
    主人公は最終的に、イチが自分のことを全く覚えていなかった事実にショックを受け、ニを選ぶ。追う恋より追われる恋を選んだのである。
    でもきっとニはハンター気質なので、主人公が振り向いたことで、遠くないうちに興味を失うかもしれない。だからこそ個人的には、イチと大人同士改めて仲良くなっていけばいいんじゃないか

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    2025年09月19日
  • インストール

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    著者が 17歳の頃の文藝賞受賞作。その後、「蹴りたい背中」が金原ひとみ「蛇とピアス」との芥川賞同時受賞で当時はずいぶんと話題を攫った覚えがあるが、それももうかれこれ 20年も昔の話かと思うと歳をとったものだ。いかにも若書きの駄作で、今読むと面白くも何ともないな。

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    2025年09月18日
  • パッキパキ北京

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    私的には3.5というところ!
    伊藤亜和さんのような口語のようなnoteの文章見たいな書き方はどうもスッと入ってこないらしい。あれ、川内有緒さんは別だな。
    とにかくそれが主に1.5下がった要因だけど、スピリチュアルビクトリーは心から共感できた!まだ季節が変わったら新しい洋服が欲しかったり眉毛のメイクが上手く行った時はハッピーだから考え方だけでスピリチュアルビクトリーを手に入れる域には到底辿り着けてないけど、非常にエコだし自分の機嫌は自分で取るの極みな気がする。
    アメリカからこの本をお勧めしてくれた花に感謝!

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    2025年09月14日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    個人的に好きな女性作家ばかりのアンソロジー。
    ユーミンの曲を主軸に描かれる物語は、柔らかい表現だが女の「業」というものを彷彿させる。

    私が好きだったのは『あの日にかえりたい』貧乏暮らし学生の青春謳歌がきれいだった。
    壊れた後の関係値も儚くてうつくしい。

    空想と現実が入り交じるのがユーミンに沿っていてる人選だった。

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    2025年09月14日
  • かわいそうだね?

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     女の感情、女の世界、女にしか描けない小説。
    亜美ちゃんは美人は、確かに、美人は女の世界でも、もてはやされ、美人というだけで、一目置かれ。そして、この話でもテニスサークルの、美人とそうでない子への男子の扱い方が露骨。ありがちでムカつく。
     でも、期待してこないさかきちゃんや、新しい彼にしか心開けない、亜美ちゃんも、かわいそうな人なのかな。
     結婚して苦労してうまく行かずにもしかして離婚するのも、いい人生経験。それを後押しする、さかきちゃんは正解だと思う。
     

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    2025年09月10日
  • 勝手にふるえてろ

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    ネタバレ

    主人公のヨシカには、「最愛だけれど、添い遂げられない」イチ彼と、「まったく愛していないにもかかわらず、将来結婚するかもしれない」二の二人の彼氏が存在する。言わば、追われる恋か追う恋かの究極の2択である。それに伴ったヨシカの拗らせ思考がとにかく面白く、易しい文章で読み進めやすかった。また、最終的にヨシカの「想っている私にこそ美がある」と結論付けする考えには腹を抱えた。

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    2025年09月08日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    シンガーソングライターというのは物語を音に乗せて紡ぐ人なのだなと思った。
    ユーミンの曲にちなんだ短編のすべてよりユーミンの曲の方が何かを伝える熱量がある。

    これを読んでからあらためてこの6曲をSpotifyのプレイリストにして聴いてみた。
    その後もう一度読んでみたけど、やっぱり同じ気持ちだった。

    ユーミンが歌う情景は現実よりくっきりしている。

    本を読んだのに何故かユーミンの凄さを再認識した不思議な体験。

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    2025年09月07日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    綿矢さんの過去の作品を読んでみた。
    面白いがやはり価値観が古いと感じた。女の子が女女しすぎてる。
    今と比較すると明らかにジェンダー感が変化している。

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    2025年09月07日
  • 勝手にふるえてろ

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    面白かったです。綿矢節炸裂といったところでしょうか。イチだのニだの、綿矢節は人の(女性の)内面の汚さや黒さをストレートに表現してくれるのが痛快です。

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    2025年09月05日
  • 夢を与える

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    夢を与える仕事。煌びやかだけれど苦しいなとも思った。小さい頃からそういう環境にいるといろいろ麻痺しそう。若かりし頃は恋愛が全てだったり周りが見えなくなったりあるよなぁ、でもそれはタブーな世界。
    いつか多摩に会えるといいな。

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    2025年08月31日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの歌が好きで買ったけど本はのめり込むほど刺さらなかった。歌詞と小説でまた違うんだなあ。違いを楽しめるようになったらまた読みたい。

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    2025年08月30日
  • パッキパキ北京

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    綿矢りささんらしいテンポが良く流れる文章に加えて、更に今の時代の言葉や文化、価値観を加えて書かれた作品。
    Twitterを見てるかのようにながれるなかにも刺すような内容がサラッ入れられているところがさすがの綿矢さんだなあと。

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    2025年08月29日
  • 意識のリボン

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    どの短編においてもやけにリアルな描写が多くあって情景が浮かびやすかった。女性ならではの独特な考え方とか表現が興味深かった。
    個人的には「岩盤浴にて」「こたつのUFO」で一気に引き込まれたけどそれ以降の短編はあまりハマらず。
    何となく、著者のエッセイ的な雰囲気の小説は好みだけどザ小説はあまりハマれなかった。

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    2025年08月28日
  • かわいそうだね?

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    ネタバレ

    彼氏の自分以外に向けられた優しさに対して
    良性のガンって表現しててわかる~!となりました
    その優しさが自分に転移して元カノとの同棲を許し元カノと共存していこうとしている姿が滑稽で強かった

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    2025年08月25日
  • かわいそうだね?

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    うわぁ〜、こんなめんどくさい恋愛したくないよ。
    好きになると許容のハードルが下がるのは分かるが、あまりにも主人公の立場がない。
    でも、怒りが最高潮になった時の爆発力が凄くて、こちらのもやもやも吹き飛んでいった!
    うん、穏やかな恋をしたいね。

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    2025年08月22日
  • パッキパキ北京

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    ネタバレ

    パッキパキとはそういうことか、極寒と乾燥の北京!
    コロナの夫にフェイスパックを貼って、美顔器を抱えさせ、「美容に気を使うおじいちゃん」のようというところは思わず笑ってしまった。
    そして頭のついたトリ料理に慣れず、ウェットティッシュをかけたらご臨終感、、、。
    外国で迎えた新年を早漏後の賢者タイムと呼んじゃう。
    章立てがなくノンストップで続く勢いが、まさにこのお話そのもの。

    あやめのエネルギッシュさがすごい。スマホ片手にどんどんやりたいことをやり、インスタントな友人として大学院生カップルと自ら知り合い、行けるイベントをほんとんど行ったりする。遊ぶことへの本気度がすごい。本人曰く「ゴン攻め」。

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    2025年08月20日
  • かわいそうだね?

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    結局人は、そのときの立場や境遇によって考え方や捉え方は全く違ってしまうってことか。
    だとすれば幸せな人程親切で、不幸な人は卑屈で意地悪ってことになるね。
    まあ、そうなのかも。

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    2025年08月20日