綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他者との関係性がうまくいかない時、自らを責めてしまうことがある。反省という自己点検はおよそ自己否定につながりがちになるが、この作品にはそういう傾向のあるひとにとって、重要な示唆を与えているのかもしれない。
この物語には、自己を客観的に見つめるもう一つの存在が登場する。もう一人の自己は、その当人を否定せず、励まし、やがて当人の願いを成就させるに至る。
自己を裁くことは苦しいけれども、他人を省みず信念を貫くこともそれ以上に茨の道である。
そういう時、反他人的な存在を置くことができれば、のぼせあがった主観とつめたい客観とのあいだの“ええあんばい”のアドバイスをくれるのではなかろうか。
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Posted by ブクログ
妊娠て…出産て…子育てて…
言葉で語りきれないほど大変だよねえ…
ぶっ飛んだ設定ではあるものの、所々に人々が抱えるだろう感情や思考がスッと差し込まれ、なぜか共感もしながら読める。
明確化されていないような家事も、正直グロテスクで美談に仕切れない出産も、妊娠にまつわるあれもこれも、精神の不安定さも。決め付けられた価値観も。
何もしていないけれど身に積まされます。
もう一つの短編も、スパチュラが分からず涙が出るあたりの心はとても分かる。うまいなあ…。
今回はフォントもぶっ飛んでいるので、ごちゃつきに圧迫感を持つ人は少し注意。色んな字体があって面白いなあ、なら問題なし。
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Posted by ブクログ
ネタバレ普段読まないジャンルを読んでみようかな~と思って手に取ってみたり。
……いや、想像以上に「スゴイ」な!(笑)。
道中とか色んな話にツッコミどころはあるんだけど、「男も高級バッグも経歴も魅力も持っていないのに勝ってるのが(中略)一番強いんだよ」という落としどころに対して僕の苦手な女性観が出てて笑っちゃったな。
彼女にとって「男も高級バッグも経歴も」同じように他者に勝つための道具であって、最終的には「持っていないのに」勝つというところまで行ってしまう。つまり他者に”勝つ”ことが目的なんだよなー。
まぁそれも悪いことではないんだけどね。
つーかこれは小説の皮を被ったエッセイなのでは……?と思うほ