綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すべての予定が消えた今、今日は何をしよう――。深刻さと楽観視がくるくる入れ替わったあのころ。おうち時間に作った「嚙むとゴリゴリ鳴るほど固いパン」を家族で食べ、リモートでラジオに生出演し、カフェでマスクをつけて談笑する女子高生を見て「好きな人のマスク姿」にときめく様を想像する。2020年、めまぐるしい日々のなか綴られた著者初の日記エッセイ。
コロナ禍の怖かった記憶を思い出した。そう、今ではある程度普通に外食もするしイベントも楽しんでいるけれど、当時は筆者並みに私はナーバスになって病みかけていた。そんな中でも何気ない日常を記録に残していて、当時のことがよみがえって懐かしい気持ちに。最近疲れていたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は、暗くて重かったけど、最後は、明るい結末でよかった。このまま、病気で死んでしまうのかと思いましたが、それがなくてよかった。あまりに安直過ぎますし。
綿谷りさのイメージとは、違う感じでした。
女性同士なので、無意識のぶりっこなど必要ないと描写されており、なるほど、社会的に女性は弱くて可愛いものにさせられてるんだろうと感じました。
思えば、彩夏が男性に間違えられるシーンがあるが、これも美人の彼女が男性に間違えられるなんて、見ている人が恋人は男だと思っていなければ、間違えない。そんなシーンもきちんと入っていて、無駄かと思われる部分必要な文章だったんだと思いました
p70
バカにされるのは大した -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の感想を言う場で私情を言うのは
なんだかな、、って思ったけど、これも
わたしの一種の感想だから、、自由に。
私も、長年付き合った人と
浮気で別れた。
携帯をみる、っていうの私も同じように
覚悟を決めて、もう終わりにしたい
きちんと傷つきたいと思ってばかだけど
自分の心を抉った。
そのシーンがここでも出てきて、
抉られた思い出が鮮明に蘇って、、
私もとち狂って今までいい子ちゃんを
していたのを剥いで狂いまくった。
そんなんだったら別れたほうがいい!
って、別れを告げられていたのに私があたかも
主導権を握ってるかのように対応したのが
懐かしくて、、本当に懐かしくて、
少し、、
うそ、とって -
Posted by ブクログ
この主人公、銀座のホステス上がりの菖蒲姐さん、なかなかぶっ飛んでるというか、吹っ切れちゃってる人で、コロナ禍からそれが明ける頃の北京ライフをエンジョイしている様をにんまりしながら読んだ。
自分も北京で3年半暮らした経験から、「そうそう」と感じた(女性は大体の人が髪を伸ばしてロングヘアを背中の中央位まで垂らしてる人が多く、男性は短髪で側頭部が剃り込まれてて、性差がはっきりしてる、クラクションがひっきりなしに鳴り響く、きれいな近代的ビルと汚く匂う埃被った様な古く貧しい街が隣りあってる、街のあらゆる場所の細かいところで働いてる人が多い、市内の公園の池がパキパキに凍ってる、などなど)り、「あ〜懐かしい -
Posted by ブクログ
ネタバレ綿矢りささんの独特な世界観が面白いときいて読んでみて、なるほどなと思った。たしかに、皮肉めいた表現とか独特な言い回しはスルーせずにはいられなかった。ハマる人はハマりそう。
こじれた人間関係のふたつの話、結末は痛快で面白かった。
特に後半の亜美ちゃんは美人の話。
亜美が選ぶ対人関係に違和感を抱いていたが、最後、その真理が明らかになったところ、ぐっときた。誰からも愛されて肯定されて羨ましがられる環境が逆に彼女を孤独にさせてしまっていたこと、だから自分に興味がない人、好きではない人を好きになってしまうということ、周りから見たら想像もしない悲しい人生でもあると思ったけど、それが彼女にとって本当に幸せな -
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クラスメイトのレベルが低いと見下し、部員のおしゃべりや顧問への媚売りをくだらないと軽蔑し、孤立は怖いくせにイキがっている主人公ハツは、拗らせ、まさに中二病。
思春期特有のもどかしい感情がみずみずしく描かれており、衝動に駆られて抱く「背中を蹴りたい」という不思議な感情こそ、第二次性徴を表現しているのかな。
その表現力すごいなぁ19歳綿矢りさ!!
ハツが観察する、にな川に対する気持ち悪さ、
口から唾をとばして話してくる、
着古して襟ぐりの内側が垢で汚れて茶色くなってるシャツ、
しゃぶりかけの飴を口から落とす、切符を噛む…
これらの気持ち悪い描写は、性への目覚め的なエロさを感じるし、背中を蹴る行 -
Posted by ブクログ
平たく言ってしまえば、同性同士の愛と結婚…なんだけれど、なかなかの力作。引き込まれました。634ページの大作で、前半は京都での中学時代の久乃と綸。活発で、ちょっと不良っぽい仲間たちとつるんでいる綸。家庭科部に所属する勉強ができる久乃。家庭環境も友達関係もまったく違う2人は、ひっそりと付き合い始め派手な喧嘩で別れていく。
後半は、30代になり東京でトップ営業ウーマンとして暮らす久乃が、綸と再会したことから、二人の関係が動き始める。
中学時代の部分は一気読みしてしまったが、社会人になった東京での久乃のスタイルは、あまりに昭和っぽくて閉口した。それでも、最後に二人が選んだこれからに、ちょっと救われ