綿矢りさのレビュー一覧

  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都に住む三姉妹のお話し。
    現代版の細雪みたいだなーと思って読んでいたら、解説にもそのように書かれていました。

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    2024年08月12日
  • 生のみ生のままで 下

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    1時間ぐらいで読んだ。けっこう介護、ケアの部分がフォーカスされていたのが意外だったけども、最も現実的な話題でもあるよなぁとも思った。逢衣の心象風景なのか詩的な文章が紡がれた段落が挟まったりして、上巻と比べてだいぶ印象が変わった気がする。性描写も丁寧、というかシチュエーションにあまり「できすぎ感」がなくて良い。適度にエロかった。

    全体的に下巻の方が地に足ついた印象。実際、親とか友達とか同僚とか元恋人の反応とかそのテンションはこんな感じなんだろうかなあと想像できるくらい自然だった。上巻冒頭での彩夏→逢衣のアタックが、下巻では矢印の向きが反対になった関係(直接のセリフ引用もあった)になっていたのも

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    2024年07月26日
  • 意識のリボン

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    短編小説であるが、より私小説的なエッセンスがあり、エッセイのようでもある。いくつかそういう話があり、個人的にすごく面白かった。特に怒りに対しての作品、怒りの漂白剤が一番良かった。
    綿谷りさと金原ひとみ。この二人の作品を楽しむ至福の時。あ〜〜、良い時間だ。

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    2024年07月20日
  • 二周目の恋

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    「道具屋筋の旅立ち」
    「無事に、行きなさい」は、読んでてモヤモヤしつつ要点が掴めずにいた。
    カーマンラインはタイトルに合ってる気がした。
    ただ二週目ってなに?! 二度目ではなく二週目なのが、わからない。

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    2024年07月08日
  • 生のみ生のままで 上

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    最初のうちはなぜか物語に入っていけなかった
    雷のシーンあたりから
    引き込まれていった

    上巻では2人の愛がホンモノなのかなって
    まだわからないまま終わった。

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    2024年06月21日
  • しょうがの味は熱い

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    ちょっとこわい、めんどくさい、もうそれ以上はやめておきなよ…って思いながら読み進めてしまう。程度問題ではあるけど、奈世の気持ちが過去の自分の体験に重なる部分があってぎゅっとなる。

    ちゃんと話したいのに、背を向けて寝息を立て始める彼が遠くて、つらくて、眠ることができずに手を伸ばす…わかるなぁ、したことあるなぁ、って。一緒に寝るベッドで起こさないように声を立てずに泣いた夜、あるなぁって。

    すれ違いを安心したくて話したい女、めんどうなことはやりすごしたい男。

    わかる、わかる、けど、やりすぎ。
    いたくてうしろめたくて少し笑える過去の自分の恋愛のダメを集めたような、けどすこしあったかくてありふれて

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    2024年06月20日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あの日にかえりたい
    夕涼み
    春よ、来い

    ユーミンはテレビで見るくらいしか知らないけど、
    日常の中の神様みたいだ

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    2024年05月20日
  • しょうがの味は熱い

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    好きな人と結婚相手は違うっていうのがよくわかった本。好きな人と結婚したいって思う気持ちとてもよくわかるけど。
    どんなに好きでも上手くいかないだろうなーと思ってしまう。
    結婚して数年経ったらどうしても好きって薄れてしまうだろうしねえ
    女は追いかけられるぐらいの方が結婚はいいんだろうな

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    2024年05月19日
  • 蹴りたい背中

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    ネタバレ

    長谷川は嗜虐癖があるのかしら?

    それとも気になる事による照れ隠しなのか。

    はたまたモデルオタクに対する嫌悪感からくるのか。

    まぁそれにしても高校生の女子二人が突然泊まりに来るとか親御さんが許さんやろうに。

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    2024年05月06日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    いなか、の、すとーかー
    大学の授業で使うので読んだ。最後の主人公の考えにはなるほどと思ったが、共感はできない。私なら敵(ストーカー)を倒したり、追い出したりしたい。途中の描写は怖かったが、読むのをやめられなくなった。最終的な主人公の人生観は良い。

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    2024年04月26日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    タイトルに惹かれて買いました。文章は上手いし京都の描写も京都出身の作者ならでは。でも内容自体は私には若い人向けすぎた。20〜30代の女子の方は楽しめるのではないでしょうか。

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    2024年04月19日
  • 二周目の恋

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    普段は読まない恋愛小説。
    人気作家さん7人の短編集で大人の恋愛小説。
    もちろん初めての作家さんたちでした。
    二周目の恋とは何ぞや?と思いながら読み進めて、色々な恋愛がありました。
    「最悪より平凡」が1番好きでした。

    たまには恋愛小説も良いですね。

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    2024年04月11日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    憧れてた物が手に入ったとして、自分には不相応なことってあるよな。
    1つ目は芸能人になった友達が妊娠してパパラッチに追われて狭い部屋に引っ越して、そこもバレて逃げてる途中にホテルのトイレで産まれそうになる話。
    無事病院で産まれて、お礼として友達のウォークインクローゼットにあった物をもらう。似合わないけど、いつか着こなしてみせる!という前向きなラスト。
    ”おれが変わったら、あなたのことを好きになるよ、って言われたのが、引っかかってる。変わること前提で愛してもらうなんて、おかしくないか?”というセリフが心に残った。

    2つ目はファンストーカーと幼馴染ストーカーの話。愛情とストーカーは紙一重。
    表現者

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    2024年03月27日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    京都の三姉妹の物語。
    家族の数だけある家族の形。
    その家の当たり前や価値観は他の人にとっての当たり前じゃないよね。
    二人姉妹で育った実家の頃を思い出したり、親の立場になった今の家族を思いました。

    京都の雰囲気や描写が素敵で、よかったです。

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    2024年03月17日
  • 夢を与える

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    綿谷りさ先生の特徴でもあるむき出しの無垢さが傷付いて萎れていく様は辛くも切なくてとても好き。
    言葉選びにある優しさが生々しくて普通に生きてる人の不幸を実感させられる。

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    2024年03月05日
  • 二周目の恋

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    大人な恋だったり、
    同性愛だったり、
    どうしようもない恋だったり。
    7人の先生の作品だったので
    ゆっくりゆっくり読みました。

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    2024年02月29日
  • 二周目の恋

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    二周目の〜ということで大人の恋が多かった。
    そんな中、綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は可愛いかったが、オチのつき方が一捻りあって綿矢さんらしい!と思いました。一穂ミチさんの「カーマンライン」は離れて育てられたミックスツインのお話。その感情がなんなのか、説明できない、そのできなさを恋という風に描けるのは(作中でははっきり言及しませんが)さすがだな〜と。
    アンソロジー、いろんな作家さんが楽しめて良い。

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    2024年02月18日
  • 意識のリボン

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    最初から最後までハマらない。難しい話だったよ、キーワードの言葉も何を伝えるのかも全然掴めないで終わりました、短編なのに悔しいね、唯一の読み切った事だけは褒めてもいいかな自分。

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    2024年02月16日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    感想
    芸能界は大変だなぁ。子供の頃にすべてを手に入れてしまうと色々勘違いしてしまう?のかもしれない。ただ、一度きりの人生でジェットコースターのように体験できないことややりたいことをやっているのは貴重なのかもしれない。

    夢を与える。与えるという言葉が傲慢なのかもしれないと言ったゆうちゃんの感覚が正しかったのかもしれない。

    あらすじ
    幹子は、付き合っていたフランス人ハーフのトーマから別れを切り出され、回避すべく、色々努力し、夕子が生まれる。

    夕子は、幹子の熱心な活動で雑誌モデルをしていたが、ある日チーズのCMに半永久的に出演することになり、成長と共に有名になる。

    高校までは順調に仕事をこな

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    2024年02月15日
  • 生のみ生のままで 上

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    逢衣がなんで颯ではなく彩夏を選んだのか、キスされてあんなに激怒してたのに、どうして最終的に彩夏を選んだのか、私にはわからなかった。
    平穏でフツウな日常を、世間の当たり前を選ばなかったのか。
    ちょっとだけ置いてけぼりを感じた。
    分からない、理解できない感覚がありすぎて、冒険心はくすぐられ未知の世界にワクワクするが、どこかで疎外感・失望感があるのも事実。
    彩夏のような「人」を好きになる感覚が私にも生まれればいいなと思った。

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    2024年02月01日