綿矢りさのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1時間ぐらいで読んだ。けっこう介護、ケアの部分がフォーカスされていたのが意外だったけども、最も現実的な話題でもあるよなぁとも思った。逢衣の心象風景なのか詩的な文章が紡がれた段落が挟まったりして、上巻と比べてだいぶ印象が変わった気がする。性描写も丁寧、というかシチュエーションにあまり「できすぎ感」がなくて良い。適度にエロかった。
全体的に下巻の方が地に足ついた印象。実際、親とか友達とか同僚とか元恋人の反応とかそのテンションはこんな感じなんだろうかなあと想像できるくらい自然だった。上巻冒頭での彩夏→逢衣のアタックが、下巻では矢印の向きが反対になった関係(直接のセリフ引用もあった)になっていたのも -
Posted by ブクログ
ちょっとこわい、めんどくさい、もうそれ以上はやめておきなよ…って思いながら読み進めてしまう。程度問題ではあるけど、奈世の気持ちが過去の自分の体験に重なる部分があってぎゅっとなる。
ちゃんと話したいのに、背を向けて寝息を立て始める彼が遠くて、つらくて、眠ることができずに手を伸ばす…わかるなぁ、したことあるなぁ、って。一緒に寝るベッドで起こさないように声を立てずに泣いた夜、あるなぁって。
すれ違いを安心したくて話したい女、めんどうなことはやりすごしたい男。
わかる、わかる、けど、やりすぎ。
いたくてうしろめたくて少し笑える過去の自分の恋愛のダメを集めたような、けどすこしあったかくてありふれて -
Posted by ブクログ
ネタバレ憧れてた物が手に入ったとして、自分には不相応なことってあるよな。
1つ目は芸能人になった友達が妊娠してパパラッチに追われて狭い部屋に引っ越して、そこもバレて逃げてる途中にホテルのトイレで産まれそうになる話。
無事病院で産まれて、お礼として友達のウォークインクローゼットにあった物をもらう。似合わないけど、いつか着こなしてみせる!という前向きなラスト。
”おれが変わったら、あなたのことを好きになるよ、って言われたのが、引っかかってる。変わること前提で愛してもらうなんて、おかしくないか?”というセリフが心に残った。
2つ目はファンストーカーと幼馴染ストーカーの話。愛情とストーカーは紙一重。
表現者 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
芸能界は大変だなぁ。子供の頃にすべてを手に入れてしまうと色々勘違いしてしまう?のかもしれない。ただ、一度きりの人生でジェットコースターのように体験できないことややりたいことをやっているのは貴重なのかもしれない。
夢を与える。与えるという言葉が傲慢なのかもしれないと言ったゆうちゃんの感覚が正しかったのかもしれない。
あらすじ
幹子は、付き合っていたフランス人ハーフのトーマから別れを切り出され、回避すべく、色々努力し、夕子が生まれる。
夕子は、幹子の熱心な活動で雑誌モデルをしていたが、ある日チーズのCMに半永久的に出演することになり、成長と共に有名になる。
高校までは順調に仕事をこな