綿矢りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初は、暗くて重かったけど、最後は、明るい結末でよかった。このまま、病気で死んでしまうのかと思いましたが、それがなくてよかった。あまりに安直過ぎますし。
綿谷りさのイメージとは、違う感じでした。
女性同士なので、無意識のぶりっこなど必要ないと描写されており、なるほど、社会的に女性は弱くて可愛いものにさせられてるんだろうと感じました。
思えば、彩夏が男性に間違えられるシーンがあるが、これも美人の彼女が男性に間違えられるなんて、見ている人が恋人は男だと思っていなければ、間違えない。そんなシーンもきちんと入っていて、無駄かと思われる部分必要な文章だったんだと思いました
p70
バカにされるのは大した問題じゃない。問題は自分を守る壁を厚くし過ぎて、絶対にやりたいと思ったことまでできなること。
p60
私は再び次の現実にたたむかむため、あなたの弾を脳内に装填する。
主人公が、忘れられない彼女を思って、思い出していくシーン。作家だから、描ける言い回しだと思いました。 -
Posted by ブクログ
強烈過ぎた。クレイジー。でも何故かクセになる
おもしれー女のお話。
ヤバ女のヤバみつよつよな頭の中身をひっくり返したような表現力に着いていけない。けど妙に共感出来ちゃう恋愛観もあったり。視野見ってネーミングがパンチあるけど片思い中の女子って案外こんな感じな気もする。
数字の帳尻を合わせることが好きだからって理由で経理の仕事をこなすのって結構才能あるし自分の譲れないところも軸があるはずだし強みがはっきりしていてスゴいヤツなのに何で突拍子もなく残念な発想と行動に至ってしまうのか。
話を要約した結果、オーディエンスの我々から
『勝手にふるえてろ』と言われてしまう始末のようだ。
短い割に読むのちょっと疲れた。
26/08/28 評点見直し -
Posted by ブクログ
クラスメイトのレベルが低いと見下し、部員のおしゃべりや顧問への媚売りをくだらないと軽蔑し、孤立は怖いくせにイキがっている主人公ハツは、拗らせ、まさに中二病。
思春期特有のもどかしい感情がみずみずしく描かれており、衝動に駆られて抱く「背中を蹴りたい」という不思議な感情こそ、第二次性徴を表現しているのかな。
その表現力すごいなぁ19歳綿矢りさ!!
ハツが観察する、にな川に対する気持ち悪さ、
口から唾をとばして話してくる、
着古して襟ぐりの内側が垢で汚れて茶色くなってるシャツ、
しゃぶりかけの飴を口から落とす、切符を噛む…
これらの気持ち悪い描写は、性への目覚め的なエロさを感じるし、背中を蹴る行動は、衝動的な性欲。
個人的には、
エアコンから出るちょっと生臭い鰹節のようなにおいの冷気
が漂うにな川の部屋の感じが一番気持ち悪い(笑)
ハツはもともとは空気の読める子だった。
無印でオリちゃんと会った際、一緒にいた外国人カメラマンから、
餌を与えられるようにコーンフレークを食べさせられ、無様な恰好でコーンフレークを食べて見せたら、気味悪がられたという一節が、私の胸を締め付けた。
やらなかったらしらける空気が怖いから、ノリ良く付き合っただけなのに。
これがきっかけなのかは定かではないけれど、
高校生になったハツは、5人組を作れと言われればあぶれてしまう、お昼の弁当はカーテンの中で一人で食べる、孤独な学校生活になっていく。
自分と同じように、友達もいないちょっと変わった男子にな川への歪んだ愛情は、やっぱりどこかで人とのつながりを求めている気持ちがあり、それは恋心にはまだ発展しきれない思春期の複雑な感情。 -
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人を好きになる気持ちが分からないと言い切ってしまう海松子のキャラがとにかく強烈でした。お洒落にも恋にも興味がなく、脳内で失礼なあだ名をつけたり、口臭から食べ物を当てようとしたりする発想がいちいち可笑しいです。でも笑っているうちに、周りとうまくやりたいのに空回りしてしまう不器用さがじわっと伝わってきました。幼馴染やイケメン社会人に好意を向けられても、恋のスイッチが入らない感じも妙にリアルでした。特に海松子と萌音の会話がテンポよくて、少しズレたやり取りに何度も笑ってしまいました。二人の掛け合いがあるからこそ物語が軽やかに進み、読んでいて楽しかったです。
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悔しい…
この作品を面白いと思えなかった自分に残念。
共感もできず、
理解も難しく、
自分の過去をふり返って思い出を弄って探ってみても、楽しめなかった。
悔しい。
自分の感性がいかに乏しいか思い知らされた。
でも、
でも!
綿矢りささんの文章というのか、リズムというのか、表現がとても好き。
だからきっといつか「グッときたぜ」って思える綿矢さんの作品に出会いたい…!
ところで、絹代ちゃんは普通にいい子じゃない?絹代ちゃんに感じる妬ましさみたいなモヤッとしたものこそ、長谷川が拗らせてる原因な気がするよ。
でもまぁ、絹代ちゃんの悪気ない決めつけみたいなセリフが「あぁなんか学生って感じ」って、自分の過去にも同じようなものがあったなぁと思い出したりなんかした。あの頃はなんか、自分が見えてるもの・感じてるものがすべて正義って感覚があったよねぇ、うんうん。 -
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はじまりは、三十過ぎの女が、六年間交際している年下の、フランス人ハーフの男が切り出す別れ話に、絶対了承しないという意気込みを語るシーンから。女は避妊具に細工をして妊娠をし、結婚を迫る。それで生まれたのが、この話の主人公、夕子。「虹から生まれ落ちたかのような、現実離れして可愛らしい完璧な赤ん坊」だった夕子は、友人の紹介で始めた子供服のモデルから、スターチーズのCMタレントに起用される。夕子の成長とともに、毎年新しいCMが撮られ、夕子はスターチーズの「ゆーちゃん」として、国民が成長を見守る女の子となり、高校入学を機に、ブレイク。本格的に芸能活動を始めた夕子は、三年生の時に、初めての恋をする。
『激しく煌めく短い命』を読んで、なんとなく読み返したくなって、引っ張り出してきた古い文藝(2006年冬。20年前!)。当時もすごいものを読んだという気持ちになったが、今回も。その後綿矢さんの小説に出てくる、ぶっとんだキャラなんかは出てこなかったけれど、母の、父への執着とか、大人の世界に対して、子供が抱く好奇心なんかが、とてもリアル。勝手にアイドルにされてしまったけれど、夕子は、本当に素朴で、素直な、普通の女の子。大人の顔色を窺って、求められている虚像を演じながら、両親の不和に傷つく。男の子の気持ちが性欲に支えられているだけのものと、うっすらわかりながら、それでも自分を肯定してくれるものだと信じる、それで、相手の要望を飲んでしまう気持ちも、初めて恋した女の子としてとてもリアル。「ふしぎ、大好きなのにいつか逃げ出せる日を夢見てる。」
「夢を与える」側の人間は、夢を見てはいけない。つらく、重たい話だった。たんに、恋をしただけなのにね。中学時代の男の子との交流が、唯一安らぐシーン(『激しく煌めく短い命』の中学自体にも似た)。綿矢さん自身、自分で言われている通り、流行を追いかけ、恋バナに花を咲かせるような、ごく普通の子供だったんだろう。でも、大学生でこれを書いたなんて、やっぱ天才だな。 -
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「眼帯のミニーマウス」「神田タ」が好きでした。カンダタ、すごいタイトルだ。
やっぱり私は女性視点の作品が(綿谷さんでは)好きなのかなと思う。なんか切なさがあるよね。謎に。
笑えるのは後半の二作(男主人公)なんだけど。
作家・綿谷のメール文面、どうしてこんな人をイラつかせる、内容ふざけてるけど絶妙に本気か…?と惑わせる文章が書けるのか??傍から見るとネタとして最高に面白いが、自分が内田なら怒りを無理やり抑えようとした結果生理的な涙を流すだろうレベルでイライラする。と思う。笑
「老害」という便利な言葉でまとめて年上女を冷笑しようとする内田もなんかリアルだ。いやでも老害とか関係なく対人間としてめんどくさいね。