綿矢りさのレビュー一覧

  • 意識のリボン

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    エッセイのような“岩盤浴にて”や、異色の“こたつのUFO”、あったらいいなの“怒りの漂白剤”あたりが好みかな。軽妙なタッチも重厚な哲学的思考も、どっちもいける。久々に綿矢ワールドを堪能しました。あぁ、この鬱屈したものを吐き出したい!

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    2020年11月22日
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる

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    少し前の新聞に中村文則の「掏摸」が紹介されていた。中村さんは今や海外でも名を知られた作家だが、そのきっかけになったのが大江健三郎賞を受賞した本作が、賞の特典として翻訳されたからだ、という内容だった。
    大江健三郎賞は聞いたことがあったが、選考委員は大江健三郎さんひとりで、賞金の代わりに海外に翻訳されて紹介される、賞は八年続いて既に終了しているということも知らなかった。
    で、その賞の始めから終わりまでの受賞作の紹介とそれぞれの著者との対談を収録されているのが本作。
    なかなか手ごわい本だったがおもしろかった。
    受賞作のどれも読んだことが無いが、長島有の本は読んでみたいと思った。対談も一番楽しかった。
    大江さんも最後の方で言及されている。
    大江健三郎もよく知らなかったが、ご自身のことに触れられている部分も多く、知ることができた。
    大江さんの文学に対する誠実さで成り立っていた賞だった。それを支えていた優秀な編集者も。

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    2020年07月24日
  • ひらいて

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    よかった

    最高によかったです。。

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    2020年06月30日
  • かわいそうだね?

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    自分が我慢してると気づいた時

    自分の気持ちを我慢して、誰かのために譲ることを綺麗だと思うこともいつかは限界が来ると改めて気づきました。

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    2020年06月29日
  • インストール

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    綿矢りささん「インストール」(2001.11)再読です。最初に「インストール」を読んだ時は、面白味が理解できなかったんだと思います。パソコン(インターネット)は「ただメールを読むだけ」状態でしたからw。この作品は高校3年生、まだ酒が飲めない、車も乗れない、セックスも未経験な17歳の野田朝子が、天才?小学生青木かずよし12歳に、教わりながら一緒にコンピューターを使ったアルバイト、1hで1500円のチャット嬢という風俗の仕事をする物語です。綿矢りささん、17歳の作品です。テンポがいいです。

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    2017年05月11日
  • インストール

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    初めて綿矢さんの本を読む。
    何か懐かしい青春の感じがヒシヒシと伝わってきます。
    と感想を書くと自分も年をとったなと思います。

    インストールというタイトルはこの本が出される少し前に放送されていたコレクター・ユイの世界を思い出しました。
    また、雅といえばケイゾクを思い出してしまったのは名前のせいかな。

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    2017年01月17日
  • インストール

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    ネタバレ

    「私、毎日みんなと同じ、こんな生活続けてていいのかなあ。みんなと同じ教室で同じ授業受けて、毎日。だってあたしには具体的な夢はないけど野望はあるわけ。きっと有名になるんだ。テレビに出たいわけじゃないけど。」
     初っ端から痛々しさの漂う、受験を控えた高校生の女の子。クラスメイトに唆され登校拒否することに。ついでに全てを捨て(物理的に)、小学生の男の子とエロチャットのアルバイトを始める。

     胸の膨らんだ身体に慣れて、生理ナプキンの交換にも手なれてきはするけど、17歳ってやっぱりまだ子どもだった。自分なら何にでもなれるんだっていう選民思想と、自分はこんなもんだっていう諦観がせめぎ合う。無理してはしゃいで笑ったり、真面目さを隠したり、今よりずっと生きづらかった、ような気がする。そんなことをふと思い出し、かつて私も朝子と同じ女子高生だったことを本著は鮮やかに教えてくれた。当時高校生だった綿矢りさだから書けたのではないだろうか。
     朝子の(小学生の家の押入れへの)逃避行は、突然終わりを迎える。お互いの親は、子どもたちの不審な行動を見破っていた(なんで親って子のことあんなよく知ってるんやろ?)。親の心配する姿に動揺する自分に、どこにでもいる高校生の一人なんだと気付く。
     無個性でもいい。遠回りしてもいい。特別なことをしなくても、背伸びしてもいい。爽やかな読後感だった!

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    2017年09月28日
  • 大地のゲーム

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    ネタバレ

    偶然にも故郷で大きな地震が起こった時にこの本を読み始めた。秩序が崩壊し、極限状態にになったときの人間の姿を詳細に描き出す筆力に舌を巻きつつ、主人公の弱さを持ちつつもしたたかで、それでいてどこまでも人間臭い姿の描き方にいつもの綿矢りさを感じる。彼女の作品としては他と毛色が違いつつも、根本的なところで通じていたのはそのようなリアルさと、それから最後の、生き残ったみずみずしい生命力を感じさせるシーンの力が大きいのかもしれなかった。

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    2016年04月20日
  • インストール

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    学校に疲れた 女子高生が登校拒否し、何もかもを捨て 昔祖父から貰ったコンピューターで 小学生の男の子と風俗チャットで一儲け

    高校生である自分が感じていることがものすごくぴったりとあてはまったのでびっくりした。

    印象的な文
    それよりこれからどうしましょう…
    …私もゴミ化してる。それを見た私は死にたーい、と思った。…
    何度もスカートがはためき、その度にいちいちパンツがみえる、けれどそれが?…

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    2016年11月24日
  • 蹴りたい背中

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    むき出しの自意識

    オサーンになってしまうとリアルに感じることは難しいけど、たしかにこういう自意識のかたまりみたいな時期もあったような。
    思い出すとこそばゆい。
    このストーリーに反発を覚える人の気持ちもわかる気がする。

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    2013年12月04日
  • インストール

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    綿矢りさの作品を初めて読んだのは中学生の時で『蹴りたい背中』でした。
    そのときに「この人の書く文章ってすごくかっこつけてて、あぁ、最年少受賞ってこういうことなのか」なんてことを生意気にも思いました。
    それから立て続けにこちらの「インンストール」も読みました。当時は個人的にはインストールのほうが話が単純で入り込みやすくて好きでした。これを17歳で書いたかと思うとやっぱりすごい!

    今になって綿矢りさの本を読むと、このかっこつけた言い回しや、どや顔感は、主人公の女子高生の、ちょっとひねくれてて『自分は周りとは違うんだ』
    って思って毎日を過ごしてる感じを出したいが為のものなのかもなあと思う(ことにしました)。

    女子高生の生生しい感じをここまで鮮明に出せるのはすごい!わたしも女子高生だからすごいわかる!

    綿矢りさの文面のかっこつけ方は女子高生特有の感じを出すためのかっこつけ方なんだと私は思う。

    割と好きです、また大人になってからも読みたいな

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    2016年02月22日
  • パッキパキ北京

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    とにかく中国語の漢字が読みにくい。読んでる途中でこの漢字は何で意味やっけ?と何度もなる。再読はないやろうな〜と思ってたけど、終盤でで主人公のポジティブさに感化された。好き。多分また読む。私も人生勝っていきたい。『グレタ・ニンプ』同様のやや様子のおかしい感じが好き。綿矢さん、好き。

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    2026年10月04日
  • グレタ・ニンプ

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    ネタバレ

    結構ぶっ飛んだ小説だったんだけど、嫌いじゃないし、何度も声出して笑ってしまった
    でも確かに由依の怒りもごもっともなんだよなぁ〜
    それにしても装丁のインパクトの強さよ
    フォントと文字サイズも挑戦的で目新しかった

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    2026年10月03日
  • 蹴りたい背中

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    学生時代を思い出してゾワゾワしちゃった。絹代やクラスメイトたちを一歩引いて見ざるを得ない「ぼっち」な状況、にな川という自分よりも気持ち悪そうな男子を横目に「自分はこいつよりマシ」だと思う感情、そのどれもが生々しくて皮膚を掻きむしりたくなる気持ちになった。

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    2026年10月03日
  • グレタ・ニンプ

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    綿矢りささんの作品は初めて。
    表紙のデザインに惹かれて読んでみたけど、びっくり!

    デザイン通りのファンキーな嫁に時より出てくる小説っぽくない表現にずっと圧倒されて読んでた!

    ただ、不妊治療から出産までの苦悩は共感できるところも多いし、出産というテーマを少しユーモアを含めて書くスタイルは案外読みやすかったかも。

    どちらにせよ、いつもと違う読書体験したい人にはオススメかも!

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    2026年10月02日
  • ひらいて

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    好きな人を見つめるその声が、しぐさが、空気が
    あらゆることは世界のすべてのように見える
    彩度が一気に鮮やかになる、あの感覚
    それが自分に向かない苦しさも、わかる。

    愛はたとえにそんな好意を向ける。たとえは美雪とつきあい二人の世界に入り込めない。愛は美雪と友人になり、ゆがんだ気持ちは美雪を抱くという「よくわからない」状態に。
    本人さえ吐き気をこらえて抱いてしまう行為に、愛の愛情は果たしてどこへ向いて、何を求めて、何が偽りなのかすら本人にも読者にもわからなくなってくる。

    愛は逃げるように電車に乗り逃げ出す。その中で少年に「ひらいて」という。何を?こころ?もの?じぶん?
    なぜ?が積み重なり逃げられない愛の行方。そのあとのことはもう、なにもわからない。

    つまりわからないのだ。
    高校生の時に読んでいたらきっとわかったのかもしれないけど。

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    2026年10月01日
  • 手のひらの京(新潮文庫)

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    ネタバレ

    温かい気持ちになったのと、京都に行きたくなった。
    三姉妹の変化、成長をずっと見守りたくなる。綾香が焦る気持ちも分かるし、一転して慎重になる気持ちも分かる。でも付き合ってから彼女がそうだったように、合う人とはとんとんと進んでいくもの。羽衣は序盤のバーベキューで「人の目を気にならなくなった」とあるように、そこで大きく変化したように見えて、その後も二転三転ある展開。痛快な反撃、と思いきや後悔の気持ちもあるところが可愛らしい。凛が意志を貫く姿がかっこよかった。また、「京都」に対する思いの違いも興味深かった。
    綿矢さんがえがく京都が面白かった。

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    2026年09月29日
  • パッキパキ北京

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    綿谷りさのこういうノリの小説好きだわー!
    サクッと読めてときどき笑えておいしそう。厚さもないから人にも勧めやすい。

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    2026年09月29日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    「いなか、の、すとーかー」は結末が早い段階でわかってしまったのでそんなに印象に残らなかった。「ウォーク・イン・クローゼット」はその人が何を着るか、何のために着るのか、といったテーマがあり、主人公の人には理解されにくいこだわりとか、でも流されちゃうところとかもリアルだった。幼馴染との友情も素敵だった。

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    2026年09月27日
  • パッキパキ北京

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    肩書だとか世間体なんか関係ねえ
    自分らしくあれ!
    てメッセージは好きだけど菖蒲があんま
    好きじゃないから、そんなハマれなかった

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    2026年09月27日