綿矢りさのレビュー一覧

  • 憤死

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    昔読んだ綿谷さんの本が
    若い人のむき出しの狂気を孕んだ
    そんな感じの本だったから

    こういう形のお話もかくのか!と驚いた

    しかし、物語1つ1つに込められた
    なんとも表現しがたいパワーみたいな
    奇妙なかんじはどれもある

    力を感じる

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    2021年10月17日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    やっぱり好きだなっていう文章の書き方で、あーここ好きだな、あーーここも好きだなって思いながら読んでいた

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    2021年09月19日
  • 100万分の1回のねこ

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    好きな作家さんのお話が収録されていたので購入。よく分からない話や詩、面白い話、苦手なタイプの話まで様々。全体としては、ストーリーより描写や言葉を楽しませて貰ったなという印象。川上さんの文章は初読みだったけど、かなり好き。あと山田さんの話のタイトルがオシャレでツボでした。


    生きる気まんまんだった女の子の話/江國香織
    100万回殺したいハニー、スウィートダーリン/山田詠美
    博士とねこ/広瀬弦
    虎白カップル譚/谷川俊太郎
    幕間/川上弘美

    ある古本屋の妻の話/井上荒野
    おかあさんのところにやってきた猫/角田光代
    百万円貰った男/町田康

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    2021年07月30日
  • 私をくいとめて

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    単行本の登録がなかったので文庫版で。
    みつ子にきょうかんするところは多々あれど
    自分が根本的に人を必要としていないことを
    ショックに思えないあたりに私の敗因があると分析。
    映画は番宣くらいしかみなかったけどキャスト
    多田君もA(声の出演だけだった?)も良すぎない?

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    2021年06月19日
  • 意識のリボン

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    女性の描写が本当に美しいな…
    内容は正直ピンとこなかったけど、多分妻になったり母になった時に読んだら分かるのかな

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    2021年06月13日
  • 私をくいとめて

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    自分の周りにいそうでいない人たちの話であり、自分に起こりそうで起こらない話。そして綿矢りさが30代女性を主人公にしていることに時の流れを感じた…

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    2021年06月03日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    いなか、の、すとーかーは陶器職人の透を追ってくるファンの女と、幼馴染の果穂がストーカーとして追い詰めていく。結局ファンの女は好きな時にアトリエにこさせて、幼馴染とは疎遠に。

    ウォークインクローゼットは人気タレントのダリアと、モテ服好みのOL早希のダブル主役。そんななかだりあが妊娠!早希はホテルでだりあを守り自分に似合う服を見つけていく。

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    2021年05月26日
  • インストール

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    浅井リョウのエッセイか何かで、綿谷りさに衝撃を受けたと語っていた。そういえば『蹴りたい背中』が家にあったな、と思いながら本棚を探してみるも見つからなかったため、どうせならと思いデビュー作である『インストール』を読んでみた。

    高校生の主人公の堕落した生活と、ませた小学生のアンバランスな掛け合いが面白い。17歳が書いたとは思えないような文体と、不純な物語は、大人が高校生に抱く清純なイメージとかけ離れているが、それがよりリアルな高校生に感じた。

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    2021年03月12日
  • 私をくいとめて

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     一人暮らしが長くなってくると、ふと仕事でないプライベートな部分に他人が入り込んでくると一刻も早く一人の空間を取り戻そうと内心必死、みたいなことってあるあるかもしれない。30代で独身のみつ子はそんな一人女子の典型で、ついには頭の中にもう一人に自分(この小説では“A”という名前がついているのだが)が住み着いてしまう始末。そして何かあればこの“A”との会話に逃げ込んでしまう。なんてことは現実にはないのかもしれないけど、一見してことさら社交性を欠いているような、いわゆる「変な人」の部類に入らずとも、自分の殻の中に閉じこもってしまっている人(つまりはこのお話のみつ子のような人)って結構いるのでは?
     

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    2021年02月28日
  • 意識のリボン

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    綿矢りさっておっぱい好きなのかなぁ…

    エッセイなのか小説なのか不思議になる短編集。
    これ読んでると作家の考えが小説に出てくるキャラクターや設定に反映されているんだなってのがわかる気がした

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    2021年02月27日
  • 憤死

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    綿矢りささんの恋愛小説以外に初めて触れたが、
    やっぱりどこか狂ってて、
    けど共感性はしっかり残していて、面白い

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    2021年02月26日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    人間の心情をこんなにも分かりやすく描けるのがすごい。全く共感できなさそうなプロフィールの主人公であっても、読んでいるといつのまにか「うんうん、そういうこともあるよなあ。分かる。」ってなってる。

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    2021年01月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    初読み作家さんばかりで、新しい作家さんに出会えた。角田光代さん、綿谷りささん、川上弘美さんのが好き。
    それにしても凄く豪華。

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    2020年12月29日
  • 憤死

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    綿矢りささん、こういう系も書くんだ!が率直な感想。イメージからもっと女の子女の子してるのかなと思ってたから主人公も女の子ばかりかと思ってた。4つの短編のうち2つは男の子が主役。
    品のあるサイコストーリー。
    題名の憤死が1番好きかな。

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    2020年12月24日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    ◯いなか、の、すとーかー

     登場人物が少なかったので察しのいい方は気付かれたのかと思うのですが、私はすっかり砂さんに気を取られていたので驚きでした。それこそ主人公の心情を追うように砂さんの話の通じなさに苛立ちが募り、果穂に癒され、矢先にまさかそんな、だけど‥と正体を確かめていき臨場感たっぷりに楽しみました。2人が結託した時はものすごくあり得そうでくらくらしたほどです。
    人に対していい加減な対応をするのはやめようと反省した作品でした笑。

    ◯ウォーク・イン・クローゼット

     おままごとのDNAがせめて簡単な料理をさせようとするというのは目から鱗でした。その通りなのでは‥。なんでかつてあんなに家

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    2020年11月30日
  • 意識のリボン

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    8篇の短編のうち、7篇は女性の語りですすむ。
    「岩盤浴にて」は、見知らぬ中年女性の会話を聞きながら、色々思う話である。
    外は秋の風だというのに、なんとも湿度が高く、汗が吹き出そうな、そんな気持ちにさせた。
    まあ…岩盤浴は行ったことないし、汗もあまりかかない性質なので想像力とはげにおそろしげなり、なのだが。

    「怒りの漂白剤」は、短気な私はよくわかる。
    クーパー靭帯に例えられた時は面食らったが、わかる気がする。
    舌打ちされると腹立つよね、わかるわかる。
    怒りの沸点、というか、私はチャッカマン(これ、登録商標だっけか、あとで情報プラットフォームで調べてみよう)なみに火が簡単につく。
    だからおっさん

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    2020年10月17日
  • しょうがの味は熱い

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    二篇の作品による連作短編です。
    同棲から結婚へという、
    ある意味で瞬間的でもあるだろう経過上で、
    こじれてしまい間延びしたような状況が本小説の舞台。
    あえてそこを書くのが小説らしく、著者らしいとも言えます。
    小品を読んでいる感覚でしたが、
    終いにはしっかり読み終えた満足感がありました。
    そういった、話の締めくくり方の力というか技術というかは、見習いたい。

    心理面もさることながら、
    脳の構造的なぶぶんであろうところであって、
    日常ではあまり意識したりしないような点にも注意を向けて書いている箇所があり、
    レントゲンみたいに透過する、
    作者の視線のつよさみたいなものが露わにする「人間の秘密」を目に

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    2025年07月25日
  • 大地のゲーム

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    大地震の後、再び訪れる大地震が確実な中で大学に残った人たちの学生運動のようなお話

    首都で起きた夏の大地震の後、政府から届くものはバーガーと炭酸アルコール飲料という状況の中、大学に備蓄された物品を開放した事をきっかけに学生運動のリーダーと呼ばれるカリスマ的存在とその周囲のいざこざ

    主要な登場人物は4人
    私、リーダー、私の男、マリ

    綿矢りさの過去作でもありがちな女性視点での男性批評のような描写がありつつの三角四角関係

    近未来なところとか、学生運動をテーマにしてるのが新機軸かな
    でも、それを描いている作品は他の人もいっぱい書いてあるし、描かれているものが軽い
    この要素入れる必要あった?
    リー

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    2020年05月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    13人の作家による、
    佐野洋子の絵本「100万回生きたねこ」へのオマージュ

    どの作品も、原作への愛に満ちている
    ひとつだけねこ関係ないのがあったけど(笑)
    あれはあれで面白かったし。

    原作をもういちど読みかえしたくなった。

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    2020年05月02日
  • 100万分の1回のねこ

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    角田光代、広瀬弦のが素晴らしい。
    元々の絵本を読んでいなくても中々に味わい深いものがたくさん。
    町田康だけ独自路線だったな。
    あと山田詠美は苦手。

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    2020年03月09日