綿矢りさのレビュー一覧

  • 意識のリボン

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    女性の描写が本当に美しいな…
    内容は正直ピンとこなかったけど、多分妻になったり母になった時に読んだら分かるのかな

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    2021年06月13日
  • 私をくいとめて

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    自分の周りにいそうでいない人たちの話であり、自分に起こりそうで起こらない話。そして綿矢りさが30代女性を主人公にしていることに時の流れを感じた…

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    2021年06月03日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    いなか、の、すとーかーは陶器職人の透を追ってくるファンの女と、幼馴染の果穂がストーカーとして追い詰めていく。結局ファンの女は好きな時にアトリエにこさせて、幼馴染とは疎遠に。

    ウォークインクローゼットは人気タレントのダリアと、モテ服好みのOL早希のダブル主役。そんななかだりあが妊娠!早希はホテルでだりあを守り自分に似合う服を見つけていく。

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    2021年05月26日
  • インストール

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    浅井リョウのエッセイか何かで、綿谷りさに衝撃を受けたと語っていた。そういえば『蹴りたい背中』が家にあったな、と思いながら本棚を探してみるも見つからなかったため、どうせならと思いデビュー作である『インストール』を読んでみた。

    高校生の主人公の堕落した生活と、ませた小学生のアンバランスな掛け合いが面白い。17歳が書いたとは思えないような文体と、不純な物語は、大人が高校生に抱く清純なイメージとかけ離れているが、それがよりリアルな高校生に感じた。

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    2021年03月12日
  • 私をくいとめて

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     一人暮らしが長くなってくると、ふと仕事でないプライベートな部分に他人が入り込んでくると一刻も早く一人の空間を取り戻そうと内心必死、みたいなことってあるあるかもしれない。30代で独身のみつ子はそんな一人女子の典型で、ついには頭の中にもう一人に自分(この小説では“A”という名前がついているのだが)が住み着いてしまう始末。そして何かあればこの“A”との会話に逃げ込んでしまう。なんてことは現実にはないのかもしれないけど、一見してことさら社交性を欠いているような、いわゆる「変な人」の部類に入らずとも、自分の殻の中に閉じこもってしまっている人(つまりはこのお話のみつ子のような人)って結構いるのでは?
     

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    2021年02月28日
  • 意識のリボン

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    綿矢りさっておっぱい好きなのかなぁ…

    エッセイなのか小説なのか不思議になる短編集。
    これ読んでると作家の考えが小説に出てくるキャラクターや設定に反映されているんだなってのがわかる気がした

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    2021年02月27日
  • 憤死

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    綿矢りささんの恋愛小説以外に初めて触れたが、
    やっぱりどこか狂ってて、
    けど共感性はしっかり残していて、面白い

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    2021年02月26日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    人間の心情をこんなにも分かりやすく描けるのがすごい。全く共感できなさそうなプロフィールの主人公であっても、読んでいるといつのまにか「うんうん、そういうこともあるよなあ。分かる。」ってなってる。

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    2021年01月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    初読み作家さんばかりで、新しい作家さんに出会えた。角田光代さん、綿谷りささん、川上弘美さんのが好き。
    それにしても凄く豪華。

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    2020年12月29日
  • 憤死

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    綿矢りささん、こういう系も書くんだ!が率直な感想。イメージからもっと女の子女の子してるのかなと思ってたから主人公も女の子ばかりかと思ってた。4つの短編のうち2つは男の子が主役。
    品のあるサイコストーリー。
    題名の憤死が1番好きかな。

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    2020年12月24日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    ◯いなか、の、すとーかー

     登場人物が少なかったので察しのいい方は気付かれたのかと思うのですが、私はすっかり砂さんに気を取られていたので驚きでした。それこそ主人公の心情を追うように砂さんの話の通じなさに苛立ちが募り、果穂に癒され、矢先にまさかそんな、だけど‥と正体を確かめていき臨場感たっぷりに楽しみました。2人が結託した時はものすごくあり得そうでくらくらしたほどです。
    人に対していい加減な対応をするのはやめようと反省した作品でした笑。

    ◯ウォーク・イン・クローゼット

     おままごとのDNAがせめて簡単な料理をさせようとするというのは目から鱗でした。その通りなのでは‥。なんでかつてあんなに家

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    2020年11月30日
  • 意識のリボン

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    8篇の短編のうち、7篇は女性の語りですすむ。
    「岩盤浴にて」は、見知らぬ中年女性の会話を聞きながら、色々思う話である。
    外は秋の風だというのに、なんとも湿度が高く、汗が吹き出そうな、そんな気持ちにさせた。
    まあ…岩盤浴は行ったことないし、汗もあまりかかない性質なので想像力とはげにおそろしげなり、なのだが。

    「怒りの漂白剤」は、短気な私はよくわかる。
    クーパー靭帯に例えられた時は面食らったが、わかる気がする。
    舌打ちされると腹立つよね、わかるわかる。
    怒りの沸点、というか、私はチャッカマン(これ、登録商標だっけか、あとで情報プラットフォームで調べてみよう)なみに火が簡単につく。
    だからおっさん

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    2020年10月17日
  • しょうがの味は熱い

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    二篇の作品による連作短編です。
    同棲から結婚へという、
    ある意味で瞬間的でもあるだろう経過上で、
    こじれてしまい間延びしたような状況が本小説の舞台。
    あえてそこを書くのが小説らしく、著者らしいとも言えます。
    小品を読んでいる感覚でしたが、
    終いにはしっかり読み終えた満足感がありました。
    そういった、話の締めくくり方の力というか技術というかは、見習いたい。

    心理面もさることながら、
    脳の構造的なぶぶんであろうところであって、
    日常ではあまり意識したりしないような点にも注意を向けて書いている箇所があり、
    レントゲンみたいに透過する、
    作者の視線のつよさみたいなものが露わにする「人間の秘密」を目に

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    2025年07月25日
  • 大地のゲーム

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    大地震の後、再び訪れる大地震が確実な中で大学に残った人たちの学生運動のようなお話

    首都で起きた夏の大地震の後、政府から届くものはバーガーと炭酸アルコール飲料という状況の中、大学に備蓄された物品を開放した事をきっかけに学生運動のリーダーと呼ばれるカリスマ的存在とその周囲のいざこざ

    主要な登場人物は4人
    私、リーダー、私の男、マリ

    綿矢りさの過去作でもありがちな女性視点での男性批評のような描写がありつつの三角四角関係

    近未来なところとか、学生運動をテーマにしてるのが新機軸かな
    でも、それを描いている作品は他の人もいっぱい書いてあるし、描かれているものが軽い
    この要素入れる必要あった?
    リー

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    2020年05月28日
  • 意識のリボン

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    シスヘテロの日本社会に馴染んで暮らす女たちの短編集。女性のこの社会で生きる上での悩みやもやもや、コンプレックスなどを描いていて、響く人には響くんだろうと思ったけれど、でも私はシスでもヘテロでもないからあまり共感できるところはなかった。

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    2020年05月24日
  • 夢を与える

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    ネタバレ

    芸能界に入った夕子が成功し転落するまでの話
    恋人に大切にされたいのにされなくてつらくてどうしようもなくなる夕子をみるのが苦しい

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    2020年05月18日
  • 100万分の1回のねこ

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    13人の作家による、
    佐野洋子の絵本「100万回生きたねこ」へのオマージュ

    どの作品も、原作への愛に満ちている
    ひとつだけねこ関係ないのがあったけど(笑)
    あれはあれで面白かったし。

    原作をもういちど読みかえしたくなった。

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    2020年05月02日
  • 100万分の1回のねこ

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    角田光代、広瀬弦のが素晴らしい。
    元々の絵本を読んでいなくても中々に味わい深いものがたくさん。
    町田康だけ独自路線だったな。
    あと山田詠美は苦手。

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    2020年03月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    町田康のを読みたくて、悩んだけど買いました。
    他の作家はすごく豪華やけどそこまで心惹かれるのはなかった。

    町田康はすごく分かりやすく読みやすい町田康だった。話も面白かった。別に猫じゃなくていいはずなのに書き手も読み手もなぜか猫を期待してしまう中で、町田康は唯一猫いっこも関係ないからね。100万の方に焦点当ててて。町田康は紛うことなき猫作家なのに。パンクロックの人だから。
    町田康以外では川上弘美のが面白かったと思う。

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    2020年03月03日
  • ウォーク・イン・クローゼット

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    ネタバレ

    このウォークイン・クローゼットは、女性らしさとは何か、女性として生きるとはどういうことか、という問いを投げかけてくるお話だなと感じた。
    ユーヤとだりあという2人の友達は、性別も友達としての性質も違って、それぞれが早希にとって愛おしくて“強く生きる”ために必要なものなのだと思う。
    早希とユーヤは付き合おうが友達のままだろうがどちらでも素敵だけれど、個人的には友達のままが良いと思った。
    恋人としての交際にはいつか目に見える終わりが来て、それは段階を踏まなければならないものであって、つらい。
    だりあにとっての早希はきっと姉妹のようなものであって、その関係はきっと揺らぐことはなく、母になってぎらぎらと

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    2020年02月18日